冬の道東を満喫!充実の4泊5日モデルコース
2024年10月19日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
鶴居村と聞いて知っている人はほとんどいないでしょう。
しかし、鶴居は広大な釧路湿原国立公園の中にあり、特別天然記念物のタンチョウを見ることができることから、全国そして海外からも多くの観光客が訪れます!
釧路にタンチョウを見に来るという人もいますが、釧路よりも鶴居のほうがタンチョウはよく見られます(なんて言っても「鶴が居る」から「鶴居」です)。
鶴居村は、特別天然記念物のタンチョウが生息繁殖することから、昭和12年に村名を鶴居村としたのです。
そして鶴居はタンチョウを見るだけでなく、ぜひ立ち寄っていただきたい温泉もたくさんあります!
本記事では、鶴居村でタンチョウを確実に観察できるスポットと釧路湿原の観光スポット、温泉、そしておすすめのグルメを紹介します。
鶴居にタンチョウを見に来る人は多いかと思いますが、春〜秋の間は釧路湿原にいて、営巣や子育てをしています。
子育てをしているタンチョウは神経質であり、釧路湿原の「ヨシ」と呼ばれる背の高い植物の中にいることが多いので見つけることは難しいです。たまに車で走っていると田んぼにいたりしますが、確実に見られるとは言えないでしょう。
なので、鶴居に来て絶対にタンチョウを見たい!という人は秋〜冬の間に鶴居の給餌場に来るタンチョウを見に来るのが良いでしょう。この時期にタンチョウが見られる場所を紹介します。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは冬にタンチョウを見るのであればぜひ立ち寄ってほしい場所です。屋外なので無料で見られます。
ここは日本野鳥の会がタンチョウの保護活動を行っている施設で、長年タンチョウの保護活動に尽力した(故)伊藤良孝さんという方が土地を提供したことから、伊藤タンチョウサンクチュアリと名付けられています。
タンチョウの餌が少なくなる11月〜3月には、給餌場に餌のデントコーン(飼料用のトウモロコシ)をまいていて、多い時には300羽以上のタンチョウが餌を求めて飛来します。
最もタンチョウが多い時期は12月〜1月で、2月中旬頃からはオスとメスの求愛ダンスが見られるので、それを撮影しようとするカメラマンも非常に多いです。
「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」には、給餌場の他にネイチャーセンターがあります。
ネイチャーセンターは、タンチョウの保護と生息環境の保全を行う拠点で、10月〜3月の開館期間は、専門スタッフのレンジャーが常駐していて、タンチョウに関する解説や情報提供を無料でしてくれるので時間に余裕があればぜひ立ち寄ることをおすすめします。
タンチョウを見たついでに、近くにある「鶴居たんちょうプラザ つるぼーの家」と「鶴居村 ふるさと情報館みなくる」にも立ち寄ってみましょう。
「鶴居たんちょうプラザ つるぼーの家」は、地元の肉やチーズ(鶴居はチーズが有名!)、スイーツなどの特産品、地場産品を販売する施設なのでお土産を購入するのにうってつけです。またソフトクリームやコーヒーも買えるので休憩にもいい場所ですよ。
ふるさと情報館みなくるという施設も近くにあるのですが、ここは鶴居村の歴史や村の基幹産業である酪農、釧路湿原、タンチョウなどについて学ぶことができます。
期待せずに入って見て回ると意外と楽しいです。なんでも学んでから観光するとより楽しめますよ。
鶴見台も冬はタンチョウが集まる有名スポットです。11月〜3月の間は1日2回、朝と午後2時30分頃に給餌が行われていて、多い時には200羽を超えるタンチョウの姿を見ることができます。
先に紹介した伊藤タンチョウサンクチュアリと同様に無料で同じような感じなので、他の観光地や時間との兼ね合いから行きやすいほうに行くとよいかなと思います。
音羽橋は知る人ぞ知るタンチョウの撮影スポットです。
鶴居の冬は極寒のため、暖かい場所を求めタンチョウは川で寝ます。
そのタンチョウの寝床を撮影しようと音羽橋にカメラマンがたくさん集まります。タンチョウは、敵に襲われないように川の中に立って眠ります。
鶴居村を流れる「雪裡(せつり)川」は、冬でも凍結しないためタンチョウの貴重なねぐらとなっています。この「雪裡川」に架かる「音羽橋」は、タンチョウを脅かすことなくねぐらを観察できる唯一のスポットなのです。
ただしこの場所からタンチョウを見るには厳冬期の日の出のタイミングがベストなので、相当の寒さを覚悟しなければなりません。しっかりと寒さ対策をした装備と、タンチョウがいる場所はかなり遠いので双眼鏡や望遠のカメラを用意しましょう。
また、カメラマンのマナーも問題となっているので、節度を守って行くようにしてください。
釧路湿原は釧路市にありますが、釧路市、釧路町、標茶町、鶴居村の4市町村にまたがるほど大きな湿原です。鶴居村には温根内ビジターセンターやキラコタン岬が
温根内ビジターセンターでは、釧路湿原の自然や湿原に生息する動植物などについて知ることができる情報センターです。
木道を歩く前にこれらのことをざっと予習しておくことでずっと楽しくなるので、ぜひ先に見ておくことをおすすめします。
ビジターセンターからは、釧路湿原の中を散策できるバリアフリーの木道が設けられていて、春から夏はさまざまな植物を観察することができます。
釧路湿原は国立公園に指定されているので中に入ることができません!なので一般的には展望台の上から見るだけなのですが、木道を歩くこと湿原を近くで楽しむことができるのです。
秋から冬は植物は枯れ果ててしまうため木道を歩くだけで特に見どころはないので、雄大な釧路湿原を感じることを目的に割り切りましょう。
「キラコタン岬」と「宮島岬」は、釧路湿原の最も奥にあります。
「なぜ岬?」と思うかもしれませんが、釧路湿原は昔は海だったのです。なので、岬だった名残からその名前がついています。
どちらも車の乗り入れが禁止されていて、徒歩か馬でしか訪れることができないため「湿原の聖地」と呼ばれています。
特に冬は雪に閉ざされるため、立ち入ることができるのが4月〜11月の期間だけです。
なお、これらの場所は一般の人が勝手立ち入ることはできません。
釧路湿原は沼地なので正しいコースを知らないと底なし沼にハマってしまうので、やめておくのが無難です。
「キラコタン岬」の一帯は、天然記念物区域で、国有地のため立ち入るには文化庁の許可が必要です。
また、「宮島岬」周辺には、環境庁の保護区になっているため環境庁の許可が必要です。
そのため、通常は許可を得たガイド会社を一緒に行くのが定番となっています。
例えば、鶴居にあるホテルTAITOでは、キラコタン岬やその周辺を案内してくれるガイドツアーを実施しています。
釧路湿原は全体が国立公園に指定されており、ラムサール条約上で保護されていることから、一般の人は立ち入ることができません。
ガイドツアーに参加することで、普段は立ち入ることができない釧路湿原に入り、展望台から見るだけでは決して感じることのできない湿原の自然を感じることができるのです。
普通の観光に飽きた人や時間に余裕がある人はぜひ、ガイドツアーに参加して、本物の釧路湿原を体験してほしいと思います。
鶴居どさんこ牧場は、道産馬(どさんこ)に乗ってホーストレッキングができる施設です。道産馬(どさんこ)とは、北海道開拓の際に、運搬馬や農耕馬として活躍した日本在来馬のことです
「鶴居どさんこ牧場」では、釧路湿原国立公園を探索するホーストレッキングと、牧場内での乗馬を体験できます。また宿泊施設や軽食喫茶コーナーもあり、どさんこを眺めながら、地元の食材を使った家庭料理が味わえます。
鶴居には廃校となった小学校をリノベーションした醸造所があります。
その名もBrasserie Knot(ブラッスリー・ノット)です。
2022年にオープンしたこの蒸留所は新たな観光地であり、道東に新たな文化を作りました。
平日は12時〜15時、土・日・祝は11時〜16時と時間は短いものの、蒸留所の中を見学することができます。
体育館のステージを改装した直売所では缶ビールの他、グラウラーでの量り売り、試飲、そしてKnotオリジナルグッズや地域の特産品も販売しています。
オリジナルグッズはデザインがおしゃれで欲しくなるものばかりです。
車で来るとなかなか試飲は難しいですが、できたてのクラフトビールはとても美味しいので、もし飲まない人に運転を任せられるのであれば、ここでぜひビールを飲んでいただきたいです。
ちなみにBrasserie Knotのビールは道内各地ので購入できます。
鶴居村には「つるいむら湿原温泉ホテル」「ホテルTAITO」「ホテル グリーンパークつるい」の3つのホテルで日帰り温泉を楽しめます。
つるいむら湿原温泉ホテルは最近新しくできた温泉です。
可愛らしいオブジェが入り口にあるのでわかりやすいですね。
これはサウナかと思ったのですが、そうではありません。
温泉は源泉かけ流しの弱アルカリ性温泉です。
木材で作られた内湯と外湯、そしてバレルサウナが特徴です。
天然芝の整いスペースはとても気持ちがよく、サウナーの方はつるいむら湿原温泉ホテルが一番おすすめかと思います。
つるいむら湿原温泉ホテルHPより引用
内湯と露天風呂、水風呂が1つずつあるだけで、あまり広くはないのですが、ゆっくりとできる落ち着いた雰囲気なので、リラックスしたい人におすすめです。
ホテルTAITOの温泉はモール温泉と呼ばれるもので、植物由来の温泉でアルカリ性が強く、美肌に良いと言われています。
他のどのホテルの温泉よりも濃度が高く、お湯がヌルヌルとした肌触りでとても気持ちのいい温泉です。個人的には一番好きです。
内湯が1つと露天風呂が2つあり、小さいサウナもあります。
TAITOホテルHPより引用
TAITOでは先に紹介したキラコタン岬のツアーもやっていますので、宿泊者優先とはなりますが、気になる方は問い合わせてみてください。
また、野鳥が好きな人は、ここには他ではあまり見ないかわいい野鳥の人形やグッズがたくさん置いているのでチェックしてみるといいですよ。
そしてホテルグリーンパークつるいは、源泉100%かけ流しの温泉宿です。広い内湯と露天風呂、そしてちゃんとサウナもあります。
ここはレストラン「丹頂」が併設されていて、釧路のご当地グルメ「スパカツ」も食べられます。
釧路から鶴居に行く途中に左側にソフトクリームの大きなオブジェが見えますが、そこがどれみふぁ空です。カフェ&ギャラリーになっているのでお土産を購入するだけでなく食事もできます。
鶴見台の給餌場に隣接しているので、給餌場がある鶴見台にあるので冬はタンチョウの姿を眺めながら、自家製の無農薬野菜やハーブを使った料理が楽しめます。
黒米と赤いドライクランベリーでタンチョウの身体を表現した白いタイカレーの「丹頂カレー」はここでしか食べられない名物料理ので、鶴居でランチをしたい人はこちらに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また、北海道旅行では欠かせないソフトクリームですが、夏のみの販売が多いなかここでは年中買うことができるので、休憩がてら立ち寄るのもいいでしょう。
一時は絶滅したと思われていたタンチョウが鶴居村で再発見され、その後はタンチョウを保護するための給餌が行われています。
給餌が行われる11月〜3月には、多くのタンチョウが飛来することから、鶴居村を訪れるのにおすすめのシーズンです。
合わせて釧路湿原の観光や鶴居村のグルメも楽しみましょう。
そして鶴居には温泉が楽しめるホテルもあるので、寒い身体を温めるにもぴったりです。