冬の釧路観光を最大限に楽しむためのおすすめスポットや体験を紹介します
2023年10月14日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
近年の温暖化により北海道も暖かくなってきているようです。
とはいえ、春になると本州だと夏日になることも珍しくなくなっていますが、道東の春はまだまだ寒いので服装には注意が必要です。
特に北海道は夏の時期よりも、冬や春の時期のほうが本州との温度差が生じやすくなります。
とくに道東エリアは北海道内でも冷涼な地域のため、春に北海道旅行を計画している場合は注意が必要です。
ぽかぽか陽気に誘われたつもりでやって来ると、冬に逆戻りした気持ちになってしまうかもしれません(私もいつ春が来るんだろう?とずっと思っていました…)。
道東の主要都市である釧路、網走、北見と札幌を比較して、月別の地域ごとの気温や湿度、降水量を掲載しています。
道東エリアの各地域と札幌との気候の比較や、服装選びのコツをご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
道東でこれらの都市以外に観光予定の場合は、太平洋側であれば釧路、オホーツク側であれば網走、内陸であれば北見と気候が近いと考えてください。
かなり詳細に解説していますので、春に道東エリアを訪れるときは、ぜひ参考にしてください。
3月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 1.1 | -1.3 | -1.9 | -0.4 |
日の最高気温(℃) | 4.5 | 2.3 | 3.3 | 3.3 |
日の最低気温(℃) | -2.4 | -4.9 | -7.6 | -4.2 |
合計降水量(㎜) | 77.6 | 39.3 | 35.1 | 55.9 |
合計積雪量(㎝) | 74 | 52 | 81 | 31 |
合計日照時間(時) | 144.7 | 172.4 | 157.6 | 200.8 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
本州の多くの地域では梅や桜が咲き始め、春の訪れを感じる3月ですが、北海道にはまだ雪が残り、とても春と呼べる気温や気候ではありません。
この時期の東京の平均最高気温は14℃ほどなので、北海道内の地域と比べると10℃~12℃ほど気温に差があります。
そのため、3月に北海道へ行くときは、道東に限らず春ではなく冬のコーディネートが必須となります。
アウターにダウンジャケットや冬物の厚手のコートを着用している道民は少なくありません。長時間外を歩く場合は、マフラーや手袋の用意をしておくとよいでしょう。
ただし、3月の札幌は気温や天気が読みにくい面もあり、2021年には3月史上最高となる17.1℃を記録したかと思えば、2024年は最低気温がマイナス5℃以下の気温が一週間続きました。積雪量も中旬で0㎝となった年もあれば、平年の1.5倍も降った年も。
この時期の気温や天気の乱高下は、道民も体調を崩しやすくなるほどです。
なので、寒さに備えてインナーダウンを用意したり、暑さ対策に脱ぎ着しやすい服装を心がけることが大切です。
道東エリアのオホーツク海側の網走は「3月のドカ雪」に注意しましょう。湿った空気を多く含んだ爆弾低気圧が発生しやすい時期のため、ずっしりと重い雪が一晩で一気に降り、交通機関が麻痺してしまうことがあります。
猛吹雪になると体感温度が下がるので、天気が荒れる予報がされるときは、札幌の服装にプラスして上下ヒートテックのインナー、厚手のセーター、裏起毛のボトムスなど、冬の終わりではなく真冬を想定した服装がよいでしょう。天気予報を見て雪の予報があるかどうか確認してください。
また、吹雪のときは無理に外出しないという選択も大切です。
靴は天気に関係なく、長靴またはスノーブーツがおすすめです。ムートンブーツは保温性はあるものの、雪解け水を吸って濡れてしまうので、防水性を重視したタイプを選ぶようにしてください。
同じオホーツク海側でも、内陸にある北見は寒さがより厳しくなります。
網走の真冬用の服装をベースに、イヤーマフやネックウォーマー、帽子などで肌の露出を極力避けてください。足元はスノーブーツを選び、寒さ対策として靴用のカイロを準備しておくとよいでしょう。
屋外のアクティビティに参加する場合は、スノーウェアーなど防寒性に優れたものを選んでください。
暖かそうという理由でボトムスにデニム(ジーンズ)を選ぶ人がいますが、デニムは保温性が低いため寒い時期にはおすすめしません。北見は雪も多いので、雪で濡れたデニムがマイナスの気温で凍ると体温が奪われてしまいます。
同じ道東エリアでも、太平洋側の釧路は北見のように積雪は多くありません。
オホーツク海側と同様に低気圧の影響を受けやすいものの、ドカ雪の心配は網走ほどありませんが、風が強く吹き、体感温度がぐっと下がります。
服装は保温性のあるインナーにトレーナーやフリースなどを重ね、さらにアウターは厚手のダウンやコート、ボトムスは保温性だけではなく、風を通しにくい素材を選ぶようにしましょう。
湿原など野外へ出かけるときは足元がぬかるむので、長靴やブーツがおすすめです。
4月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 7.3 | 4.5 | 5.1 | 4.0 |
日の最高気温(℃) | 11.7 | 9.1 | 11.1 | 8.0 |
日の最低気温(℃) | 3.4 | 0.6 | -0.6 | 0.7 |
合計降水量(㎜) | 54.6 | 51.2 | 45.0 | 79.4 |
合計積雪量(㎝) | 6 | 15 | 26 | 7 |
合計日照時間(時) | 175.8 | 178.6 | 165.5 | 182.2 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
4月になるとフクジュウソウや水芭蕉、フキノトウなど春を訪れる花が咲き始めます。
4月の札幌の気温は東京の1~2月並みですが、札幌の街中ではダウンや冬物のコートを着ている道民は少なくなります。
防寒性に優れた素材(ナイロンなど)のアウターに、中はパーカーやフリース、ヒートテックなどの防寒インナーなどを重ね着するなどして寒さ対策を行っている人が多いです。
下旬に近づくにつれ気温が上がり、ようやく春の訪れを感じるように。
長袖のシャツやカットソーに春物のアウターの組み合わせでも過ごせるようになりますが、朝晩は冷えやすいので、山間部など郊外へ向かう場合はインナーを着込むか、厚手のアウターを一枚用意するとよいでしょう。
道東エリアの網走や北見は、札幌と比べて朝晩の気温差が大きいので、同じような気温でも寒さをより感じやすくなります。
とくに北海道外から訪れる場合は、上旬から中旬くらいまではダウンや冬物のコートを持っていくとよいでしょう。野外の観光が多いのであれば、さらにストールや手袋があると安心です。
中旬以降は雪解けが一気に進み、靴をブーツから夏物のスニーカーに変えても大丈夫になりますが、地面からの底冷えがあるので、厚手の靴下を履くことをおすすめします。
また、最近は温暖化により減ったものの、4月はいきなりまとまった雪が降り、昨日までアスファルトが見えていた道路が再び雪に覆われてしまうこともあります。
北海道内でも比較的温暖な札幌や函館などでは、4月中旬には冬用のスタッドレスタイヤを夏用タイヤに交換する人が多いですが、道東では5月のGW明けに行う人が多いのもその理由。
旅行バッグに靴を何足も持っていくのは大変という場合は、冬物の靴を選んでおくとよいでしょう。
なお、この時期は歩く際の「泥はね」に注意してください。
日中気温が上がると雪が溶け道路がびちゃびちゃになります。道がきちんと舗装されていない場所では水たまりになることもあります。
雪が溶けてシャーベット状態になったところを歩くと、ズボンやスカートの裾やふくらはぎ側に泥水が飛んでしまうため、白いボトムスだと汚れが目立ってしまいます。
雪解けシーズンに北海道を訪れるときは、ボトムスは汚れが目立たない色または汚れてもいいものがおすすめです。
太平洋沿岸にある釧路の4月は、風が強く、実際の気温以上に寒さを感じやすいです。
さらに、北海道付近で低気圧が発達すると、気温は低下し、横殴りの雨や雪の悪天候に見舞われる可能性が少なくありません。
4月でもダウンやヒートテック、手袋、ニット帽子など基本的には冬用の服装で問題ありません。首元の風除けにハイネックを選ぶのもおすすめです。
平地であれば雪は少ないので、雪を避けるという理由ではスノーブーツまでは必要ありませんが、雨の日が増えてくるので、雨予報であれば撥水性の高い靴を選ぶか、防水スプレーを吹きかけておくとよいでしょう。
また、網走や北見と同様に、雪解けによる泥はねには注意が必要なので、汚れてもいいボトムスや靴を用意しておくことをおすすめします。
5月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 13.0 | 9.8 | 11.2 | 8.6 |
日の最高気温(℃) | 17.9 | 14.6 | 17.8 | 12.6 |
日の最低気温(℃) | 9.0 | 5.8 | 5.2 | 5.4 |
合計降水量(㎜) | 55.5 | 64.1 | 56.2 | 115.7 |
合計積雪量(㎝) | – | 1 | 1 | 0 |
合計日照時間(時) | 200.4 | 187.1 | 174.9 | 177.5 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
5月に入ると、北海道にもようやく遅い春が訪れ、日によっては「暑いな」と感じる日もあります。
鹿児島から北上した桜前線がいよいよ北海道にも到達し、上旬から中旬にかけて各地で美しいピンク色の花を咲かせます。
札幌は天気が安定している時期で、衣替えを行う人が多くなります。道民でも「さすがにもう冬物は着ないだろう」とクリーニングに出し、たんすやクローゼットは春物や夏物に変わります。
服装はインナーに長袖のシャツ、カーディガンや薄手のジャケットでOKになりますが、ボトムスに半ズボンやミニスカートを選んでしまうのはやや早計です。
とくに下旬からは「リラ冷え」と呼ばれる気温の低下に注意が必要になります。いわゆる寒の戻りで、本州では「花冷え」と呼ばれるもの。
リラとはライラックのことで、5月は札幌市内のあちこちにライラックが綺麗に咲き誇るのですが、思いがけず急に寒い日が続くこともあります。スプリングコートやパーカーなど、羽織り物を持ち歩くのがよいでしょう。
オホーツク海側の網走でも、気温が上昇して春らしくなり夏日も何日かあります。
20度を超えるような日は、晴れていると暑さも感じ半袖でも問題なく過ごせます。
そのため、日中の観光であれば薄着でも大丈夫ですが、最低気温は5℃前後と朝晩は冷えます。
朝早くの観光や夜まで観光にでかけるのであれば、セーターやコートを持っていくと安心です。
また、海からの冷たい風が吹くと気温がぐんと下がりますが、反対にフェーン現象によって30℃以上の真夏日になることもあります。日によって暑かったり寒かったりがとても激しいのは、この時期のオホーツク海側地域の風物詩。
服装は天気予報を見てフレキシブルに対応できるようにしましょう
同じオホーツク海側でも、北見は晴れる日が多く、気温もそこまで高くないため、比較的過ごしやすい時期ではあるのですが、フェーン現象により30℃の真夏日を超える日もあります。
2019年5月26日には年間を通じて観測史上最高となる38.1℃を記録したものの、当日の最低気温は11.8℃と、1日で25℃以上の気温差というとても極端な例もありました。
ここまでの気温差が生じるのは稀ですが、北見など内陸は盆地ならではの気候により、朝晩の寒暖差が大きい地域なのは間違いないので、旅行中の天気予報で夏日が続いていても、必ず長袖は持っていくようにしてください。
さらに、この時期の北見は、周期的な低気圧の通過などにより、風に悩まされやすいです。
帽子を被るときは吹き飛ばないようにあご紐などがあるタイプを選ぶか、一体型のパーカーにする、コートやジャケットは前でボタンやチャックがしっかりと閉められるものを選ぶのがよいでしょう。
5月の釧路はまだまだ肌寒いと考えてもらってもいいでしょう。
北海道に辿り着いた桜前線が、もっとも遅くに到達するのが最東端にある根室で、例年5月の上旬に満開を迎えます。
最北端の稚内のほうが寒いので桜の開花が遅いと想像する人は多いですが、この時期は道北よりも道東のほうが気温が低いため、根室の隣の釧路にも最後のほうに桜の便りが届きます。
釧路の気温は札幌と比べて5℃ほど、東京とは10℃近く低いです。
東京ではゴールデンウィークくらいから夏日が出現し、暑い日が続きますが、釧路の5月の平均気温は8.6度とまだまだ肌寒い日が続きます。
そして、桜の時期といっても曇りや雨の日が多く日中でも冷えるので、セーターやフリースに、ダウンジャケットやウィンドブレーカーなどの防水性・防風性の高いアウターを組み合わせるとよいでしょう。
夜はとくに冷えるので、阿寒湖に行ったり釧路湿原でカヌー下りなどをする予定がある場合は、インナーを着用し、セーターやフリースの上に冬物のコートに手袋、マフラーを持参するなど、防寒対策をしっかりと行ってください。
道東の春の気候と服装についてご理解いただけましたでしょうか。
同じ北海道とはいえ、札幌とも全く気候が違い、道東でもこれだけの違いがあるので服装選びは悩ましいものです。
日中の気温が低く見えても日が出てるとかなり暖かく感じるのもこの地域の特徴かなと思います。
春は暑さと寒さの両方を体験する時期ですが、寒さの度合いは東京などとは大きく違うので、とくに4月や5月に道東旅行をするのであればしっかりと防寒をするようにしましょう。
春だからこそ行きたいスポットを以下の記事でまとめていますので、こちらのぜひ道東旅行の参考にしてみてくださいね!