釧路で夏だからこそおすすめしたい観光スポットと体験、イベントを在住者が紹介!
2024年3月20日
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一年でもっとも過ごしやすい秋の時期に、北海道を訪れて食や景色をゆっくりと楽しみたいと思う人は多いでしょう。
しかし、北海道では、紅葉が始まるとあっという間に季節が秋から冬へと変わり、とくに道東エリアは一瞬に感じるほど短いです。
9月の上旬でも、朝は気温が一桁になるほど冷え込みます、
北海道は広しなので、札幌と道東エリアでは気温も気候もまったく異なるので、道東エリアの秋を十分に堪能するなら、秋の気候を把握した上で旅行計画を立てるのが安心です。
道東観光の参考になるように、オホーツク海側の網走、内陸の北見、太平洋側の釧路それぞれについて、地域別の天気や服装を、月別に詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
道東でこれらの都市以外に観光予定の場合は、太平洋側であれば釧路、オホーツク側であれば網走、内陸であれば北見と気候が近いと考えてください。
かなり詳細に解説していますので、秋の道東観光の参考にしてください。
9月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 18.6 | 16.8 | 16.2 | 16.5 |
日の最高気温(℃) | 22.8 | 20.7 | 21.7 | 20.1 |
日の最低気温(℃) | 14.8 | 13.4 | 11.3 | 12.9 |
合計降水量(㎜) | 142.2 | 115.0 | 111.8 | 153.0 |
合計積雪量(㎝) | – | – | 0 | – |
合計日照時間(時) | 159.3 | 162.9 | 148.0 | 143.9 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
9月といえば本州はまだまだ残暑が厳しく暑い時期ですね。
9月の札幌も平均気温が18℃程度と過ごしやすい時期ですが、近年は上旬に厳しい残暑に見舞われ、半袖や半ズボンがちょうど良いと感じる日も少なくありません。
とはいえ、朝晩の冷え込みは中旬以降から強くなるので、インナーや長袖、薄手のカーディガン、パーカーなどを組み合わせて、体温調整のしやすい服装を心がけるとよいでしょう。
とくに定山渓などの山間部や郊外に出かけるときは、都心部よりも日中でも気温が下がるので、厚手の服装を意識してください。
また、札幌は一年で降水量が多い時期になり、台風の影響を受けると雨量が一気に増えるケースもあるので注意が必要です。天気予報に留意し、折り畳み傘やレインコートなどの準備をしておくと安心でしょう。
オホーツク海側に位置する網走は、湿気を多く含む太平洋や、季節風の影響を受けやすい日本海側とは違い、一年を通じて晴天が多い比較的温暖な気候になります。
北海道では秋の入口となる9月も、海水温は2ヶ月遅れで変わるため、暖かい海風などにより、緯度が高いながらも気温も札幌とはそこまで大きく変わりません。
ただし、オホーツク海高気圧が南下して太平洋高気圧との間に秋雨前線が活発になると、長雨が続いたり、台風が秋雨前線を刺激してまとまった雨が降ることもあります。
また、札幌と同じような気温とはいえ、都市部では地下歩行空間など、雨風をしのげる場所が建物が多い札幌に対し、網走ではそのような場所は少なく、天気の影響を受けやすいので天気に対応した服装を用意しましょう。
9月は半袖をメインで考えるよりも、長袖を着て行動して暑かったら腕まくりをするかアウターを羽織る、アウターは防風・防水性能のあるウィンドブレーカーなどを選ぶと安心です。
また、夏日、真夏日予報の日を除いて、ミニスカートやハーフパンツ、サンダルといった夏の服装は避けたほうが無難です。
網走では、9月中旬から下旬になると、能取湖のサンゴソウが紅葉し見ごろを迎え、多くの観光客でにぎわいます。この頃の平均気温は15℃以下と、東京の11月~12月の気温まで下がります。
とくに、朝日や夕日に染まるサンゴソウを見に行く場合は、日中よりも気温が下がるため、セーターやダウンジャケットなどを用意するようにしましょう。
網走と同じオホーツク海側でも、内陸にある北見は盆地ならではの特徴があります。
北見はとにかく日中と朝晩の寒暖差が大きいです。
9月は上旬から下旬まで、一日の最高気温と最低気温の差が7℃前後で推移する札幌に対し、北見では上旬でもすでに10℃ほどの差があります。
下旬になると最低気温が10℃を下回る日がでてくるので、服装は暑さと寒さの両方に対応できるよう、半袖と合わせて長袖やセーター、厚手のパーカーなどを持ち歩くようにするとよいでしょう。
一方、降水量が少なく、日照率(太陽の直射日光が地表にあたっている時間を、日の出から日の入りまでの時間で割ったもの)が北海道内で上位の北見は、紫外線の影響を受けやすい地域でもあります。
日陰となる場所が札幌などの都市部と比べると少ないので、気温が低くても日焼け止めを塗る、帽子や手袋などで肌を保護する、サングラスで目を守るといった面での服装を考えることも大切です。
秋の釧路は夏よりは晴天が多いものの、グズつきやすく気温も低いのが特徴です。
9月の平均気温が15℃前後と、北海道一冷涼といわれる場所であるにも関わらず、ほかの道東エリアの地域とさほど変わりません。
ただし、降水量は多く、一年でもっとも雨が降る時期になります。1日に100mm以上の大雨が降る年も珍しくないので、傘やレインコート、ブーツなど防水対策を講じた服装を考える必要があるでしょう。
また、太平洋に面した地域柄、海風が吹きやすく、実際の気温よりも体感温度が低く感じられるため、特に下旬の服装は長袖と考えるとよいでしょう。
ちなみに、釧路市民は20℃を超えると暑いと感じる人が多く、日中は半袖の人もいます。
本州から遊びに行くときに「9月は暑いから防寒は気にしなくてもよい」といわれても、暑さの感覚が違うと認識して半袖プラス長袖やカーディガン、ウィンドブレーカーなどのアウターは必ず持参するようにしましょう。
とくに釧路湿原散策や山間部でのキャンプ、内陸部の阿寒湖へ行く予定がある場合は、朝晩の冷え込みが強いため、冬物のコートや厚手のセーターなどを用意しておくことをおすすめします。
2023年は9月は釧路は暑かったですが、天気予報を見て、しっかりと対策をしましょう。
10月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 12.1 | 10.9 | 9.5 | 11.0 |
日の最高気温(℃) | 16.4 | 15.0 | 15.5 | 15.1 |
日の最低気温(℃) | 8.0 | 7.0 | 3.9 | 6.1 |
合計降水量(㎜) | 109.9 | 88.2 | 77.2 | 112.7 |
合計積雪量(㎝) | 1 | 0 | 0 | – |
合計日照時間(時) | 145.9 | 157.4 | 153.8 | 177.0 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
本州では紅葉は11月がベストシーズンですが、北海道では本州より一足早く、10月に紅葉のベストシーズンを迎えます。
札幌も中心部の大通公園や「札幌の奥座敷」と呼ばれる南区にある定山渓温泉の紅葉が見ごろとなります。
夏の気配を残していた9月に比べて、札幌の10月は冬が間近に迫り、とくに下旬は初雪が降ることも。
とはいえ、中心部の町歩きが観光のメインの場合は、トレンチコートや薄手のダウンジャケットにストールで風を避け、スカートの場合はストッキングやタイツを履くと十分に寒さをカバーできます。
地下街や建物内は暖房が入ると暑くなるので、脱ぎ着が楽な服装がよいでしょう。
郊外や山間部では冬物のコートやマフラー、手袋などが必要です。
海沿いに位置する網走、釧路はどちらも晴れの日が多く、観光に適した時期になりますが、平均気温は9月と比べて5℃下がり、最高気温も15℃ほどと東京の11~12月に相当します。
とくに下旬は冬の寒さとなるので、ダウンや冬物のコートにセーターは必須で、ボトムスは裏起毛の暖かいものを選ぶと安心です。
網走は北海道の北側に位置していますが、雪が多く降る地域ではなく、例年10月下旬に初雪が観測されても積もりません。
また、釧路は元々、北海道内でも積雪の少ないところのため、どちらもスノーブーツなど雪対策用の靴を用意する必要はありません。
ただし、気象庁が気温を観測するのは地上から1m50㎝高いところのため、足元はとくに冷えやすいので注意しましょう。足首がしっかり隠れるスノーブーツは防寒対策に役立ちます。
なお、例年10月~11月になると、通称「雪虫」と呼ばれる白い綿毛のようなものを身にまとった虫が発生します。
北海道では「雪虫」が飛ぶと数日中に初雪が降るとされ、雪を告げる妖精や使者といわれています。
聞く分にはロマンティックにも思えますが、「雪虫」はひとかたまりで飛んでいるのが多いので、歩いているとアウターや髪などにたくさん付着してしまうことがあります。
そのため、「雪虫」対策として、ナイロンなど滑りやすい素材の帽子やアウターを着用するのもよいでしょう。
北見は盆地なので他のエリアとは異なる気候です、この時期もっとも気温が下がるのが北見です。
市内や平地では雪は積もりませんが、車で峠越えを予定している人は路面凍結対策のため、スタッドレスタイヤへの履き替えを行うタイミングになります。
寒さの耐性がついている北海道民であっても、平均気温が10℃前後になると日中でもストーブをつけるので、北海道外からやってくる場合は真冬並みの寒さに感じるでしょう。
インナーはヒートテックなど保温効果のあるものを選び、長袖のシャツにセーター、アウターを重ね着して寒さに備えましょう。ボトムスの下も同様に、ヒートテックやレギンスなどを履いて、しっかりと防寒対策をするべきです。
また、雪は積もらなくても、最低気温が3℃以下になると路面の水が凍って滑りやすくなるので、滑りにくい冬用の靴(ゴム底のもの)を選ぶようにしてください。
11月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 5.2 | 4.0 | 2.4 | 4.7 |
日の最高気温(℃) | 8.7 | 7.6 | 7.6 | 8.9 |
日の最低気温(℃) | 1.6 | 0.4 | -2.6 | -0.3 |
合計降水量(㎜) | 113.8 | 58.1 | 40.3 | 64.7 |
合計積雪量(㎝) | 14 | 6 | 16 | 3 |
合計日照時間(時) | 99.1 | 121.2 | 126.8 | 167.6 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
気象庁では11月を秋として予報などに用いていますが、気温を見てもらえばわかるかと思いますが北海道の11月は冬です。
札幌では月の半分は雪または雨が降る天気が続き、まとまった雪が降って道路や町を白一色に染めてしまうこともあります。
しかし、寒さに強い北海道民は、11月でも秋物のコートにニットといった軽装で過ごす人も少なくありません。
最高気温は10℃に届かないものの、日中の都心部を、地下街を利用して移動するのであれば、北海道の建物は気密性が高く、暖房が効いてとても暑いので、しっかりと冬物を着込む必要はないでしょう。
外を行き来するのであれば、秋物コート+ニットにインナーダウンや長袖Tシャツなどの重ね着、手袋やマフラー、ストールの合わせ技で対応できます(正直、札幌は建物も多いのでなんとかなります)。
ただし、夜間に外を出歩く場合や山間部などに行くのであれば、ダウンや厚手のコート、セーター、防寒用のボトムス、厚手の手袋やマフラーは必要です。
靴は上旬であれば冬物の必要はありませんが、下旬は市街地でも積雪する可能性があるのでスノーブーツなどを用意しておきましょう。
11月の道東は天気がよくなりますが、その分気温が一気に下がり寒くなります。
札幌圏を含む道央エリアや函館などの道南エリアに比べて、道東エリアは冷え込みが強くなるのが早く、11月になると最低気温がマイナスを記録する日も出てきます!
北海道の東に位置する釧路は、この時期は日の入りが早く、暗くなると一層冷え込みが厳しくなり、寒さに耐性のある北海道民でも、ダウンや厚手のコートなど冬物の服装になります。
とくに沿岸部は海風が冷たいので、ニット帽子やマフラー、手袋など、肌の露出を避けるようにしてください。
北見を始め、標茶町や川湯、阿寒などの内陸では、網走や釧路よりもさらに5℃前後気温が低くなります。インナーは保温性の高いものを選び、トップスだけではなくボトムスの下にもヒートテックなどを着るとよいでしょう。
ストッキングを穿く場合は、より保温性のあるタイツがおすすめですが、ストッキングやタイツはつま先の締め付けによって血行不良が起き、冷えを誘発する可能性があるので、防寒対策としてはつま先のないレギンスと靴下の組み合わせのほうが優秀です。
また、この時期はそこまで積雪量はありませんが、朝晩の冷え込みで凍った路面が日中に溶けて滑りやすくなるので、雪の有無に関係なくスノーブーツなど冬物の靴がおすすめです。
底がゴム製だと滑りにくくなり、防水・撥水加工がしてあるタイプがおすすめです。
なお、この時期の道東エリアの内陸部では、晴れが多い分、放射冷却現象により一層冷え込みが強くなるので注意してください。
放射冷却現象とは、地面から熱が逃げて空気が冷えることをいいます。
身近なケースで例えると、熱いお湯を張った浴槽を蓋で閉じると、蓋によってお湯は温かさを維持できますが、蓋がないとお湯はどんどん熱を失い、お湯は冷めてしまいますよね。
これと同じようなことが地上で起こると、夜から朝にかけて曇りや雨の場合、空が雲で覆われているので雲がお風呂の蓋替わりとなり、地面の熱が空へと逃げられず、地上付近の冷え込みは弱くなります。
一方で晴れて風が弱い天気では、雲がないので地面の熱が空へと逃げやすくなり、冷え込みが強くなります。
北海道民は、この時期は冷たい雨や雪の日よりも、晴れた日のほうが寒いことを経験で知っていますが、北海道外にお住まいの方は、天気予報を見て「風がなくて晴れだから絶好の観光日和」と考えてしまうかもしれません。
服装選びを間違えてしまうと大変なことになってしまうので、秋から冬にかけては晴れて風が弱い日ほど、外は寒くなると覚えておくとよいでしょう。
道東の秋は特に10月以降は冬の気配を感じます。
とはいえ真冬ほどは寒くなく雪も少なく、この時期は天気もいいので、しっかりと防寒対策をすれば観光を楽しめます。
室内や日差しが強い日は暑く感じるかもしれないので、脱ぎ着しやすい服装を用意しましょう!