在住者が伝授!冬の釧路湿原を最高に楽しむためにやるべきことリスト
2023年10月22日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
自然が豊かな釧路・阿寒湖エリアは、アウトドアのアクティビティやネイチャーツアーがいろんなツアー会社によって実施されています。
ほとんどの人は観光地を巡るだけですが、せっかく自然豊かな道東に来たのにそれはもったいない!時間がある人はこのエリアの自然をふんだんに体感するためにも、ぜひ体験してほしいコンテンツばかりです。
東京から移住した私はいろんなアクティビティを楽しみましたが、やるかやらないかで旅行の満足度は全然違うと感じています。
ちなみに釧路エリアと阿寒湖エリアは同じ釧路市でも車で1時間以上離れています!
なので1日で両方のアクティビティを体験することは難しいので、釧路エリアと阿寒湖エリアで分けて紹介するのでプランに合わせて参考にしてみてください。
「釧路でアクティビティといえばカヌー」というくらいカヌーはメジャーです。カヤックではなくカヌーなのです。
よく間違われるのですが、カヤックはブレードの数が2つあり、カヌーはブレードの数が1つです。カヌーの方が操縦が難しいので、ガイドの方が漕ぐのが一般的です。
釧路湿原を流れる「釧路川」は、全154㎞の本流に一か所もダムがなく、カヌーで一気に屈斜路湖から海まで下れることからカヌー愛好家たちから「聖地」と言われています。
釧路湿原の中を蛇行しながらゆっくりと流れる釧路川でのカヌーは、釧路湿原の大自然を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのに、ぴったりのアクティビティです。
釧路のカヌーの多くは標茶町にある「塘路湖(とうろこ)」を起点として、そこから釧路川を下っていくことが多いです。
カヌー会社「レラ」さんHPより引用
実際にこのように塘路湖を出発して細岡という場所まで下っていくコースが多いですね。
会社によってコースや時間が違うので、旅行スケジュールを見ながら決めてみるといいでしょう。
釧路湿原は国立公園に指定されていて、さらにラムサール条約で保護されているのでほとんどの場所が立ち入ることができません。
ですので釧路湿原は展望台や電車から見ることが一般的なのですが、それだけだとちょっともったいないです。
カヌーからの景色はその雄大な釧路湿原を間近に感じられるので、ぜひ釧路に来たら体験してほしいアクティビティです。
運が良ければタンチョウやエゾシカ、オジロワシ、冬はシマエナガやオオワシなどの野鳥や動物を見ることができます。
夏は霧がよく発生しますがそれがまた幻想的であり、冬は天気がいい日が続き見晴らしがよく季節を問わず楽しめます。なお、冬はもしものときのリスクを考慮し、釧路川の中でもより安全なエリア(アレキナイ川という支流)でのみ実施していることが多いです。
時間は1時間半くらいの短いものから5時間に及ぶコースまで様々です。初めてであれば飽きてしまうので(あと、冬だと寒いので)1時間半程度で良いでしょう。
釧路にはガイド付きのカヌーツアーがたくさんあるので、「釧路 カヌー」と検索し、ホームページを見て気になったところで体験してみましょう!
北海道は自然豊かな場所だということは世界中で知られていますが、多くの人は車で移動します。
しかし釧路にはあまり知られていないのですが、サイクリングが好きな人にぴったりのサイクリングコースがあります。一つは釧路市街から岩保木水門に行く10キロ程度のコースと、もう一つは釧路市から阿寒町へ続く44キロのコースです。
どちらも釧路湿原の中を走り抜ける自然豊かなコースですので、絶景を楽しみながら北海道らしい真っ直ぐな走ることができます。個人的におすすめなのはより北海道らしい光景を見ながらサイクリングができる岩保木水門へのサイクリングロードです。
「長い距離を走りたい!」という健脚をお持ちの方は44キロある阿寒町へのコースを走ってみましょう(私は阿寒町までは行ったことがないので行かれた人は教えてください笑)。
釧路駅から近い場所であれば、釧路市民活動センター「わっと」でかなり安く借りらるのでおすすめです。
わっとでレンタルサイクルを利用する場合は春から秋の期間のみとなるので注意しましょう。
スポーツバイクを借りたい人は観光スポットMOOの近くにあるサイクルガレージパズで借りられます。こちらは年中利用可能なので、釧路に行くタイミングや借りたい自転車で決めてみると良いですね。
釧路エリアにはたくさんの会社がネイチャーガイドを行っています。
おそらくほとんどの観光客が絶景を写真に納め次の観光地に行ってしまうかと思います。しかしそれは非常にもったいない!
ネイチャーガイドに参加することで観光では見過ごしてしまうような植物や動物、釧路湿原の地形や歴史などについて知ることができ、観光がもっと楽しくなります。
多くの場合は、植物などを楽しめる春から夏にかけて実施されるので、単なる散策ではなく自然について深く理解し、充実した釧路滞在をしたい人は参加してみるといいですよ!
ファットバイクはあまり聞いたことがない人も多いと思いますが、これは通常の2倍以上、約4インチの極太タイヤが装着された自転車のことです。
雪や土、砂利などさまざまな路面で走行できるため、夏はもちろんですが冬でも走ることができるので北海道では日常的に乗っている人をたまに見ます。
「釧路湿原 FatBike ガイドツアー」では、5〜10月のグリーン・シーズンは、釧路湿原の林道やアップダウンの山道を走るツアー、12〜2月のウインター・シーズンは新雪や圧雪の山道を走るツアーがあります。
ちょっとマニアックですが、とても楽しく爽快なので、普通の観光に飽きた人はトライしてみましょう!
塘路湖(とうろこ)は厳密には釧路市ではなく標茶町ですが、釧路エリアともいえる気がするのでおすすめしておきます。
氷上のワカサギ釣りは、北海道の冬の風物詩ですね。
ワカサギ釣りといえば後で紹介している阿寒湖が有名ですが、釧路湿原の東側に位置する「塘路湖」でも普通にできます。
あまり有名じゃないのでそれほど混んでおらず、ワカサギが回遊してくれれば問題なく釣れます。
「レイクサイドとうろ」では、道具一式レンタル付きで手ぶらで参加できるワカサギ釣り体験を行っています。
釣ったワカサギは施設内で唐揚げにしてくれ(しかもあまり釣れなかったら少し増量してくれる…!)、その場で食べられかなり美味しいでおすすめです。
スノーシューとは、雪上を歩くための道具で西洋式のかんじきです。
深く雪が積もると普通には歩けないので、スノーシューを履くことで沈まずに歩くことができます。
だいたい北海道であればどこでもやっていますが、釧路湿原でもできます。
普段、冬には入れない林の中などにも入れるので、雪に残されたエゾリスやユキウサギなどの野生動物たちの可愛い足跡なども観察できます。
温根内ビジターセンターなどの施設でスノーシューを借りると安く済むので周辺を歩くだけでも気軽で楽しいですし、民間企業がやっているガイドツアーに参加して自然を理解しながら散策するのもおすすめです。
釧路から北に1時間でたどり着く阿寒湖エリアもいろいろなアクティビティが楽しめます。
阿寒湖は北海道第5位の大きさを誇る湖で、周囲を雄阿寒岳や雌阿寒岳、手つかずの原生林に囲まれており、湖上のカヌーは観光の阿寒湖とは全く違う感覚を味わうことができます。
釧路川のカヌー体験とは違い阿寒湖は湖でのカヌー体験ですので、冬は湖が凍結するため体験できません。
阿寒ネイチャーセンターでは阿寒湖温泉街から出発し、カナディアンカヌーで阿寒湖をツーリングするツアーがあり、5〜10月それぞれの季節で、湖畔からは見ることができない阿寒湖の魅力や自然を体験できます。
釧路でもサイクリングが楽しめますが、もちろん自然が豊かな阿寒湖でもできますよ。
周囲約26㎞ある阿寒湖を遊びつくすには、自転車が役に立ちます。レンタサイクルを利用して、観光とサイクリングの両方を楽しみましょう。
「鶴雅アドベンチャーベースSIRI」や「阿寒観光汽船」では、E-BIKE(電動自転車)やマウンテンバイク、ファットバイク、ロードバイクなど多彩な種類の自転車が借りられますので自分のペースで楽しみたい人はレンタルしてみましょう。
阿寒湖周辺について知りたい人は、アウトドアガイドが同行してくれるサイクリングガイドツアーに参加してみるのもおすすめです。
阿寒湖とその周辺には、泥火山「ボッケ」や水が湧き出る森、神秘の湖ペンケトーとパンケトーなど自然を体験できるスポットがたくさんあります。そのため、さまざまなネイチャーツアーが企画されています。
中には指定ガイドが同行する時だけ入ることが許可される特別な森歩きツアーもあります。単に歩くだけでは決してわからないことを知ったり体験できるのはネイチャーガイドの魅力です。
先ほど紹介した鶴雅アドベンチャーベース SIRIではさまざまなアクティビティを体験できます。
ガイドをつけた森歩きなどは冬でもスノーシューを履いて体験できるので、時間がある人や、観光地だけを巡る旅行に飽きた人にはぜひおすすめしたいです!
阿寒湖や阿寒湖を源とする阿寒川には、ニジマス、アメマス、ヒメマスなどのトラウトが生息していて、アングラー(釣り人)の聖地と言われています。
毎年5月1日の解禁日から阿寒湖が氷結する11月まで釣りを楽しめるので、北海道で釣りをしてみたい人にはおすすめです。ただし、阿寒湖で釣りをするにはフィッシングランド阿寒で遊漁券を購入する必要があります。釣れるポイントやおすすめのルアーなどもここで聞くとよいでしょう。
もちろん自分でポイントを探して釣りをしてもいいですが、フィッシングランドではベストポイントまで船で送迎をしてくれるので、せっかく阿寒湖までいくんだから釣れる可能性を高めた!という人はガイドを利用してみてもいいですね。
阿寒湖のワカサ釣りは有名ですね。阿寒湖が氷結する1〜3月は、ワカサギ釣りのシーズンです。
シーズン中は、温泉街から近い場所に、ワカサギ釣りを楽しむ人のテントがたくさん建てられています。
釣り具やテントなど一式レンタルできるので誰でも気軽にワカサギ釣りを楽しむことができます。釣ったワカサギは、その場で天ぷらにして食べられます。
■アイスランド阿寒
阿寒湖周辺のエリアでは、湖畔の原生林の中をスノーシューで巡るツアーや、氷結した阿寒湖の上を歩くスキーで楽しむ氷上スキーツーリングなどが体験できます。スキーやスノーシューでなければ行けないような場所で、冬の自然探索を楽しめます。
手軽に楽しむのであれば阿寒湖畔エコミュージアムセンターでスノーシューを借りて散策すると良いでしょう。職員の方がおすすめのコースも教えてくれます。
ただし林の中を歩くのは迷うリスクもあるので、不安な人はガイドをつけて体験することをおすすめします。
釧路湿原や阿寒湖のエリアは自然が豊かで、年間を通じて楽しめるアクティビティやネイチャーツアーがたくさんあります。
冬のアクティビティは以下でも詳しくまとめているので参考にしてみてください。
紹介していませんが、スノーモービルなども体験でき、とにかく季節を問わずアクティビティを楽しめるのがこのエリアです。せっかく来たのであればアクティビティを体験して行ってください。