Wander Bar-ひがし北海道観光情報メディアー
世界自然遺産「知床」を観光するには、大きく分けてウトロ側からと羅臼側から巡るルートの2つがあります。
ウトロと羅臼は、知床連山を挟むため同じ知床半島に位置しながらも、違った自然の魅力があります。
知床観光では宿泊施設が充実しているウトロを拠点にしたプランが多いですが、今回は羅臼エリアのオススメのスポットやアクティビティを紹介します。
知床のウトロ側の観光情報は以下の記事で詳しく紹介しています。知床を丸ごと観光したい人は参考にしてみてくださいね。
「道の駅 知床・らうす」は、知床横断道路の羅臼側の入口に位置する道の駅です。
知床や羅臼の観光を楽しむなら、まずは「道の駅 知床・らうす」の観光案内所で情報をチェックしましょう。観光案内所のスタッフが知床羅臼の見どころやアクティビティ、グルメ情報などを案内してくれます。
隣接する羅臼漁業協同組合直営の「海鮮工房」には、水揚げされたばかりの新鮮な海の幸など羅臼の特産品が揃っています。
また、深層館の「羅臼の海味 知床食堂」では、キンキ焼き定食や特大ホッケ焼き定食、うに丼など羅臼ならではのグルメを楽しめます。
「知床羅臼ビジターセンター」は、知床を訪れる人に知床国立公園の自然や歴史、文化、利用に関する情報の提供を行ってる環境省の施設です。
館内には「知床のなりたち」「知床の海」「知床の川」「知床の山」「循環するいのち「知床に暮らす」の6つテーマに分けてパネルや剥製が展示されています。
また中央部には巨大なシャチの骨格標本もあります。情報検索コーナーでは、バーチャル登山体験や自然に関する情報検索もできます。
「知床世界遺産ルサフィールドハウス」も「知床羅臼ビジターセンター」と同じく環境省が設置した施設です。
「知床世界遺産ルサフィールドハウス」には、知床半島先端部の自然の魅力、知床の生態系、知床の海の価値に関してさまざまな展示があります。
知床の海鳥のコーナーでは、施設周辺で観察できる海鳥を紹介していて、設置されている双眼鏡で海鳥を観察できます。
また、一般の観光客が訪れない知床岬や知床峠などを利用するシーカヤッカーや登山者に、ルールやマナー、現地の情報を提供も行っています。
「羅臼国後展望塔」は、海抜167メートルの高台にあり、天気の良い日には展望室や屋上の展望デッキから北方領土の国後島を一望することができます。
施設内の「映像室」では、北方領土問題の歴史や北方領土四島の相互交流に関する映像を見ることができ、「展示室」には北方領土問題に関する解説やビザ無し交流の時に撮影した写真などが展示されています。
羅臼町の市街地から道道87号線を北上すると、道路左手に見えるのが車から見える日本最東端の滝の「セセキの滝」です。「セセキ」とはアイヌ語で「熱い」を意味していますが、その名の通りこの先の海岸には露天風呂の「セセキ温泉」があります。
落差30メートルほどの「セセキの滝」は、道路のすぐ脇に落ちるため、大雨や雪解け時期など水量が多い時には、道路まで水しぶきが飛ぶこともあるので、車の運転に気をつけましょう。
「セセキの滝」からさらに道道87号線を北上、海岸線の磯に湧いている温泉が「セセキ温泉」です。温泉といっても周囲に岩を組んだだけの露天風呂で、満潮時には海の中に水没してしまう秘湯です。テレビドラマ「北の国から」に登場したことで全国的に知られるようになりました。
「道道87号線」の行き止まりとして有名な相泊地区。ここにあるのが日本最北東端の温泉「相泊温泉」です。観光シーズン中は、仮説の小屋が建てられますが、それ以外は完全な露天状態で野趣あふれる温泉です。
羅臼町の市街地から知床方面へ3キロほど進んだところにある「羅臼間歇泉」は、1632(昭和37)年に温泉のボーリング中に噴出しました。おおよそ45分から2時間の間隔で、吹き上がる間歇泉は、北海道の天然記念物に指定されています。
吹き上げるおよその間隔は、羅臼ビジターセンターに問い合わせると予測時刻を教えてくれます。なお、冬は積雪のため「羅臼間歇泉」を見るにはスノーシューが必要です。
国設羅臼温泉野営場から国道334号を挟んで向かい側、羅臼川のほとりにある露天風呂が「熊の湯」です。露天風呂は原生林に囲まれていて、知床の大自然を感じながら温泉が楽しめます。
元々は地元の漁師たちが利用していましたが、現在では全国から秘湯ファンが集まる人気のスポットです。無料の露天風呂ですが、男女別の脱衣所が完備され、地元の有志が清掃などの管理をしているため、羅臼を訪れるたくさんの観光客が利用しています。
自然豊かな知床の海には、たくさんの動物や野鳥が集まります。夏に人気のアクティビティが、羅臼から出航する観光船に乗ってクジラやイルカを見るホエールウォッチングです。主なクルーズ会社と運航期間を紹介します。
特徴 | 運航期間 | ホームページ | |
知床ネイチャークルーズ | 定員80名と50名の2隻の船を使用。最新型のエンジンを搭載しているので、振動が少なく快適。 | 4月下旬~10月中旬 | https://www.e-shiretoko.com/ |
知床・羅臼観光船はまなす | 船長は漁師歴20年、千兆歴16年の大ベテランでクジラやシャチが大好き。 | 4月末~9月 | http://rausu-cruise.com/wp/ |
観光船アルランⅢ世 | 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。いち早くクジラを発見できます。 | 4月下旬〜10月中旬 | https://shiretoko.life/ |
知床には400〜500頭ものヒグマが生息している世界有数の生息地です。そんな野生のヒグマを船の上から観察できるのが「ヒグマボートクルーズ」です
特徴 | 運航期間 | ホームページ | |
知床らうすリンクル | 知床の海を知り尽くした漁師さんが出す小型ボートで、知床岬に向かいます。小型ボートならではの臨場感が味わえます。 | 要問い合わせ(4月15日~) | https://shiretoko-rausu-lincle.com/detail_Higuma.html |
知床クルーズ 英人丸 | ヒグマが高確率で出没する「ルシャ川」付近まで、漁師歴40年以上のベテラン船長が案内します。 | 4月上旬〜10月中旬 | http://hidetomaru.com/cruising.html |
原生林に囲まれた神秘的な湖「羅臼湖」は知床最大の湖沼です。標高700メートルにありますが、周辺にはハイマツ帯やダケカンバ帯が広がる山岳地帯で、本州の2,000メートルで見られる景観が楽しめます。
トレッキングといっても、岩場やアップダウンがあるため、軽登山の準備や服装、体力が必要です。ガイド付きのツアーに参加することで、安全に羅臼湖の自然が楽しめます。
知床観光といえば、ウトロ側にある知床五湖やカムイワッカ湯の滝、プレぺの滝などが有名ですが、知床連山の反対側にある羅臼にも魅力的な観光スポットがたくさんあります
羅臼を訪れたら、まずは「道の駅 知床・らうす」や「知床羅臼ビジターセンター」で、見どころなどの情報をチェックしましょう。