必ず行きたい絶景流氷スポットを紹介!写真たくさん!網走から斜里方面へ
2024年2月20日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
道東エリアでも釧路は自然が豊かな場所なので魅力的な観光スポットや見どころがたくさんあります。
以下のグラフのように北海道は本州に比べると比較的涼しいですが、北海道の中でも道東(特に釧路)は涼しいエリアで過ごしやすいので夏は観光のベストシーズンです(とはいえ最近は暑くなっているようですが…)。
また観光だけでなく、体験してほしいアクティビティやイベントもこのエリアは盛りだくさん!
ぜひ釧路に来たらその魅力を存分に楽しんでもらえると嬉しいです。
この記事では釧路で夏だからこそおすすめしたい観光スポットや体験、イベントについて紹介しますので、夏の観光の参考にしてみてくださいね。
釧路湿原は、東西幅が最大25㎞、南北36㎞、湖沼を含む面積が22,070haある日本最大の湿原です。周辺には、釧路湿原の景色を見渡せる展望台が11か所あります。
湿原の南西部に位置する「釧路市湿原展望台」は、3階の展望室や屋上から湿原全体を見渡せる展望施設です。
湿原で見られる植物の「ヤチボウズ」をモチーフにした建物で、1階にはレストランやミュージアムショップ、2階にはイトウなど湿原に生息する魚たちの展示や湿原のライブ映像が見られるモニターなどが展示されています。
ただし、釧路市湿原展望台からは夏は目の前の木が視界を遮るので湿原が少し見づらいというデメリットがあります。
しっかりと開けた湿原を見たいのであれば、釧路市湿原展望台から続く遊歩道を歩き、「サテライト展望台」まで行ってください。時計回りに歩いて15分ほどで到着することができます。
サテライト展望台までは、車いすやベビーカーでも利用できるバリアフリー対応になっているので安心です。
なお、遊歩道は30分ほどで1周して展望台まで戻ってこれますが、冬はサテライト展望台から先は除雪がされていないので、行かれる場合は長靴やスノーシューの準備が必要です。
釧路湿原の東側に位置する「細岡展望台」は、別名「大観望」とも呼ばれ、釧路湿原と湿原の中を蛇行する釧路川の景色を一望できる展望台です。
先に紹介した展望台とは違い、ここは蛇行した川を見られるのが特徴です。
晴れた日には、湿原の背景に雌阿寒岳や雄阿寒岳、摩周岳、斜里岳の山々も見えます。
また、運がよければ川沿いに餌を取りにきているタンチョウも見られますので、できれば双眼鏡を持っていくことをおすすめします。
そして細岡展望台の売りは何といっても美しい夕日。
天気が良ければ、雄大な湿原に沈む夕日と美しい山々を眺めることができます。
展望台に隣接する「細岡ビジターズ・ラウンジ」の館内には、湿原の写真が展示され軽食喫茶のコーナーもあり、展望台で湿原の景色を楽しんだ後にゆっくりと休憩することができます。
温根内木道は温根内ビジターセンターを起点とする木道です。
2種類のコースがあり、外周りコースは3キロで約60分、内周りコースは2キロで約30分ほどかかります。
要所に解説板やベンチが設置されているので、植生や生物を確かめつつ休憩することも可能。
起伏のないわずか1時間足らずの散策でヨシ・スゲ湿原からミズゴケ湿原、ハンノキ林と表情の異なる風景を堪能できます。
とくに林を抜けて湿原の風景が広がるさまは圧巻、まるでアフリカのサバンナのような解放感に満たされます。
水芭蕉に似たサトイモ科のヒメカイウから始まる花々の競演は、ガマ・ミツガシワと続きモウセンゴケやヒメシャクナゲ・ワタスゲなど、湿原でしか観ることのできない希少な植生へと変わります。
6月からはエゾハルゼミが鳴き、7〜8月にはヘイケボタルの灯りに誘われることもある等身大の釧路湿原体験です。
釧路湿原の西側に位置する「温根内ビジターセンター」は、釧路湿原の成り立ちや湿原に生息する動植物などについての資料を多数展示している情報ステーションです。
ビジターセンターを起点として整備された、1周約2㎞の「温根内木道」には、湿原に生息する動植物を紹介する解説板が設置されていて、散策しながら釧路湿原について学ぶことができます。
木道を歩く前にビジターセンターで知識を入れておかないと、だだっ広い湿原の中をただ歩くだけという単調な散策になってしまいます。
楽しむためにも、できれば事前にビジターセンターで釧路湿原について知っておくことをおすすめします。
釧路湿原の左側に位置する湿原内最大の湖「塘路湖」がありますが、その北側には、「サルボ展望台」と「サルルン展望台」という2つの展望台があります。
国道391号線沿いにある展望台入口から、山道の散策路を500mほど進むと「サルボ展望台」、さらに800mほど進むと「サルルン展望台」があります。
どちらも展望台の入口から30分ほどで登ることができるので、少し疲れますが実際に登る価値はとてもあります。
「サルボ展望台」と「サルルン展望台」からは、釧路湿原にある塘路湖をはじめ、サルルントー・ボントー・エオルトー・マクントーなどの湖沼の景色を一望できるので、晴れた日にはぜひ登ってみることをおすすめします。
釧路といえば特別天然記念物のタンチョウが有名ですが、夏の間は走っているとたまに見かけますが、基本的には湿原内にいるのでなかなか見ることができません。
「釧路市丹頂鶴自然公園」は、世界で始めて特別天然記念物のタンチョウを人工ふ化することに成功した自然公園で、自然に近い環境で常時10羽ほどのタンチョウが飼育されていて、1年を通じて観察することができます。
4月から6月にはヒナが生まれることもあり、とってもかわいいヒナの姿を見られる可能性があります。
しかしヒナの育成はなかなか難しく、それぞれのつがいで1羽づつ生まれても、大半は亡くなってしまうので、ホームページで状況を確認したほうがいいでしょう。
管理棟の中には、公園の歴史や人工ふ化についてパネルや写真で紹介している展示室や、写真家が撮影したタンチョウの写真パネルを観られるレクチャー室があるのでタンチョウについて学ぶこともできる場所です。
釧路駅から塘路駅までの間を運行する「くしろ湿原ノロッコ号」は、釧路湿原の中をのんびりと走る観光列車です。
例年運行されるのは、4月下旬から10月上旬までの期間限定ですが、夏の旅行であれば7、8月は毎日運行しています。
車窓からは、釧路湿原の雄大な自然や湿原の中を蛇行する釧路川、運がよければエゾシカやキタキツネなどの野生動物を遠くに見ることができます。
車内では、ガイドアナウンスも行われるので、湿原の見どころを満喫できます。
ノロッコ号は全席指定席です。
非常に人気の観光列車なので、旅行の予定が決まったら早めにチケットを取るようにしましょう。
釧路湿原の中を流れる釧路川は、本流に1か所もダムが無く、源流から河口の釧路港までカヌーで下ることができるため、カヌーの聖地と呼ばれています。
釧路湿原はラムサール条約に登録され、国立公園にも指定されており、一般的には中にことができません。
そのため、釧路湿原の自然をもっと近くに感じたい!という人はぜひカヌーを体験してみてください。
カヌーは釧路湿原の中の水面をのんびりと進んで行くので、地上での湿原とは全く異なる景色を楽しめます。
また、タンチョウやエゾシカ、キタキツネなどの野生動物やカワセミやヤマセミ、オシドリといった野鳥も運が良ければ見ることもできます。
釧路総合振興局がまとめているこちらのページからカヌーガイドを提供している会社の一覧を見ることができます。
釧路市または釧路町で提供している会社で費用やコースを見て気になるところで予約をしてみるとよいでしょう。
ちなみにエゾシカなどの野生生物は朝早い時間に餌を求めて動き出すので、動物や野鳥に出会いたいのであればなるべく早めの時間を予約しましょう。
夏は観光の繁忙期でカヌーは特に人気なので、早くに予約してみることをおすすめします!
夏が涼しい釧路ですが、その理由は霧の発生が日本一ということがあげられます。
釧路は海沿いの街のため、海からの暖かい湿った空気が釧路に流れ込みこれが霧を発生させます。
ちなみに釧路の人はこの霧のことを「海霧(じり)」と読んでいます。
そんな夏の霧が濃い時期に、毎年7月下旬に3日間「霧フェス」というイベントが市街地からそばの港で開催されています。
釧路のいろんなお店が屋台を出しており、よくある縁日のようなイベントとは異なり、地元のお店の食事を楽しめるのがいいところです。
また、霧フェスの目玉は有名なバンドやアーティストによるライブ!
2023年はサンボマスターがライブをし、大盛り上がりでした。
特に好きなアーティストがいなくても霧フェスは入場料が500円と非常に安いので(入場したらライブ参加はなんと無料!)、旅行ついでに立ち寄ってその雰囲気を感じてみるのもいいですよ。
詳細は日程が近くなったら発表されるので、霧フェスのホームページで確認してみましょう!
釧路は霧の影響から北海道の中でも涼しく、夏はビアガーデンではなく「ヒア(冷や)ガーデン」というイベントが行われます。
ヒアガーデンはリバーサイドにキッチンカーやプレハブなどで飲食店が立ち並び、アルコールや地元のおつまみを堪能できます。
釧路には立ち飲みができる居酒屋がないので、こうした樽型のテーブルで飲むというスタイルは珍しく、屋外なのでとても気持ちよく飲むことができます。
お店自体は少ないので、近くに「末広」という歓楽街があるためこちらで軽く飲んで、2軒目以降は街に繰り出すという流れがいいかもしれません。
私は2023年に初めて参加したのですが、そのときは8月18日から9月9日というやや長い期間実施していました。
年によって期間は異なると思うので、気になる人は事前に開催期間を確認しておくようにしましょう。
釧路で夏だからこそおすすめしたい観光スポットと体験、イベントを在住者の視点で紹介しました。
四季を通じて魅力的な釧路エリアですが、夏は涼しく(とはいえ2023年は暑かったですが)、そうした環境だからこそのイベントもあり、せっかくなので楽しんでほしいと思います。
夏の釧路は涼しいのはいいですが、霧が発生しやすいので、いわゆる「絶景」というものはなかなか見れないかもしれませんが、それもまた釧路らしさということで、霧も楽しんでみてください!