GUESTHOUSE ODAITO NEST 尾岱沼ネスト

 

ODAITO NEST おだいとうネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー

大自然を満喫!冬に道東に行くなら絶対に体験したいアクティビティを紹介

藻琴山トレッキング

冬の道東は札幌など日本海側とは天気が大きく違い晴れる日が多く、雪景色とともに美しい自然が広がり非常に魅力的です。

厳しい寒さの中でこそ体験できるアクティビティが豊富で、冬の道東でしか味わえない特別な体験が待っています。

せっかくわざわざ道東まで来たのであれば、ただ観光地を巡って写真を撮るだけでなく、道東ならではの本当の自然を体験して欲しいなと思っています。

この記事では、冬ならではの道東のおすすめアクティビティをいくつか紹介します。暖かい服装を整えて、冬の道東でしかできない体験に挑戦してみましょう。

釧路川・アレキナイ川でカヌー下り

釧路川のカヌー下り

屈斜路湖を水源とする釧路川や、釧路川の支流であるアレキナイ川をカヌーで下ります。

釧路湿原内を流れる2つの川は、標高が低く、水の流れが穏やかでカヌーの聖地と呼ばれています。

冬は本流は氷が張り危険を伴うので、支流であるアレキナイ川を下るのが主流です。

木々や葉を白く染める樹氷を始め、運が良ければエゾシカやキタキツネ、オオワシなどの野生動物に出会える可能性も。

オオワシ

早朝のツアーでは、水面に白く霧が立ち込める「けあらし」が出現することもあり、幻想的な雰囲気でカヌーを楽しめます。

カヌー下りは道東でもメジャーな体験であり多くのガイド会社で体験できます。以下のガイド会社では冬のカヌー下り体験を提供しているので、気になる方は問い合わせをしてみるとよいでしょう。

カヌーショップヒライワ 厳冬の釧路川のカヌーツアー「朝のコース・昼のコース」
Reraレラ 幻想的な冬のカヌー「アレキナイ川・塘路湖コース」
イーストパワー カヌーでアレキナイ川往復(約4キロ)1.5時間
Old Place カヌーツアー「冬のアレキナイ川往復コース」1.5時間
ヒーリングカヌー釧路 アレキナイ川往復カヌーツアー(6キロ)1時間
BLACK☆RIVER 釧路川湿原コース・釧路川源流コースから選べる「標準・ショート・ロング」カヌーツアー
塘路ネイチャーセンター 冬の釧路湿原カヌー下り「白霜(はくそう)コース」
釧路マーシュ&リバー 冬の釧路湿原ネイチャーカヌー「短時間(1.5時間)コース」
ロッジシラルトロ 釧路川カヌー「2時間コース10kmまたは4時間コース18km」
ファミリーカヌーとうろ 時間のない人におすすめ!「アレキナイ川往復コース」80分
釧路湿原とうろの宿 冬の湿原カヌー「厳冬早朝コースとキラキラコース(9時出発)」
HGM(ヘイゼルグラウスマナー)アウトフィッターズ 冬の釧路川源流カヌー2km
アトレーユ 宿泊者限定の早朝プランあり「冬の釧路川源流カヌーツアー」90分
Nanook 冬の釧路川湿原ネイチャーカヌーツアー「アレキナイ川往復(3~4km)/塘路~細岡(9km)
SOMOKUYA 冬の釧路川源流カヌー1.5時間
屈斜路湖エコツアーズ 冬の釧路川源流カヌーツアー「カナディアンカヌーで川下り」
てしかがfreetrekkers! 厳冬期釧路川川下り3km2時間
Matatabi 冬の釧路川源流カヌー体験!清流釧路川源流部3.5km1.5時間の川旅

釧路湿原とタンチョウウォッチング

タンチョウ

日本最大の湿地帯である釧路湿原の冬の景色と、北海道東部(道東)のみに生息するタンチョウ観察がセットになったアクティビティです。

雪に覆われた釧路湿原が見渡せる展望台や、タンチョウが集まる場所を巡ります。(ガイド会社によって変わります)

Reraレラ 冬の釧路湿原とタンチョウウォッチング「1日コース」
はなしのぶ タンチョウウォッチングと釧路湿原周遊「半日・終日コース」
Old Place 釧路湿原~鶴見台タンチョウ観察ツアー1.5時間
塘路ネイチャーセンター JR塘路駅の無料送迎あり!タンチョウ観察エコツアー
旅人宿あさ寝坊 タンチョウ観察と釧路湿原周遊

阿寒湖・塘路湖・網走湖でわかさぎ釣り

ワカサギ釣り

わかさぎ釣りは冬の人気のアクティビティです。

結氷した湖の上に張ったテント内で、氷に空けた穴から釣り糸を垂らしてわかさぎ釣りが楽しめます。道具一式を貸し出しているので準備の必要がなく、気軽に挑戦できます。

釣ったわかさぎをその場で天ぷらにして食べられるところもあり、これが非常に絶品です。

あいすランド阿寒 天然わかさぎ釣り・わかさぎ釣り堀
塘路ネイチャーセンター 手ぶらでOK!ワカサギ釣りスペシャル2時間
旅人宿あさ寝坊 阿寒湖わかさぎ釣りツアー「摩周湖や屈斜路湖(足湯)オンネトースノーシューなど選べるプランあり」
オホーツク自然堂 手ぶらでOK! 網走湖ワカサギ釣り体験・天ぷら付
コネクトリップ わかさぎ釣り(テント貸切&ガイドレクチャー付き)

摩周湖・屈斜路湖スノーシューツアー

摩周湖

透明度が世界2位、アイヌ語の「カムイトー」が由来とされる神秘の湖・摩周湖の外輪や、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖畔の森を抜け、湖周辺をスノーシューで散策するアクティビティです。

スノーシューでしか行けない場所から見る絶景は格別です。

なお、摩周湖の外輪はガイドをつけなくても摩周湖カムイテラスでスノーシューを借りれば歩くことができますが、ガイドをつけることで、景観の歴史的背景や動植物などを詳しく知ることができるので、より充実した体験ができます

旅人宿あさ寝坊 摩周湖スノーシューツアー「第2展望台・第3展望台から選べる」2~4時間
ノースイーストカヌーセンター 初心者大歓迎!摩周湖スノーシューツアー
アトレーユ 源流の森or摩周湖スノーシュートレック120分
片瀬自然ガイド事務所 【半日】摩周湖外輪山スノーシューウォーク
Nanook 冬のネイチャーツアー「摩周湖スノーシューハイク」2.5時間
ヒーリングカヌー釧路 摩周湖外輪山スノーシュートレッキング3時間
SOMOKUYA 摩周カルデラ・1DAYスノーシュートレック4.5時間
SOMOKUYA 屈斜路湖・レイクサイドトレック2時間
Matatabi 冬の摩周湖と屈斜路湖両方楽しめる半日スノーシュー体験3.5時間
アウトドアガイドYARINOME 【半日または1日】摩周湖スノーハイク
リバー&フィールド 【半日・2時間】屈斜路湖・仁伏の森スノーハイキング

神の子池スノーシューツアー

摩周湖の伏流水が湧き出す神の子池まで、スノーシューで向かいます。夏の景色とは一変した白く閉ざされた世界に、青く輝く神の子池が神秘的です。

行きは神の子池へ向かう林道を歩き、帰りは森を抜けるコースや、摩周湖などと組み合わせたコースがあります。

旅人宿あさ寝坊 神の子池スノーシューツアー3~4時間
はなしのぶ スノーシューハイク「オンネトー・ひょうたん沼・摩周湖外輪・神の子池より選択」
Nanook 冬の1DAYツアー「摩周湖スノーシューハイク+屈斜路湖畔散策or神の子池スノーシューハイクツアー」
知床ツーリスト 神の子池スノーシューガイドハイキングツアー
知床アルパ 神の子池スノーシュートリップ3.5時間
知床のガイド屋pukki 神の子池スキーシューツアー4.5~5時間

弟子屈の森や山のスノーハイク・スノーシュー

藻琴山トレッキング

自然豊かな弟子屈町にある森や山を、スノーハイクやスノーシューで散策します。アカエゾマツの森は川湯ビジターセンターすぐそばの森なので、気軽にスノーシューを楽しみたいときにおすすめ。

ポンポン山は標高360mほど、屈斜路湖のカルデラ外輪山となる藻琴山は標高1,000mで屈斜路カルデラの中では最も高い山です。

川湯ビジターセンター アカエゾマツの森ガイドウォーク
旅人宿あさ寝坊 藻琴山スノーシューツアー2時間
リバー&フィールド 【半日2~3時間】ポンポン山スノーハイキング
SOMOKUYA 藻琴山・1DAYトレック4.5時間
片瀬自然ガイド事務所 1日1組対応【半日】ポンポン山スノーシューウォーク3.5時間
アウトドアガイドYARINOME 仁伏の森2時間またはポンポン山2.5時間スノーシュー

モアン山スノーハイキング&氷平線ミニウォーク

モアン山

なかしべつ観光協会が実施する年に1回だけの特別バスツアーイベント。

2025年は2月23日(日曜)に開催され、1日で山と海のアクティビティの両方を楽しめる充実したアクティビティです。

モアン山は標高356mのなだらかな山で、登山やスノーシューが初めてという方でも登りやすい山ですが、広大な絶景を見渡すことができます。

バス内でランチをとった後は結氷した野付湾で、氷平線と称される一面白銀の世界を堪能します。

氷平線

その景色はウユニ湖のようで、近年多くの観光客が訪れる注目スポットとなっています。

野付湾の氷平線フォトツアー

こちらは氷平線とともに、プロのカメラマンに写真を撮ってほしい方におすすめのツアーです。

冬の別海町で人気№1のアクティビティで、結氷した野付湾の上を歩きながら、白一色の景色を利用したトリック写真の撮影が楽しめます。自分で撮影するだけではなく、ツアーにはプロカメラマンが同行。

野付湾に沈む夕日をバックに撮影会ができる「夕暮れフォトツアー「と、日没後のトドワラ桟橋で満点の星空の下で撮影ができる「星空フォトツアー」があります。

開催日時は限定されますが(2025年は1月27日〜2月24日の特定日のみ)、GrandCrewというガイド会社により実施されます。

春国岱・風連湖・野付半島バード・ネイチャーウォッチング

野鳥の楽園として知られる春国岱や風連湖、野付半島にて野鳥観察、自然観察を行います。

ラムサール条約に登録されている野付半島・風蓮湖を中心に、周辺を含んだ野付風連道立自然公園は、野鳥だけではなく多くの野生動物が生息しており、エゾシカやキタキツネはもちろん、冬は天然記念物であるタンチョウやオオワシも見られる可能もあります。

根室ネイチャーセンター 春国岱ネイチャーウォッチング・バードウォッチング
根室ネイチャーセンター 風連湖ネイチャーウォッチング・バードウォッチング
根室ネイチャーセンター 野付半島ネイチャーウォッチング・バードウォッチング
春国岱原生野鳥ネイチャーセンター 2~11月の毎週土曜日・春国岱の自然ワンコインガイド(根室市観光協会主催)
野付半島ネイチャーセンター 野付半島の自然観察・バードウォッチングコース

標茶や中標津の自然をホーストレッキング

雪原や川沿い、森などで乗馬体験できます。北海道の広い空の下、どこまでも続く白銀の世界を馬と一緒に旅します。運が良ければ馬の上からキタキツネやタンチョウなどの野生動物と出会えることも。

ハートランチ 高台ホーストレッキングコース90分/初心者向けお散歩コース45分
メジェールファーム リバーサイドコース60分/アドベンチャーコース90分
むつ牧場 初心者コースA・B/外乗コースA・B1.5~2時間

知床半島バードウォッチング・写真撮影

知床半島の東側に位置する羅臼港を出発し、クルーズ船またはボートで流氷の間を縫うように進み、厳冬期の知床にやってくる野鳥観察や写真撮影を行います。

相手が野生ということもあり、必ず見られるわけではないものの、国の天然記念物に指定されているオオワシやオジロワシに高確率で遭遇できます。

合同会社知床クルーズ英人丸 前浜海上クルーズ&流氷・バードウォッチング
知床ネイチャークルーズ 流氷&バードウォッチング/クジラ・イルカ・バードウォッチング
観光船アルランⅢ世 流氷&バードウォッチング
ゴジラ岩観光 根室海峡クルーズ撮影コース
北の知床観光 オオワシ観察撮影クルーズ
知床・羅臼観光船はまなす 流氷&バードウォッチング(1時間コースまたは2.5時間コース)
知床らうすリンクル 流氷ボートクルーズ
星の時間 海岸線を車で移動「オオワシ・オジロワシの観察」2時間
知床ネイチャーオフィス 車で気軽に!オオワシ・オジロワシを観察する「冬の動物ウォッチング」(2時間コース)

知床五湖・フレペの滝・原生林スノーシューイング

フレペの滝

冬は認定ガイドが引率する参加者のみしか立ち入れない知床五胡や、断崖絶壁に降り注ぐ水が凍り、夏とは異なる景観になるフレペの滝、手つかずの自然が残る知床周辺の原生林をスノーシューで散策します。

同じガイド会社でも目的地や所要時間などが異なるツアーを出しているので、希望に沿った内容を探してみましょう。

知床アルパ 知床五湖【冬】スノーシューレンタル込み3.5時間
知床オプショナルツアーズSOT! 冬の知床五湖ガイドツアー4.5時間
知床オプショナルツアーズSOT! 冬のフレペの滝スノーシューツアー2.5時間
知床の森ガイドゆらり 雪の知床五湖スノーシュー・クロスカントリースキー4.5時間
知床の森ガイドゆらり 雪原を楽しむ半日プラン「フレペの滝または原生林」2~4時間
ピッキオ知床 フレペの滝スノーシュー&野生動物ウォッチングツアー3時間
ピッキオ知床 <スタッフ一押し!>知床原生林スノーシュー&野生動物ウォッチングツアー3.5時間
知床ネイチャーオフィス ガイドツアー限定!夏とは異なる白銀の世界へ「知床五湖一周ツアー(半日)」
知床ネイチャーオフィス 知床の冬の原生林を歩き、感じる

「原生林スノーシュートレッキング」(3時間コース)

知床ネイチャーオフィス 知床の冬を手軽に楽しむ2時間コース

「フレペの滝スノーシューハイキング」

知床のガイド屋pukki 冬の知床五湖ツアー約4時間
知床のガイド屋pukki 原生林スノーシューツアー(半日)
シンラ 冬の知床五湖スノーシューイング4.5時間
シンラ フレペの滝スノーシューイング2.5時間
北海道アウトドアガイドmothernature’s son 冬の知床五湖スノーシューツアー
知床とこぼうず 【午前・午後・終日・貸し切り】原生林トレッキング

ウトロ流氷ウォーク

流氷ウォーク
冬のウトロの海岸線は、オホーツク海から流れ着いた流氷が密集するエリア。そんな流氷の上を歩くことができる唯一無二のアクティビティが流氷ウォークです。

貴重な体験は流氷の上を歩く以外にも、流氷の隙間の海に浮かんでみたり、氷同士がぶつかる「流氷鳴き」を聞いたり、流氷の下で泳ぐクリオネを探したりと盛りだくさんです。

流氷ウォークは現場を熟知したガイドが同行することで、安全安心に楽しめるものとなっているため、体験するなら必ずガイド会社のツアーに参加しましょう。

シンラ 流氷ウォーク®
知床アルパ 流氷カヤック&ウォーク®2時間
LANTOKO知床生態旅遊 流氷ウォークツアー1.5時間
ゴジラ岩観光 流氷遊ウォーク 【DRIFT ICE TOUR】1.5時間
ピッキオ知床 流氷ウォーキング360°2時間
知床オプショナルツアーズSOT! 【グーグルフォトプレゼント特典付】流氷ウォーク2.5時間

流氷カヤック

流氷の間をカヤックで漕ぎ進み、海に浮かぶ流氷と同じ目線でオホーツク海を眺めることができます。流氷カヤックに流氷ウォークをプラスした、流氷満喫プランもあります。

知床アルパ 流氷カヤック&ウォーク®2時間
コネクトリップ 流氷カヤック2.5時間

流氷・海岸線ファットバイク

流氷の上や流氷が接岸する海外線を、ファットバイクで走行するツアーです。車からの景色や歩くスピードとは異なる、自転車ならではの爽快感が味わえます。ファットバイクは極太のタイヤを採用しているため、高い安定性から雪道などの走行も可能な自転車です。

コネクトリップ 冬のいいとこどりアドベンチャーツアー【B:感動の径&オホーツク海流氷ライドコース】
HEROES PARK オホーツクFATBIKE流氷ライド:自然との一体感を楽しむ冒険ツアー
網走市観光協会 【厳冬期の網走】五感で楽しむファットバイク体験ツアー

しっかりとした防寒を!

冬のアクティビティは当然ながら屋外で行われます。

道東は雪は少ないものの、非常に気温が低く、ときに天気が荒れることもあります。

そのため、寒さ対策だけでなく風対策も大切です。強い風が吹くことが多いため、防風素材のジャケットやアウターを選ぶと暖かさを保ちやすくなります。

さらに、重ね着で暖かさを調整し、発熱性の下着や靴下、手袋などで体温を逃がさないようにしましょう。寒風から守るため、帽子やネックウォーマーも必須です。

冬の服装については以下の記事もご覧ください。ぜひ旅行計画の参考にしてみてください。

冬の道東観光前にチェック!冬の天気と気を付けるべき服装を在住者が解説

登山初心者向け!おすすめの道東の山8選

雌阿寒岳

万年雪の大雪山を筆頭にビギナー向けの登山道が整備された山の連なる北海道。

中でも、道東の山々はルート標高差も300〜700mほどで、初心者でも登りやすいと言われています。中にはお子さま連れやペットを連れて登る人も。

標高わずか1000m前後でありながら、本州の2000m以上の峰々でしか観ることのできない高山植物が出迎え、時には雲海に出逢い、オホーツクの海はもちろん遥か北方領土まで見渡せるのが道東の山の特徴。

道東の初心者でも登りやすい山は以下の8つがあります。

道東の山

 

いずれも絶景で楽しい山ですので、道東の登山の参考にしてみてください!

はるか国後まで見渡せる道東随一の超絶景スポット~武佐岳

武佐岳

「武佐(むさ)」とは、アイヌ語で「他の山の頭をなでる」あるいは「イラクサ(モサ)」の意味。

なだらかな双耳峰が周囲の山を従えている様は、まさに他の山の頭をなでてあげているように見えます。包容力のある山の姿から、中標津町民ならずとも納得させられる語源です。

道東随一の絶景スポットとして知られる「開陽台」をして、「当施設は330度の大パノラマが楽しめます。パノラマでない残り30度は、あの美しい武佐岳です」と言わしめるほどの美しい山容を誇り、その「開陽台」さえも見下ろす景観の中に取り込む絶景中の絶景スポットが武佐岳です。

根室半島と知床半島に囲まれたオホーツクの海から徐々に高度を上げる山並みの中に静かに佇んでいます。

北海道百名山にも選ばれるほどの美しい山容は、中標津町民の心の拠り所として町の歌や学校の校歌にも登場。

古くから地元民に愛され、登山道の整備はもちろん「憩清荘」という避難小屋も設置されています(近くに水場もありますが、飲めるかは不明です)。

武佐岳

多少キツいところもありますが、危険な箇所はなく、初心者も安心です。

武佐岳

6月第二日曜日の山開きから、地元の登山愛好者はもちろん、北海道内外から最高のロケーションを求めて多くの登山者が訪れます。

7〜8月にかけては地域特産物の一つである蕎麦の花が満開となり、武佐岳登山口へと誘います。

キバナシャクナゲやエゾムラサキツツジ、コケモモ・アイヌタチツボスミレ、6月の山開きから間もない時期にはチシマザクラの開花を目にすることもあります。

頂上から望む「根釧台地の格子状防風林」や「野付半島」、はるかオホーツクの「国後島」は息を呑む美しさです。

武佐岳

武佐岳

道東オホーツク海域のすべての景観を一望するといっても過言ではない武佐岳はぜひ一度は登っていただきたい山といえます。

山名 武佐岳
標高 1005.2m
ルート標高差 671m
平均所要時間 登り2.5時間・下り2時間
問い合わせ 0153-73-3111(中標津町経済振興課)

知床連山や摩周湖・斜里岳の展望が圧倒的に美しい~標津岳

標津岳

登山口が養老牛温泉という時点ですでに魅力的な標津岳。

北海道随一の泉質と接客のよさで定評のある養老牛温泉から、ダートな林道を6㎞ほど進んだ地点が登山口。

平坦な作業道跡から始まる登山道は少しずつ傾斜を増し、清水沢と呼ばれる水場を経てやがて急斜面へ。

標津岳

養老牛温泉とのセットで訪れる方も多く、山頂からの眺望は武佐岳に勝るとも劣らないパノラマが広がります。

標津岳

標津岳

日本百名山の斜里岳の撮影スポットとしても知られ、他の山では見ることのできない斜里岳の全容を目の当たりにしながら爽やかな登山が楽しめるスポットです。

本来なら疲労にあえぐところですが、周囲を覆うダケカンバの純林があまりにも爽やかすぎて逆に元気が出てくるという方も多いそうです。

純林を抜けると眼前に迫る知床連山や摩周湖・斜里岳。

武佐岳よりほんの少し高い1061mの山頂からくっきりとこれらの山々を眺めることができます。ダイナミックな眺望を堪能しながらおにぎりを頬張るのもよいでしょう。

なお登山口が非常にわかりづらくGoogle Mapだと間違った経路になるため、養老牛温泉にあるこちらの看板のとおりに行くようにしましょう。

標津岳

山名 標津岳
標高 1061m
ルート標高差 739m
平均所要時間 登り3時間・下り2.5時間
問い合わせ 0153-73-3111(中標津町経済振興課)

屈斜路湖を見下ろすジャスト1000mのお手軽トレッキング~藻琴山

藻琴山

標高が1,000mジャストであることや、わずか1時間ほどで登れる手軽さから初心者や家族連れに人気の山で、今回紹介した中では最もお手軽かもしれません。

お手軽ですが、屈斜路湖を眼下に見下ろし、オホーツクを眺めながら、そして屏風岩付近でのチシマフウロやハクサンイチゲ・キリンソウ・コケモモなどのお花畑に魅了されながらの軽トレッキングはとても魅力的です。

藻琴山

初夏の新緑の瑞々しさ、秋の紅葉の豪奢な彩りはもちろん、タイミングが合えば屈斜路湖を覆う雲海を目にすることもあり、登山の手軽さからは想像できないほどの幸福感を味わえる山です。

藻琴山の山名は藻琴川の源流から来ていますが、アイヌ語の「トエトク・シペ(沼の奥にある山)」がそもそもの由来といわれています。

登山ルートは基本はハイランド小清水725からの「スカイライン遊歩道コース」と、「銀嶺水コース」の2ルートが、物足りない方はどちらも回る「周回コース」があります。

銀嶺水コースは片道1キロと非常に短いコースで30分程度で山頂まで行くことができ、周回コースは1周3時間40分となります。

下山後にスタート地点であるハイランド小清水725でラーメンや、ご当地の「とろり」で締めてみてはいかがでしょうか?(※ハイランド小清水725は5〜10月のみの営業となります)

ハイランド小清水

山名 藻琴山
標高 1000m
ルート標高差 275m(スカイライン遊歩道コース)
195m(銀嶺水コース)
275m(周回コース)
平均所要時間 登り0.5~1時間
下り1時間
周回コースは3時間40分
問い合わせ 0152-74-4323(NPO法人オホーツク大空町観光協会)
0152-62-4481(小清水町産業振興課)
藻琴山パンフレット

摩周ブルーを眼下に見下ろしながら爽やかトレッキング~摩周岳

摩周岳

「摩周」という神秘的な日本語の趣もさることながら、アイヌ語で「カムイヌプリ(神の山)」とまで称されてきた摩周岳。

アイヌ語での「摩周」は「マシウ(鍋のような湖に影が泳ぐように見える)」を意味します。

摩周ブルーの湖面に映る影は何だったのでしょう?

興味をそそられる言い伝えです。

その摩周ブルーを眼下に見下ろしながら、ほぼ平坦に湖を回り込むような登山道。開かれた景観を楽しみながら登れる数少ない山の一つです。

平坦なルートに少しずつ傾斜が加わり湖から離れていくと黄金の草原。やがてお隣りの西別岳への分岐ルートを過ぎて最後の急登が待ち構えます。

チシマザクラやウコンウツギ、足元に咲くクロユリやクロバナハンショウヅル・チシマフウロ・チシマセンブリらに励まされながらもうひと頑張りすると頂上です。

頂上では、岩にしがみつくようにウルップ草やイワキンバイやイワギキョウが咲いています。

急峻な眼下に見下ろす摩周ブルー、標津岳や武佐岳と斜里岳、さらに知床の山々の遠望など申し分のない絶景が広がる神の山山頂。

山名 摩周岳
標高 857m
ルート標高差 341m
平均所要時間 登り3時間 下り2.5時間
問い合わせ 015-483-4100(川湯ビジターセンター)

百花繚乱の花畑に癒され励まされ「がまん坂」~西別岳

隣接する摩周岳が眺望を楽しみながらの登山であることに対し、百花繚乱のお花畑を楽しみながら登れるのが西別岳。

摩周岳方面からは分岐点からほんの1時間ほど、尾根筋のためさしたる起伏もなく頂上へたどり着けます。

一方の西別小屋ルートは、遊歩道感覚で鳥や花に囲まれながら歩けるのが特徴。

こちらも標高差465mで平均所要時間は1.5時間ほどです。

カラマツの森を抜けてウグイスの声が鳴り響く「うぐいす谷」を通り過ぎ、視界が開けてくると徐々にお花畑が広がっていきます。

そして「がまん坂」と呼ばれる上り坂。

急登ではありませんが、延々40分ほどまっすぐに登るため結構キツいとのことで命名されたようです。

そのキツさを癒す処方箋も用意されているのが道東自然のよいところ。

第一ピークのリスケ山への道中、エゾツツジやヨツバシオガマ、イワブクロ・ミヤマオダマキ・チシマワレモコウなどが「頑張れ頑張れ」と百花繚乱のエールを贈ってくれます。

もちろん山頂からの眺望も申し分なし。

足元に咲く可憐な花々と、カムイヌプリとのコントラストは最高の被写体となるでしょう。

山名の由来は、アイヌ語で「ヌー・ウシ・ベツ(魚・多い・川)」あるいは「ニ・ウシ・ベツ(木・多い・川)」

手つかずの自然の豊かさ、その恩恵にあずかってきた人の歴史を感じさせます。

人はいつも、自然に励まされ生かされてきたと再認識できる山です。

なお、先に紹介した摩周岳の縦走コースもあるので体力に余力のある方は縦走してみるのもよいでしょう。

山名 西別岳
標高 800m
ルート標高差(西別小屋ルート) 465m
平均所要時間(西別小屋ルート) 登り1.5時間・下り1時間
問い合わせ 015-483-4100(川湯ビジターセンター)

噴煙を上げ続ける火口を見渡せる日本百名山~雌阿寒岳

雌阿寒岳

初心者向けの山の中ではややキツいですが、他にはない絶景が見られるのが雌阿寒岳(めあかんだけ)です。

日本百名山の一つであり、今なお生命力豊かな噴煙を上げ続け、オンネトーの野中温泉や阿寒湖温泉街など、北海道を代表する名泉が麓に待ち構えていることもあって、登山客の絶えない人気の山です。

阿寒湖の南西部にそびえ、北海道三大秘湖の一つである神秘的なオンネトーを見守るように佇みます。

雌阿寒岳

オンネトーの静かな湖面に映る阿寒富士とのツーショットは、多くの観光パンフレットに用いられてきた代名詞的な構図。訪れる人が必ずといっていいほどシャッターを切ります。

仰ぐ角度によって山の形容が異なるのは、約2万前の火山活動によってできた10つの山頂を持つ複合火山ならでは。

かつて夫婦関係にあったという、阿寒湖を挟んで佇む雄阿寒岳が浮気をしたとかで、今なお怒りが収まらないのかも知れません。

ルートはオンネトーコース・雌阿寒温泉(野中温泉)コース・阿寒湖畔コースの3通りで、雌阿寒温泉(野中温泉)コースが急ですが最も早く登れます。

いずれも鬱蒼としたアカエゾマツの原生林、針広混交林からの入山。他の山よりも、北国の手つかずの自然に圧倒されます。

雌阿寒岳

マイヅルソウやゴゼンタチバナ、ハクサンシャクナゲなどを見遣りながらやがてハイマツ帯、そして6合目あたりからイソツツジやマルバシモツケなどの高山性植物が出迎えてくれます。

登るほどに緑が減り、活火山らしい赤茶けたガレ場へと変貌していきますが、却って健気に花を咲かせる高山植物の姿が目立つようになります。

雌阿寒岳の固有種メアカンフスマ、そしてメアカンキンバイは花好きの方には人気です。

メアカンフスマ

メアカンフスマ

イワブクロやヒメイワタデ・ガンコウランも、そこここに存在を主張しています。

イワギキョウ

イワギキョウ

地球の鼓動のごとく噴気を立ち上げるポンマチネシリ火口と赤沼、剣が峰から望む

阿寒湖と雄阿寒岳の大パノラマは圧巻。

雌阿寒岳

地球創造の歴史をさかのぼり、神様が天地創造した時代に辿り着いたような感さえします。

そして目の前にそびえ立つのは阿寒富士。こちらも1時間ほどで縦走できます。

雌阿寒岳

手つかずの原生林と固有種、大パノラマと天地創造の火口、そしてご褒美の温泉。

これだけの体験ができる山は雌阿寒岳をおいて他にありません。

ちなみに、雌阿寒岳は素晴らしい山ですが、岩場も多く標高もやや高いので急な天気の変化や気温の低下も考えられるので、夏であってもしっかりとした装備で登るようにしてください。

山名 雌阿寒岳
標高 1499m
ルート標高差 オンネトーコース 854m
野中温泉コース  794m
阿寒湖畔コース  764m
平均所要時間 オンネトーコース 登り3時間 下り2時間
野中温泉コース  登り2時間 下り1.5時間
阿寒湖畔コース  登り3時間 下り2時間
問い合わせ 0156-25-6131(NPO法人あしょろ観光協会)

「ポコポコ」ポッケと裏雌阿寒のロケーション~

阿寒湖畔スキー場が雪のない季節に探勝路として開放され、歩きやすさと展望のよさが特徴的な白湯山。

阿寒湖温泉街からほど近く駐車場も広いため多くのハイカーが訪れます。

登りながら常に阿寒湖と雄阿寒岳を目にすることができるほどの視界の広さはスキー場ならでは。

白湯山

ルートの整備も申し分なく、最初のゲレンデ部分は多少つらいものの、登山というよりはハイキング気分で手軽に登れる山です。

白湯山

見どころはポッケと呼ばれる泥火山。探勝ルートのあちこちで、「ボコッボコッ……」と地面を叩くような音を立てながら噴気を上げています。

温泉街に見られる地獄谷のミニチュア版といった感じで、発する水蒸気の温度は94℃にもなるとか。

そのほんの少し離れた場所でもスミレやヒメハギなどの花が楽しめるのが白湯山の自然の豊かさ。他にもエゾオオサクラソウやニリンソウ、ヒメイチゲなどの花を見ることが出来ます。

頂上の少し手前にはウッドデッキの展望台が設けられ、阿寒湖と雄阿寒岳の眺望はもちろん、裏側からの雌阿寒岳という珍しいロケ―ションも。

手軽に登れて、ポッケと裏雌阿寒という稀有な出逢いも楽しめる大パノラマの山、白湯山に登らずして阿寒湖を語ることはできないでしょう。

山名 白湯山
標高 916m
ルート標高差 318m
平均所要時間 登り1.5時間 下り1時間
問い合わせ 0154-67-4100(阿寒湖畔エコミュージアムセンタ―)

見晴らし抜群の稜線が続く~辺計礼山

ペケレ山

阿寒湖周辺の穴場的展望スポットが辺計礼(ペケレ)山です。

ペケレとは、アイヌ語で「明るい・清らか・光」を意味します。その名の通り展望が効くのが特徴。

阿寒湖温泉と川湯温泉を繋ぐ阿寒湖横断道路沿いにある「ペケレ山登山口」の標識は小さくて見落としそうですが、それが却って穴場効果をもたらしているようです。

入り口にはエゾシカゲートがあり、そこから1.5キロほど進むと登山口のある駐車場があります。

辺計礼山

行き交う人の少ない登山道はアカエゾマツやトドマツの造林地から始まり、笹原のところどころにハクサンチドリやベニバナイチヤクソウや、イブキジャコウソウ・コメツツジ・コヨウラクツツジの可憐な花々を見遣りながらやがてミズナラ・ダケカンバの広葉樹林へと変わります。

広葉樹林を抜けたら、もう頂上は目の前。

ペケレ山

短時間の登山で辿り着く一等三角点の頂上からは、屈斜路カルデラ・摩周カルデラ、根釧台地に雌阿寒岳・雄阿寒岳の大パノラマ風景をじっくり堪能できます。

ペケレ山

鬱蒼とした森はなく、スタートからゴールまで終始明るいのが特徴で、初心者でも安心して登れるのが嬉しいです。

山名 ペケレ山
標高 732.3m
ルート標高差 482m
平均所要時間 登り1.5時間 下り1時間
問い合わせ 015-483-4100(川湯ビジターセンター)