釧路空港から釧路中心街へバスで行く方法をわかりやすく解説
2023年8月21日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
北海道の冬は当然寒く、観光の際にはそれに応じた服装が必要です。
しかし北海道は、南側の一部の沿岸地域を除いて亜寒帯気候に属するため、全域が冷涼低湿の気候ですが、冬の時期の寒さの「質」は、区分けされる4つのエリア(道南・道央・道北・道東)によって異なります。
なかでも、道東エリアは面積31,017㎡と4つのエリアでもっとも広く、オホーツク海に面した網走、網走より内陸の北見、太平洋側の釧路では、地域によって異なった気候や風土があります。
数字ではその広さがよくわからないという人は、道東エリアは鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県を合わせた中国地方に匹敵する面積といわれれば、どれほどのスケールなのか実感できるのではないでしょうか?
北海道観光の定番の札幌や函館とは全く天気や気温が違うので、冬に道東エリアへ旅行などで出向くときには、行く先の天気に合わせた服装が必須です。
以下に、札幌と比較しながら、網走・北見・釧路の月別の地域ごとの気温や積雪量を掲載しています。
北海道の代表的な都市である札幌の気候と比較しながら、冬の道東エリアの服装選びについて解説しますので参考にしてみてください。
これらの地域に行く場合は、目的地が太平洋沿いなのか、オホーツク側なのか、内陸エリアなのかでそれぞれ釧路、網走、北見の天気や服装を参考にするとわかりやすいです(とはいえ道東は広く場所によって微妙に違うので、参考程度にしていただきしっかり防寒をしていただければ大丈夫です)。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | -0.9 | -2.4 | -5.1 | -1.9 |
日の最高気温(℃) | 2.0 | 0.7 | 0.0 | 2.5 |
日の最低気温(℃) | -4.0 | -6.0 | -10.8 | -7.0 |
合計積雪量(㎝) | 113 | 71 | 92 | 26 |
最深積雪(㎝) | 47 | 29 | 39 | 17 |
雪日数(日) | 27.8 | 24.1 | 記載なし | 12.6 |
参照:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平年値を表示
札幌市は、12月に入ると本格的な冬のシーズンが到来し、都心部でも積雪になります。
北海道全域に積雪量が多いイメージがあるのは、「北海道最大の都市である札幌でこんなに雪が積もっているのだから、ここよりも地方に行けばもっと雪が降っているのだろう」という思い込みが関係しているかもしれませんね。
しかし実際には、札幌は北海道の中でもとくに積雪量が多い地域であり、上記の表でもわかるようにほかの地域は札幌ほど雪は積もりません。
冬の道東エリアは基本的に天気のいい晴天が多く、たまに雪が降ると考えておくといいでしょう。
思ったよりも雪が少ないことに驚いたのではないでしょうか?
また気温が低く感じると思いますが、日中は日が照っているので気温ほどは寒くは感じません。
太平洋側の「釧路」は、12月上旬くらいまでは雪が降っても根雪(降り積もった雪が長期間消えずに残っている状態)にはなりません。積もり始めるのは例年、中旬を過ぎたあたりからで、それでもいきなり足元が埋もれるほど深く積もることはほとんどありません。
一方で、日陰などでは、溶けた雪が凍って雪道以上に滑りやすくなるアイスバーンが出現します。
なので、12月に釧路に出かけるなら、雪対策よりも凍結路面の対策を考えた靴がおすすめです。やわらかいゴム底の靴を選ぶと、凍結路面に底がくっついて滑りにくくなります。
12月だとそれほど寒くはありませんが、網走や釧路のような海岸の街は、海風が強く体感気温が下がるので非常に寒さを感じやすくなります。
アウターは厚手のダウンジャケットや冬物のコートを着用し、手袋や帽子、マフラーなどで肌が直接、外気に触れないようにしてください。ダウンジャケットやコートは頭や耳を守るためフード付きのほうが、風避けや雪避けに重宝します。
内陸側の「北見」は盆地のため気温の寒暖差が激しく、朝晩の冷え込みが厳しくなります。
網走や釧路と同様に防寒対策を意識した服装に加えて、こちらは積雪量も多いので、足元はスノーブーツなど、足首の上まで覆うタイプを選ぶようにしてください。丈の短い靴で歩くと雪が入りやすくなります。
ただし、12月は札幌ほどではないにせよ、道東でもどこも雪は降るため、よほど整備された道しか歩かないという場合を除きスニーカーなど足首が出る靴はおすすめしません。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | -3.4 | -5.1 | -8.0 | -4.8 |
日の最高気温(℃) | -0.4 | -2.2 | -2.6 | -0.2 |
日の最低気温(℃) | -6.4 | -8.9 | -14.2 | -9.8 |
合計積雪量(㎝) | 137 | 90 | 109 | 32 |
最深積雪(㎝) | 76 | 46 | 65 | 23 |
雪日数(日) | 29.1 | 27.0 | 記載なし | 14.3 |
参照:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平年値を表示
曇りや雪の日が多い札幌と比べて、1月の道東エリアは12月と同様に「道東晴れ」と称される空気の澄んだ晴れの日が多い時期になります。晴れてはいますが気温は低く、本格的な冬の到来を感じる時期です。
空気が乾燥しているため、雪が降っても水分を含んでおらずさらさらとしているので、アウターがびしょびしょになるほど濡れてしまうのは稀です。
それでも、アウターが濡れてしまうのが気になる場合は、お手持ちのアウターに撥水加工を行うとよいでしょう。
元々表面がツルツルとした素材であれば、ドカ雪が降らない限りは歩いているだけで勝手に滑り落ちていくので、アウター選びに悩んだときはお役立てください。
おしゃれにこだわらず、とにかく防寒・防水を一番に考えるなら、スキーウェアやスノーボードウェアの着用もよいでしょう。
スキーやスノボをやらない人はこうした服は持っていないかもしれませんが、ユニクロやワークマンで防風機能のあるダウンを用意すれば十分でしょう。
なお、北海道の建物は非常に気密性が高く、冬は暖房が効いているのでとても暑くなります。
外と室内を行き来するのであれば、アウターやスキーウェアの下は重ね着をして、必要に応じて脱着できるようにすることもポイントです。
防寒対策になる重ね着のポイントとして、肌に直接触れる下着やインナーは綿素材よりも、吸水性や速乾性に優れたポリエステルや、ヒートテックなどの発熱素材がおすすめです。
綿は速乾性がないので汗が乾きにくくなり、体を冷やす原因となります。
インナーの上には、空気の層を作って保温効果を高めてくれるフリースやセーター、インナーダウンジャケットを重ねます。アウターは12月と同様にダウンジャケットや冬物のコートで構いませんが、やや大きめのサイズを選ぶと空気の層ができて温かさを保ちやすくなります。
そして、防寒対策と並んで気を付けたいのが、足元の準備です。
1月はどこも朝晩は特に路面がツルツルになるアイスバーンに要注意です。
これだけ凍っているとスニーカーや革靴は非常に危険で、確実に転倒します。
靴底に金具やピンがついているものや、ワンタッチで滑り止めがつけられる商品がありますが、凍結路面や室内では金具部分がかえって滑りやすくなることがあります。
北海道では近年、ガラス繊維やセラミックが配合された商品が注目されており、ざらざらとヤスリのような靴底が氷に刺さるので、金具がピンよりも滑りにくいと評判です。
先に紹介したスノーブーツも雪道対応していることが多いのでチェックしてみましょう。
ぜひチェックして、万全の安全対策を行いましょう。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | -2.7 | -5.4 | -7.4 | -4.3 |
日の最高気温(℃) | 0.4 | -2.0 | -1.6 | -0.1 |
日の最低気温(℃) | -6.2 | -9.6 | -14.0 | -9.4 |
合計積雪量(㎝) | 116 | 69 | 85 | 27 |
最深積雪(㎝) | 95 | 58 | 69 | 26 |
雪日数(日) | 25.3 | 23.5 | 記載なし | 13.9 |
参照:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平年値を表示
2月は札幌で雪まつりが開催され、積雪量はピークに。1月下旬から2月中旬は一年でもっとも寒い時期で、道東エリアでは「最高気温」がプラスにならない真冬日が続きます。
寒暖差の少ない網走でも最低気温が-15℃を記録し、オホーツク海沿岸に流氷が着岸するなど北海道らしい雪一色の景色が見られますが、「寒い」というよりも「痛い」と思うほど、冷え込みは厳しくなります(とはいえ、晴れていると日差しが強いので日中は気温ほど寒さは感じません)。
風が吹くと肌が外気に触れているところは、ビリビリと刺すように感じるので、とにかく肌を出さないことが重要です。とくに、もっとも寒さを感じるのが顔や頭です。
ニット帽を被り、イヤーマフで耳を保護し、目元以外の顔全体を覆うフェイスカバーを利用するなど、特に屋外や風が強い場所を観光をする予定があるのであれば徹底した対策を行いましょう。
首回りや指先は、一度冷えると回復するまでに時間がかかります。特に指先は凍傷リスクがあるので注意が必要です。
首はマフラーだけではなくインナーにタートルネックのヒートテックを着用し、手袋は表面が防風に優れたレザーや革、裏地に保温性のあるウールなどが使われていると、耐寒性能がアップします。
靴下や中敷きに、吸湿発熱性のある素材を使ったものを選ぶのもおすすめです。
手袋や靴下は重ねると保温性が高まるといわれていますが、締め付けによって血行不良を起こし、かえって冷えがひどくなるケースもあるので注意してください。
そして、意外と忘れがちなのが下半身の防寒です。
長時間、外にいると道路の冷えた空気が下半身をどんどんと冷やしてしまうので、上半身と同様にヒートテックなど保温性の高いインナーを用意しましょう。
また、ボトムスの丈が短いと、隙間から冷たい空気が入り込んでしまうので、足首までしっかりと隠れる長さを選びましょう。可能であれば靴下やブーツにしっかりとインしてください。
女性は、ロングスカートやワイドパンツは避けたほうがよいでしょう。
12月から必須のダウンジャケットや冬物のコートも、厳冬期の2月は長めが安心。腰丈よりもお尻や膝くらいまで長さがあれば、その分寒さを感じにくくなります。
そして、1月と同様に防寒対策だけでなくアイスバーン対策もしておきましょう。
冬は絶景だらけの道東。しっかりと装備をして観光を楽しんでください!
道東のおすすめ観光スポットは以下の記事でとても詳しくまとめていますので、旅行の参考にしてみくださいね。