GUESTHOUSE ODAITO NEST 尾岱沼ネスト

 

ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー

3泊4日で道東を巡る冬のモデルコース!絶景とグルメを楽しむ旅

硫黄山

北海道の冬は、雪と氷がどこまでも続く銀世界。

「だからどこに行っても同じ」と思うかもしれません。

しかし、同じ北海道でも手つかずの自然が多く残されている道東エリアは、北海道の4割を占めるその広大さゆえに、地域によって見せる景色が違います。

だから本当は1週間くらい滞在してほしい。しかし、そんなに休みが取れないという人がほとんどでしょう。

そこでこの記事では、3泊4日という限られた時間で道東を遊び尽くすために、アクティビティを取り入れながら、冬のモデルコースを紹介します!

4泊5日でも大丈夫!という方は以下の記事を参考にしてみてください。

冬の道東を満喫する!充実の4泊5日モデルコース

1日目

雪の上を歩くアクティビティから始まる1日目は、冬の間も濛々と煙をあげる硫黄山、湖畔を掘ると温泉が湧き出すという不思議な体験ができる屈斜路湖と、まさに「道東エリアならでは」尽くし。夜は釧路駅周辺に泊まり、釧路名物に舌鼓を打ちましょう。

1日目のスケジュール

13:00発摩周湖スノーシューツアー→14:30着摩周湖スノーシューツアー終了
14:35着カムイテラス→15:00発カムイテラス
15:20着アトサヌプリ→16:00発アトサヌプリ
16:15着屈斜路湖→17:00発屈斜路湖
18:00着釧路駅周辺

摩周湖のスノーシューツアーに参加

摩周湖

川湯温泉から車で27分、摩周湖第一展望台からスタート後、雪の中を歩くスノーシューツアーに参加します。

ちなみに、摩周湖第一展望台に併設しているカムイテラスでスノーシューを借りれるので、ツアーに参加しなくても歩くことができます。

スノーシューとは西洋かんじきのことで、スノーブーツなどに装着することで、浮力を高め、足が雪に沈むのを防いでくれます。

ツアー中は写真を撮ったり、絶景をしばらく眺めたり、坂をソリで滑ったり、ホットドリンクで一息吐いたりと冬の摩周湖を堪能できます。

摩周湖スノーシューツアーを行っているガイド会社をピックアップしたので、参考にしてみてください。

Matatabi
そもくや
ノースイーストカヌーセンター

ツアーの時間や料金などはガイド会社によって違います。おおむねショートコースで1時間半~2時間程度、料金は6,000~15,000円(1人参加)となっていますが、詳しくは各ガイド会社に問い合わせしてください。

カムイテラスでお土産探し

カムイテラス

展望台に隣接するカムイテラスで購入できるお土産には、ここでしか買えない「摩周湖カムイテラスラングドシャ(1,080円)」や数量限定の「mashu ruby chocolate(5,500円)」などがあります。

ラングドシャは生地に生キャラメルが練り込まれているので甘さがしっかりあり、コーヒーにとてもよく合いますよ。「mashu ruby chocolate」は、摩周ルビーと呼ばれる地場のいちごをフリーズドライにした上質なチョコレート菓子。お値段は高いですが、毎日完売してしまう人気商品です。

この他に、摩周ルビーを使ったストロベリーフレーバーの発泡酒「摩周湖CRAFT STRAWBERRY(990円)や、人気№1のロングセラー商品「幻想摩周湖カマンベールチーズケーキ」などがあります。

アトサヌプリ(硫黄山)見学

カムイテラスから車で21分。

砂利道を歩いて白煙が吹き出る噴気孔のそばまで近づけるため、地球の蠢きをよりダイナミックに感じられます。

硫黄山

雪に覆われた硫黄山は普段と違う姿でとても美しく魅力的です。

屈斜路湖で砂堀り温泉

アトサヌプリから車で16分。

屈斜路湖は日本のみならず世界でも有数の広さを持つカルデラ湖で、どこから見てもコバルトブルーの湖水が美しい人気の観光地です。

冬の砂湯

しかも、湖畔の砂浜を掘ると温泉が出るので、好きな場所に自分で露天風呂が作れてしまう珍しい場所でもあります。

周辺が火山地帯のため、砂浜の下の水が常に温められた状態となっているのが、湖畔で砂湯を楽しめる理由です。また、屈斜路湖は淡水なので海水のようにべたつかず、気持ち良く入れるのも人気に一役買っています。

しかし、実際には体が浸かれるほど穴を掘れる人は少なく、途中で断念してしまうのだとか。その場合でもスワンボートの乗り場近くに無料の足湯があるので、膝まで温泉に浸かりながら屈斜路湖を眺めることができます。

釧路駅周辺で宿泊

屈斜路湖から車で1時間35分、1日目の宿泊地釧路駅周辺に到着です。

釧路駅から徒歩圏内、温泉施設がついた天然温泉幣舞の湯ドーミーインPREMIUM釧路ホテルグローバルニュー釧路スーパーホテル釧路などがあります。

釧路駅周辺の宿泊施設は温泉が付いているところも多く、飲食街にも近いという利便性に長けながらも、温泉にゆっくりと浸かって一日の疲れを癒せるのが嬉しいですよね。

素泊まりプランなら、釧路の夜を彩る幣舞橋の美しい夜景と共に、名物を味わいにでかけましょう。

炉端焼き発祥の炉ばた、釧路ザンギ発祥のお店である鳥松、あっさりとした醤油味に縮れた極細麺が特徴の釧路ラーメンが食べられる河むら、創業は昭和41年の老舗つぶ焼きの名店かど屋、太麺の上にカツとミートソースがたっぷりかかった釧路のソウルフード「スパカツ」の起源とされるレストラン泉屋など、多種多様な食事が選べます。

2日目

2日目は早起きして、冬の釧路川のカヌー体験からスタートします。ツアー終了後はさっきまで同じ目線で見ていた湿原と、今度は釧路市湿原展望台の上から眺めてみましょう。釧路を出発後は厚岸の道の駅、霧多布岬、明治公園と立ち寄り、根室駅周辺に宿泊します。

2日目のスケジュール

5:00~7:00発釧路湿原カヌーツアー→9:00着釧路湿原カヌーツアー終了
9:50着釧路市湿原展望台→11:30発釧路市湿原展望台
12:30着厚岸道の駅グルメパーク(昼食)→13:30発厚岸道の駅グルメパーク
14:10着霧多布岬→14:30発霧多布岬
15:40着明治公園→16:10発明治公園
16:15着根室駅周辺(宿泊)

釧路湿原カヌーツアー

釧路川のカヌー下り

霧氷に覆われた釧路湿原を縫うように進むカヌーからは、ダイヤモンドダストが見られることも。そんな貴重な体験ができるのは、冬の北海道の早朝だからこそ。

そもそも冬にカヌーができるの?と思うかもしれませんが、釧路川は真冬でも完全結氷することがないため、夏と同様にカヌーが楽しめます。

冬に釧路川でカヌーができるのはあまり知られていないこともあり、夏ほど混雑もなく、貸し切り感覚で大自然を楽しめます。

カヌー

蓮葉氷と呼ばれる氷によって釧路川が下れないときは、釧路湿原内を流れているもうひとつの川であるアレキナイ川に変更されます。

なお、冬の釧路川カヌーツアーを開催しているツアー会社の中には、宿泊ホテルや釧路駅への送迎を行っているところもあります(カヌーショップヒライワMarsh&River塘路ネイチャーセンターなど)。冬道の運転に自信がない場合は、送迎について事前に確認しておきましょう。

カヌーツアーは1時間30分~2時間(送迎込みで3時間~4時間)ほどで終了するところが多いので、早朝ツアーに参加の場合は、ツアー後に好きな海鮮を好きなだけ盛って食べられる勝手丼が名物の和商市場で朝食をいただくのもおすすめです。

釧路市湿原展望台

釧路湿原展望台

JR塘路駅から車で39分の場所にあります。入場無料の1階にはレストハウスが入っており、軽食のほか売店では、北海道産の牛乳を使用したソフトクリームが食べられます。幻の魚イトウが展示してある2階や3階の展望室や屋上は有料です。

なお、釧路市湿原展望台の展望室や屋上からは、木々に視界を遮られてしまい、釧路湿原が見えにくいことがあるので、木道を歩いて片道15分ほどのサテライト展望台へ行ってみましょう。

左側の半周はバリアフリー設計となっており除雪されているので積雪していてもアクセスできます。

サテライト展望台

サテライト展望台からは視界を遮るものがなく、まるでサバンナのような眺望が楽しむことができます。

厚岸道の駅グルメパークで昼食

厚岸のコンキリエ

釧路市湿原展望台から車で1時間、厚岸道の駅グルメパークで昼食です。

グルメパークの名の通り、道の駅とは思えないほど、幅広い食事に対応しているのが特徴。

コンキリエのカキフライ定食

カキフライや牡蠣入りパスタなど、和食から洋食までカジュアルに食べられる「レストランエスカル」、生牡蠣と厚岸ウィスキーのセットを大人の雰囲気の中で食べられる「オイスターバールピトレスク」、魚介市場で購入した牡蠣を始めとした海鮮を、その場で焼いて食べられる「炭火焼炙屋」と、厚岸町の名産の牡蠣をさまざまな方法で味わうことができます。

住所 厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地
電話番号 0153-52-4139
営業時間 4月~10月は9:0~19:00
11月~3月は10:00~18:00
(毎週月曜は定休日、月曜が祝祭日の場合は火曜)
料金(一例) 金のカキフライ2,500円、生牡蠣三点厚岸ウィスキーセット1,650円~、元祖バケツ牡蠣2,500円など
駐車場 あり
公式サイト・SNS 厚岸道の駅グルメパークInstagramFacebook

霧多布岬

霧多布岬

厚岸道の駅グルメパークから車で39分。

落石岬から車で1時間7分、野生のラッコの生息地として有名な観光地です。正式名称は湯沸岬ですが、アザラシを多く見かけることからトッカリ(アイヌ語でアザラシの意味)岬と呼ばれることもあるので、探してみましょう。

霧多布岬

その名のとおり霧の発生が多い場所ですが、岬の先端にある湯沸灯台までの道すがらには、夏にはエゾカンゾウやヒオウギアヤメ、ノハナショウブ、タチギボウシなど色とりどりの花が咲きますが、冬は空気が澄んでいるため夏とは違った絶景を楽しむことができます。

明治公園

明治公園

霧多布岬から車で1時間11分、3基の赤いサイロが特徴の明治公園でおとぎ話のような光景を眺めましょう。2020年のフォトジェニックな近代化産業遺産ランキング全国1位、函館の五稜郭公園と並んで日本の歴史公園100選に認定されるなど、他にはない景勝地として近年人気が高まっています。

根室といえば日本一早く昇る朝日が有名ですが、もちろん夕日も見られます。夕日に照らされるサイロもまた一興ですよ。

運が良ければシマエナガなどの野鳥が見られることもあり、野鳥好きの方にもおすすめです。

根室駅周辺で宿泊

明治公園から車で5分、根室駅周辺に宿泊します。

全室Wi-Fi&有線LAN無料のイースト・ハーバーホテルや、大浴場にサウナもあるTabistホテルねむろ海陽亭、古い友人の家を訪れたようなぬくもりを感じるリーズナブルな宿、民宿花咲などがあります。

食事なしのプランなら、根室市民のソウルフード「エスカロップ」を食べに、発祥の店であるニューモンブランを訪れてみてはいかがでしょう。

根室の名物として外せない花咲ガニは残念ながら夏が旬なのですが、冬でも地元の人が足しげく通う名店大八、回転寿司超激戦区の北海道において上位に名を連ねる根室はなまるなど、ぜひお店にて根室の味を堪能してみてください。

3日目

納沙布岬で日本一早い日の出を見た後は、年間45日間しか見学できない氷下待ち網漁へ。そこから春国岱で絶景を眺め、道の駅やカフェでグルメを楽しみ、夕方または夜に野付半島にてフォトツアーに参加します。ツアー後は尾岱沼に宿泊します。

3日目のスケジュール

6:00着納沙布岬→7:00発納沙布岬
8:30着道の駅スワン44ねむろ(氷下待ち網漁見学)→11:00発道の駅スワン44ねむろ
11:10着春国岱→12:00発春国岱
12:10着道の駅スワン44ねむろ(昼食)→13:40発道の駅スワン44ねむろ
14:20着カフェミルフイユ→15:20発カフェミルフイユ
16:10着野付半島ネイチャーセンター
21:00着尾岱沼で宿泊

納沙布岬で日の出を見る

納沙布岬

根室駅周辺から車で30分、別名「流氷岬」とも呼ばれる納沙布岬へ朝日を見に行きます。流氷は毎年必ず見られるわけではないのですが、運が良ければ、岬の周辺をぐるっと囲むように流氷に覆われた海原の先から昇る朝日が見られます。

流氷がなくても、徐々に周囲をオレンジ色に染め上げる日の出が、北方領土の島影や北海道最古の灯台である納沙布岬灯台を浮かび上がらせる光景は、特別な一日の始まりを感じられるでしょう。

住所 根室市納沙布
電話番号 0153-24-3104(根室市観光協会)
駐車場 100台(無料)
公式サイト 根室市観光協会

風連湖で氷下待ち網漁見学

根室駅周辺から車で18分、道の駅スワン44ねむろに各自で集合後、風連湖へ氷下待ち網漁の見学に行きます。氷下待ち網漁とは、文字の通り氷の下に仕掛けた網でチカやコマイなどを獲る漁で、明治中期から行われている伝統的な漁法として無形民俗文化財にも認定されています。

見学では漁場までスノーモービルにつないだソリに乗って移動。実際の漁を見学後は、網引きの体験ができます。また、漁が終了するとおこぼれをもらいにワシやトンビ、カラスがやってきます。ワシたちは氷の上に残った魚を食べ、厳しい道東の冬を生き抜きます。

なお、氷下待ち網漁見学は野付半島ネイチャーセンターNorth Cruiseなど催行会社によって集合場所や料金などが異なるので注意してください。

氷下待ち網漁期間外の場合は、朝食に根室3大B級グルメである「エスカロップ」「スタミナライス」「オリエンタルライス」が食べられるお店へ行って腹ごしらえするのもいいでしょう。

エスカロップで有名な「ニューモンブラン」、スタミナライス発祥の「ニューかおり」や、オリエンタルライスといえばここといわれる喫茶「どりあん」あたりが人気です。

根室グルメ

エスカロップ(左)とオリエンタルライス(右)

腹ごしらえをした後は、道東屈指のパワースポットと人気の金刀羅神社や、花咲灯台のすぐ下にある放射状の奇岩根室車石の観光へ出かけてみるのもいいでしょう。車輪を連想させる根室車石は、国の天然記念物にも指定されています。

春国岱

春国岱

道の駅スワン44ねむろから車で6分、ラムサール条約登録湿地である春国岱に向かいます。

春国岱は風連湖と根室湾を分ける全長8㎞に及ぶ砂州で、湿原や砂丘を始め、広葉樹林や針葉樹林、草原、川、塩生湿地など多様な自然環境により、さまざまな種類の植物や動物が見られる自然豊かな場所で、冬は異世界のような光景が広がります。

春国岱

特に野鳥は、日本で観察できる半分以上の数が見られることから、「野鳥の聖域」と称されることも。冬はオオワシやオジロワシ、タンチョウが観察できます。

一面が凍結する中に木道があり、散策をしているとエゾシカなどと併せてその姿が眺められるかもしれません。

住所 根室市春国岱
電話番号 0153-25-3047(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター)
営業時間 4月~9月は9:00~17:00

10月~3月は9:00~16:30(水曜休館日、水曜が祝祭日のときは翌々日。祝日の翌日及び年末年始も休館)

駐車場 30台(無料)
公式サイト 春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

道の駅スワン44ねむろで昼食

道の駅すわん44

自然を眺めながら食事ができるレストラン・バードパルで昼食です。

館内は全面ガラス張りなので、冬の時期は食事を楽しみながら、目の前の風連湖にやってくる天然記念物のオオワシやオジロワシの姿をゆっくりと観察できます。

風連湖

売店では、根室を代表するご当地お菓子「オランダせいべい」が購入できます。こちらもおすすめなのでぜひチェックしてみてください。

住所 根室市酪陽1番地
電話番号 0153‐25-3055
開館時間 4月~10月は9:00~17:00
11月~3月は10:00~16:00
(月曜日・祝祭日の翌日・年末年始は休館)
レストラン営業時間 11:00~15:30(ラストオーダーは15:00)
料金(一例) 花咲ガニラーメン1,500円、エスカロップ1,000円、シカ竜田揚げ定食2,000円など
駐車場 あり
公式サイト・SNS 道の駅スワン44ねむろXInstagramFacebook

カフェミルフイユでスイーツ

カフェミルフィーユ

道の駅スワン44ねむろから車で37分、別海町出身のオーナーがフランスで修行後に地元で開いたお店です。

別海町産の牛乳を使ったスイーツやお菓子を販売しており、ケーキのテイクアウトのほか、イートインができます。スイーツ好きの人たちの間で「札幌や東京のお店にあるようなクオリティの高さ」と口コミが広がり、現在は地元以外から通う人も多い人気店。

店内はとても落ち着いた雰囲気なので、ゆったりとした贅沢な時間をすごせます。

住所 野付郡別海町宮舞51-4
電話番号 0153-74-0668
営業時間 10:00~17:00(月曜・第2・4火曜定休)
料金(一例) 季節のミルフィーユ820円、ベリーのパブロバ840円、クレープシュゼット840円など
駐車場 あり
公式サイト・SNS カフェミルフィーユInstagram

野付半島ネイチャーセンターでトドワラ星空フォトツアー

カフェミルフイユから車で50分、野付半島ネイチャーセンターに集合後、トドワラ星空フォトツアーに参加します。

結氷した野付湾にかかる木道を歩き、トドワラ桟橋にてプロカメラマンによる撮影が行われます。視界を遮るものがない海の上には満天の星空が広がり、まるで異国のような気分を味わえます。撮影した写真はデータ3枚がプレゼントされます。

帰り道は木道ではなく、ガイドの案内により完全結氷した野付湾を歩く貴重な体験も。17:20~18:10集合で、ツアー所要時間は2時間30分ほどになります。

なお、カフェミルフィーユには寄らず、野付半島ネイチャーセンターに15:00~15:50までに集合ができる場合は、氷平線夕景フォトツアーの参加も可能。こちらの所要時間は2時間ほどです。

トドワラの桟橋

ツアーに参加しなくても、散策するだけでも楽しめる場所です。野付半島は風が強く非常に寒いので防寒はしっかりと!

集合場所 野付郡別海町野付63番地

野付半島ネイチャーセンター1階ロビー

申し込み 080-9072-1625(GrandCrew担当 上田)
支払い 現金のみ
駐車場 あり(野付半島ネイチャーセンター)
公式サイト 冬の絶景フォトツアー別海町

尾岱沼周辺で宿泊

星空フォトツアー終了後、野付半島ネイチャーセンター近くの尾岱沼に移動して宿泊します。

野付湾に面した温泉宿尾岱沼温泉シーサイドホテルや、格式張らない気軽な宿野付湯元うたせ屋、気さくなオーナーが道東エリアの情報を教えてくれるゲストハウス尾岱沼ネストなどがあります。

4日目

最終日となる4日目は尾岱沼から知床羅臼へ。野趣溢れる秘湯で早速知床の大自然を感じたあとは、昼食を挟んで羅臼漁港よりクルーザーで流氷・バードウォッチングに出かけます。帰港したら道の駅でお土産を購入し、冬の道東エリア3泊4日の旅が終わります。

4日目のスケジュール

10:00着熊の湯→11:00発熊の湯
11:15着丸魚濱田商店→12:50発丸魚濱田商店
12:55着羅臼漁港→13:00発流氷・バードウォッチング
14:00着羅臼漁港→14:05着道の駅知床らうす

熊の湯

熊の湯

尾岱沼から車で1時間12分、羅臼町から知床峠に向かう知床横断道路(冬期間は通行止めですが熊の湯までは行けます)沿いにある雪見の露天風呂です。

道路沿いに車を停め、「いで湯橋」を渡ってしばらくすると脱衣所が見えてきます。男湯は羅臼川の渓谷にあり、大自然を眺めながらの入浴が可能。熱めの白濁のお湯が冷えた体に染みわたります。

熊の湯

女湯は別で囲いがあるので安心ですが、景色はあまり見られないので注意してください。

なお、24時間入浴が可能ですが、朝3~7時頃の清掃中は入れません。

また、熊の湯は無料で入浴ができますが、管理・維持は地元の有志の方々がご厚意で行ってくれています。利用したときは、脱衣所にある寄付金箱にお礼をしておきましょう。

丸魚濱田商店でランチ付きウニ割り体験濱田商店

熊の湯から車で7分、丸魚濱田商店にてウニの殻割り体験と海鮮ランチを楽しみます。

高級海鮮として名が知られているウニですが、どうやって殻から割っているのか、中身のどの部分を食べているのか、知らない人は多いですよね。濱田商店では羅臼のウニがおいしい理由やウニ漁について話しを交えながら、工場長の手本の後に参加者がウニの殻を割って、折り詰めするまでを体験できます。

体験後は自分で殻を割ったウニを始め、新鮮な刺身がのった海鮮丼を昼食にいただきます。

濱田商店

なお、ウニ割り体験は事前予約が必要で、希望日の1週間前まではメール(hamada@rausu.co.jp)にて、1週間以内であれば電話にて直接行ってください。

住所 目梨郡羅臼町礼文町365-1
電話番号 0153-87-3311
期間 2月1日~6月10日まで
時間 11:30~13:00(11:25集合)
料金 5,800円
駐車場 あり(無料)
公式サイト 丸魚濱田商店

流氷・バードウォッチング

丸魚濱田商店から車で4分、流氷・バードウォッチング集合場所の羅臼漁港へ向かいます。

密度の高いウトロ(知床半島の西側)の流氷に対し、羅臼は密度が低いため、小回りの利くクルーザーや小型船による、流氷を避けながらの爽快なクルージングが体験できます。

また、流氷に閉ざされない羅臼港では冬も漁が行われ、おこぼれを狙いにやってくるオオワシやオジロワシといった天然記念物が高確率で見られます。

運が良ければ、アザラシなどの野生動物が見つけられるかも。

流氷・バードウォッチングの催行会社には、知床ネイチャークルーズ知床・羅臼観光船はまなす観光船アルランⅢ世などがあります。

道の駅知床らうすでお土産

羅臼の海味 知床食堂

羅臼漁港から車で2分。

観光案内所が併設されているので、観光地の情報やクルーズ船の予約などが行える他、隣接されている深層館や海鮮工房では羅臼の海産物を始めとしたお土産が購入できます。

道の駅知床らうす

さらに、深層館2階の知床食堂では羅臼のグルメを楽しめますが、昼食は済んでいるのでここでは羅臼の海洋深層水で作ったソフトクリームを食べてみるのもおすすめです。

道の駅知床らうす

住所 目梨郡羅臼町本町361-1
電話番号 0153-87-5151
営業時間 4月~10月は9:00~17:00、11月~3月は10:00~16:00(年末年始、深層館は毎週火曜日(11月~4月)、海鮮工房は毎週日曜日(11月~4月)が休業日)
駐車場 普通車25台、大型車3台、身障者用2台
公式サイト・SNS 道の駅知床らうす知床食堂

旅のアドバイス

道東は雪が少ないので日中の運転は大通りは比較的安全です。

しかし、朝晩はアイスバーンで非常に滑りやすく危険なので、雪道の運転に慣れていない方はなるべく日が出ている時間に運転するようにしましょう。

また、服装にも気をつけましょう。しっかりと防寒することは当たり前ですが、歩道は滑りやすく、雪が降ったあとに十分な除雪がされていない場合は雪が靴に入り込むこともあるので、スノーブーツを持参することをおすすめします。

冬の服装についてはこちらの記事を参考にしてみるとよいでしょう。

冬の道東観光前にチェック!冬の天気と気を付けるべき服装を在住者が解説

冬は天気が安定する傾向にありますが、急な悪天候に見舞われることもあるので、ゆとりを持ったスケジュールで旅行をすることも重要です。

冬の道東を満喫!充実の4泊5日モデルコース

北浜駅で流氷と電車

北海道の冬は雪国ならではの楽しみ方が多数あり、「限られた時期にしかできない貴重な体験をしたい」という人は多いでしょう。

また、自然に恵まれた北海道の中でも、道東エリアは北海道の4割を占める広大な土地に、多くの国立公園があります。行ってみたい場所、やってみたいことを全て叶えるためには、どれだけ時間があっても足りません。

この記事は4泊5日という限られた時間で最大限、道東を楽しむために、人気の冬のアクティビティや自然を満喫できるおすすめのモデルコースを紹介します!

できるだけ希望を叶えながらも、雪道の移動を考慮したスケジュールになっているので、冬の道東エリアの旅行を検討中の場合はぜひ参考にしてみてください。

1日目:流氷を楽しみウトロ温泉に宿泊

1日目は網走で流氷砕氷船を楽しんだ後に、この日の宿泊地であるウトロ温泉に向かうまで、陸から流氷を眺められる絶景スポットや、道東エリア最強のパワースポットを巡ります。

1日目のスケジュール

12:30発流氷砕氷船おーろら乗船→13:30着流氷砕氷船おーろら下船
13:40発道の駅流氷街道網走(おーろら発着場所)→13:50着網走監獄
15:10発網走監獄→15:30着北浜駅
15:40発北浜駅→16:20着来運神社
16:40発来運神社→17:00着以久科原生花園
17:10発以久科原生花園→17:35着オシンコシンの滝
17:45発オシンコシンの滝→18:00着プユニ岬
18:10発プユニ岬→18:20着ウトロ温泉

流氷砕氷船おーろらに乗船

流氷船おーろら

乗船時間約1時間の船旅は、オホーツク海を白く埋め尽くす流氷を割りながら進みます。船自体の重みを利用し、船首を流氷の上に乗り上げて進むため、ダイナミックな経験ができます。

流氷船おーろら

ガリガリとドリルで流氷を砕いて進む砕氷船とは違い、おーろらは南極観測船しらせと同じ仕組みで走行。一面に流氷が広がる景色と併せて、南極に来たような気分も味わえてしまいます。

最大定員440人の大型船のため、乗船中は揺れを感じにくく快適に過ごせますよ。暖房の効いた船内の特別席でゆっくりと流氷を観察したり、展望デッキに出て迫りくる流氷を間近で見ることもできます。

コーヒーラウンジや売店があり、船内で飲み物やお菓子、限定グッズの購入なども行えます。

住所 網走市南三条東4丁目5-1
電話番号 0452-43-6000
営業時間 1月~3月のみの運行で8:00~17:00(悪天候は運休)
料金 大人4,500円・子ども2,500円(特別席は500円プラス)
駐車場 120台(無料)※おーろら乗船時は道の駅「流氷街道網走」利用
公式サイト・SNS 網走流氷観光砕氷船おーろらInstagramFacebook

網走監獄見学

網走監獄

昔から網走の主要観光地として知られていましたが、近年はアニメ「ゴールデンカムイ」に登場したこともあり、アニメファンを中心に注目度が再燃しています。

東京ドーム3.5個分の敷地に、明治時代から実際に使われてきた網走刑務所の建物が移築されています。

当時の刑務所の様子がわかるだけではなく、2016年には庁舎や舎房、教悔室、炊場などが国の重要文化財に指定されるなど、歴史的・学術的にも貴重な建物となっています。

施設内の監獄食堂では、現在の網走刑務所で提供されている受刑者の食事を再現した監獄食の体験ができます。

監獄食堂

「意外とおいしい」と評判の監獄食を食べて、獄中生活を疑似体験してみてはいかがでしょうか?

住所 網走市字呼人1-1
電話番号 0152-45-2411
営業時間 9:00~17:00(入館受付は16:00まで)
12/31と1/1は休館日
料金 【入館料】大人1,500円/高校生1,000円(学生証を提示してください)/小中学生750円
【監獄食】950円
駐車場 あり(無料)
乗用車400台、バス専用レーン21台、身障者専用、バイク専用あり
公式サイト・SNS 博物館網走監獄XInstagram

北浜駅

北浜駅

網走監獄から車で18分、オホーツク海沿いにあるJR釧網本線の北浜駅へ向かいます。網走と知床を結ぶ国道244号線沿いにあるので立ち寄りやすく、無人駅にも関わらず、一年を通じて観光客が途絶えない人気のスポット。

ホームから海までが近いため、夏は草原と海のコントラストが映える場所ですが、冬になると日本で一番流氷に近い駅へと変化します。小さな駅舎の横には展望台があり、上からは見渡す限りの流氷を始め、天気が良ければ能取岬や知床連山が見えることも。

北浜駅で流氷と電車

また、駅舎には、国鉄時代の座席や網棚をインテリアに使っている軽食&喫茶「停車場」があります。鉄道ファンを始め、映画やドラマのロケ地としても有名なので、国内外を問わず多くの観光客がやってきますが、撮影のみの立ち入りは控えましょう。入店時には必ず飲食のメニューを注文してください。

駅待合室は無料で利用ができ、撮影もOKです。

住所 網走市北浜無番地
電話番号 0152-46-2410(軽食&喫茶「停車場)
営業時間 11:00~18:00(毎週火曜定休日)
駐車場 あり
公式サイト 軽食&喫茶「停車場」

来運神社

来運神社

北浜駅から車で36分、斜里町来運地区にある「名水の里来運公園」内にある神社。アイヌの人はこの場所を「ライクンナイ(死者の沢)」と呼び、聖地として崇めてきた場所。そのため、現在でも道東エリア最強のパワースポットとして知られています。

境内には斜里岳の伏流水が毎分5トンも湧き出し、その水温は一年を通じて6℃に保たれています。冬も凍ることがない水は「来運の水」と称され、飲むと名のとおり「運が来て願いが叶う」といわれています。

また、キリンビールの「北海道に流れる名水プロジェクト」の支援対象に選ばれるほど、おいしい水としても知られており、地元の方はペットボトルなどを持参して汲みにくることもあります。

鳥居からは徒歩5分ほど山道を歩くと神社の本堂に到着しますが、夏でも足元がぬかるみやすいところなので、冬は特に注意して参拝しましょう。社務所はないので、お守りなどがほしい場合は車で15分ほどの「道の駅しゃり」で購入できます。

道の駅しゃり

なお、御朱印はありませんのでご注意ください。

住所 斜里郡斜里町字来運117(カーナビで出ないときは「名水の里来運公園」で検索してください)
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
駐車場 あり
公式サイト 知床斜里町観光協会

以久科原生花園

来運神社から車で17分、知床の景勝地として知られ、初夏はハマナスやエゾスカシユリ、エゾキスゲなどが咲き誇ります。

冬になると、辺り一面に押し寄せる流氷を間近に見ることができ、知床連山も眺められる絶景の穴場スポットです。

以久科原生花園

海岸線から沖のほうまでびっしりと連なった流氷をすぐ近くにあるため、近づきすぎると危険なので夢中になりすぎないように注意してください。

住所 斜里郡斜里町以久科北
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
駐車場 あり
公式サイト 知床斜里町観光協会

オシンコシンの滝

オシンコシンの滝

以久科原生花園から車で26分、知床八景のひとつに数えられるオシンコシンの滝は、二手に分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれています。滝の中ほどまで階段で上がることができるので、冬は水が流れたまま凍った滝の様子が間近で見られます。

オシンコシンの滝はそれ自体が有名な観光地ですが、冬になると駐車場の向かいからは、目の前の海に着岸した流氷が見渡す限り白い海原を織りなす絶景が楽しめます。

オシンコシンの滝の流氷

滝はもちろん、流氷を鑑賞する場としてもおすすめです。

住所 斜里郡斜里町ウトロ西
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
駐車場 あり
公式サイト 知床斜里町観光協会

プユニ岬の夕日

プユニ岬

オシンコシンの滝から16分、ウトロの市街地から知床自然センターに向かって、国道344号線を走ると山道の途中に見えてくるのがプユニ岬展望台です。

展望台自体に駐車場は完備されておらず、知床斜里町観光協会では展望台利用の場合には知床自然センターを利用するようにと周知しています。ただし、展望台付近には駐車帯があり、5台ほど停められるスペースがあります。また、側道があるのでそちらに停めて見学や撮影を行う人もいます。

いずれにしても、周辺には十分な駐車スペースはないので、向かうときはその点に注意してください。

住所 斜里郡斜里町遠音別村
電話番号 0152-22-2125(知床斜里町観光協会)
駐車場 なし(原則、知床自然センターを利用)
公式サイト 知床斜里町観光協会

ウトロ温泉に宿泊

プユニ岬から車で6分。ウトロ温泉は、世界遺産知床の玄関口とされる斜里・ウトロエリアにある温泉街で、ウトロ港付近と高台の2つのエリアがあります。泉質は筋肉痛や関節痛、疲労回復に良いとされているナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉。長時間のドライブの疲れをゆっくりと癒しましょう。

高台に位置し、北欧スタイルのおもてなし「ヒュッゲ」が味わえる「KIKI知床ナチュラルリゾート」や、ウトロ港から徒歩圏内にある「北こぶし知床ホテル&リゾート」展望大浴場が人気の「知床第一ホテル」などがあり、どの施設も温泉が備わっています。

夕食プランなしの宿泊の場合は、地元の味を堪能しに食事に出かけてみましょう。新鮮な魚介類を味わうなら、ウトロ漁港を見下ろす場所にある居酒屋「番屋」がおすすめ。元漁師が主人で経営しています。

ホテルが建ち並ぶ丘の上の一角にある「食事処潮騒」は、ほっけの開きやイクラ丼、ゆでシマ海老など地元の味以外にも、カツ煮や餃子などの定番料理もある地元の方にも人気のお店です。

なお、ウトロ地区は夜空いている飲食店が少ないため、確実に食べるなら予約をしておくのが安心です。

2日目:知床を遊び尽くす!

2日目は、世界自然遺産の知床を丸ごと遊び尽くすアクティビティが中心になります。午前・午後のどちらとも、冬の時期のみ、限られた場所でしか体験できないため、貴重な時間を過ごせるでしょう。一日ウトロを満喫した後は、反対側の羅臼へと向かいます。

2日目のスケジュール

9:00発流氷ウォーク参加→11:00着流氷ウォーク終了
11:05発道の駅うとろ・シリエトク(流氷ウォーク集合場所)→11:10着波飛沫(昼食)
12:00発波飛沫→12:05着道の駅うとろ・シリエトク
12:20発知床五湖スノーシューイング→17:00着知床五湖スノーシューイング終了
17:20発道の駅うとろ・シリエトク→19:00着知床羅臼

流氷ウォーク

流氷ウォーク

集合場所の道の駅うとろ・シリエトクへ向かい、流氷の上を歩いて遊べるプログラムに参加します。

ウトロ周辺は、オホーツク海から流れ着いた流氷が知床半島によってせきとめられるため、密度が高くなります。ツアーでは、ドライスーツを着用して流氷の上を歩くだけではなく、触れたり寝転んだり、切れ間から海に飛び込んだりと、さまざまな体験が行えますよ。

流氷ウォークを行っている会社にはシンラゴジラ岩観光ピッキオ知床などがあります。なお、流氷ウォークは、自然ガイドツアーを催行しているシンラの商標登録です。他社は違う名称で、似たツアーを行っています。

波飛沫で昼食

流氷ウォーク集合・解散場所の道の駅うとろ・シリエトクから車で2分、昼はラーメン、夜は居酒屋になるお店で昼食です。ミシュラン北海道でビブグルマンに掲載されており、旭川の名店「山頭火」で修行をされた方が店主をしています。

おすすめのラーメンは塩味。豚骨ながらあっさりとしたスープで、細麺との相性が抜群です。また、程よい肉感ととろける食感のチャーシューも人気。

住所 斜里郡斜里町ウトロ西176-10
電話番号 0152-24-3557
営業時間 ラーメンは11:00~14:30(日曜定休日)
駐車場 あり
公式サイト 波飛沫

知床五湖スノーシューイング

冬の知床五湖

認定のガイドの引率で、雪に覆われる知床五湖へスノーシューを履いて散策にでかけます。凍った湖面に降り積もった雪の上を歩くため、夏には絶対に行けない場所へと歩みを進められるのが、このツアーの一番の醍醐味。

夏は大勢の観光客で賑わう知床五湖ですが、冬期間は知床五湖に通じる道道93号の一般車両の乗り入れが禁止となります。木道も閉鎖されるため、個人で訪れても近づくことはできません。

スノーシューイングのツアー参加者だけが、立ち入ることを許可されるため、聞こえてくるのは雪を踏みしめる足音や、野生動物の鳴き声のみ。静寂に包まれた森の中を抜けると、青空に映える白銀の知床連山が出迎えてくれます。

知床五湖スノーシューイングを行っている会社には、シンラピッキオ知床知床ネイチャーオフィスなどがあります。

集合場所については、当該の事情から催行会社の事務所であったり、ウトロに宿泊の場合は宿泊施設までの送迎可能な場合もあるので、ツアーを申し込むときに確認しておきましょう。

知床羅臼に宿泊

道の駅うとろ・シリエトクから車で1時間45分、知床半島の東側、羅臼町で2日目は宿泊です。知床横断道路が開通している期間であれば、ウトロから羅臼までは車で40分ほどですが、冬期間は知床横断道路が使えないため迂回路を利用します。

宿泊施設はペンションや民宿が多く、その宿ならではのおもてなしが受けられます。知床サライは、羅臼では珍しくイタリアンやフレンチのコースが食べられるゲストハウス。チトライ川のほとりにある「民宿鷲の宿」は、シマフクロウがやってくる宿として写真愛好家に人気です。

飲食店は、無添加の更科そばとカニをふんだんに使ったかき揚げのセットが人気の「そば処しずか」や、地元の人も通う名店「いさみ寿司」などがあります。

3日目

3日目は、羅臼の海をクルーザーで探索しながら、流氷とバードウォッチングのツアーから開始。その後も羅臼の自然を堪能し、午後は野付半島ネイチャーセンターのある尾岱沼へと移動します。水平線のように広がる氷の大地で、夕日や夜景を眺めながらの撮影会に参加しましょう。

3日目のスケジュール

9:00発流氷バードウォッチング→10:00着羅臼港
10:10着知床羅臼ビジターセンター→11:00発知床羅臼ビジターセンター
11:10着道の駅知床らうす(お土産&昼食)→12:20発道の駅知床らうす
12:25着羅臼国後展望台→12:50発羅臼国後展望台
14:30着野付半島ネイチャーセンター→15:00発氷平線夕景フォトツアー参加
17:00着氷平線夕景フォトツアー終了→17:10発野付半島ネイチャーセンター
17:40着尾岱沼宿泊

流氷&バードウォッチング

羅臼港から出航し、流氷と貴重な野生動物を観察するツアー。流氷の密度が高いウトロとは異なり、羅臼側は密度が低いため、クルーザーや小型ボードといった小回りの利く船に乗って羅臼の海を自由に巡ります。

相手は野生のため絶対とはいえませんが、ツアー中は国の天然記念物であるオジロワシやオオワシに高確率で遭遇できます。運が良ければ、アザラシやトドを見つけられるかも。

もちろん、動物だけではなく、クルーザーからは雄大な知床半島や、北方領土のひとつである国後島など、ここでしか見れない景観が楽しめます。

流氷&バードウォッチングは複数のツアー会社が行っており、それぞれに開始時間や料金などが異なります。知床ネイチャークルーズ知床・羅臼観光船はまなす観光船アルランⅢ世ゴジラ岩観光などから、希望のツアーを探してみましょう。

知床羅臼ビジターセンター

知床羅臼ビジターセンター

羅臼港から車で6分、環境庁が設置している施設で、知床のさまざまな情報を発信しています。館内にはシャチの骨格標本やヒグマ、エゾシカの剥製などが展示されており、レクチャールームでは知床の四季の様子をハイビジョン映像で楽しめます。

知床羅臼ビジターセンター

センターの裏手には北海道指定天然記念物「羅臼間欠泉(かんけつせん。地面より吹き出す温泉)」があり、こちらも併せて見学が可能です。

羅臼間歇泉

冬期間は積雪しているため、必要であればスノーシューをビジターセンターで借りて徒歩で見学に向かってください。

住所 目梨郡羅臼町湯ノ沢町6-27
電話番号 0153-87-2828
営業時間 11~4月は10:00~16:00(月曜休館)
駐車場 あり
公式サイト 知床羅臼ビジターセンター
SNS XInstagram

道の駅知床らうすで昼食とお土産

羅臼の海味 知床食堂

知床羅臼ビジターセンターから車で5分。観光案内所が併設されているので、観光地の情報やクルーズ船の予約などが行える他、隣接されている深層館や海鮮工房では羅臼の海産物を始めとしたお土産が購入できます。

さらに、深層館2階の知床食堂では羅臼のグルメを楽しめます。ウニ丼や海鮮丼を始め、「羅臼昆布羅~メン」や「黒ハモ丼」といった羅臼ならではのグルメもおすすめです。

道の駅知床らうす

羅臼国後展望台

羅臼国後展望塔

道の駅知床らうすから車で6分、知床羅臼八景のひとつ、羅臼国後展望台へ向かいます。

施設の名前のとおり、展望台の屋上(海面から167m)からは羅臼の港や海、天気がよいと国後島が見渡せる絶好のロケーション。双眼鏡や望遠鏡が設置されているので、流氷の時期は国後島まで続いているのでは?と錯覚してしまうほどの、一面の氷の大地が見られます。

羅臼国後展望台

羅臼国後展望台は北方領土の返還を目指して設置された施設のため、北方領土に関する資料や写真が見学できる展示室や、北方四島の交流の様子などをまとめた映像が見られる映像室があります。

羅臼国後展望台

どちらも無料で利用できるので、流氷見学と併せてぜひ立ち寄ってみてください。

また、併設されている喫茶店では、海洋深層水を使ったソフトクリームが味わえます。

住所 羅臼町礼文町32-1
電話番号 0153-87-4560
営業時間 11~1月は10:00~15:00、2~3月は9:00~16:00(月曜休館、祝祭日の場合は翌日。年末年始は休業)
駐車場 あり
公式サイト 羅臼町役場

氷平線夕景フォトツアーに参加

羅臼国後展望台から車で1時間10分。野付半島ネイチャーセンターに集合後、トドワラ星空フォトツアーに参加します。

フォトツアーまでは時間があるので、途中野付半島内にある第2しべつ駐車場やナラワラで写真を撮りながらゆっくりと向かいましょう。

結氷した野付湾にかかる木道を歩き、トドワラ桟橋にてプロカメラマンによる撮影が行われます。視界を遮るものがない海の上には満天の星空が広がり、まるで異国のような気分を味わえます。さらに撮影した写真はデータ3枚がプレゼントされます!

帰り道は木道ではなく、ガイドの案内により完全結氷した野付湾を歩く貴重な体験も。17:20~18:10集合で、ツアー所要時間は2時間30分ほどになります。

氷平線夕景フォトツアーや、トドワラ星空フォトツアーは開催期間や日時が限られているので、ツアー開催日以外に野付半島を訪れたときは、野付半島ネイチャーセンターが主催している別のツアーへ参加してみるのもいいでしょう。

野付半島ネイチャーセンターの右側で、ウユニ塩湖のようなトリック写真が撮影できる「氷平線ミニウォーク(60分程度)」や、スノーシューを履いて野付半島ネイチャーセンターからトドワラまでの往復を散策する「トドワラ氷平線コース(120分程度)」などがあります。

ちなみにトドワラとは、海水によって浸食され立ち枯れたトドマツのことで、野付半島の見どころの一つでもあります。

トドワラ

訪れた人の多くが「この世の果て」感を抱く、独特の世界観のある場所なのですが、風化によって数が減少しており、いずれこの景色は見られなくなるといわれています。ぜひ今のうちに訪れてみましょう。特に冬は一面が氷に覆われ絶景です。

トドワラの桟橋

ツアーに参加しなくても、散策するだけでも楽しめる場所です。野付半島は風が強く非常に寒いので防寒はしっかりと!

尾岱沼に宿泊

野付半島を満喫した後は、近くの尾岱沼で旅の疲れを癒しましょう。大浴場や露天風呂のある尾岱沼温泉シーサイドホテルや、尾岱沼ふれあいキャンプ場近くの旅館海の宿みさき、個室ゲストハウスの尾岱沼ネストなどがあります。

食事をするなら、尾岱沼漁港近くにある食堂、食事処白帆がおすすめ。別海町で獲れた北海シマエビやホタテを使った天丼や焼魚定食などが食べられます。

海産物以外が食べたい人は、ミートハウスながのを訪れてみましょう。希少なブランド牛「潮騒牛」のステーキやハンバーグを始め、串盛り合わせや鶏モモから揚げ、レバニラ炒めなどが味わえます。

4日目:釧路でカヌーに乗りタンチョウに会いに行く

尾岱沼を後にして向かうのは釧路方面。冬にこそ挑戦したい釧路川のカヌーツアーや、国の天然記念物タンチョウに会いに行きましょう。夜は阿寒湖温泉に宿泊します。

4日目のスケジュール

8:00発尾岱沼→10:00着塘路駅(釧路川カヌーツアー参加)
12:00着塘路駅(釧路川カヌーツアー終了)→12:10着塘路駅周辺で昼食
13:30着サルルン展望台→14:30発サルルン展望台
15:00着タンチョウサンクチュアリ→15:30発タンチョウサンクチュアリ
16:20着阿寒湖温泉→19:50着アイヌコタン(古式舞踏とロストカムイ観劇)

釧路川カヌーツアー

釧路川のカヌー下り

道の駅おだいとうから車で1時間40分で、塘路駅に到着。釧路川カヌーツアは塘路湖を出発点としているところが多いので、塘路駅が集合場所になります。

ラムサール条約登録湿地であり、日本最大の湿地である釧路湿原内を流れている釧路川は、周辺の豊かな自然だけではなく、ダムにせき止められることなく下ることができるため、カヌー愛好家からは聖地と呼ばれる場所。

観光シーズンの夏には混雑する川下りも、冬は人が少ない中でゆったりとした時間を過ごせます。運が良ければ、カヌーからエゾシカやオオワシ、タンチョウなどの野生動物が見られることも。

オオワシ

また、冬ならではの澄んだ空気や雪景色も美しくおすすめです。

カヌー

ツアー会社によって開始時間は異なりますが、午前中は9:30~11:00のスケジュールで約2時間ほど行っているところが多いです。Marsh&RiverMatatabiアトレーユなど、ツアー会社の詳細を確認してみましょう。

塘路駅周辺で昼食

塘路湖キャンプ場のすぐ近くにある「ドライブイン丹頂」は、ラーメンやチャーハン、カレーなどが食べられるお店です。お店の推しは味噌ラーメン。丹頂水産加工所が直営のドライブインで、連なった隣のお店で製造・販売されているワカサギの佃煮も人気です。

洋食のお店「プレッツェモーロ」は、地元産の食材を使ったパスタの種類が多く、本格的なイタリアンが食べられる人気の一軒家レストラン。なお、店主が化学物質過敏症のため、柔軟剤や香水などの暴露がある場合は、入店を断られる可能性があるので注意してください。

サルルン展望台

塘路駅から車で4分、駐車場からは山道を上って20分ほどで到着します。

サルルントーという沼や塘路湖、釧路湿原などが一望できる場所で、冬の時期はSL冬の湿原号が湿原内を疾走する姿が見られるため、鉄道マニアや写真愛好家などに人気がある場所です。

サルルン展望台

ただし、除雪が入らないので、落ち葉などの上に雪が降り積もった山道を往復することになります。大変滑りやすくなっているので、滑り止めのついた冬用の靴を履くなど、事前に対策を行うようにしましょう。

また、悪天候などの場合は無理をしないようにしてください。

日本野鳥の会鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

タンチョウサンクチュアリ

サルルン展望台から車で30分、鶴居・伊藤サンクチュアリはタンチョウの生態を間近で観察できる施設になります。この地で30年に渡り、タンチョウに給餌を行っていた酪農家・伊藤良孝さんから、日本野鳥の会が提供を受ける形でタンチョウの保護活動を目的に設置されました。

鶴居・伊藤サンクチュアリにはネイチャーセンターと給餌場があり、ネイチャーセンターは冬季のみ開館しています。ネイチャーセンターが閉館していても、給餌場にいるタンチョウを見学したり、撮影が可能です。

タンチョウサンクチュアリ

12月以降は午前と午後の2回、給餌を行っており(午後は14:00~14:30ごろ)、最大で300羽ほどのタンチョウがやってきます。

住所 阿寒郡鶴居村字中雪裡南
電話番号 0154-64-2620
営業時間 10~3月は9:00~16:00

(12月26日~1月1日、4月1日~9月30日は閉館、毎週火曜・水曜、毎月1・3・5週の木曜日は定休日)

駐車場 あり
公式サイト 日本野鳥の会鶴居・伊藤サンクチュアリ
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阿寒湖温泉で宿泊

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリから車で47分。阿寒湖畔にある温泉街に一泊します。

旬の素材を生かした和食を始め、各国料理に定評のあるあかん悠久の里鶴雅や、屋上の天空ガーデンスパで阿寒湖との一体感が楽しめるニュー阿寒ホテル、源泉かけ流し100%のお湯が自慢のホテル御前水などがあります。

ホテルで夕食の後は、2月のみになりますが、阿寒湖の冬の風物詩イベント「阿寒湖氷上フェスティバルICE・愛す・阿寒」へ参加してみましょう。氷点下20℃で飲む甘酒やホットミルクは格別です。20:00からは澄んだ夜空を彩る花火も見られます。

アイヌコタンでアイヌ文化に触れる

イコロ

阿寒湖温泉から徒歩6分、阿寒湖アイヌシアター「イコロ」にて、古式舞踊とロストカムイを観劇します。「イコロ」はアイヌ文化専用屋内劇場になります。

アイヌシアターイコロ

アイヌ古式舞踊は、ユネスコ世界無形文化遺産に認定されており、先祖から伝承されてきた歌や踊りを行うもの。コタン(集落)によって様式が異なりますが、阿寒湖アイヌコタンでは祭具の「イナウ」を中心とした演舞が見られます。

また、ロストカムイはアイヌ古式舞踊に現代舞踊や3DCG、7.1chサラウンドを組み合わせた新たな演目で、立体的な舞台を鑑賞できます。

住所 釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
電話番号 0154-67-2727
料金 ・アイヌ古式舞踊は大人(中学生以上)1,500円、小学生700円
・ロストカムイは大人(中学生以上)2,200円、小学生700円
公演スケジュール 11月1日~25年4月25日
・20:00~20:30(古式舞踊)
・21:00~21:30(ロストカムイ)
公式サイト 阿寒湖アイヌコタン
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5日目:阿寒摩周国立公園の自然を満喫する

最終日は、阿寒湖に咲く冬季限定の「花」を見に早朝から出発です。阿寒湖からホテルに戻った朝食後は屈斜路湖、摩周湖と湖巡りをしながら、周辺の観光に出かけましょう。川湯温泉に立ち寄り、最後は美幌峠の夕日を眺めて4泊5日の旅を終えます。

5日目のスケジュール

6:00~7:00着阿寒湖→7:30発阿寒湖
(宿泊施設で朝食後)
9:30着双湖台→9:45発双湖台
9:50着双岳台→10:10発双岳台
11:00着屈斜路湖砂湯→11:30発屈斜路湖砂湯
11:45着硫黄山(アトサヌプリ)→12:10発硫黄山(アトサヌプリ)
12:30着摩周湖第一展望台(カムイテラス)→13:30発摩周湖第一展望台
14:00着川湯温泉→15:20発川湯温泉
16:00着美幌峠

阿寒湖でフロストフラワーを見る

阿寒湖のフロストフラワー

結氷した湖面に雪が積もらず、なおかつ薄氷で、気温はマイナス15℃以下と冷え込んだ風のない早朝にしか見られない「フロストフラワー」。寒い北海道でも簡単には見られない現象なのですが、阿寒湖は地理的な条件から比較的遭遇率が高いことで知られています。

個人でフロストフラワーを見に行くことは可能ですが、その場合は湖畔からのみ探すようにしてください。阿寒湖には湯壺があるので、安易に湖面を歩いてしまうと穴に落ちてしまい大変危険です。

安全にフロストフラワーを探すなら、地元のガイドが主催しているツアーに参加するのがおすすめです。そもそもフロストフラワーの遭遇率は30%と高くありませんが、阿寒湖を熟知しているガイドがその日の天候などを踏まえ、遭遇しやすい場所に案内してくれます。

フロストフラワーのガイドは阿寒観光協会(0154-67-3200)や阿寒ネイチャーセンター(0154-67-2801)などが開催しています。料金や時間などがそれぞれ異なるため、詳しくは問い合わせしてください。

双湖台

双湖台
阿寒湖温泉から車で15分、国道241号線を阿寒湖から弟子屈方面に進んだところにある展望台です。周囲はエゾマツなどの高木に囲まれていますが、その中に北海道に似た形をした「ペンケトー」とペンケトーよりも大きな「パンケトー」の2つの湖があります。

ただし、「パンケトー」は一年を通じてその姿はほとんど見られません。

また、展望台近くには駐車帯がありますが、冬は積雪によって停められない場合があることや、駐車帯から50mほど上がる展望台も、雪によって歩行が難しくなっている可能性があるので注意してください。

双岳台

双岳台

双湖台から車で6分、阿寒横断道路(国道241号)にある展望スポット。晴れた日には正面に山らしい円錐形をした雄阿寒岳、左奥にはなだらかな山容ながら、今なお噴煙を上げる雌阿寒岳が見えます。冬の時期は、2つの山が冠雪した絶景を見ることができます。

双湖台と同様に駐車帯があり、駐車帯から直接、2つの山を見渡せます。雄阿寒岳と雌阿寒岳は合わせて「阿寒の夫婦岳」とも呼ばれているので、仲良く寄り添うように佇む姿を眺めてみましょう。

屈斜路湖の砂湯

双岳台から車で43分。屈斜路湖は日本のみならず世界でも有数の広さを持つカルデラ湖で、どこから見てもコバルトブルーの湖水が美しい人気の観光地です。

冬の砂湯

しかも、湖畔の砂浜を掘ると温泉が出るので、好きな場所に自分で露天風呂が作れてしまう珍しい場所でもあります。

周辺が火山地帯のため、砂浜の下の水が常に温められた状態となっているのが、湖畔で砂湯を楽しめる理由です。また、屈斜路湖は淡水なので海水のようにべたつかず、気持ち良く入れるのも人気に一役買っています。

しかし、実際には体が浸かれるほど穴を掘れる人は少なく、途中で断念してしまうのだとか。その場合でもスワンボートの乗り場近くに無料の足湯があるので、膝まで温泉に浸かりながら屈斜路湖を眺めることができます。

硫黄山(アトサヌプリ)見学

屈斜路湖砂湯から車で12分。砂利道を歩いて白煙が吹き出る噴気孔のそばまで近づけるため、地球の蠢きをよりダイナミックに感じられます。

硫黄山

雪に覆われた硫黄山は普段と違う姿でとても美しく魅力的です。

そして、秋から冬の期間には硫黄山のライトアップが行われており、日中に見る景色とはまた違った姿が楽しめます。

摩周湖第一展望台(カムイテラス)

硫黄山から車で20分。摩周湖第一展望台で美しい摩周湖を眺めましょう。

摩周湖

施設の屋上にあるテラスからは、結氷した摩周湖や、摩周湖を取り囲むように生えている山の木々に雪が積もり、北海道の冬の風物詩である樹氷が眺められます。

美しい景色を味わった後は、休憩がてら軽食を食べるのもよいでしょう。

摩周外輪山の伏流水を利用した摩周ブルーソフトは、摩周湖の湖面をイメージした鮮やかな青色が特徴。

川湯温泉で観光

川湯温泉にある足湯

摩周湖第一展望台から車で22分、宿泊しなくても立ち寄りたい、風情ある川湯温泉を観光しましょう。冬の時期は、ホテルの間を流れる温泉の川からの湯気によって、霧氷が美しく輝く唯一無二の光景に出会えます。

川湯温泉

川沿いには遊歩道が整備されており、全国的にも珍しい強酸性の湯気を浴びる「蒸気浴ウォーク」を楽しんだり、長靴をレンタルして川の中を散策することもできます。

また、川湯温泉駅に隣接した昭和レトロの雰囲気があるカフェ「オーチャードグラス」や、そば粉を使ったクレープが食べられる「ノーブル」など、ノスタルジックな気分を味わえる素敵なお店に立ち寄ってみるのもよいでしょう。

美幌峠の夕日

美幌峠

川湯温泉から車で36分、屈斜路湖が一望できる美幌峠で稜線に沈みゆく夕日を眺めます。美幌峠は道東随一の朝日・夕日スポットとして、一年を通じて人気がありますが、特に冬の時期は空気が澄んでいるので、景色が鮮明に、より美しく見えます。

また、峠の頂上には、国土交通省が発表する北海道の道の駅ランキングにおいて、景観部門で6年連続1位を獲得している「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」があります。美幌町の食材が使われた食事が味わえるレストランや、堀江貴文さん監修のパン屋「小麦の奴隷」、東京や札幌にお店を持つアパレル&雑貨が出店しているなど、景色以外も楽しめるスポットになっています。

なお、峠のため、悪天候によっては道路が通行止めになったり、通行止めにはならずともカーブが多い道ゆえ走行には十分な注意が必要です。

住所 網走郡美幌町字古梅
電話番号 0152-77-6001
営業時間 11~4月下旬は9:0~17:00(年末年始は休館日の場合あり)
駐車場 あり
公式サイト 道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠
SNS Instagram

旅のアドバイス

道東は雪が少ないので日中の運転は大通りは比較的安全です。

しかし、朝晩はアイスバーンで非常に滑りやすく危険なので、雪道の運転に慣れていない方はなるべく日が出ている時間に運転するようにしましょう。

また、服装にも気をつけましょう。しっかりと防寒することは当たり前ですが、歩道は滑りやすく、雪が降ったあとに十分な除雪がされていない場合は雪が靴に入り込むこともあるので、スノーブーツを持参することをおすすめします。

冬の服装についてはこちらの記事を参考にしてみるとよいでしょう。

冬の道東観光前にチェック!冬の天気と気を付けるべき服装を在住者が解説

冬は天気が安定する傾向にありますが、急な悪天候に見舞われることもあるので、ゆとりを持ったスケジュールで旅行をすることも重要です。

1泊2日で制覇!羅臼のおすすめ観光モデルコースを紹介します

熊の湯

 知床半島の東側に位置する羅臼町は、雄大な自然の中に息づく野生動物と、そこに生きる人々の暮らしが共存する神秘的な場所です。

豊富な海の幸や季節が織りなす絶景など、見どころがたくさんあるため、ゆっくりと見て回るのがおすすめですが、旅の計画に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、道東エリアの中でも特に人気の高い知床羅臼をピンポイントに、1泊2日で楽しめるモデルコースを考えてみました。

やや詰め込み気味なので、のんびり周りたい方は気になるところだけでも立ち寄ってみるといいでしょう。

羅臼観光を計画中の場合は、ぜひ当モデルコースを参考にしてみてください。

※冬季は知床峠への道が封鎖されたりアクセスが難しい場所も出てくるので事前にしっかりと確認しましょう

【1日目】羅臼から知床峠に向かい羅臼中心部へ

1日目のコースは以下のようになります。距離はありませんが知床峠に行くコースとなるので天気を見ながら予定を考えましょう。

12:00「豊富な海の幸に思わず目移り!知床食堂で昼食」

羅臼の海味 知床食堂

道の駅知床らうす深層館1F・2Fにある知床食堂は、目の前の海で獲れた新鮮な魚介類を、刺身や海鮮丼、焼き、煮つけなどで提供しています。

ウニやいくら、サーモン、イカなど北海道ならではの味もおすすめなのですが、せっかく日本の最北東端知床まで来たのなら、ここでしか食べられない味に出会ってみるのはいかがでしょうか。

たとえば、水深236m~3,200mに生息している深海魚・イラコアナゴを、甘辛いタレでかば焼きにして提供している黒ハモ丼は人気。

知床食堂

ふわふわとした身としっかりと脂がのっていながら意外とあっさり食べられる味で、多いときは1日100食も売れる人気商品です。

続いてもう一品は、羅臼昆布羅~メン。

羅臼の海味 知床食堂

その名のとおり、羅臼の海の恵み羅臼昆布をふんだんに使っており、麺に昆布が練り込まれている他、スープにも昆布と鮭節、昆布塩を使い、とろろ昆布と刻み昆布のトッピングがされていて羅臼昆布の旨みを思う存分味わえます。

知床食堂は道路を挟んだ向こう側が海となっており、店内からは雄大なオホーツク海や海上を飛び交う鳥が眺められ、天気がよい日には奥に国後島まで見られます。

おいしい食事と美しい景色が楽しめる知床食堂で腹ごしらえをして、羅臼の旅をスタートさせましょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町本町361-1(道の駅深層館1F・2F)
電話番号 0153-87-4460
営業時間 ・5月上旬~10月下旬
8:00~19:00(ラストオーダー 18:30)・11月初旬〜4月下旬
8:00~17:00(ラストオーダー 16:30)
駐車場 道の駅知床らうす利用(無料)
席数 100席
支払い方法 クレジットカード(JCB/VISA/AMEX/mastercard)、QRコード決済(PayPay、メルPay)の利用が可能
メニューと料金(一部)
  • 黒ハモ丼1,500円
  • 羅臼昆布羅~メン900円
  • ホッケ焼き定食2,300円
  • いくら丼2,400円
  • イバラガニカレー1,200円
  • 鹿肉丼1,000円など
公式サイト・SNS 知床食堂

13:00「日本で最後に花見ができるスポット!西向山誠諦寺」

西向山誠諦寺

道の駅知床らうすで腹ごしらえが終わったら、道の駅の裏の通りにある誠諦寺に足を運びましょう。徒歩で5分、車なら2分の距離で小さなお寺です。

西向山誠諦寺は浄土真宗東本願寺末寺の寺院で、明治28年創立と歴史がある建物。

特に春は桜の名所として知られ、5月下旬になると推定樹齢130年以上のエゾヤマザクラが咲きます。日本一遅咲きの桜として知られる根室の開花から2~3日経っての開花のため、日本一遅咲きのエゾヤマザクラと呼ばれていますよ。

夜間はライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気が地元の方だけではなく観光客からも人気。

なお、見どころは春だけではなく、夏は境内に提灯が並び、秋は紅葉が美しく彩りを添えます。

住所 北海道目梨郡羅臼町本町56
電話番号 0153-87-2020
駐車場 あり(無料)

13:20「日本でここだけのシャチ守!羅臼神社」

羅臼神社

西向山誠諦寺より徒歩13分、車で3分の距離にあります。英嶺山のふもと、羅臼港を見下ろす丘に建っていますが、周辺が民家のためややわかりにくい場所にあるので注意してください。

安政年間(1855~1860年)に創立された羅臼で唯一の神社で、現在の社殿は昭和50年に造営されたもの。春は桜が咲き、毎年7月に行われる例大祭の時期は、境内のツツジが見ごろを迎えます。

また、シャチ守(幸守)という一風変わったお守りが手に入る神社として、近年注目を集めています。

シャチ守

シャチ守は海洋生態系の頂点であるシャチにあやかり、その力強さや荒波を乗り越えて幸せを勝ち取る祈願が込められたものになります。

羅臼は、日本で唯一、野生のシャチが見られる場所として知られていますが、自然が相手のため遭遇率は100%ではありません。観光船を予約している観光客の中には、シャチと会えるようにと願掛けに訪れる人もいます。

シャチ守や御朱印は、駐車場正面の社務所にて対応してもらえます。

住所 北海道目梨郡羅臼町栄町127番地1
電話番号 0153-87-2225
駐車場 あり(無料)
シャチ守頒布価格 800円
御朱印受付時間 07:00~19:00/書き置き御朱印(5~8月限定)は初穂料500円
公式サイトやSNS Instagram

13:55「知床八景のひとつ!絶景のドライブコースの最頂部・知床峠」

知床峠

羅臼神社から知床横断道路(国道334号線)をウトロ方面に向かうと、車で24分で着きます。標高は738mあり、世界自然遺産に認定された知床半島のほぼ中央に位置します。

駐車場を降りると正面には知床連山最高峰の羅臼岳(標高1,661m)が鎮座し、眼下には樹海が広がります。樹海の向こうに根室海峡を望み、天気がよい日にはその先に国後島の姿が見えることも。山と海の大自然が同時に見渡せる大パノラマとなっています。

新緑の春、深緑の夏、紅葉の秋と、訪れる季節によって異なった景色を楽しめますが、知床峠に通じる知床横断道路は冬期間の通行ができないので注意してください。

住所 北海道羅臼町
電話番号 0153-87-2126(羅臼町産業創生課)
営業期間 4月下旬~11月初旬
駐車場 70台(無料)
施設 24時間トイレ

14:40「自然に触れる前に必ず訪れておきたい場所!知床羅臼ビジターセンター」

知床羅臼ビジターセンター

知床峠から来た道を羅臼町方面へと戻り、車で18分走ると到着します。

知床羅臼ビジターセンターは環境庁が設置している施設で、知床の自然や文化、歴史などさまざまな情報の提供を行っています。

次に訪れる熊越の滝までの詳しい地図がもらえ、スタッフからはトレッキングに際しての注意点などが聞けるので、必ず立ち寄るようにしましょう。

館内には中央に迫力あるシャチの骨格標本を始め、ヒグマやエゾシカの剥製、シマフクロウの標本などが展示されており、レクチャールームでは無料の映像が楽しめます。

知床羅臼ビジターセンター

売店ではヒグマ避けの鈴やスプレー、ボトルや帽子、バッグなどのアウトドア用品、ポストカードなどのグッズが販売されています。

また、裏手から徒歩5分の場所には、最大8mの高さまで上がる間欠泉(かんけつせん。地面より吹き出す温泉)があります。

羅臼間歇泉

噴き出し予想時刻が知床羅臼ビジターセンターに掲示されているので、併せてご覧になる場合は確認しておきましょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町6-27
電話番号 0153-87-2828
開館時間 9:00~17:00(11~4月は10:00~16:00)
駐車場 大型バス4台、普通車30台
入館料 無料
トイレ あり(無料)
公式サイト・SNS 知床羅臼ビジターセンターX

15:30「羅臼の自然を体感!トレッキングで向かう熊越の滝」

熊越の滝は知床羅臼ビジターセンターから車で1分の場所にある熊の湯駐車場に車を止め、そこから徒歩20分、400mほどのトレッキングコースを歩いて向かいます。

熊の湯温泉駐車場は、知床羅臼ビジターセンターから車で1分の場所にあります。道路沿いに10台停められる無料の駐車帯がありますが、峠道で傾斜がきつくなっているので、車を停めるときは注意してください。

熊越の滝

熊の湯駐車場から徒歩20分、400mほどの遊歩道を歩いて向かいます。

木々が生い茂り、草花が咲く道は倒木があったり、小さな川が流れていたりするので、スニーカーなど汚れてもよい歩きやすい服装で向かうことをおすすめします。

熊越の滝

中間地点の看板(熊越の滝まで0.2㎞)は分岐になっていて、右に進むと展望台に着きます。展望台からは少し遠目に熊越の滝を横から見る形になるので、間近で見るなら左へ進むとよいでしょう。

木製の階段を下りると滝の下に到着します。

熊越の滝

落差15mで水量が多いため、とても迫力があります。ただし、夏は木が生い茂っているため少し見えづらいというデメリットも。

熊越の滝は、羅臼の漁師がヒグマの母子を追って滝まで来たところ、母熊が小熊を滝の下から押し上げて滝を越えて逃がそうとした様子を見て打つのをやめ、それ以来羅臼の熊は人を襲わなくなったという話が由来となっていますが、近年は羅臼に限らずヒグマの目撃情報が相次いでいますし、人を襲う事件が後を絶ちません。

熊避けのスプレーや鈴を必ず携帯して、トレッキングを行うようにしてください。また、歩きやすい靴は必須です。

16:00「羅臼川を望む秘湯で解放感と自然を満喫!熊の湯」

熊の湯

熊越の滝から熊の湯までは、徒歩15分の距離。熊越の滝への行きのルートを舞い戻ると見えてきます。

熊の湯は元々、羅臼の漁師が冷えた体を温めるために利用していたものですが、現在は知床峠を越えるライダーや観光客などが、野趣あふれる温泉を楽しみにやってきます。

熊の湯

眼下に羅臼川が見える露天の男湯は女性の入浴も可能ですが、混浴や人目に付くのがNGという女性は多いですよね。

熊の湯駐車場から「いで湯橋」を渡ってすぐに見える女湯は、脱衣所や浴槽が板壁で囲まれておりドアもついています。景色は見えませんが、浴槽には屋根がないので空が見えて開放的です。

なお、入浴は無料で行えますが、地元の方がボランティアで清掃や維持管理を行っています。寄付金箱が設置してあるので、心付けを置いていくようにしましょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町
電話番号 0153-87-2126(羅臼町産業創生課)
営業日と営業時間 通年営業で24時間入浴可能(ただし3:00~7:00は、清掃を行っているタイミングでは入れません)

17:15「羅臼の幸をイタリアンやフレンチのコースでいただく!知床サライ」

熊の湯から車で6分、羅臼の中心地から近い場所にあるゲストハウスです。

秘境ツアーを手がける西遊旅行が2018年に開業しており、これまでの羅臼の宿とは一線を画しています。

夕食は知床の食材を使った洋食がメイン(連泊の場合は2日目に和食)となっていて、内容は季節などによって変わりますが、地魚のカルパッチョや鹿肉のロースト、自家製パスタ、昆布の素揚げなど、羅臼を中心とした地元の食材を生かしたメニューとなっています。

部屋は機能性重視でシンプルながら、晴れている日には国後島が望める抜群のロケーション。

ヒグマの観察、シャチクルーズ、羅臼湖へのハイキングなど、宿泊予約と併せて現地ツアーの申し込みが可能です。

ゲストハウスのため温泉施設はなく、部屋には冷蔵庫やテレビがない点に注意してください。

住所 北海道目梨郡羅臼町礼文町41−5
電話番号 0153-85-8800
駐車場 あり(無料)
公式サイト・SNS 知床サライInstagram

【2日目】車で行ける最北東端を目指しながら絶景を楽しむ

2日目は知床岬方面へ海沿いの観光スポットを楽しむコースです。

5:00~6:00「羅臼港のかなた国後島から昇る朝日を見に行こう!羅臼国後展望台」

羅臼国後展望塔

知床サライから車で6分、市街地を抜けた高台にあります。市街地を眼下に望む海抜167mの場所にあるので、天気がよい日は羅臼港や根室海峡、その彼方の国後島が見渡せます。

羅臼国後展望台

羅臼きっての日の出スポットとして知られており、国後島の向こうから昇ってくる朝日が徐々に空をオレンジ色に染め、やがて羅臼港や市街地を照らす様は絶景です。

仮に朝日が見られなくても、ここでしか見られない景色がありますのでぜひ行ってみることをおすすめします。

朝日を見に行く時間帯は、展望台に併設されている施設は閉まっていますが、屋上の展望ルーフは開放されています。

なお、冬期間はバスでの運行が不可となっています。車で行く場合も、羅臼国後展望台までの道路は急こう配になっているので、早朝の運転はくれぐれも注意してください。

住所 北海道目梨郡羅臼町礼文町32-1
電話番号 0153-87-4560(休館時の問い合わせは0153-87-2114羅臼町役場企画振興課)
開館時間 4月~10月は9:00~17:00
11月~1月は10:00~15:00
2月~3月は9:00~16:00
休館日 11月~4月は月曜日※ただし月曜日が祝日及び振替休日の場合は翌日

年末年始、その他天候などにより臨時休館となる場合があります

駐車場 バス2台、普通車17台(無料)
公式サイト・SNS 羅臼町役場

7:00~9:00「道産小麦の自家製パンに舌鼓!知床サライで朝食」

羅臼国後展望台から車で戻った後は、朝食をいただきましょう。知床サライの朝食はバイキング形式となっています。

知床に隣接するオホーツク海側の小清水町で生産された小麦「春よ恋」を使用して焼き上げた自家製のパンを始め、ゆで卵やウィンナー、サラダなどが並びます。

9:00「観光船で野生動物に会いに行く!知床ネイチャークルーズ」

ホエールウォッチング

知床サライから、知床ネイチャークルーズが運行している観光船が出航する羅臼港までは、車で2分、徒歩で18分です。

ただし、乗船前に道の駅知床らうすの裏にある知床ネイチャークルーズの事務所で発券する必要があるので注意してください。知床サライから知床ネイチャークルーズ事務所までは車で2分、徒歩5分です。

4月下旬~10月中旬までは、マッコウクジラやイルカ、シャチなどに遭遇するチャンスがあります。

一方、1月下旬~3月中旬は羅臼港に流れ着いた流氷の間を縫うように進みながら、オジロワシやオオワシなどの希少動物が見られます。(※冬期間の流氷バードウォッチングは早朝便となっており、出航時間が決まっていないので前日に確認する必要があります)

どちらのコースも相手は野生動物のため、100%必ず会える確証はありませんが、羅臼の海を知り尽くした船長とスタッフがクジラやイルカの見つけ方や、動物の特徴などを解説してくれるので楽しみながら知床の海を体感できます。

ペットは乗船不可ですが、事務所で預かってくれる(ゲージに入れた状態)ので安心です。

住所 北海道目梨郡羅臼町本町27-1
電話番号 0153-85-4001
駐車場 あり(無料)
料金 ・クジラ・イルカ・バードウォッチング大人8,800円/子ども4,400円
・流氷バードウォッチング大人11,000円/子ども4,400円
支払い方法 電子マネー、バーコード決済利用可
公式サイト・SNS 知床ネイチャークルーズInstagram

12:00「これぞ羅臼の味!海の幸を堪能!羅臼丸魚濱田商店で昼食」

濱田商店

羅臼港から車で4分走ると、一見飲食店には思えない黒い建物が見えたらそこが羅臼丸魚濱田商店です。

自社工場で一夜干ししたホッケやゆでたてのタラバカニ、6月からの季節限定の時鮭、ウニ、ホッキ、ホタテなど、羅臼港で水揚げされた新鮮な魚介類を手ごろな価格で味わえます。

濱田商店

人気の海鮮丼は絶品

ちなみに、時鮭とはお腹に卵や白子を抱えていない成熟する前の鮭のこと。卵に栄養が取られていないので身にしっかりと脂がのっているのが特徴です。

北海道に来たらカニが食べたい!という人は多いですが、硬い殻を割って剥く作業が苦手な人は多いのではないでしょうか。羅臼丸魚濱田商店ではカニは綺麗に剥いて、殻に盛り付けて出してもらえるので安心です。

店内に併設された加工工場は見学自由。併せて加工商品の販売も行っているので、食事の前後に自宅用やお土産などを選ぶ楽しみもあります。

住所 北海道目梨郡羅臼町礼文町365-1
電話番号 0153-87-3311
営業時間 10:30~15:30(ラストオーダーは15:00)
休業日 10月~1月は休業(2月~10月上旬まで営業)      
駐車場 あり(無料)
席数 30席
支払い方法 現金のみ
メニューと料金(一部)
  • ホッケ定食1,500円
  • いくら丼2,500円
  • 日替わり海鮮丼3,000円
  • 時鮭定食3,500円など
公式サイト・SNS 羅臼丸魚濱田商店Facebook

13:00「魚の城下町・羅臼の名物を買うならここ!道の駅知床らうすでお土産」

道の駅 知床・らうす

濱田商店から車で3分、1日目で最初に立ち寄った知床食堂に併設されている道の駅です。施設内には羅臼漁業協同組合直営店・海鮮工房、丸大阿部商店、舟木商店と3つの売店が入っており、高級品として知られる羅臼昆布をはじめとした新鮮な魚や加工品が購入できます。

道の駅 知床・らうす

また、羅臼の海洋深層水を使った綺麗な青色のソフトクリームも名物。

味はバニラですが塩気がきいていてここだけしか食べられない味です。6月~10月の期間限定となっているので、訪れたときはぜひ食べてみてください。

住所 北海道目梨郡羅臼町本町361-1
電話番号 0153-87-3330
営業時間 4月~10月は9:00~17:00

11月~3月は10:00~16:00

休館日 年末年始
駐車場 大型バス5台、普通車90台(無料)

13:40「地上からクジラが観察できるおすすめスポット!クジラの見える丘公園」

クジラの見える丘公園

道の駅知床らうすから車で8分の位置にあり、羅臼市街地から相泊地区へ向かう道道87号線を左折した先にあります。途中の道は急坂で狭いので、運転には十分注意してください。

羅臼灯台が近くにあり、標高80mの高さから根室海峡、遠くに国後島を望む景観のよい場所です。

クジラの見える丘公園

クジラが見える丘公園は、その名のとおり展望デッキから海を眺めていると、息継ぎで海面に上がってきたクジラの様子が地上から観察できます。展望デッキにはベンチがあり、無料の望遠鏡が備え付けられているのでゆっくりとクジラを探せます。

なかなか簡単には見つけられませんが、天気が荒れておらず海が穏やかであれば見つけられるかもしれないので、粘り強く探してみましょう。

観察する際には肉眼ではなく双眼鏡があるとより見つけやすいでしょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町共栄町
電話番号 0153-87-2126(羅臼町役場 産業創生課)
休業日 なし(ただし冬期間は除雪されていません)
駐車場 普通車3台(無料)
トイレ あり(簡易1基)

14:10「知床岬を目指さなくても楽しいルサフィールドハウス」

ルサフィールドハウス

クジラの見える丘公園から相泊地区へ車で18分、道道87号線沿いにあります。

シーカヤックなどで知床半島の先端部に向かう人に、ルールやマナー、注意事項などを提供している施設のため、該当する場合は必ず訪れるようにしましょう。

また、一般の観光客でも立ち寄りが可能で、知床の自然や知床岬に行く際に必要な装備や注意点を見ることができ非常に興味深いです。

ルサフィールドハウス

施設内にはフィールドスコープと双眼鏡が常時設置されており、館内からクジラや海鳥の観察が行えます。

さらに、施設裏のルサ川では、秋になるとサケ・マスの遡上が見られることも。施設内にトイレがあるので、相泊方向へ行く場合の拠点として利用してみましょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町北浜8番地
電話番号 0153-89-272
開館時間 5月1日~10月31日は9:00~17:00、
休館日 毎週火曜、11月1日~4月30日は冬期閉館
駐車場 普通車4台(無料)
料金 無料
トイレ あり

14:35「小熊を抱いた親熊に見えるか確かめてみよう!熊岩」

熊岩

ルサフィールドハウスから道道87号線を相泊地区へ車で2分、山側に突然見えるのが熊岩です。全高20mの巨大な岩は、一見するとただの岩にしか見えません。しかし、沖合から見ると親熊が小熊を後ろから抱いているように見えるとか。

近くに駐車場がないのでゆっくりと見学はできませんが、道路から見る場合でも羅臼市街地から相泊地区へ向かう方向からだと、熊に見えなくもないと言われています。ぜひ確かめてみてください。

14:40「道路沿いに現れる細い糸のような美しい滝!セセキの滝」

セセキの滝

熊岩から車で4分、相泊地区へ向かうと見えてくるのがセセキの滝です。滝を見るには山や森の奥深くへ入らないといけないイメージがありますが、セセキの滝は道道87号線沿いにあります。

通常は岸壁を滑る綺麗な絹糸のような景観ですが、水量が増すと迫力があり、水しぶきが道路まで及ぶことも。駐車場がないので、見学をするときは通行車両の妨げにならないように注意してください。

14:50「日本最北東端の終着点!名物看板を探しに行こう!相泊橋」

相泊橋

セセキの滝から車で3分走ると、日本の最北東端、これ以上先に車では進めない道路の果ての地に辿り着きます。正確には先にも漁師が使う番屋が並んでいますが、観光客が進めるのはここまでです。

看板マニアではなくとも、「この先行き止まり」「キケン!道なし!」の文字が書かれた看板を見に、足を運ぶ人は少なくありません。

看板の近くにある相泊橋では、8月下旬~10月上旬になると下を流れる相泊川で鮭の遡上が見られるので、人が少ないところでゆっくりと観察したい人にもおすすめの場所です。

15:00「日本最北東端にある露天温泉!相泊温泉、セセキ温泉」

相泊温泉は相泊橋から車で1分の場所にあります。温泉といっても施設があるわけではありません。

相泊温泉

ごろごろと石が並ぶ海岸を掘り出し、岩やコンクリートで長方形に囲ってあります。元は小屋で覆われていましたが、2016年の台風10号により倒壊し、現在は観光シーズンのみ小屋が建てられています。

元々は定置網や昆布漁を行っている漁師が体を温めたり、疲れをとるために利用している温泉ですので、訪れたときはマナーを守って入るようにしましょう。

住所 北海道目梨郡羅臼町相泊
電話番号 0153-87-2126(羅臼町役場産業創生課)
営業時間 例年5月~9月頃、時間は日の出から日の入りまで(清掃時は入浴できません)

詳しい情報はこちらで確認してください

駐車場 普通車6台(無料)
料金 無料
トイレ なし

また、相泊温泉から車で1分走ると、セセキ温泉があります。

セセキ温泉

明治32年に発見されたといわれる老舗の温泉で、海に近い海岸線に岩やコンクリートで丸く囲われているだけなので、満潮時には海没してしまうため、相泊温泉よりも野趣が強い温泉といえるでしょう。

現在は濱澤水産が管理を行っています。入浴するときには、すぐ近くにある管理者が経営している昆布の直売所へ立ち寄り、必ず一声かけるのがルールとなっています。

無料で入れる温泉ですが、維持・管理に経費がかかることから、設置されている「気持ちの箱」にご協力をお願いします。

住所 北海道目梨郡羅臼町瀬石
電話番号 夏季:0153-89-2654
夏季以外:0153-88-2384
営業時間 例年5月~9月頃、時間は日の出から日の入りまで(清掃時は入浴できません)
詳しい情報はこちらで確認してください
駐車場 普通車10台(無料)
料金 無料
トイレ あり

今回の羅臼旅のアドバイス

1泊2日で可能な限り羅臼を楽しむコースとしましたが、時間や体力に合わせて無理のない予定を組むようにしましょう。

また、知床半島は天気が変わりやすいので、峠に行けない、クルーズが中止になったといった場合の代替案を用意しておくのがおすすめです。

夏でも気温が低くなる日があるので、必ず1枚羽織るものがあると安心です。

【釧路空港発】夏の道東を満喫する3泊4日王道観光モデルコース

クンネポール

道東は広く見所も多いので、どこに行けばいいのかわからないという人も多いです。

そんな方はまずは王道コースを周るようにしましょう!

3泊4日の道東の定番観光スポットを詳しく紹介しますので、道東が初めての方であれば参考になるかと思います。

4泊5日の予定を取れる方はもっと道東を楽しむことができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

夏の道東を満喫!4泊5日モデルコース【女満別空港着・釧路空港発】

1日目:釧路を満喫し釧路に宿泊

初日は飛行機の到着やレンタカーの手続きに時間がかかるため釧路だけを周る比較的余裕のあるプランにします。

1日目:のんびりと釧路を周って釧路に宿泊

初日は空港到着やレンタカーの手配に時間がかかるため時間にゆとりのあるコースにします。

1日目のスケジュール

14:50着 釧路空港
15:30発 釧路空港⇒15:40着 釧路市丹頂鶴自然公園
15:30発 釧路市丹頂鶴自然公園⇒15:50着 釧路市湿原展望台
17:00発 釧路市湿原展望台⇒17:30着 釧路駅周辺のホテル
夜は周辺で自由に釧路グルメを満喫

釧路市丹頂鶴自然公園

釧路市丹頂鶴自然公園

釧路といえば特別天然記念物のタンチョウが有名です。

夏の間は車で走っているとたまに見かけますが、基本的には湿原内にいるのでなかなか見ることができません。

「釧路市丹頂鶴自然公園」は、世界で始めて特別天然記念物のタンチョウを人工ふ化することに成功した自然公園で、自然に近い環境で常時10羽ほどのタンチョウが飼育されていて、1年を通じて近くで観察することができます。

釧路市丹頂鶴自然公園の鶴

年中見ることができるタンチョウ

釧路市湿原展望台

釧路湿原展望台

釧路市湿原展望台は、3階の展望室や屋上から日本最大の湿原である釧路湿原を見渡せる展望施設です。

1階にはレストランやミュージアムショップ、2階にはイトウなど湿原に生息する魚たちの展示や湿原のライブ映像が見られるモニターなどが展示されています。

ただし、釧路市湿原展望台からは夏は目の前の木が視界を遮るので湿原が少し見づらいというデメリットがあります。

しっかりと開けた湿原を見たいのであれば、釧路市湿原展望台から続く遊歩道を歩き、「サテライト展望台」まで行ってください。時計回りに歩いて15分ほど(往復30分程度)で到着することができます。

サテライト展望台

釧路駅周辺散策とグルメ

釧路駅周辺のホテルに泊まるのであれば周辺の散策をおすすめします。

市街地にある温泉付きホテルは、「幣舞の湯ドーミーインPREMIUM釧路」「スーパーホテル釧路天然温泉」「ホテルグローバルビュー釧路」です。

周辺の定番の観光スポットは「幣舞橋(ぬさまいばし)」と、その袂にある「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」です。

MOO

MOO

MOOの1階にはカニや鮮魚、珍味などを扱う店が並びお土産を調達することができます。

夏の間は「炉ばた煉瓦」という炉端焼きなどの店が河川敷にオープンしており観光客で賑わっています。
炉ばた焼きは釧路が発祥なので、せっかく釧路に来たなら食べてみてください。

10月末までやっている岸壁炉ばた

10月末までやっている岸壁炉ばた

2階には地元の食材を使った食事やお酒を楽しめる店が並ぶ「釧路・港の屋台」が、3階にはジンギスカンとビールが楽しめるビアホール「釧路霧のビール園」があり、観光客が楽しめる店がたくさんあるのでおすすめです。

幣舞橋は、ヨーロッパスタイルの美しいフォルムから、札幌市の豊平橋、旭川市の旭橋と並んで、北海道三代名橋の一つです。

釧路の夕日は世界三代夕日に指定されていて、幣舞橋から見る夕日はとても美しいです。

幣舞橋と夕日

幣舞橋と夕日

ただし、夏の釧路は霧が発生しやすいので、美しい夕日を見るのは運がよくないと難しいかもしれません。

2日目:釧路湿原、屈斜路湖、摩周湖の自然を満喫し川湯温泉に宿泊

2日目のスケジュール

2日目は釧路湿原、屈斜路湖、摩周湖と、道東の自然を堪能するコースです。

8:00着 和商市場で朝食
8:40発 和商市場⇒9:20着 ファミリーカヌーとうろ
9:30~10:30 カヌー体験
11:00発 ファミリーカヌーとうろ⇒12:00着 摩周駅周辺でランチ
12:00~13:00 ランチタイム
13:00発 ランチ⇒13:30着 川湯ビジターセンター
14:00発 川湯ビジターセンター⇒14:10着 硫黄山
14:40発 硫黄山⇒15:00着 砂湯
15:30発 砂湯⇒15:50着 摩周湖第1展望台
16:30発 摩周湖第1展望台⇒17:00着 川湯温泉
夜は川湯温泉周辺で自由にグルメを満喫

和商市場で朝食

和商市場

和商市場

和商市場は、実は札幌の二条市場、函館の朝市と並んで北海道三大市場と呼ばれています。

朝8時から営業しています。

和商市場といえばなんといっても「勝手丼」が有名です。

和商市場で勝手丼

和商市場で勝手丼

勝手丼とは、自分でごはんにイクラやウニ、ホタテ、鮭、ホタテなど好きな魚介ネタをのせて食べる海鮮丼です。

せっかくなので道東産のネタを楽しんでみてください。

カヌーで釧路川下り

カヌー

釧路湿原の中を流れる釧路川は、本流に1か所もダムが無く、源流から河口の釧路港までカヌーで下ることができるため、カヌーの聖地と呼ばれています。

タンチョウやエゾシカ、キタキツネなどの野生動物やカワセミやヤマセミ、オシドリといった野鳥も運が良ければ見ることもできます。

釧路駅から30分ほどに「塘路(とうろ)」という場所がありますが、そこのファミリーカヌーとうろさんが比較的リーズナブルでおすすめです。

プランではアレキナイ川往復コースを想定しています。

※カヌーに乗らない場合は釧路から阿寒湖周辺の散策も定番です

摩周駅周辺でランチ

次の川湯ビジターセンターに向かう途中にある摩周駅周辺にはいくつかランチができる場所があります。

雪見ラーメンが人気の「食堂と喫茶 poppotei」、お蕎麦が有名な「福住」、豚丼と蕎麦の店「くまうし」、観光客に人気の「弟子屈ラーメン」あたりが定番です。

poppotei

川湯ビジターセンターで国立公園の自然を学ぶ

川湯ビジターセンター

川湯ビジターセンターでは、摩周や屈斜路がある阿寒摩周国立公園の自然やそこにある動植物について知ることができます。

硫黄山

硫黄山

噴煙が立ち上がる硫黄山

硫黄山は、今なお噴煙を吹き上げる活火山です。

正式名は「アトサヌプリ」と言い、アイヌ語で「裸の山」という意味で、植物がなくゴツゴツしています。

山肌のあちらこちらには硫黄の黄色い結晶が見られ非常に迫力があります。

最近できた硫黄山MOKMOKベースというレストハウスがあり、お土産を買ったり軽食を食べることもできます。

砂湯

冬の砂湯

冬の砂湯

屈斜路湖畔にある「砂湯」は、波打ち際の砂を掘ると温泉が湧き出すことから、その名がつけられました。

屈斜路湖は火山活動から生まれた湖なので、周辺にはたくさん温泉が湧き出している場所があるのです。

近くにはレストハウスがあるので、そこでお土産を購入することもできます。

摩周湖第1展望台

摩周湖カムイテラス

座って湖を眺められます

世界で2番目に透明度が高く、深い青色の湖面は「摩周ブルー」と呼ばれていて非常に美しい湖です。

摩周湖第1展望台は、摩周湖を間近で見られる最もメジャーな展望台です。

摩周湖カムイテラスというレストハウスがあるので、こちらでも軽食やお土産を購入することもできます。

なお、摩周湖には上陸する道がないので、展望台から眺めるだけになります。

川湯温泉で宿泊

川湯温泉にある足湯

川湯温泉にある足湯

川湯温泉の泉質はかなり特殊で、五寸釘を浸けておくと2週間ほどで溶かしてしまうほどの強酸性でレモンより酸っぱいとされています。

その分、高い美肌効果と殺菌効果があるといわれています。

宿にはどこも温泉が備わっていますが、「欣喜湯」「欣喜湯 別邸 忍冬」「川湯観光ホテル」が有名です。

川湯温泉街の周辺には炉ばたや寿司屋、居酒屋など様々なお店があるので食事には困らないです。

人気なのは「いなか家 源平」という居酒屋です。

お寿司を食べるなら「味楽寿司」、変わった感じでアジア料理なら「すずめ食堂&バル」がおすすめです。

3日目:知床の自然を満喫しウトロに宿泊

3日目はオホーツク海に面する知床のウトロ側の自然を存分に楽しみ滞在します。

3日目のスケジュール

9:00発 川湯温泉ホテル発⇒11:00着 知床五湖の高架遊歩道散策
12:00発 知床五湖⇒12:30着 道の駅ウトロ・しりえとく
12:30〜13:30 道の駅ウトロ・しりえとくでランチ
13:30発 道の駅ウトロ・しりえとく⇒13:40着 知床観光船おーろら発券所
14:40~17:00 知床観光船クルーズ
夜はウトロに宿泊

知床五湖の高架遊歩道散策

知床五湖

「知床五湖」は、知床の原生林の中にひっそりとたたずむ神秘的な5つの湖です。

知床連山や周囲の原生林が映る湖面の素晴らしい景色は感動的です。

このプランでは、知床五湖を遊歩道の入口から一湖の湖畔まで約800メートルを歩いて行ける「高架木道」を歩くものです。

知床五湖

高架木道

「高架木道」には電気柵が設けられているので、ヒグマの影響を受けずに安全に散策できます。

道の駅ウトロ・しりえとく

道の駅うとろ シリエトク

国道334号線沿いにある「道の駅うとろ・シリエトロ」は、知床の玄関口に位置する知床観光の拠点です。漁師の番屋をイメージした建物の中には、観光案内コーナー、レストラン、売店などがあります。

レストランでは知床で水揚げされた鮭など海の幸を使った海鮮丼や定食などが味わえるのでランチにもおすすめです。

道の駅うとろ シリエトク

知床観光船「おーろら」でクルーズ

知床観光船

知床観光船で有名な「おーろら」は、カムイワッカの滝航路、ルシャ湾航路、秘境知床岬航路の3つのコースがあります。

このプランでは知床の自然を十分に楽しめる2時間15分の「ルシャ湾航路」のコースを楽しみます。運が良ければヒグマやイルカが見れます。

仮にこうした野生生物が見れなくても、知床の雄大な自然を楽しむことができるので、非常におすすめです。

知床観光船

ウトロに宿泊

ウトロ温泉は知床最大の温泉地です。

泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、神経痛や筋肉痛、五十肩などに効くと言われています。

ウトロには多くのホテルや民宿・旅館があるので、オホーツク海でとれた新鮮な魚貝類や地元で取れた旬の野菜やお肉などを楽しむことができます。

「北こぶし知床」や「知床第一ホテル」が有名ですが、ウトロにはさまざまなホテルがあります。

周辺にはゴジラ岩や夕陽台、オロンコ岩といった観光スポットもあるので、時間があれば周ってみてもいいでしょう。

4日目:網走観光をして女満別空港から帰宅

最終日はゆっくりと網走観光をして帰路に向かいます。

4日目のスケジュール

9:00発 ウトロのホテル発⇒9:15着 オシンコシンの滝
9:30発 オシンコシンの滝⇒11:00着 網走監獄
11:00〜12:30 網走監獄
12:30~13:30 網走監獄または道の駅でランチ
14:00着 女満別空港
女満別空港15時40分発

オシンコシンの滝

オシンコシンの滝

国道334号線沿いにある「オシンコシンの滝」は知床半島最大の滝です。

途中で流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、「日本の滝100選」にも選ばれています。

階段で滝の中ほどまでの高さまで登ると、正面で美しい滝の姿を見ることができます。

網走監獄

網走監獄

実際に旧網走刑務所で使われていた建物を保存公開している野外歴史博物館です。

東京ドーム3.5個分の広い敷地の中には、重要文化財や登録文化財に指定されている歴史的に貴重な建物がたくさんあります。

それぞれの建物の中では、非常にリアルな人形で当時の囚人や看守が再現されていて、監獄受刑者の生活の様子や北海道開拓の歴史について学ぶことができます。

敷地内にある「監獄食堂」では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事を再現した「体験監獄食」が味わえるので、ランチにもいかがでしょうか。

監獄食堂

監獄食堂

食堂で食べられる監獄食

網走監獄から10分の場所に道の駅「流氷街道網走」もあるので、そちらで「網走バーガー」や「網走ザンギ丼」といったご当地の食事をしたり、お土産探しもおすすめです。

道の駅流氷街道網走

道の駅流氷街道網走

網走土産で定番の流氷ビール

女満別空港

夏は混雑する可能性があるのでゆとりを持って空港に到着しましょう!

旅のアドバイス

道東はかなり広いので3泊4日で王道の観光地をすべて周ることは難しいため、特に定番の場所を選びました。

移動やお土産探しなど、想定外に時間がかかるので、時間に余裕を持ったプランがいいでしょう。

釧路の夏は霧が発生しやすいので運転には気をつけてください。

朝晩は冷え込むことがあるので、夏であっても羽織るものが1枚あると安心です。

また、道東はエゾシカの飛び出しが多いので、朝と夕方に運転する時は注意してください。

そして、ガソリンスタンドが何十キロもないというのは当たり前なので、こまめなガソリン補給をしてください。

遠くの野生生物を見たい場合は双眼鏡を用意しておくのもおすすめです。

モデルコースでは定番の観光地を紹介しましたが、夏の道東では楽しめることはたくさんあります。

さらに深く知りたい場合は以下の記事もご覧ください。

本物の夏の道東を楽しむ!自然・グルメ・アクティビティを詳しく紹介します

また、夏の道東旅行は服装にも要注意です。こちらもあわせて確認しておきましょう。

夏でも涼しい!道東エリア天気と服装で気をつけるべきことを在住者が解説