必ず行きたい絶景流氷スポットを紹介!写真たくさん!網走から斜里方面へ
2024年2月20日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
オホーツク海に面する網走は、冬に流氷が接岸する街として知られています。
網走観光で人気といえば「網走監獄」や冬の「流氷クルーズ」がありますが、他にも網走の自然や文化を感じられる魅力的なスポットがたくさんあります。
網走中心部だけでなく周辺にも見どころがあるので、ご自身の旅行プランに合わせて行く場所を決めてみてくださいね。
「博物館網走監獄」は網走の超定番観光スポットですね。ゴールデンカムイの聖地巡礼の場所としても有名です。
実際に旧網走刑務所で使われていた建物を保存公開している野外歴史博物館です。
東京ドーム3.5個分の広い敷地の中には、重要文化財や登録文化財に指定されている歴史的に貴重な建物がたくさんあります。
それぞれの建物の中では、非常にリアルな人形で当時の囚人や看守が再現されていて、監獄受刑者の生活の様子や北海道開拓の歴史について学ぶことができます。
見どころが多いので、所要時間としては1時間半から2時間程度は見ておくといいでしょう。
また敷地内にある「監獄食堂」では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事を再現した「体験監獄食」が味わえます。
監獄食堂という名前ですが、中は非常に綺麗で、監獄感はまったくありません。
さんまがメインの監獄食Aやほっけがメインの監獄食Bといった実際に収容者が食べていたものを再現したものがウリですが、ラーメンやうどん、カレーといった通常のメニューもあり、一般的な食堂とあまり変わりません。
話のネタに食べてみるのがいいですね。
ちなみに、網走刑務所ではなく網走「監獄」ですので、間違わないようにしてください。
「オホーツク流氷館」は、流氷とオホーツク海に住む生き物をテーマにした施設で、天都山展望台の建物の地下にあります。
建物の1階はお土産屋やソフトクリームが買えます。「カフェ・ド・クリオネ」で売っている、オホーツク海の塩を使った「流氷ソフトクリーム」は人気のようです。
館内の水槽には「流氷の天使」や「氷の妖精」と呼ばれる「クリオネ」を始め、「オオカミウオ」や「ナメダンゴ」などオホーツク海に生息する珍しい生き物が展示されています。
実物の流氷に触れることができる「流氷体感テラス」では、氷点下15度の室内で濡れたタオルを凍らせる「しばれ実験」が人気です。
室内は実際にかなり寒いのですが、防寒着をレンタルすることができるので安心してください(北海道の人にとっては慣れている寒さではありますが)。
ほかにも8分程度で流氷を学べるミニシアターや展示もありますが、所要時間としては30分〜1時間ほどあれば十分でしょう。
なお、3階は展望台になっており、そこからは網走湖や知床連山を一望することができるので、忘れずに行きましょう!(展望台だけなら無料です)
「北方民族博物館」は、アイヌをはじめ、ロシアやアメリカ、北欧諸国など北方に暮らす民族の文化を紹介している博物館です。
館内には北方民族の住居、衣服、食、工芸、移動手段に使った道具などの他、オホーツク沿岸でかつて栄えていたオホーツク文化について紹介されています。
スマホで音声案内を聞くこともできるので、とてもわかりやすく当時の文化を知ることができます。
展示が非常に充実しているため見応えがあるので、時間にゆとりを持って立ち寄ることをおすすめします。
北海道旅行中に訪れたいのが道の駅ですね。
「道の駅流氷街道網走」は網走川の河口付近に位置していて、2階の「展望デッキ」からはオホーツク海や知床半島の景色を一望できます。
流氷観光砕氷船「おーろら」の発着場としても利用されるため、冬にも多くの観光客が訪れます。
国土交通省の北海道「道の駅」ランキング2021では、「冬に訪れたい道の駅」の第1位に選ばれるほど人気です。
館内には観光案内所の他、オホーツクや網走の特産品が並ぶ売店や、ハンバーガーやソフトクリーム、ご当地の「網走ちゃんぽんや」や「網走ザンギ丼」などが楽しめるフードコート「キネマ館」などがあります。
また、道の駅からは「帽子岩」を見ることもできます。
帽子岩は網走川の河口にある高さ40メートル、周囲は数百メートルもある巨大な岩山です。
帽子を伏せたような形をしていることから「帽子岩」と名付けられたといいます。
昔、帽子岩はアイヌ語で「チパ・シリ」(幣場〈ぬさば〉のある場所)と呼ばれていました。これがアバシリとなり、網走の語源になっているといわれています。
このように非常に楽しめる道の駅なので、「とりあえず網走でお土産を買いたい」「食事をしたい」という人はここに来れば間違いありません。
「網走市立郷土博物館」は、モヨロ貝塚を発見した米村喜男衛という人が収集した品々や資料を保存・展示するために1936(昭和11)年に建てられた博物館です。
館内には、網走とオホーツクの自然(1階)や歴史(2階)について展示、解説されています。
歴史については近代まで使われていたものも展示されており、人によってはとても懐かしい気持ちになるようなものもあります(アラフォーの私はギリギリ懐かしいと思うものがありました)。
当時、北海道では著名な建築家だった田上義也の設計で、戦前の洋風建築の代表的な建物で、2019(令和元)年には、建物が国の登録有形文化財に登録されています。
そのため展示物だけでなく、建物自体も窓にステンドグラスを使っていたり螺旋階段を取り入れたりとこだわりがあるので、こちらにも注目してみるとおもしろいですよ。
しかも充実した展示の割には入場料は大人120円!と非常に安いので、自然や歴史に興味がある方はぜひ立ち寄っていただきたい観光スポットです。
網走川の河口にある「モヨロ貝塚」は、3世紀から13世紀にかけてオホーツク海沿岸を中心に栄えたオホーツク文化の代表的な遺跡です。
遺跡からは100体以上の人骨の他、多数の土器、石器、金属器などが出土しています。
周辺は公園として整備されていて、敷地内には網走市立郷土博物館分館の「モヨロ貝塚館」があります。
モヨロ貝塚館ではオホーツク文化の住居や墓、貝塚の3つのテーマでそれぞれ展示をしていて、見どころは発掘調査で実際に発掘された墓をそのまま展示している墓域展示室です。
オホーツク文化の歴史や、遺跡から発掘された人骨(レプリカ)、多数の土器、石器、金属器などが展示されているので、当時の生活を知ることができます。
モヨロ貝塚館と実際のモヨロ貝塚はすぐ隣にあるので、モヨロ貝塚館で歴史を知ったあとに外の貝塚を見ることをおすすめします。
網走市の北側にある能取湖の東側からオホーツク海に突き出した岬で、西には能取湖、東には知床連山、そして真正面の北には美しいオホーツクの大海原が広がっています。
岬の先端には灯台と管理事務所しかありませんが、この灯台こそが能取岬へ行くひとつの大きな理由になります。
能取岬はそこに行くことが旅の目的となるような魅力があるとして、2019年に「恋する灯台」に認定されています。
白と黒の縞模様で八角形をしている灯台は、1917年(大正時代)に建てられたもので、当時のモダンで洗練されたデザインが反映されています。
また、周辺の一部は牧場(網走市営美岬牧場)となっており、5月から10月にかけては牛や馬が放牧され、広い海と空を背景に草原をのどかに闊歩する姿や、北海道らしい牧歌的な風景には欠かせない牧草ロールが点在する光景が見られますよ。
そして、周囲約32km面積59kmの「能取湖」は、オホーツク海とつながっている海水の湖です。
ホタテやサケマス、ホッカイエビやカレイ漁が盛んで、春から初夏にかけてはアサリの潮干狩りで多くの人が訪れます。
湖畔には、サンゴ草と呼ばれるアッケシソウの群落地があって、秋には紅葉したサンゴ草で真っ赤に染まり、非常に美しい景色が見られます。
周辺にはこのようなサンゴ草が生息している場所はいくつかあるのですが、能取湖のサンゴ草は日本最大規模なので秋に訪れる際はぜひ訪れてほしいスポットです。
能取湖の東側からオホーツク海に突き出しているのが「能取岬」で、岬からは北にオホーツク海、遠く東に知床連山が望めます。
また、冬は網走でもっとも早く流氷を見ることができる場所で、寒いですが他では見られない絶海を楽しむことができます。
網走から東に30分ほど車を走らせると濤沸湖に着きます。濤沸湖は厳密には網走の隣の「小清水(こしみず)」というまちですが、自然が好きならぜひ訪れてほしい場所です。
「濤沸湖」は、2005(平成17)年にはラムサール条約湿地として登録されており、国内有数の渡り鳥の繁殖地として知られており、約250種もの野鳥が見られます。
湖の北西端がオホーツク海とつながっている汽水湖(海水と淡水が混じっている湖)です。
晴れた日には遠くに斜里岳や知床連山の一部を見ることができます。
濤沸湖の湖畔にある「濤沸湖水鳥・湿地センター」は、動植物の観察や保全活動の拠点として、整備された環境省の施設です。
館内の展示室には、濤沸湖周辺の自然や生物の情報、そして濤沸湖とともに暮らしてきた人々との関わりについての資料が展示されています。国の施設ですがまったく堅苦しくありません。
館内からは濤沸湖に飛来する野鳥を間近で見られ、職員さんがていねいに解説してくれるので、野鳥に興味がある人にとってはとても楽しい施設です。
小清水町は「野鳥のまち」として打ち出しているだけあり、次に紹介する小清水原生花園と合わせて野鳥スポットとしても人気な場所です。
小清水原生花園(こしみずげんせいかえん)は濤沸湖から5分ほどで行けるので、ついでに立ち寄ってみましょう。
濤沸湖とオホーツク海の間に伸びるほど長い砂丘に広がる「小清水原生花園」では、4月末から9月いっぱいにかけて、約200種類の植物を見ることができます。
特に6月中旬から7月下旬は、エゾスカシユリやエゾキスゲ、ハマナスなどの色とりどりの花が咲く「小清水原生花園」が最も美しい季節で、多くの観光客が訪れます。
5月〜10月には、園内にJR釧網本線の「原生花園駅」が夏季限定で運行されます。
一両編成の車両に揺られながら花畑の景色を眺めるのもおすすめです。
そして実は冬にはかなり近くまで流氷が押し寄せてきます。
間近で流氷が見られる隠れ流氷スポットなので、能取岬と合わせて絶対に訪れたい場所です。
「北浜駅」は、網走市字北浜にある釧網本線の駅です。
なんの変哲もない地方の駅という感じですが、実はオホーツク海に面していて、「オホーツク海に一番近い駅」として広く知られています。
現在は無人駅になっている木造の駅舎の中には、かつての駅事務所を改装して軽食&喫茶店「停車場」が営業しています。
北浜駅にある停車場ではオホーツクラーメンはシーフードカレーなど、ご当地ぽい食事を食べることができます。
また駅舎の横には展望台があり、晴れた日には網走市街から能取岬、知床連山まで一望できるので、天気が良ければ車を止めてぜひその景色を写真に収めることをおすすめします。
ちなみに、流氷がオホーツク海沿岸に接岸する冬の景色は絶景で、電車と流氷を撮影するために多くのカメラマンが集まります。
夏だけでなく冬も楽しめるのがオホーツクの特徴ともいえます。
厳密には網走ではなく隣の大空町なのですが、5月に網走に行くのであれば、30分ほどで行ける「東藻琴芝桜公園」で一面に咲く芝桜を見ることをおすすめします。
大空町東藻琴にある「東藻琴芝桜公園」は、10ヘクタールもの広大な敷地一面に芝桜が植えられた芝桜の名所で、今やかなり人気のスポットとなっています。
5月〜6月上旬には芝桜が満開になり、公園の斜面はピンク色に染まります。
一面ピンクの様子はまさに「映えスポット」で、今ではSNSでアップしている人がたくさんいますね。
園内には、展望台やピンク色の鳥居がある「山津見神社」など見どころがたくさんあります。
また、キャンプ場や釣り堀、ゴーカートコース、温泉、足湯などがあり1日中楽しめる場所です。
開花状況をホームページから確認して行くのがおすすめです。
冬の網走といえば流氷を見るのが定番コースでしょう。
特に人気なのが「網走流氷観光砕氷船おーろら」の船上から流氷を見る流氷クルーズです。
流氷を船から見るのであれば、このおーろらが定番です。
砕氷船おーろらは、流氷を砕きながら進むため、流氷が割れる音や振動が船に伝わって迫力満点。
展望デッキからの帽子岩や二ツ岩などの奇岩、知床連山と流氷の景色は、船でないと見られない景色です。運が良ければ流氷の上で休むアザラシやオジロワシに出会えるかもしれません。
ちなみに、流氷を割りながら進んでいく様子を見たいのであれば朝イチの便に乗るのがおすすめです。
オホーツク海沿はたくさんの流氷スポットがあります。
クルーズ以外に流氷をみたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
網走といえば網走監獄と流氷が有名ですが、他にもラムサール条約湿地の濤沸湖やモヨロ貝塚、小清水原生花園など雄大な自然やオホーツク文化を体感できる観光スポットがたくさんあります。
今回は定番の観光地だけでしたが、紹介したスポット以外にも魅力あるスポットがたくさんあります。
ぜひ、一度と言わずに何度も訪れて、彼方なりの網走の魅力を探してみて下さい。