子ども連れで楽しめる釧路・阿寒の観光スポットとアクティビティ
2023年4月4日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
「北海道といえば夏」というイメージがありますが、「冬に釧路に行く」と決めた方、おめでとうございます。
釧路を観光するなら冬が最高です。
なぜなら釧路の冬は晴天が続き、非常に気候がいい時期だからなのです。
多くの観光客が行く札幌は冬は雪が続き、雪に慣れていない人にとっては大変だと思います。
実際に釧路の冬(12〜2月)の日照時間は543.9時間 で、札幌の275.7時間の約2倍なのです!
また、年間積雪量は札幌は479cm に対し、釧路は137cmと明らかに少ないことが明確です(いずれも釧路地方気象台ホームページより参考)。
逆に夏は霧が発生し、晴れる日が少ないというデメリットがあります。
実際に私が釧路に移住した理由は雪の少なさもあります。ですが、たまに低気圧の影響でドカ雪が降るので、釧路に来る前には天気をよく確認しましょう!
ということで、この記事ではわざわざ寒い冬の釧路に来ていただいた方が後悔しないように、最大限に観光を楽しめるスポットなどを紹介していきます。
他の観光サイトでは釧路観光の中に阿寒湖が紹介されていることがよくありますが、釧路から阿寒湖までは車で1時間半かかり、それぞれ見どころが全く違うと考えておくのが良いでしょう。
阿寒湖エリアは実は釧路市です。もともとは阿寒町という別の自治体だったのが釧路市に吸収されたかたちになります。
なので、「釧路観光」といっても釧路市街地と阿寒湖エリアに分かれていると考えたほうがわかりやすいかと思います。
もし釧路に宿泊予定であれば、釧路エリアだけを観光して終わる可能性が高いでしょう。
阿寒湖エリアには見どころや体験できることが多いため、それだけで1日必要となるので阿寒湖周辺のホテルに宿泊をしたほうが効率はいいです。
とはいえ、釧路が初めてであれば冬の時期に限らない定番の観光コースを巡ってもいいので、行きたい場所や体験をピックアップして、時間を見積もっておくと良いかと思います。
釧路の観光スポットとして定番なものは以下の場所があります。
【釧路駅周辺】
これらの定番スポットについては他の記事で紹介していますので興味がある人は参考にしてみてください。
【釧路駅から車や公共交通機関を使って行く】
これらの観光スポットについては以下で詳しく紹介していますので、参考にしてください。
車を使わないで行ける場所が中心なので、冬の雪道が怖い人でも安心です。
釧路が初めて!という人はこれらの定番の観光地を巡ると十分楽しめます。
おそらく1日では周りきれないので(というより、ゆっくり周ったほうがいいので)、時間があれば2〜3日かけて観光をしたほうがいいです。
冬らしい釧路を楽しみたい!という人は以下の体験をしてみるといいでしょう。
それぞれ詳しく紹介します。
冬の釧路の代名詞といえば、SL冬の湿原号かもしれません。
真っ白な釧路湿原の中を、力強く走る真っ黒なSL蒸気機関車「SL冬の湿原号」は、道東の冬の観光の風物詩です。
1月〜3月の期間、釧路駅と標茶駅の間の区間を往復する「SL冬の湿原号」は、貴重なSL蒸気機関車に実際に乗車できることから、鉄道ファン以外にも大人気です。
チケットはかなり早く売り切れてしまうので、釧路に行く予定が決まっているのであれば早めに予約をするようにしましょう。
もしチケットが取れなくても落ち込まないでください!
SLはその姿を見るだけでも絵になります。釧路駅や釧路川にかかる旭橋のたもと(このあたり)から煙を巻き上げながら走るSLを見ることができます。
周辺にはカメラを構えた人だかりができており、その姿を納めようとする人たちがたくさんいます。
せっかくの冬の釧路。
もし運航日と時間が合えばその姿をぜひ見てみてください。
ワカサギ釣りといえば阿寒湖が有名ですが、実は塘路湖でも体験できるのです。
他の釣りと比べると、ワカサギ釣りは竿が短く力が必要ないので、子どもや女性、初心者でも手軽に体験できます。
例年1月からワカサギ釣りができるようですが、最近は温暖化の影響で湖の凍結が遅くなっているので、念のため旅行前にワカサギ釣りができるか確認しておくことをおすすめします。
レイクサイドとうろで予約をすれば、道具を全てレンタルできて、手ぶらでワカサギ釣りが楽しめます。また、釣り上げたワカサギ釣りをその場で天ぷらや唐揚げにしてくれるので、非常に楽しい経験になるでしょう。
夏に釧路観光でカヌーに乗る人は多いのですが、一方で冬は非常に少ないので予約も取りやすくおすすめです。
冬は非常に寒いので「冬にカヌーに乗れるの?」と思う人もいるかもしれませんが、釧路川は冬でも完全に氷結することは少ないためカヌーを体験できます。
とはいえ、非常に寒い日には「蓮葉氷」と呼ばれる氷の塊が川を流れることもあるので、こうしたリスクを避けるために塘路湖という湖と釧路川の主流の間を流れる「アレキナイ川」という川を渡ることが多いです。
この川は流れがほぼなく、転落のリスクは(よっぽどのことがなければ)ないので安心です。
冬の釧路はかなり気温が低くなるのですが、晴天が続くため気温ほど寒くは感じず、しっかりとダウンや手袋など防寒をしてのればそれほど寒さを感じることはありません。
蓮葉氷(はすはこおり)は、その名の通り蓮の葉のように外側がめくれあがった形をした氷のことです。
水面にできた氷が、波などで割れお互いにぶつかり合うことで、蓮の葉状になります。冷え込んで風のない日の朝には、釧路川の河口付近や釧路港で見ることができます(寒ければ日中でも見れます)。
こんな光景は本当に寒い地域でしか見られず、最低気温がマイナス15度のような日には見られる可能性があるので、天気予報をチェックし、釧路川を見てみましょう。
釧路市街地から1時間半、釧路空港から1時間で行ける阿寒湖エリアは自然が豊かなエリアなため、冬ならではのさまざまな楽しみ方ができます。
定番の観光地は次の通りですので、阿寒湖が初めてという人はまずはこれらの場所に行ってみるとよいでしょう。
阿寒湖の観光スポットについては以下の記事で詳しく紹介しているので、入門編として目を通してみることをおすすめします。
冬ならではの阿寒湖を楽しみたいのであれば、やはりアクティビティです!
あいすランド阿寒では、ワカサギ釣り、スノーモービル、バナナボートなど冬の阿寒湖でしか楽しめないアクティビティをいろいろと提供しています。
また、阿寒湖エリアで有名なホテル「鶴雅グループ」もさまざまなアクティビティを提供しています。
阿寒湖上のトレッキングや美しい風景を見ながらのモーニングカフェなど、あいすランド阿寒とは違ったかたちで冬の阿寒湖を楽しめます。
そして、阿寒湖で有名な自然現象といえば「フロストフラワー」です。
湖が氷で覆われる時期に、気温が低くなり、晴れた無風の日という条件が揃った時に見ることができる貴重な自然現象です。
阿寒湖は火山のカルデラ湖で、周囲を山々で囲まれた窪地にあるため、周囲からの風がさえぎられやすく、冷気がたまりやすいため、フロストフラワーができやすいと考えられています。
フロストフラワーは阿寒湖が有名ですが、釧路の塘路湖などの湖でも見れます。
「冬は雪道が心配でレンタカーじゃなく公共交通機関を使いたい」という人も多いと思います。
釧路は雪が少ないとはいえ、雪道は運転したことがない人には非常に怖いものです。
なのでそうした人は阿寒湖まではバスで行きましょう。
冬の北海道はとても寒いイメージがあるかと思いますが、特に釧路や阿寒湖のほうは札幌などに比べると気温は低くなります。
特に1月や2月の厳冬期は、最低気温が釧路市街エリアでもマイナス15度、阿寒湖エリアだとマイナス20度になることもあります。
そして最高気温がマイナスの日が続くため、しっかりとした防寒が必須です。
日中は晴れることが多く、気温の割には暖かく感じる(日差しが強烈です!)ので、それほど心配する必要はありませんが、早朝や日没後に行動する場合はニット帽やマフラーかネックウォーマー、ダウン、手袋のフル装備をしましょう。
冷え性の人はカイロを足に貼るのも大事です。
特に釧路は海に面しているため風が強く非常に寒くなります。
注意点として、寒いからといってあまりに厚着をすると店の中で汗だくになってしまいます。
よく「北海道の人は冬に半袖でアイスクリームを食べる」と言われるように、建物の機密性が非常に高いので非常に暖かくなっています。
建物内は東京の冬よりもよっぽど暖かいです。
ですので、前にジッパーやボタンがあるようなセーターやフリースを用意し、暑ければすぐに脱げるようにしておくことも寒い北海道旅行を快適に過ごすコツです。
釧路市に隣接する鶴居村は車であればすぐに行くことができます。
釧路観光に来たのなら、せっかくなので鶴居にも行ってみましょう。
鶴居には冬はタンチョウが集まる給餌場があります。
特に11月〜3月は積雪によって餌が十分に取れなくなってしまうことから、タンチョウを保護している施設が毎日決まった場所で給餌を行っています。
特別天然記念物であるタンチョウをこれだけたくさん見られる場所は日本でも鶴居だけでしょう。
また鶴居には温泉もあり、十分楽しめる場所です。
鶴居の観光スポットは下の記事で詳しく紹介しています。
興味がある人はぜひ旅行の参考にしてみてくださいね。