知床・羅臼に行く前にチェック!羅臼観光で行きたいおすすめ観光地とアクティビティを紹介
2023年10月26日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
道東といえばタンチョウのイメージですが、自然豊かなこのエリアは様々な鳥が見られるので野鳥ファンにとってもぜひ行きたい場所がたくさんあります。
野鳥は住宅街でもその辺の公園でもどこでも見られますが、ここでは道東の中でも野鳥観察スポットとして知られる有名な場所とそこで観察できる特徴的な鳥を紹介します。
道東釧路エリアは天然記念物タンチョウヅルの飛来地として有名です。
地元住民の保護活動により、今では一年中当たり前のように美しい舞いや飛翔を見られるようになりました。
一方、市街地の公園では、雪の妖精シマエナガが営巣。高い確率でシマエナガのベストショットを撮影できる人気の公園もあります。
釧路エリアで野鳥観察に最適なのが、以下の3つのスポットです。
それぞれの概要を解説します。
古くからタンチョウの保護に携わってきた釧路市阿寒町。
今や町のあちこちでタンチョウヅルを見かけるまでになりましたが、一年を通して確実に逢えるスポットがここ「阿寒タンチョウ観察センター」です。
「阿寒国際ツルセンター」という大きな施設の中のひとつであり、本館の「グルス」ではタンチョウヅルの生態や阿寒町の歴史資料が詳しく展示されています。
タンチョウヅルの「人工給餌発祥の地」というだけあって、タンチョウヅルへの愛情に溢れた施設です。
見どころは午後2時の給餌タイム。
オジロワシ・オオワシなどの猛禽類やキタキツネも姿を見せ群雄割拠の体。大型猛禽類と優雅な鶴、そして四足哺乳類が餌を奪い合うシーンをナマで観られるのは動物王国北海道ならではです。
住所 | 釧路市阿寒町上阿寒23線39番地 |
休館日 | 年中無休 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | 大人470円・小人240円 |
アクセス | JR釧路駅から約45分
道東道阿寒ICから15km 約15分 |
問い合わせ先 | 0154-66-3460 |
お目当ての鳥 | タンチョウ、オジロワシ |
春採(はるとり)公園は釧路では有名な野鳥の聖地で、150種以上もの野鳥が見られる場所として親しまれています。
特に春採公園は、ホシハジロの国内唯一の繁殖地として知られているほか、シマエナガ高い確率で出会えるスポットとして多くのカメラマンがその可愛らしい姿を撮影しようと訪れます。
春採湖を囲む春採公園は、博物館やネイチャーセンターを併設し、ロックガーデンやバーベキューコーナー、とんぼの池などアクティブスポットも多く四季を通して市民のオアシスとして親しまれています。
国の指定史跡である「春採台地竪穴群」や「ハルトルチャランケチャシ跡」など見どころも満載な場所です。
住所 | 釧路市春湖台 |
アクセス | 釧路駅から車で約10分(約3㎞) |
問い合わせ先 | 0154-42-4212(春採湖ネイチャーセンター) |
観察される主な野鳥 | シマエナガ、ホシハジロ、オオバン、ミコアイサ |
釧路湿原最大の湖であり、多くの野鳥のオアシスとなっているのが塘路湖。
アイヌ語の「トー・オロ」が語源といわれ、「湖のところ」を意味します。
釧路湿原のソウルバード、タンチョウヅルのオアシスとなっていることはもちろん、水辺に憩うヒシクイやカワセミ、アオサギにオジロワシ、湖畔林ではシマエナガも観察できる道東屈指の探鳥スポットです。
湖の南岸には「あるこっと」と呼ばれる塘路湖エコミュージアムセンターがあり、「水」から育まれる釧路湿原の自然や動植物がジオラマやハイビジョン画像で紹介されています。
「あるこっと」からの塘路湖畔歩道とフィトンチッドの森歩道は野鳥観察に最適の遊歩道。
どちらも30分ほどのコースで、野鳥たちと一緒になって憩うことができます。
三浦友和主演の「仔鹿物語」や高倉健の「森と湖のまつり」など、名作映画の舞台としてもたびたび登場してきた塘路湖。
清らかな水と澄んだ空気に満ち満ちた空間は、鳥でなくても憩いたくなるスポットです。
住所 | 北海道川上郡標茶町 |
アクセス | 釧路駅から車で約40分 JR塘路駅より車で約10分 |
問い合わせ先 | 015-487-3003(塘路湖エコミュージアムセンター) |
お目当ての鳥 | ヒシクイ、ヨシガモ、ミコアイサ、ヤマセミ |
釧路市街からほんの少し東に位置する釧路町森林公園。
NHKの「さわやか自然百景」で、鳥の鳴き声でにぎわう森として紹介されたバードウォッチャー垂涎の公園です。
観察される野鳥の種類の豊富さはもちろん、コマドリやオオルリ・コルリ、シマエナガにルリビタキなど映え画像の主役となりやすい美しい野鳥たちが棲息しています。
クマゲラの巨大な巣穴もあちこちに観られ、エゾリスやシマリスが当たり前のように散策路を横断。
変化に富んだロケーションを楽しめる敷地内は260ヘクタールにも及び、体験の森・香の森・白樺の森・記念の森などテーマ別の森をつなぎます。
トイレも駐車場も完備され、子供と遊べるふれあい広場も設置されているため、小さなお子様連れでも安心。
コマドリやオオルリの澄んだ声を聴きながら過ごす一日は、きっと最高でしょう。
なお、この公園はヒグマ出没の可能性が他よりも高い場所なので注意して訪れましょう。
住所 | 〒088-0604北海道釧路郡釧路町字別保 |
アクセス | JR別保駅から徒歩約 13分 釧路東ICから車で約 15分 |
問い合わせ先 | 0154-62-2192(釧路町農林水産課林務係) |
開設期間 | 5月1日〜11月30日 |
お目当ての鳥 | コマドリ、オオルリ、ミソサザイ |
日本の最東端として渡り鳥たちのかっこうの休息地となっている根室エリア。
根室では毎年バードランドフェスティバルが行われ、2024年には野付半島でも同様の行事が行われるほど、根室地域は国内外から野鳥ファンが訪れるバードウォッチャーの聖地です。
人と野鳥の共生が見事に調和した根室エリアから、以下の3つの探鳥スポットを紹介します。
いずれも誰もが納得の探鳥スポットです。
ちなみに落石港はネイチャークルーズでの海鳥観察が主となります。
北海シマエビ漁の打瀬船とトドワラが有名な野付半島は、約260種類もの野鳥が集う道東屈指の探鳥スポット。
私の運営するゲストハウス尾岱沼ネストからも車で10分で行けます。
日本の野鳥のおよそ40%にもなるその種類は、オオワシやオジロワシを始め営巣地もあるタンチョウヅル、天然記念物のアカアシシギやコクガン、ユキホオジロの群れが観察され、半島の付け根から先端部まで野鳥のいない場所はないほどです。
湿原地域は水鳥たちのオアシスとなり、草原ではコヨシキリやエゾセンニュウ、ベニマシコたちがのびやかな声で歓迎してくれます。
草原は原生花園になっており、夏にはハマナスやセンダイハギ、エゾカンゾウなどが美しい風景を作り出し、野鳥マニアならずとも訪れたくなるスポットです。
住所 | 北海道野付郡別海町野付 |
アクセス | 根室中標津空港から約38km |
問い合わせ先 | 0153-82-1270(野付半島ネイチャーセンター) |
お目当ての鳥 | ユキホオジロ、コミミズク、ベニマシコ |
北海道東部の野鳥スポットとして真っ先に名前が挙がるのが春国岱(しゅんくにたい)です。
春国岱は根室半島の付け根に位置し、根室湾と風蓮湖を仕切る長さ8km、最大幅1.3kmの島には干潟・草原・湿原・森林という自然のすべての環境が凝縮されています。そのため、水鳥、森の鳥、草原の鳥とあらゆる鳥を観察することができます。
砂でできたこの小さな島は、鹿児島県の世界遺産「屋久島」のように自らを循環させて多くの生態を育みます。
250種類以上の野鳥が姿を見せるという春国岱。特に春と秋のシギ・チドリ類やカモ類は道東随一といわれています。
住所 | 北海道根室市東梅 |
アクセス | バス:JR根室駅から約20分「東梅」下車、徒歩約2分
車:中標津空港から約80分 |
問い合わせ先 | 0153−25−3047(春国岱ネイチャーセンター) |
お目当ての鳥 | クマゲラ、ルリビタキ、キクイタダキ、タンチョウ、オジロワシ |
根室の海でしか見ることのできない海洋動物や海鳥たちがいます。
落石ネイチャークルーズは、そんな生き物たちに積極的に会いに行く海洋ツアー。
沖合に浮かぶ野鳥の楽園ユルリ島・モユルリ島をたっぷり2時間半ほどかけて巡ります。
根室の海の生態系を知り尽くしたプロの漁師さんによるガイドで、他のどんな探鳥スポットでも出逢えないような希少な絶滅危惧の野鳥たちをほぼ確実に観ることのできるツアーです。
しかも、それぞれの仕草や行動の意味まで詳しく解説してもらえるので、ツアーに参加したら野鳥ウンチクまで増えるオマケも付いてきます。
ツアー後はちょっとした野鳥博士になっているかも知れません。
落石ネイチャークルーズの目玉はエトピリカ。他にも夏ならコアホウドリ、フルマカモメなど沖合ならではの鳥に出会えます。冬には、ウミスズメやウミバトなど珍しい鳥を身近な存在にしてくれるのがこのクルーズです。
落石ネイチャークルーズは、道東でも珍しい鳥を見たい人にとっては外せないイチオシのスポットです。
住所 | 北海道根室市落石西112 |
アクセス | JR根室駅から約18㎞ |
運航期間 | 1~2月、6~9月 |
料金 | 中学生以上:8,000円 小学生 :5,000円 |
問い合わせ先 | 0153-27-2772(エトピリ館)完全予約制 |
お目当ての鳥 | エトピリカ、ウミガラス、ウミバト、エトロフウミスズメ |
絶滅危惧種に指定されている野鳥の宝庫オホーツク。
北を頂点にほぼひし形の北海道の中で、北東に面したなだらかな海岸線は多くの渡り鳥たちの休息地となっています。
普通に車を走らせているだけでオジロワシやオオワシを観察できるエリアですが、とりわけ多くの珍しい野鳥たちと出逢えるスポットが以下の3つです。
それぞれの概要をご紹介します。
小清水原生花園と濤沸湖(とうふつこ)は日本有数の探鳥スポットとして知られ、日本全国で観察できる野鳥の約半数、300種以上の野鳥と出会えます。
花の美しさで知られる小清水原生花園は、同時に鳥たちの楽園でもあり、見晴らしのよい花園に憩う野鳥たちを、遊歩道から手軽に観察できるスポットです。
遊歩道の柵の上で美声を披露するシマセンニュウやノゴマ、マキノセンニュウなどの草原性野鳥たち。
初夏から秋にかけていっせいに咲き揃う花々と高らかにさえずる野鳥との共演は見事。
北海道の凝縮された夏の生命力を感じさせます。
一方の濤沸湖は北海道の東の玄関口。
多くの渡り鳥が羽を休める中継地として有名です。
周辺でタンチョウヅルが繁殖していることもあり2005年にラムサール条約登録地となり、網走国定公園にも指定されています。
天然記念物のヒシクイやキンクロハジロ、カワアイサにウミアイサ、オオハクチョウやシギ類など多くの水鳥たちが羽を休めます。
そのはるか上空を悠々と舞うオジロワシとオオワシ、湖畔の樹上にはハイイロチュウヒが目を光らせています。
小清水原生花園から濤沸湖にかけてのエリアは野鳥の宝庫であり、花々の観察や釣りなどさまざまな楽しみ方ができるスポットです。
さえずる小鳥たちの美声を聴きに、湖面にたゆたう水鳥たちを観に、ぜひいらしてください。
住所 | 北海道斜里郡小清水町浜小清水217 北海道網走市北浜 |
アクセス | JR原生花園駅からすぐ 車の場合、網走駅から原生花園駅まで約17km、湿地センターまで約13km |
問い合わせ先 | 0152-62-4481(小清水町産業課商工観光係) 0152-46-2400(濤沸湖水鳥・湿地センター) |
お目当ての鳥 | ノゴマ、チュウヒ、コミミズク |
世界遺産知床半島の中でもとりわけ手つかずのエリアの多い羅臼。
羅臼漁港はオオワシやオジロワシの観察地として全国、そして国外からも野鳥ファンが訪れるほどの場所です。
羅臼港発着のクルーズツアーではオオワシやオジロワシを間近に観察することもでき、スケソウダラ漁のおこぼれの奪い合いや食餌の瞬間に遭遇できることもあります。
ワシ以外の鳥では、シノリガモやスズガモといった海カモ類やオオセグロカモメやワシカモメなどのカモメ類を観察できます。
住所 | 北海道目梨郡羅臼町船見町 |
アクセス | 中標津空港から約1時間15分 |
問い合わせ先 | 0153-87-2828(知床羅臼ビジターセンター) |
お目当ての鳥 | オオワシ・オジロワシ |
斜里漁港は知床半島の北の玄関口として観光客の往来はもちろん、多くの野鳥の飛来地として知られています。
斜里港からウトロへと続く海岸線は希少な野鳥たちの繁殖地であり、越冬の地となり夏の避暑地ともなる探鳥スポットです。
オオワシの飛来はもちろん、オジロワシやケイマフリ・ウミウなどが営巣し、森の中にはシマフクロウが棲んでいます。
いずれも絶滅危惧種で、探鳥マニアでなくても垂涎ものの野鳥ばかりです。
しかし、観察できる種類はそれだけに留まらないところが斜里港の奥深さ。
夏季には、野鳥界のスピードスター、アマツバメの群れと出会える可能性もあり、ピンクが鮮やかなベニマシコの美しい声を聴くこともあります。
北極圏で繁殖し、日本を渡りの南限とするヒメクビワカモメにも出会えるのは、知床半島の北の玄関口ならではの立地条件からでしょう。
人の往来にも、野鳥の渡りにも好条件の揃った斜里港、観光に避暑に野鳥観察に外せないスポットです。
住所 | 斜里郡斜里町前浜 |
アクセス | 女満別空港から約1時間30分 JR知床斜里駅から徒歩30分ほど |
問い合わせ先 | 0152-22-2125(知床斜里町観光協会) |
観察される主な野鳥 | ヒメクビワカモメ、ビロードキンクロ |