Wander Bar-ひがし北海道観光情報メディアー
オホーツク海に面する網走は、冬に流氷が接岸する街として知られています。網走観光で人気といえば「網走監獄」や冬の「流氷クルーズ」がありますが、他にも網走の自然や文化を感じられる魅力的なスポットがたくさんあります。
「博物館網走監獄」は網走の超定番観光スポットですね。ゴールデンカムイの聖地巡礼の場所としても有名です。
実際に旧網走刑務所で使われていた建物を保存公開している野外歴史博物館です。
東京ドーム3.5個分の広い敷地の中には、重要文化財や登録文化財に指定されている歴史的に貴重な建物がたくさんあります。
それぞれの建物の中では、非常にリアルな人形で当時の囚人や看守が再現されていて、監獄受刑者の生活の様子や北海道開拓の歴史について学ぶことができます。
また敷地内にある「監獄食堂」では、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事を再現した「体験監獄食」が味わえます。
ちなみに、網走刑務所ではなく網走監獄ですので、間違わないようにしてください。
「オホーツク流氷館」は、流氷とオホーツク海に住む生き物をテーマにした施設です。
館内の水槽には「流氷の天使」や「氷の妖精」と呼ばれる「クリオネ」を始め、「オオカミウオ」や「ナメダンゴ」など珍しい生き物が展示されています。
実物の流氷に触れることができる「流氷体感テラス」では、氷点下15度の室内で濡れたタオルを凍らせる「しばれ実験」が人気です。
1階の「カフェ・ド・クリオネ」でおすすめなのが、オホーツク海の塩を使った「流氷ソフトクリーム」です。
北海道旅行中に訪れたいのが道の駅ですね。
「道の駅流氷街道網走」は網走川の河口付近に位置していて、2階の「展望デッキ」からはオホーツク海や知床半島の景色を一望できます。
流氷観光砕氷船「おーろら」の発着場としても利用されるため、冬にも多くの観光客が訪れます。
国土交通省の北海道「道の駅」ランキング2021では、「冬に訪れたい道の駅」の第1位に選ばれるほど人気です。
館内には観光案内所の他、オホーツクや網走の特産品が並ぶ売店や、地元の食材を使った軽食を提供するテイクアウトコーナー、オホーツクの海の幸がたっぷり入った「網走ちゃんぽん」が味わえるフードコート「キネマ館」などがあります。
「とりあえず網走でお土産を買いたい」という人はここに来れば間違いありません。
「道の駅流氷街道網走」の近くにある「流氷硝子館」は、流氷や雪、氷といったオホーツクの自然をテーマにした作品を作っているガラス工房です。
「流氷硝子館」の製品には、「エコピリカ」という廃棄された蛍光灯を原料としたガラスが使われています。
工房に併設された直営ショップでは、1品1品手造りの「流氷硝子館」のガラス製品を始め、さまざまなクラフト製品が展示販売されています。
また、事前に予約するとサンドブラストやアクセサリーの組み立てなどのガラス制作体験もできます。
「網走市立郷土博物館」は、モヨロ貝塚を発見した米村喜男衛が収集した品々や資料を保存・展示するために1936(昭和11)年に建てられた博物館です。
当時、北海道では著名な建築家だった田上義也の設計で、戦前の洋風建築の代表的な建物で、2019(令和元)年には、建物が国の登録有形文化財に登録されています。
館内には、網走とオホーツクの自然や歴史について展示、解説されています。
「北方民族博物館」は、アイヌをはじめ、ロシアやアメリカ、北欧諸国など北方に暮らす民族の文化を紹介している博物館です。
館内には北方民族の住居、衣服、食、工芸、移動手段に使った道具などの他、オホーツク沿岸でかつて栄えていたオホーツク文化について紹介されています。
アイヌ文化に興味がある人は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
網走川の河口にある「モヨロ貝塚」は、3世紀から13世紀にかけてオホーツク海沿岸を中心に栄えたオホーツク文化の代表的な遺跡です。遺跡からは100体以上の人骨の他、多数の土器、石器、金属器などが出土しています。
周辺は公園として整備されていて、敷地内には網走市立郷土博物館分館の「モヨロ貝塚館」があります。モヨロ貝塚館の見どころは、発掘調査で実際に発掘された墓をそのまま展示している墓域展示室です。
周囲約32km面積59kmの「能取湖」は、オホーツク海とつながっている海水の湖です。
ホタテやサケマス、ホッカイエビやカレイ漁が盛んで、春から初夏にかけてはアサリの潮干狩りで多くの人が訪れます。
湖畔には、サンゴ草と呼ばれるアッケシソウの群落地があって、秋には紅葉したサンゴ草で真っ赤に染まります。
能取湖の東側からオホーツク海に突き出しているのが「能取岬」で、岬からは北にオホーツク海、遠く東に知床連山が望めます。
また、冬は網走でもっとも早く流氷を見ることができる場所で、寒いですが他では見られない絶海を楽しむことができます。
「濤沸湖」は、湖の北西端がオホーツク海とつながっている汽水湖です。国内有数の渡り鳥の繁殖地として知られており、約250種もの野鳥が見られます。2005(平成17)年にはラムサール条約湿地として登録されました。
この「濤沸湖」の湖畔にある「濤沸湖水鳥・湿地センター」は、動植物の観察や保全活動の拠点として、整備された環境省の施設です。
館内の展示室には、「濤沸湖」の自然や生物の情報、そして濤沸湖とともに暮らしてきた人々との関わりについての資料が展示されています。
濤沸湖とオホーツク海の間に伸びるほど長い砂丘に広がる「小清水原生花園」では、4月末から9月いっぱいにかけて、約200種類の植物を見ることができます。
特に6月中旬から7月下旬は、エゾスカシユリやエゾキスゲ、ハマナスなどの色とりどりの花が咲く「小清水原生花園」が最も美しい季節で、多くの観光客が訪れます。
5月〜10月には、園内にJR釧網本線の「原生花園駅」が夏季限定で開設されるので、一両編成の車両に揺られながら花畑の景色を眺めるのもおすすめです。
そして実は冬にはかなり近くまで流氷が押し寄せてきます。間近で流氷が見られる隠れ流氷スポットなので、能取岬と合わせて絶対に訪れたい場所です。
「帽子岩」は網走川の河口にある高さ40メートル、周囲は数百メートルもある巨大な岩山です。
帽子を伏せたような形をしていることから「帽子岩」と名付けられたといいます。
昔、帽子岩はアイヌ語で「チパ・シリ」(幣場〈ぬさば〉のある場所)と呼ばれていました。これがアバシリとなり、網走の語源になっているといわれています。
「北浜駅」は、網走市字北浜にある釧網本線の駅です。駅はオホーツク海に面していて、「オホーツク海に一番近い駅」として広く知られています。
現在は無人駅になっている木造の駅舎の中には、かつての駅事務所を改装して軽食&喫茶店「停車場」が営業しています。
また駅舎の横には展望台があり、晴れた日には網走市街から能取岬、知床連山まで一望できます。
流氷がオホーツク海沿岸に接岸する冬の景色は絶景です。
大空町東藻琴にある「東藻琴芝桜公園」は、10ヘクタールもの広大な敷地一面に芝桜が植えられた芝桜の名所です。
5月〜6月上旬には芝桜が満開になり、公園の斜面はピンク色に染まります。
園内には、展望台やピンク色の鳥居がある「山津見神社」など見どころがたくさんあります。
また、キャンプ場や釣り堀、ゴーカートコース、温泉、足湯などがありファミリーで楽しめます。
冬の網走観光で人気なのが「網走流氷観光砕氷船おーろら」の船上から流氷を見る流氷クルーズです。
流氷を船から見るのであれば、このおーろらが定番です。
砕氷船おーろらは、流氷を砕きながら進むため、流氷が割れる音や振動が船に伝わって迫力満点。
展望デッキからの帽子岩や二ツ岩などの奇岩、知床連山と流氷の景色は、船でないと見られない景色です。運が良ければ流氷の上で休むアザラシやオジロワシに出会えるかもしれません。
網走といえば網走監獄と流氷が有名ですが、他にもラムサール条約湿地の濤沸湖やモヨロ貝塚、小清水原生花園など雄大な自然やオホーツク文化を体感できる観光スポットがたくさんあります。
今回紹介したスポット以外にも魅力あるスポットがたくさんあります。
ぜひ、一度と言わずに何度も訪れて、彼方なりの網走の魅力を探してみて下さい。