【保存版】春に行くべき道東の観光スポットとおすすめイベントを全力で紹介!
2024年5月8日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
避暑地として観光客に人気の北海道ですが、近年は本州や沖縄並みに気温が高い日も少なくありません。
とくに、札幌や小樽、函館といった主要観光地は、北海道内でも暑いエリアに該当するので、「北海道はもう避暑地ではない」とがっかりしてしまうことも。
2023年の猛暑では道内でも内陸部では35度を超える日も…。
一方で、広い北海道はエリアによって気候は異なり、とくに道東エリアは今でも北海道らしい夏が過ごせます。
そのため、道東エリア以外を訪れた人からの「北海道は暑いから軽装で大丈夫」といったアドバイスを真に受けて服装を考えてしまうと、現地では寒さに悩むことになるかもしれません。
とはいえ非常に広い道東は地域によって気候が異なります。
ここでは、道東の主要都市である釧路、網走、北見と札幌を比較して、月別の地域ごとの気温や湿度、降水量を掲載しています。道東エリアの各地域と札幌との気候の比較や、服装選びのコツをご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
これらの都市以外に観光予定の場合は、太平洋側であれば釧路、オホーツク側であれば網走、内陸であれば北見と気候が近いと考えてください。
6月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 17.0 | 13.5 | 15.4 | 12.2 |
日の最高気温(℃) | 21.8 | 17.7 | 21.3 | 15.8 |
日の最低気温(℃) | 13.4 | 10.2 | 10.3 | 9.5 |
合計降水量(㎜) | 60.4 | 68.1 | 66.2 | 114.2 |
相対湿度の平均(%) | 72 | 80 | 記載なし | 87 |
合計日照時間(時) | 180.0 | 172.2 | 157.2 | 126.8 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
本州以南は本格的な夏の暑さの前に梅雨入りとなる6月。
札幌は暑くも寒くもない快適な気温と、一年でもっとも雨が少ない時期にあたるため、観光に訪れるなら絶好のタイミングとなります。
日中は25℃くらいまで上がる日もあり暑くなります。しかし、朝晩は気温が下がるので、一枚で一日を過ごすのではなく、半袖のトップスやTシャツをベースとして、寒さ対策に長袖のジャケットやカーディガンを持ち歩くとよいでしょう。
道東は6月は天気がグズつきやすく、寒かったり暑かったりする忙しい月です。
道東エリアの中でも上(北)に位置する北見は、緯度の高さからなんとなく寒いイメージを持たれますが、実際には内陸で盆地のため、夏は気温が高くなりやすい地域です。データ上でもほぼ札幌と同じなので、基本的には札幌と似た服装で過ごせます。
ただし、北見は地理的要因などから、気温の乱高下が激しい地域でもあるので要注意です。2018年の6月を例にすると、一週間以内に最高気温が30℃を超える日があるかと思うと、10℃に届かない日があったりと、ジェットコースターのような変わり様です。
過去に峠で雪が降ったこともあるので、服装は半袖から長袖、生地は薄手から厚手まで、臨機応変に対応できるように準備するのがよいでしょう。
とくに山間部に出かける場合は、念のために重ね着ができるものや厚めのアウターを持参するようにしてください。
これに対し、網走や釧路の沿岸部は札幌や北見に比べて気温が低く、最高気温が20℃に到達しない日も珍しくないのが一般的です。
見ていただければわかりますが、オホーツク側の網走のほうが晴れが多く気温も高いです。ですが、朝晩は冷えるので寒さ対策は必須です。
寒さ対策としてアウターを持ち歩くのは同じでも、ウィンドブレーカーやマウンテンパーカーなど風を通しにくい素材を選び、インナーは半袖よりも長袖がおすすめです。
とくに釧路は、晴れの日が少なく、暑がりの人以外は半袖で過ごせるのは稀。
霧が出やすく降水量も多いので、気温以上に肌寒さを感じます。10~15℃の気温は東京では2~4月に該当するので、6月といっても夏ではなく晩冬や初春をイメージして半袖の上に羽織るものを用意しておくと安心です(とはいってもダウンのような厚手のものは必要ありません)。
また、北海道には梅雨がないといわれていますが、6月中旬くらいになると冷涼湿潤のオホーツク海高気圧が張り出して、オホーツク海側や太平洋側はぐずついたすっきりしない天気が続きます。
札幌ではあまり見られない天気なのですが、オホーツク海側や太平洋側に住んでいる方はこれを「蝦夷梅雨」と呼ぶこともあります。
そのため、朝は晴れていても日中に小雨や霧に見舞われることが少なくないので、足元はサンダルやミュールのような肌を露出するタイプよりも、スニーカーなどしっかりと覆われたものを選ぶのがよいでしょう。
折り畳み傘を持ち歩くのもおすすめです。
7月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 21.1 | 17.6 | 19.1 | 16.1 |
日の最高気温(℃) | 25.4 | 21.4 | 24.6 | 19.6 |
日の最低気温(℃) | 17.9 | 14.6 | 14.7 | 13.6 |
合計降水量(㎜) | 90.7 | 85.8 | 94.5 | 120.3 |
相対湿度の平均(%) | 75 | 82 | 記載なし | 88 |
合計日照時間(時) | 168.0 | 167.6 | 153.4 | 118.9 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
7月に入ると、札幌でも最高気温が25℃を超える日が多くなり、30℃以上の真夏日となることも少なくありません。都市部は半袖に半ズボンやミニスカート、サンダルなど身軽な服装で歩く人が増えてきますが、日焼けや室内のエアコン冷えを避けるために薄手の長袖シャツを着ている人もいます。
内陸の北見も、フェーン現象などにより30℃を超える日があり、直近では2021年、2023年に35℃を超える猛暑日を記録するなど、北海道内でも厳しい暑さに見舞われやすい地域になります。
なので「北海道の夏は涼しい」というイメージが先行しすぎて必要以上に着込んでしまうと、熱中症の危険が高まるので注意してください。外出時はサングラスや帽子などで日光を遮るようにしましょう。
また、最高気温が30℃を超えても、最低気温が11℃近くまで下がるなど、1日の寒暖差がとても激しいのも内陸性の北見の特徴。さらに北海道では稀な熱帯夜(夜間の最低気温が25℃を下回らない)も北見ではたびたび起こっており、服装は暑さ・寒さともに対策が必要な地域といえるでしょう。
面倒でも、体温調節ができるように薄手の半袖から厚手の長袖、上着までしっかりと用意するようにしてください。
同じオホーツク海側でも沿岸の網走は7月でもそこまで暑くならず、雨量も多くないので過ごしやすいです。
流氷の町だから夏も寒いと思われがちですが、北海道内では年間を通して比較的気候は穏やかな地域です。とはいえ、日中は半袖で過ごせる陽気でも、日が陰ると一気に寒くなるので、カーディガンやジャケットの持参は必須になります。
釧路は気温が夏日(25℃)を超える日は少なく、酷暑が深刻な話題となった2023年も、30℃を超えた日は一日もありませんでした…!
ただ、気温を見ると一見涼しそうと思うかもしれませんが、霧が発生し湿度が高い釧路は25度を超えるだけで非常に暑く感じます。また、冷房がない施設も多いので、猛暑の年だと思っているよりも暑く感じると思っておきましょう(多くの旅行者が「普通に暑かった」と言ってました)。
2023年は異常な年ですが、例年だと平均気温が15℃前後なので、場合によっては半袖ではやや肌寒く感じる人もいるかもしれません。
とくに海に近いところでは風が強く、体感温度はさらに下がります。室内でも寒さを感じ、7月にもかかわらずストーブを点けることがあるのが釧路の気候の特徴でもあります。
そのため、通常は夏でもアウターは必須と考え、必ず持ち歩くようにしましょう。20℃を超えると半袖でも過ごせますが、北海道外からお越しの場合は、長袖長ズボン、もしくは半袖に羽織れるものを基本的な服装と考えておくのがよいでしょう。
釧路からアクセスしやすい阿寒湖や摩周湖は内陸のため、釧路よりも気温が高いことが多く、夏は暑いです。
釧路湿原のカヌー下りなど自然体験型のツアーや、自転車でサイクリングなどのアクティビティを予定している場合は、薄手のインナーを重ね着して気温に応じて脱ぎ着できるようにしておくのがおすすめです。
特に早朝からのツアーを参加する場合は、冷え込むことが想定されます。
また、日除けとしてキャップやハット、サングラスもあると望ましいです。
そして、カヌーやトレッキングなどに参加する場合は思った以上に靴が汚れる可能性があるので、汚れてもいい、できれば防水の靴を用意することをおすすめします。持っていなければワークマンなどのもので十分です。
アウトドアを楽しむのであれば、白のスニーカーやヒールは避けましょう。
8月の各都市の気温や降水量は以下の通りです。
エリア | 札幌 | 網走 | 北見 | 釧路 |
平均気温(℃) | 22.3 | 19.6 | 20.2 | 18.2 |
日の最高気温(℃) | 26.4 | 23.3 | 25.4 | 21.5 |
日の最低気温(℃) | 19.1 | 16.6 | 15.9 | 15.7 |
合計降水量(㎜) | 126.8 | 115.3 | 128.9 | 142.3 |
相対湿度の平均(%) | 75 | 81 | 記載なし | 87 |
合計日照時間(時) | 168.1 | 163.9 | 148.5 | 117.6 |
参考:気象庁「過去の気象データ検索」年・月ごとの平均値を表示
8月の札幌は1年でもっとも暑い時期です。
北海道の短い夏を謳歌すべく、道民でもポロシャツやノースリーブ、ワンピースなど軽装かつ、風を通しやすい素材を着用する人がよく見られるようになります。
25℃の夏日や30℃の真夏日を記録する日もあり、2023年の札幌は観測史上初の36.3℃を記録しています。
しかし、そんな中釧路や根室といった太平洋側の気温は低く、網走も暑いものの札幌ほどではありません。
一方北見では、37.1℃と札幌よりも高い気温となりました。
当然ながら日中は半袖、半ズボンでも暑いくらいで汗もかきやすくなるので、吸水性・速乾性に優れた素材や、襟や袖が開いていて風通しのよいものを選ぶのがよいでしょう。
ただし、夜間は20℃を超えないことが多いため、遅くまで外出する場合や山間部へ行くときは、8月といっても上に羽織るものが必要になります。北見に関しては、猛暑と冷涼の両方を想定した服装の準備が大切といえます。
一方で、北海道一冷涼な地域である釧路では、8月でも長袖は必須です。
あったほうがいいかも?ではなく、必ず長袖の羽織り物を用意するのがよいでしょう。冗談に聞こえるかもしれませんが、本州でもとくに暑い地域に住んでいる人が8月に釧路に来ると、あまりの寒さにフリースを着込むことがあるほどです。
エアコン普及率を見ても、北海道は42%と全国最低となっていますが、釧路は5%と北海道の中でも飛び抜けて普及していません。それだけ夏が暑くないことを示唆しています(近年は暑くなっているようですが…)。
網走は北見よりも暑くならず、釧路よりも寒くならないので、道東エリアでは比較的落ち着いた気温といえるでしょう。日中に半袖半ズボンがやや肌寒いと感じる場合は、七分袖のボトムスに風通しの良い薄手の長袖でも過ごしやすいです。
北海道は「お盆を過ぎると秋になる」といわれ、8月中旬から下旬にかけては厳しい暑さが収まり、30℃を超える日は少なくなります。
網走や釧路では札幌、北見よりもさらに短い夏を実感するでしょう。お盆を過ぎると雨量も多く、肌寒さから、季節が夏から秋へと移り変わるのを感じ始めます。
そのため、8月上旬から中旬までは夏の装い、下旬は秋の装いを意識して服装を選ぶのがよいでしょう。
なお、北海道は湿度が低いから、夏はカラッとしていて過ごしやすいといわれますが、実は湿度は札幌のほうが東京よりも高いです。湿度が高いのにジメジメしていない理由は、気温が低いからなのですが、道東エリアのホテルやペンションなどの宿泊施設では、エアコンが全室完備されていないところが少なくありません。
夜間は、日中に熱せられた壁が発する温かい空気によって室内が蒸し暑くなり、窓を開けるだけでは寝苦しさを感じるかもしれません。出歩く服装だけではなく、夜寝るときの服装としてパジャマは半袖・半ズボン、長袖・長ズボンの両方を用意しておくと安心です。
そして、アウトドアを楽しむ方は7月の服装でも触れましたが、汚れてもいい靴や日除けを用意するようにしましょう。
道東の夏の気候と服装についてご理解いただけましたでしょうか。
同じ北海道とはいえ、札幌とも全く気候が違い、道東でもこれだけの違いがあるので服装選びは悩ましいものです。
基本的には夏は日中であれば半袖でも大丈夫ですが、天気が悪くなった場合や風が強くなると一気に冷え込むのが本州との違いかなと思いました(東京とかだと風が吹いても熱風ですしね)。
そのため、荷物はかさばりますが、寒いよりはマシなのでアウターはしっかりと用意しておきましょう。
そして、せっかく道東に来るのであれば自然やアクティビティも体験しておきたいところです。
そうした場合は、日除けや靴も街歩き用ではなく、できればアウトドアに適したものがあるとベターです。
夏だからこそ行きたいスポットを以下の記事でまとめていますので、こちらのぜひ道東旅行の参考にしてみてくださいね!