観光客でも安心!釧路のおすすめバーを在住者が紹介します
2023年11月5日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
私は2022年11月に東京から釧路へ移住し、この記事を書いている2023年11月で1年が経過しました
結論から言うと、釧路に来て今のところ不満はなく、満足しています!
とはいえ、まだ1年なのでわかりません。
また、私は夫婦で移住なので、お子さんがいる家庭だとどう思うかは感じることは違うかと思います。
人によって重視する面は違うと思うので、あくまで東京から釧路に、子なしで移住した私が感じる釧路のいいところ、気になるところを紹介しますので、参考にしてみてください。
※現在は釧路よりももっと東の別海町でゲストハウス「尾岱沼ネスト」を運営しています。お試し移住もできます
まずは釧路に住んでいいなと感じたことを紹介します。
東京などの都市から移住する場合、いきなりのど田舎だとキツいと思います。
最近地方移住がブームですが、いきなり田んぼに囲まれたコンビニまで車で1時間、病院も隣町に行かないといけない、みたいな場所に住めるでしょうか?
私は東京の中野というそこそこ都会の出身なので、最初からこうした場所に住むと絶対後悔すると思いました。
釧路は駅前は廃墟が多く寂れていますが、大通り沿いには銀行や図書館などが立ち並んでいて、都会風の雰囲気があります。
まぁ釧路は東京などの都市と違って駅前で買い物をするということはあまりしません。
とはいえ、コンビニまで徒歩圏内、スーパーやドラッグストア、ホームセンター、病院まで車で5分という場所はザラにあるので、住む上でまったく困りません(地域によっては全て徒歩で行ける場所もあります)。
田舎に住むと病院に行くのも大変ですからね。
また、釧路には「末広」という繁華街があり、たくさんの美味しい居酒屋が立ち並び、飲みたい時にはここに行けば満足できます。
なんたって釧路には16万人住んでおり、北海道でも6番目の人口がある街です。
そんな便利さもありつつ、車で30分も走らせれば釧路湿原という日本最大の湿原に触れることができるという自然の近さも魅力的です。
釧路といってもとても広く、栄えているのはほんの一部で、ほとんどは湿原、そして1時間ほど北上すると阿寒湖エリアも釧路市になるのです!(阿寒湖を釧路と呼ぶかは微妙ですが)
そんな感じで、東京のような都会にいるとビルやタワマンに囲まれた生活になってしまいますが、ほどよい便利さと田舎さを兼ね備えた釧路は、とってもちょうどいい街なんです。
空港って遠いですよね?
東京だったら羽田か成田、大阪だったら関空や伊丹を使いますが、なんせ遠い!
しかし釧路空港は市内から車で20〜30分程度で行けちゃいます。
また、釧路からは東京と大阪(夏のみ)の直行便があるので、関東や関西から移住した人にとっては「たまに東京の実家に帰るか」みたいなことがしやすいのです。
人によってはテレワークで本社が東京という人もいるかもしれませんが、そんな人にもばっちりです。
特に若い方にはあまり知られてないですが、釧路には「長期滞在」というシステムがあり、夏の暑い間だけ釧路に滞在する人が多く、北海道の中で長期滞在する人が11年連続1位なのです!
「北海道=涼しい」という人も多いと思いますが(私も思ってました)、なまら広い北海道は場所によって全く気温が異なります。
今年(2023年)は釧路もかなり暑かったのですが、この天気予報を見てください。
もはや「北海道=涼しい」というイメージは捨てていただいたほうがいいです。
暑いとはいえ、釧路は夏は霧がよく発生することもあり、北海道の他のエリアよりも圧倒的に気温は低いのです。
ちなみに、釧路の涼しさに慣れているひとからすると「20度を超えると暑い」らしいです(笑)
そんな冷涼な気候を生かして、釧路では夏はビアガーデンならぬ「冷やガーデン」というイベントを開催しており、川のそばで飲食を楽しめます。
今年は暑かったものの、35度が当たり前の東京から移住した私は「暑いけど全然なんとかなる」と思いました。
ちなみに、これは2012〜2021年の夏の最高気温の平均らしいですが、圧倒的な涼しさです。
2023年は猛暑だったので、どの場所もこれプラス5度くらいの感覚ですが、それでも東京や大阪よりもはるかに気温が低いです。
ただ、夏は海からの霧がよく発生するので湿度が高く、晴れる日が少ないというデメリットはあります。
日中は暑いものの、夜はエアコンなしで寝れるので最高です。
避暑地として軽井沢や奥日光に飽きた人は釧路に来てください。
とはいえ、釧路はエアコンがない家が多いので、これから釧路も暑くなる可能性が高いのでできればエアコンがある部屋を借りるほうがいいかと思います。
そして、冬の釧路もいいんです!
「北海道=雪」というイメージがあるかと思いますが(私も思ってました)、冬の釧路の日照時間は札幌などに比べてもとても長くなります。
これは冬の日照率の比較ですが、圧倒的な天気の良さを物語っています。
天気予報を見るとわかりますが、札幌などの日本海側は冬の間は結構雪の日が多く、天気が悪い日が続きます。
一方、釧路を含む道東の太平洋側は晴れる日が多く、雪はかなり少ないです(こっち来て10日くらいしか降ってないのでは?という印象)。
だから他の都市のように雪かきに毎日追われるということはないのです。これは北海道に住む上で非常に大きなメリットだと感じています。
冬の間はすかっと晴れることが多く、美しい景色を楽しむことができます。
とはいえ、晴れる分放射冷却の影響で札幌などよりも気温が低く、厳冬期には最低気温がマイナス15度とかになったりします。
でも「寒いのは無理!」という人はそもそも北海道はどこも冬は寒いので移住は諦めたほうが無難です。
これは北海道ならそうかもしれないですが、「どこのお店に行ってもハズレがない」というのは釧路に来て感じたことです。
東京にいたときは、特に居酒屋は必死に事前に検索してクチコミを見て、いかにハズレの店に行かないようにするか必死でした。
都会のようなおしゃれな肉バルやフレンチの店は少ないので、デートには向いていないかもしれません。
しかし、海が近い釧路は海鮮がとても美味しく、また炉端焼き発祥の地なので、そうしたご当地もその辺のお店で楽しめちゃいます。
「北海道はどこも海鮮は美味しいのでは?」と思うかもしれませんが、友人いわく他の港町の魚より釧路が美味しいらしいです(真偽は不明ですが)。
地元の人はこうした店に行くのかわかりませんが、移住民としてはつい美味しいものをもとめて、釧路グルメを堪能してしまうのです。
ちなみに、スーパーでも新鮮な海鮮売られており、旬の食材を選べるのは楽しいです。
ちなみに、魚介だけでなく美味しいラーメン屋や焼肉、定食屋さんなどもたくさんあるので食には困らないでしょう。
地方に移住したらよそ者は排除されるのでは?と心配する人も多いのではないでしょうか?
釧路は全くそんなことはありません!
むしろよそ者ウェルカムです。
「なんで釧路に?」ってよく聞かれます(笑)
釧路の人はあまり釧路に誇りを持っていない印象があり、こんなところになんでわざわざ?という感じで聞いてきます。
なので、こんな釧路に来てくれて嬉しいと言ってくれる人も多く、とても居心地の良さを感じています。
釧路はそれなりに栄えていて人口も多いので、ど田舎のような雰囲気は全くありません。
隣のおばあちゃんから野菜をもらうなんてこともありません(地域によるかもですが)。
また、釧路には企業の支店や支社が多く、転勤で来る人も多いので、外から来た人もたくさんいるのです。
なので、「よそ者を受け入れてくれるかなぁ」なんて心配は不要です。
釧路は太平洋に面しているので、身近に海を感じられます。
そこに釧路側が流れ込み、特に観光地でもあるMOOや幣舞橋の周辺は、ヨーロッパのような街灯が立ち並び、特に夜は非常にいい雰囲気です。
釧路はもともとパリのような街を目指していたようで、駅前の大きな通り(北大通り)沿いにたくさんのオブジェがあり、幣舞橋にも四季を意味する銅像が4つ建てられています。
また橋は時期や時間によってライトアップの色が変わり、夏は霧が発生すると幻想的な雰囲気になります。
地元の人にとってはなんてこともない景色かもしれませんが、北海道でも他では感じられない独特の雰囲気があっていまだに歩いてると楽しいです。
釧路は地方なのに札幌と同等だという話を聞くと、「逆に札幌ってそんなに安いの?」と思ってしまいます。
どうやら釧路の家賃はそれほど安くはないようです。
相場はわかりませんが、私が住んでいる部屋は2LDKで60平米以上あり6万円台なので、非常に安いと感じています。
東京でこの広さの家に住んだら場所にもよりますが20万円近くかかるでしょう。
もしかしたら「もっと安いかと思ってた」と思うかもしれませんが、築年数が古ければ3〜4万円台の部屋もザラにあります。
さすがに築浅で広くて3万円というような部屋はないので、家賃を抑えたいのであれば市営住宅や、家を買ってしまうのもありかもしれません。
どんな場所にもいいところと悪いところがあります。
「失敗したな…」とまでは思いませんが、釧路に住んで感じた、デメリットというか気になるところを紹介します。
とにかく札幌が遠いです。北海道は広いなーと感じました。
同じ道内ですが、釧路から札幌までは車で4〜5時間、特急列車でも4時間かかります!
釧路から札幌間は約300キロで、東京から名古屋くらいの距離です。
とはいえ新幹線だと1時間半の距離なので時間がかかりすぎですね。。
札幌に行くことはほとんどないんですが、例えば資格の試験やセミナー、ライブが札幌で行われる、みたいなことって結構あります。
また人によっては札幌に用事で行かなければならない場合もあるでしょう。
飛行機だと1時間で行けますが、新千歳空港着だとそこから札幌に出るのにまた時間がかかるので、面倒なのです。
とはいえ、北海道に住むということはそういうことです。
利便性を求めるなら札幌とか帯広にでも住みましょう!
私は旅行が好きで海外にも結構行っていたのですが、釧路に来ていかに東京が恵まれていたかに気が付かされました。
東京であれば、羽田か成田を使えば全国どこでも行け、海外の直行便も多数あり、アジアであればかなり安くいけます。
しかし釧路からの直行便は札幌、東京、大阪だけなので、どこに行くにもこれらの都市を経由しなければなりません。
もちろんその分、時間とお金がかかるので、旅行好きな人には結構つらいかもしれません。
北海道の人はこうした理由からかあまり国内外の旅行にばんばん行ってる人は少ない気がします。
でもこれは釧路に限らず北海道ならどこでも当てはまる話です。
利便性を求めるなら札幌とか帯広にでも住みましょう!
これも地方あるあるだと思いますが、電車の本数は少なく、バスも最終が20時と交通の便はよくありません
なので飲みに行っても帰るときは繁華街の近くに住んでいないと、タクシーか代行で帰らざるを得ません。
とはいえ釧路には大きいイオンやホームセンターがあるので、その辺に住み、職場も家から近いなど、あまり移動しないのであれば車がなくてもなんとかなります。
フレキシブルに移動したい、いろんなところに観光したいという人は車はマストです(できれば1人1台が理想)。
特に飲食店や居酒屋に多いのですが、とにかく日曜にやっていない店が多くて困ります。
スーパーとかはやっているのでいいですが、外食や飲みに行くってなっても日曜だとやっていない店が多いので、日曜営業の店を探さなければならないという手間が発生します。
普通に考えれば日曜に店を開けたほうが地元の人だけでなく観光客も来て売上が上がりそうですが、やらないんですよね。
聞いたところ昔からの慣習だそうで、おそらく常連で店が回っているから特に日曜に営業する必要はないのでしょうかね。
商売っ気がないか、営業しているはずでも行ったらやっていない、ということはよくあるので、絶対に行きたい店がある場合は事前に営業を確認しておくことをおすすめします。
私は自営業なのであまり関係ないですが、移住する方にとって仕事の心配はあるかと思いますので紹介しておきます。
都会と比べると求人数や職の選択肢が少なくなるのは当然です。
ITやマーケティングのような都会っぽい仕事はなく、宿泊施設や福祉施設、工場、建築、飲食といった仕事が多い印象です。
中途半端に栄えているので酪農とかもないですね。
一番のネックは職探しだと思いますが、釧路はそれなりに栄えているので、よっぽど選り好みしなければ仕事が見つからないということはないでしょう。
とはいえ不安を感じるのであれば、事前に役所にどのような仕事があるのかを確認しておくことをおすすめします。
聞いた話ですが、やはり地方都市なので札幌などの都市と比べると選択肢の幅が少ないようです。
当然といえば当然ですが、子どもの教育の選択肢が多い方がいいという人にとっては微妙と感じるかもしれません。
私は気にならないのですが、人によっては知っておいたほうがいいかもしれないので、気になりそうなことを紹介します。
釧路の人は運転が荒いとか治安があまりよくないとか聞きます。
ただ、個人的に今まで何かトラブルを感じたことはありません。
また、デパートがなく、ユニクロやしまむら以外のファッションブランドはイオンに入っているものだけなので、服にこだわりたい人にとっては買い物が不便かもしれません。
他にもおしゃれなカフェや施設も少なく、駅前も寂れていて娯楽もあまりないので、自然が特に好きでない人や若い方にとっては退屈かもしれません。
私も30代だから釧路は良いなと思いますが、おそらく20代だったら刺激がなく移住はしていないかもしれません(実際に釧路は若い人の流出が多い街です)。
細かいところを見出すとキリがありませんが、利便性を求めるのであれば札幌などの都会に住むべきです。
それでも地方移住をしたいという人は、こうしたことは避けられないので我慢しましょう。
もし東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のいずれから移住するのであれば釧路市の「移住支援金」というものが使えるかもしれません。
単身での移住なら60万円、世帯での移住であれば100万円とそれなりに大きな支援金をもらうことができます。
ただし、申請には細かい条件がありますので、気になる人は市役所に詳細を聞いてみましょう!
なお、住宅購入やリフォームについては支援はほぼありません。
釧路は中途半端に大きな都市なので、他の地域に比べると補助金関係は少ないように思えます。
人口が減少しているので釧路市ももっと頑張ってほしいですが、こればかりは仕方がないですね。
お子さんがいる方は子育てに関する支援も確認してみましょう。
釧路に住んで1年経って感じたいいところと、気になるところをまとめました。
どこに住んでもメリット・デメリットはあります。
釧路も気になるところはありますが、「絶対に嫌!」というところはないので、おそらくこれからもしばらく住み続けるかと思います。
「いきなり移住はちょっと…」という人には「長期滞在」という制度があります。
長期滞在とはいえ数週間などの短い期間の滞在でも可能なので、釧路にお試し移住したいという人にはぴったりです。
実は釧路は日本一の長期滞在者おり、夏の暑い時期だけ釧路に多くの人が訪れるのです。
気になる人はくしろ長期滞在ビジネス研究会のページをチェックしてみましょう。
また、釧路に移住する上で大切なのは「どこに住むか」というところかと思います。
これについては近々まとめますので、少々お待ちください。
移住にあたって聞きたいことがある人はTwitterで気軽に聞いていただければお答えしますので、お気軽にご相談ください!