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大阪から道東エリア(釧路・摩周湖・知床など)への行き方をエリアごとに詳しく解説

道東エリアには、知床や阿寒湖、摩周湖・屈斜路湖、網走、釧路など人気の観光スポットがたくさんあります。

道東の地図

国交省ホームページより引用

ですが、大阪など関西から道東へは直行便が限られているので行くのが少し大変です。

なので、東京を経由するか、新千歳空港を経由して札幌観光をして来るというのも手ですね。

道東の観光地へは様々なアクセス手段があるので、どうやって行こうか迷うかもしれません。

道東エリアには「釧路空港」「中標津空港」「女満別空港」「とかち帯広空港」の4つの空港がありますので、目的地を決め、どの空港を使って向かい、どの空港から帰るのかを考えなければなりません。

北海道の空港

北海道開発局HPより引用

ちょっとややこしい、大阪から道東エリアへの行き方について詳しく紹介します。

大阪から釧路へのアクセス

釧路の夕日

釧路エリアといえば、釧路湿原・幣舞橋・和商市場・釧路市丹頂鶴自然公園とった観光スポットが有名です。

大阪からの釧路へ行くには夏は釧路空港への直行便を利用し、それ以外の期間は新千歳空港経由で行くのが一般的です。

関西国際空港から釧路空港への直行便を利用する場合

これが一番シンプルな行き方です。

関西国際空港から釧路空港へは、Peach(ピーチ)の季節限定便が運行します(残念ながら、大阪国際空港(伊丹空港)から釧路空港への直行便はありません。)。

運行期間は、2024年は7月2日〜9月29日(火・木・金・日の曜日運航)で、運行スケジュールは次の予定です。

・関西国際空港発12:45-釧路着14:50
・釧路空港発15:35-関西国際空港(大阪)着18:05
*8/11、8/13のみ、関西空港発13:40-釧路着15:45、釧路発16:25-関西空港着18:55

直行便はこの通り夏にしか運行されていないので、この期間以外は次の新千歳空港経由で行くしかありません。

大阪から新千歳空港経由で釧路へ行く場合

大阪から釧路への直行便が季節限定便のため、それ以外の期間は新千歳空港を経由して道東に向かうのが一般的です。

まず、関西国際空港・大阪国際空港から新千歳空港への飛行機で行く

新千歳空港へは関西国際空港・大阪国際空港のどちらからでも行けます。

関西国際空港から新千歳空港へは、JALやANAの他、Peach(ピーチ)、ジェットスターといったLCC、さらに海外の航空会社の便も多数運航しており、所要時間は約1時間50分〜2時間5分で行くことができます。

大阪国際空港(伊丹空港)から新千歳空港へは関西国際空港ほど便はありませんが、JALが4便、ANAが6便運行しており、所要時間は約1時間45分〜1時間50分です。

新千歳空港に着いてから釧路に向かう方法は以下の3パターンがあります。

  1. 新千歳空港から飛行機を利用して釧路空港に行く方法
  2. 新千歳空港からJRを利用して釧路駅に行く方法
  3. 新千歳空港から札幌丘珠空港を経由、飛行機を利用して釧路空港に行く方法

それぞれどの方法がいいか参考にしてみてください。

①新千歳空港から飛行機を利用して釧路空港に行く方法

費用はかかりますが、最もシンプルで楽に行ける方法です。

新千歳空港から釧路空港へは、ANAが1日3便運行しています。

新千歳から釧路は遠いですが、飛行機だと45分で到着します。

釧路空港からは阿寒バスが運営する市街地行きの連絡バスが利用できます。料金は釧路駅前やフィッシャマンズワーフMOOまで大人950円、子ども料金は半額。釧路駅前までは片道約45分です。

レンタカーやタクシーを利用する場合は30分ほどで市街地に行けます。

②新千歳空港からJRを利用して釧路駅に行く方法

特急おおぞら

のんびりと釧路に行きたい人や安く済ませたい人はJRを利用してみましょう。ただし、途中で乗り換えが必要なので、とても時間がかかるというデメリットがあります。

JRで釧路に行くには以下の方法が一般的です。

  1. 新千歳空港駅から快速エアポートに乗り南千歳駅(約3分)
  2. 南千歳駅からJR石勝線の特急おおぞら 釧路行に乗車して釧路駅(約3時間33分、運賃は6,290円)

JRだと釧路駅に到着するので、市街地へは徒歩で行くことができるので楽です。

③新千歳空港からバスを利用して釧路駅に行く方法

新千歳空港からはバスが出ていないので、一度札幌に行かなければならないという手間はありますが、費用は最も安いです。

新千歳空港からバスを利用して釧路駅に行く方法には以下の流れとなります。

  1. 新千歳空港から快速エアポートに乗って札幌駅(特別快速36分・快速37〜38分・区間快速43〜44分、運賃1,150円)。または新千歳空港から空港連絡バスで札幌駅前へ(約1時間14分、運賃1,300円)。
  2. 札幌駅バスターミナルから都市間バス「スターライト釧路号」に乗車(昼行便約5時間35分/夜行便約6時間30分、運賃:大人5,230~6,000円 子ども2,620~3,000円*乗車日によって異なります)

時間に余裕があるのであれば札幌観光をして一泊して釧路に向かうのもおすすめです。

新千歳空港から札幌丘珠空港を経由、飛行機を利用して釧路空港に行く方法

新千歳空港から札幌丘珠(おかだま)空港まで移動して、札幌丘珠空港から釧路空港に向かう方法もあります。

費用はかかりますが早い行き方です。

  1. 新千歳空港からJR北海道の快速エアポートに乗って札幌駅(特別快速約36分・快速約37〜38分・区間約快速43〜44分、運賃大人1,150円、子ども半額)。
  2. 札幌駅から空港連絡バス(北都交通)で札幌丘珠空港(約30分、運賃:大人700円、子ども350円)
  3. 札幌丘珠空港から釧路空港へは、1日にJALが4便運行しています。
  4. 釧路空港からは釧路市内行きの連絡バスを利用します。

札幌丘珠空港は札幌から近いので札幌観光をして釧路に向かってもいいでしょう。

大阪から阿寒湖へのアクセス

阿寒湖

阿寒湖といえば、阿寒湖温泉・阿寒湖アイヌコタン・マリモ展示観察センター・阿寒湖畔エコミュージアムセンターといった観光地が有名で、道東観光の定番になっていますね。

大阪を出発して阿寒湖エリアに行くには、まずは釧路空港または釧路駅を経由するのが一般的です。

関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)から釧路空港や釧路駅へのアクセスは、前章を参考にしてください。

釧路空港から阿寒湖温泉までは「定期路線バス」と「阿寒エアポートライナー」が運行しています。

路線バス時刻表

路線バスは釧路駅発、釧路経由で阿寒湖温泉まで行くことができます(※時間は必ず最新の情報を確認してください)。

また、「阿寒エアポートライナー」は、釧路空港を出発して、途中「丹頂の里」と「雄阿寒分岐(ラビスタ阿寒川)」に停車して、終点は阿寒湖バスセンターで所要時間は約1時間15分。料金は大人2,190円、子ども1,100円です。

ただし、阿寒エアポートライナーは運行期間が決まっていますので、定期路線バスの時刻表もあわせて事前に詳細ページを確認するようにしてください。

釧路空港からレンタカーを利用する場合には所要時間は約1時間、釧路駅からだと約1時間半程度です。

大阪から摩周湖・屈斜路湖への行き方

摩周湖

摩周湖・屈斜路湖エリアは、摩周湖・屈斜路湖・美幌峠・砂湯・硫黄山といった絶景スポットが多く、阿寒湖と同じ阿寒摩周国立公園に属しています。また、川湯温泉のような温泉街もあり、人気の観光地です。

摩周湖・屈斜路湖エリアは道東の真ん中にあるので、大阪から摩周湖・屈斜路湖エリアに行くには、釧路空港・女満別空港・中標津空港を利用する方法があります。

釧路空港や釧路駅を経由して摩周湖・屈斜路湖へ行く場合

関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)から釧路空港・釧路駅へのアクセスは、前章を参考にしてください。

釧路空港に到着したら以下の方法で行きます。

釧路駅からJR釧網線で摩周駅まで約90分。料金は1,890円(子どもは半額)です。摩周駅から摩周湖・屈斜路湖へは阿寒バスの定期路線バスが運行しています(時刻表はこちらのページのそれぞれ「摩周線」「屈斜路湖線」を参考)。

電車とバスのそれぞれの時刻表を確認する必要があるので、公共交通機関を利用する場合は少し大変です。

また屈斜路湖もバスだと屈斜路湖にしか行かないため、その他の観光地にアクセスできないのがデメリットです。

硫黄山や砂湯も巡りたいのであれば、運行期間の定めはありますが、釧路駅から出発している阿寒バスの運営するピリカ号や冬はホワイトピリカ号を利用することで、阿寒湖も含め効率よく観光地を周ることができます。

釧路空港からレンタカーを利用する場合、屈斜路湖や摩周湖へは1時間半程度で行くことができます。

女満別空港を経由して摩周湖・屈斜路湖へ行く場合

女満別空港を利用する場合、網走や知床(ウトロ)観光もする場合に便利です。

関西国際空港から女満別空港へは、Peach(ピーチ)の季節限定便が運行します。大阪国際空港(伊丹空港)から女満別空港への直行便はありません。

運航期間は、2024年は7月1日〜9月30日(月・水・土の曜日運航)で運行スケジュールは次の通りで非常に限られます。

  • 関西空港発12:45-女満別着14:55
  • 女満別発15:40-関西空港着18:15

この期間以外は、女満別空港へは、関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)から新千歳空港や札幌丘珠空港を経由して、女満別空港へ行くしかありません。

新千歳空港から女満別空港へは、1日にJALが3便、ANAが3便運行しており、所要時間は約45〜50分です。

札幌から近い札幌丘珠空港から女満別空港には、JALが1日2便運行しており、所要時間は約50分です。

以前は女満別空港から阿寒バスの女満別美幌号(夏季限定1日2便)というバスがあったのですが、廃止されてしまい、現在は女満別空港から屈斜路湖・摩周湖へ公共交通機関を利用してアクセスする方法がありません。

そのため、女満別空港で車を借りて行きましょう。

女満別空港から屈斜路湖・摩周湖まではどちらも1時間程度で行けます。

新千歳空港・札幌丘珠空港から中標津空港を経由して摩周湖・屈斜路湖へ行く場合

摩周湖・屈斜路湖へは中標津空港経由でも行くことができます。

知床(羅臼)や野付半島も観光したいという人に便利な空港ですね。

新千歳空港から中標津空港へは、1日にANAが3便。札幌丘珠空港から中標津空港へは、1日にJALが2便運行しています。所要時間は新千歳空港・札幌丘珠空港からそれぞれ約55分です。

中標津空港からはレンタカーで行くしかありません。摩周湖・屈斜路湖どちらも所要時間は1時間程度です。

大阪から知床へのアクセス

フレペの滝

知床エリアは多くの観光スポットがあり、ウトロ側は知床五湖・オシンコシンの滝・知床峠・プユニ岬などの絶景が、羅臼側はカムイワッカ湯の滝や野湯、ホエールウォッチングなどが有名です。

知床半島

知床といってもどちらに行くのかでアクセス方法は変わります。

大阪から知床のウトロに行くには、7〜9月のみ運行の季節限定の直行便がある時期には女満別空港を利用するのがおすすめです。

関西国際空港から女満別空港へは、Peach(ピーチ)の季節限定便が運行します。運航期間は、2024年7月1日〜9月30日(月・水・土の曜日運航)で運行スケジュールは次の通りです。

  • 関西空港発12:45-女満別着14:55
  • 女満別発15:40-関西空港着18:15

大阪国際空港(伊丹空港)から女満別空港への直行便はありません。

直行便がない時期には新千歳空港から女満別空港行きの飛行機に乗り継ぎます。

羅臼に行く場合は中標津空港を利用しましょう。

大阪から中標津空港への直行便はないため、新千歳空港か札幌丘珠空港を経由して行くしかありません。

新千歳空港・札幌丘珠空港から女満別空港を経由して知床(ウトロ)への行き方

大阪から知床のウトロエリアに行くには、季節限定の直行便がある時期にはJAL(伊丹空港)またはPeach(関空)から女満別空港へのフライトを利用しましょう。

直行便がない時期には新千歳空港または札幌丘珠空港へ行った後、女満別空港行きの飛行機に乗り継ぎます。

新千歳空港から女満別空港へは、1日にJALが3便、ANAが3便運行しており、所要時間は約45〜50分です。

札幌丘珠空港から女満別空港には、JALが1日2便運行しています。所要時間は約50分です

女満別空港から「知床(ウトロ)」エリアまでバスを利用する場合には、女満別空港とウトロ温泉バスターミナルの直通バス(網走バス・斜里バス共同運行)「知床エアポートライナー」に乗車します。

ただし、知床エアポートライナーは期間限定(夏季6〜9月/冬季1月末〜3月上旬)の運行なので要注意です。所要時間は約2時間15分、料金は3,500円です。

「知床エアポートライナー」の運行期間外や乗車時間が合わない時には、女満別空港からバスとJRを利用してウトロまで移動できます。

移動方法は、女満別空港から網走バスの女満別空港線で網走駅に行き、網走駅からJR釧網線で知床斜里駅、そして、知床斜里駅から斜里バスでウトロ温泉バスターミナルです。

電車とバスの乗り継ぎは大変なので、知床エアポート運行期間以外は網走観光をして網走に宿泊して羅臼へ向かうのもおすすめです。

新千歳空港・札幌丘珠空港から中標津空港を経由して知床(羅臼)へ行く場合

大阪から中標津空港へは直行便がないため、羅臼に行くには新千歳空港か札幌丘珠空港を経由して行きます。

新千歳空港から中標津空港へは、1日にANAが3便、札幌丘珠空港から中標津空港へは、1日にJALが2便運行しています。

所要時間は新千歳空港・札幌丘珠空港からそれぞれ約55分ですぐの到着です。

中標津空港から知床(羅臼)までは、公共交通機関を利用する場合、路線バスを乗り継ぐしかありません。

この2通りの交通手段があります。

路線バスは、根室交通の中標津空港線に乗り中標津バスターミナルで下車、阿寒バスの羅臼行きに乗車します。

基本的にバスは本数が少ないので、乗り継ぐ場合は時刻表をよく確認しましょう。

車で行くのであれば中標津空港から約1時間15分で行くことができます。

大阪から網走へのアクセス

網走監獄

網走エリアは、博物館網走監獄・北方民族博物館・オホーツク流氷館・道の駅 流氷街道網走といった観光地が有名ですね。

大阪から網走に行くには、女満別空港を利用するのが一般的です。

関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)から女満別空港へのアクセスは、これまでの内容を参考にしてください。

女満別空港から観光スポットが集まる網走駅前に行くにはバスまたはレンタカーやタクシーで行く方法があります。

女満別空港から網走駅前までバスを利用する場合

女満別空港から網走バスの女満別空港線(網走バスターミナル行き)に乗車します。網走駅までの所要時間は約26分、料金は1,050円です。

女満別空港から網走駅前までレンタカーやタクシーを利用する場合

女満別空港から網走駅までは、国道240号線と国道39号線を経由して19.7㎞、所要時間は約23分です。

大阪から野付半島へのアクセス

野付半島のトドワラ

「この世の果て」ともいわれる野付半島には公共交通機関がないので、大阪から野付半島に行くには、中標津空港や釧路空港を利用し、そこからレンタカーで行くのが一般的です。

釧路空港へ直行便で野付半島に行く場合

関西国際空港から釧路空港へは、7〜9月の間だけPeach(ピーチ)の季節限定便が運行します(残念ながら、大阪国際空港(伊丹空港)から釧路空港への直行便はありません。)。

直行便はこの通り夏にしか運行されていないので、この期間以外は次の新千歳空港経由で行くしかありません。

新千歳空港・札幌丘珠空港から中標津空港を経由して野付半島へ行く場合

中標津空港を利用する場合は開陽台などを観光したい人にもおすすめです。

新千歳空港から中標津空港へは、1日にANAが3便。札幌丘珠空港から中標津空港へは、1日にJALが2便運行しています。所要時間は新千歳空港・札幌丘珠空港からそれぞれ約55分です。

中標津空港から野付半島ネイチャーセンターまではレンタカーで約40㎞、所要時間は約50分です。

新千歳空港・札幌丘珠空港から釧路空港を経由して野付半島へ行く場合

釧路空港を利用する場合は釧路湿原や阿寒湖の観光をしたい人にもおすすめです。

新千歳空港から釧路空港へはANAが1日3便運行、札幌丘珠空港から釧路空港へはJALが1日4便運行しています。

釧路空港から野付半島ネイチャーセンターまでは、レンタカーで144㎞の距離、所要時間は約2時間22分です。

大阪から十勝・帯広へのアクセス

幸福駅

十勝・帯広エリアは、北の屋台や愛国駅・幸福駅・鹿の湯・ナイタイ高原牧場・池田ワイン城などが有名で、帯広駅から少し離れた場所に観光スポットが点在しています。

とかち帯広空港には、関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)からの到着便、新千歳空港からの到着便がありません。

そのため新千歳空港からJRやバスで帯広駅に向かいます。

新千歳空港駅からJRを利用して帯広駅に行く方法

①新千歳空港駅から快速エアポートに乗り南千歳駅(約3分)

②南千歳駅からJR石勝線の特急おおぞら 釧路行に乗車して帯広駅駅(約2時間6分、運賃は2,730円)

新千歳空港駅からバスを利用して帯広駅に行く方法

新千歳空港から帯広駅バスターミナルまでは、北都交通の都市間高速バス「とかちミルキーライナー」が運行しています。所要時間は約2時間40分、運賃は大人3,800円、子ども1,900円です。

ただし、これらは帯広駅までのアクセス方法なので、広い十勝をどのように巡るかによってアクセス方法は変わります(帯広駅前はあまり観光スポットはありません)。

レンタカーを利用しない場合、基本的には路線バスを利用するか観光バスを利用するしかありませんので、目的に応じてツアーを選んでみてください。

まとめ

大阪から道東エリアへの行き方についてご紹介しました。関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)から道東の空港の直行便は季節限定便しかないため、新千歳空港に一度降りてから道東エリアに向かわなければならないので少し面倒です。

しかし、その手間をかけただけ、札幌など道央にはない絶景を楽しめるのが道東の魅力です。

そして、ローカルバスや電車など公共交通機関を使う場合は事前に時刻表をしっかりと確認し、廃線の可能性もあるので最新情報を必ず確認するようにしてください。

東京から道東(釧路・摩周湖・知床など)への行き方をエリアごとに詳しく解説

飛行機

東京の羽田空港は直行便で北海道にある9つの空港とつながっています。

そのなかで北海道観光で最も多く利用されているのは、羽田空港から北海道の空の玄関口である新千歳空港まで飛行機を利用して、新千歳空港からJRで札幌駅に行き、札幌を拠点に北海道の各地を訪れる方法です。

しかし、道東を観光する際には、羽田空港から道東にある空港に直接飛んで、そこからそれぞれの観光エリアに移動するのがおすすめです。

道東には4つの空港があるのでどこに行きたいかで使い分けよう

国土の約22.1%の面積を占め、都道府県の中で最も広い北海道は、一般的に道北・道央・道南・道東の4つのエリアに分けられます。このうち道東エリアは、オホーツク総合振興局、十勝総合振興局、釧路総合振興局、根室振興局の範囲で、北海道全体の面積の4割近い広さがあります。

この道東エリアには

  • 釧路空港
  • 中標津空港
  • 女満別空港
  • とかち帯広空港

これらの4つの空港があり、道東観光の拠点として利用されているので、東京から道東観光をする場合はいずれかの空港を使うことになります。

北海道の空港

北海道開発局HPより引用

羽田空港から行きたい観光地によって空港を使い分ける必要があるので、それぞれのアクセス方法をまとめました。

ローカルバスを使う場合は事前に時刻表をしっかりと確認し、廃線の可能性もあるので最新情報を必ず確認するようにしてください(料金は2024年5月現在です)

東京から釧路への行き方

釧路の夕日

釧路エリアといえば、釧路湿原・幣舞橋・和商市場・釧路市丹頂鶴自然公園とった観光スポットが有名です。

東京を出発して釧路に行くには、羽田空港と釧路空港間の飛行機を利用し、市街地へは空港からバスを利用するのが一般的です。

羽田空港から釧路空港へ行く方法

羽田空港から釧路空港へは、JALが1日3便、ANAが1便、ANAとAIRDO(エア・ドゥ)の共同運航の2便が飛んでいます。所要時間は1時間40分です。

釧路空港から釧路市内に行く方法

釧路空港からは釧路市内行きの釧路空港連絡バスが利用できます。 連絡バスは飛行機の到着に合わせて出発するので安心です。

料金は釧路駅前や観光スポットであるフィッシャマンズワーフMOOまでは大人950円、子ども料金は半額で、釧路駅前までの所要時間は片道約45分です。

レンタカーやタクシーを利用する場合は約30分と少し早く到着することができます。

なお、釧路は港町ですが、東京からフェリーで直接行く方法はありません。

東京から阿寒湖への行き方

阿寒湖

阿寒湖といえば、阿寒湖温泉・阿寒湖アイヌコタン・マリモ展示観察センター・阿寒湖畔エコミュージアムセンターといった観光地が有名で、道東観光の定番になっていますね。

東京を出発して阿寒湖エリアに行くには、まず釧路に行ってからバスかレンタカーで移動するのが一般的です。

まず羽田空港から釧路空港へ行く

羽田空港から釧路空港へは、JALが1日3便、ANAが1便、AIRDO(エア・ドゥ)とANAの共同運航の2便が飛んでいます。所要時間は1時間40分です。

釧路空港から阿寒湖までバスを利用して行く

車を借りない場合は阿寒湖まではバスで行くしかありません。

釧路空港から阿寒湖温泉までは「定期路線バス」と「阿寒エアポートライナー」が運行しています。

路線バス時刻表

路線バスは釧路駅発、釧路経由で阿寒湖温泉まで行くことができます(※時間は必ず最新の情報を確認してください)。

阿寒エアポートライナーは、釧路空港を出発して、途中「丹頂の里」と「雄阿寒分岐(ラビスタ阿寒川)」に停車して、終点は阿寒湖バスセンターで所要時間は約1時間15分。料金は大人2,190円、子ども1,100円です。

ただし、阿寒エアポートライナーは運行期間が決まっていますので、定期路線バスの時刻表もあわせて事前に詳細ページを確認するようにしてください。

釧路空港から阿寒湖までレンタカーを利用

釧路空港でレンタカーを借りられるので、車を借りて阿寒湖に行く場合は、距離は59.4㎞で所要時間は1時間6分で行くことができます。

東京から摩周湖・屈斜路湖への行き方

摩周湖

摩周湖・屈斜路湖エリアは、摩周湖・屈斜路湖・美幌峠・砂湯・硫黄山といった絶景スポットが多く、阿寒湖と同じ阿寒摩周国立公園に属しています。また、川湯温泉のような温泉街もあり、人気の観光地です。

摩周湖・屈斜路湖エリアは道東の真ん中にあるので、東京から行くには、釧路空港・女満別空港・中標津空港のいずれかを利用する方法があります。

釧路空港を利用する場合

釧路空港を利用する場合、釧路や阿寒湖、厚岸なども観光する場合に便利です。

まず羽田空港から釧路空港に行く

羽田空港から釧路空港へは、JALが1日に3便、ANAが1便、ANAとAIRDO(エア・ドゥ)の共同運航の2便が飛んでいます。所要時間は1時間40分です。

釧路空港からバスとJRを利用する場合

釧路空港から阿寒バスの釧路市内行きの連絡バスで釧路駅まで行きます。料金は釧路駅前まで大人950円、子ども料金は半額。所要時間は片道約45分です。

釧路駅からJR釧網線で摩周駅まで約90分。料金は1,890円(子どもは半額)です。摩周駅から摩周湖・屈斜路湖へは阿寒バスの定期路線バスが運行しています(時刻表はこちらのページのそれぞれ「摩周線」「屈斜路湖線」を参考)。

電車とバスのそれぞれの時刻表を確認する必要があるので、公共交通機関を利用する場合は少し大変です。

また屈斜路湖もバスだと屈斜路湖にしか行かないため、その他の観光地にアクセスできないのがデメリットです。

硫黄山や砂湯も巡りたいのであれば、運行期間の定めはありますが、釧路駅から出発している阿寒バスの運営するピリカ号や冬はホワイトピリカ号を利用することで、阿寒湖も含め効率よく観光地を周ることができます。

釧路空港からレンタカーを利用する場合

釧路空港からレンタカーを利用する場合、屈斜路湖や摩周湖へは1時間半程度で行くことができます。

女満別空港を利用する場合

女満別空港を利用する場合、網走や知床(ウトロ)観光もする場合に便利です。

羽田空港から女満別空港へ行き、レンタカーで移動する

羽田空港から女満別空港へは、JALが1日に3便、AIRDO(エア・ドゥ)とANAの共同運航が2便飛んでいます。所要時間は1時間55分です。

以前は女満別空港から阿寒バスの女満別美幌号(夏季限定1日2便)というバスがあったのですが、廃止されてしまい、現在が屈斜路湖・摩周湖へ公共交通機関を利用してアクセスする方法がありません。

そのため、女満別空港で車を借りて行きましょう。

女満別空港から屈斜路湖・摩周湖まではどちらも1時間程度で行けます。

中標津空港を利用する場合

中標津空港を利用する場合、知床(羅臼)や野付半島、根室なども観光したい場合に便利です。

羽田空港から中標津空港へは、ANAが1日に1便飛んでいます。所要時間は1時間40分です。

中標津空港からは車で行くしかなく、屈斜路湖・摩周湖まではどちらも1時間程度で行けます。。

東京から知床への行き方

フレペの滝

知床エリアは多くの観光スポットがあり、ウトロ側は知床五湖・オシンコシンの滝・知床峠・プユニ岬などの絶景が、羅臼側はカムイワッカ湯の滝や野湯、ホエールウォッチングなどが有名です。

知床半島

東京から「知床」エリアに行くには、女満別空港と中標津空港を利用する方法があります。

知床のウトロに行くのであれば女満別空港を、羅臼に行くのであれば中標津空港を利用しましょう。

女満別空港を利用する場合(ウトロへ行く方)

女満別空港を利用する場合、網走観光もする場合に便利です。

まず羽田空港から女満別空港へ行く

羽田空港から女満別空港へは、JALが1日に3便、AIRDO(エア・ドゥ)とANAの共同運航が2便飛んでいます。所要時間は1時間55分です。

女満別空港から「知床(ウトロ)」エリアまでバスを利用する場合

女満別空港とウトロ温泉バスターミナルの直通バス(網走バス・斜里バス共同運行)知床エアポートライナー」が、期間限定(夏季6〜9月/冬季1月末〜3月上旬)で運行しています。所要時間は約2時間15分、料金は3,500円です。

女満別空港から「知床(ウトロ)」エリアまでバスとJRを利用する場合

「知床エアポートライナー」の運行期間外や乗車時間が合わない時には、女満別空港からバスとJRを利用してウトロまで移動できます。

移動方法は、女満別空港から網走バスの女満別空港線で網走駅へ行き、網走駅からJR釧網線で知床斜里駅、知床斜里駅から斜里バスでウトロ温泉バスターミナルに行く、という流れになります。

この場合、乗り継ぎの時間を正確に把握しないといけないので計画立てて移動するようにしてください。

女満別空港から「知床(ウトロ)」エリアまでレンタカーを利用する場合

知床エアポートライナーの運行期間外はレンタカーが楽です。女満別空港からレンタカーを利用して知床(ウトロ)へ移動する際は、距離は約98㎞、所要時間は約2時間15分です。

中標津空港を利用する場合(羅臼へ行く方)

中標津空港を利用する場合、野付半島や根室、摩周湖なども観光したい場合に便利です。

まず羽田空港から中標津空港へ行く

羽田空港から中標津空港へは、ANAが1日に1便飛んでいます。所要時間は1時間40分です。

中標津空港から「知床(羅臼)」エリアまでバスを利用する場合

中標津空港から知床(羅臼)までは、「路線バス」と冬季のみ運行される「ひがし北海道エクスプレスバス」の2通りの交通手段があります。

路線バスは、根室交通の中標津空港連絡バスに乗り中標津バスターミナルで下車し、中標津バスターミナルから阿寒バスの羅臼行き(釧路羅臼線)に乗車します。標津町経由で所要時間約1時間30分、料金は2,390円です。

バスの本数は少ないので、乗り継ぐ場合は時刻表を事前によく確認するようにしましょう。

ひがし北海道エクスプレスバスの乗車は予約が必要です。知床羅臼での所要時間は約1時間15分、料金は4,400円です。

中標津空港から「知床(ウトロ)」エリアまでレンタカーを利用する場合

中標津空港からレンタカーを利用して知床(羅臼)へ移動する際は、国道335号線と道道774号線を経由して、距離は約62.8㎞、所要時間は約1時間です。

東京から網走への行き方

網走監獄

網走エリアは、博物館網走監獄・北方民族博物館・オホーツク流氷館・道の駅 流氷街道網走といった観光地が有名ですね。

東京から網走エリアに行くには、女満別空港を利用するのが一般的です。そこからバスまたはレンタカーやタクシーで移動します。

まずは羽田空港から女満別空港へ行く

羽田空港から女満別空港へは、JALが1日に3便、AIRDO(エア・ドゥ)とANAの共同運航が2便飛んでいます。所要時間は1時間55分です。

女満別空港から網走駅前までバスを利用する場合

女満別空港から網走バスの女満別空港線(網走バスターミナル行き)に乗車します。網走駅までの所要時間は約26分、料金は1,050円です。

女満別空港から網走駅前までレンタカーやタクシーを利用する場合

女満別空港から網走駅までは、国道240号線と国道39号線を経由して19.7㎞、所要時間は約23分です。

東京から野付半島への行き方

野付半島のトドワラ

トドワラ

野付半島は、トドワラとナラワラ・野付半島原生花園・野付半島ネイチャーセンター・四角い太陽などが有名です。

野付半島には公共交通機関がないので、中標津空港や釧路空港を利用し、そこからレンタカーで行くのが一般的です。

中標津空港を利用する場合

羽田空港から中標津空港へは、ANAが1日に1便飛んでいます。所要時間は1時間40分です。中標津空港から野付半島ネイチャーセンターまではレンタカーで約40㎞、所要時間は約50分です。

釧路空港を利用する場合

羽田空港から釧路空港へは、JALが1日に3便、ANAが1便、ANAとAIRDO(エア・ドゥ)の共同運航の2便が飛んでいます。所要時間は1時間40分です。釧路空港から野付半島ネイチャーセンターまでは、レンタカーで144㎞の距離、所要時間は約2時間22分です。

野付半島に行く公共交通機関はないので車でしかアクセスできませんが、冬季のみひがし北海道エクスプレスバスという道東を巡るバスでは知床のウトロから出発するコースでは野付半島に行くことができます。

摩周湖もついでに周りたい方や釧路空港から帰るまたは釧路観光もしたい方はこちらを利用しているのもいいでしょう。

東京から帯広・十勝への行き方

幸福駅

十勝・帯広エリアは、北の屋台や愛国駅・幸福駅・鹿の湯・ナイタイ高原牧場・池田ワイン城などが有名で、帯広駅から少し離れた場所に観光スポットが点在しています。

まずは羽田空港からとかち帯広空港へ行く

東京から「帯広」エリアに行くには、とかち帯広空港を利用するのが一般的です。羽田空港からとかち帯広空港へは、JALが1日に4便、AIRDO(エア・ドゥ)とANAの共同運航が3便飛んでいます。所要時間は1時間30分〜1時間40分です。

とかち帯広空港から帯広駅までバスを利用する場合

とかち帯広空港から十勝バスの帯広市内連絡バスで帯広駅バスターミナルまで所要時間約38分。料金は1,000円です。

とかち帯広港から帯広駅までレンタカーやタクシーを利用する場合

とかち帯広空港から帯広駅までは、道道109号線を経由して22.47㎞、所要時間は約30分です。

ただし、これらは帯広駅までのアクセス方法なので、広い十勝をどのように巡るかによってアクセス方法は変わります(帯広駅前はあまり観光スポットはありません)。

レンタカーを利用しない場合、基本的には路線バスを利用するか観光バスを利用するしかありませんので、目的に応じてツアーを選んでみてください。

まとめ

東京から道東エリアへの行き方についてご紹介しました。

広い北海道の面積の4割近い広さがある道東に東京に行くには、訪れる観光エリアに合わせて羽田空港から直行便がある「釧路空港」「中標津空港」「女満別空港」「とかち帯広空港」を利用するのが便利です。

空港からのアクセスや所要時間、料金なども紹介したので、ぜひ旅行の参考にしてください。

そして繰り返しになりますが、ローカルバスや電車など公共交通機関を使う場合は、事前に時刻表をしっかりと確認し、廃線の可能性もあるので最新情報を必ず確認するようにしてください。