必ず行きたい絶景流氷スポットを紹介!写真たくさん!網走から斜里方面へ
2024年2月20日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
夏の北海道旅行で阿寒湖温泉に立ち寄る人は多いかと思います。
「阿寒湖」は、北海道で5番目に大きい淡水湖で、観光地の定番スポットです。
周囲は阿寒摩周国立公園に指定されていて、四季を感じられる豊かな自然が保護されています。
一般的には、国の天然特別天然記念物「マリモ」が生息することで有名ですね。
北海道でも有数の温泉地「阿寒湖温泉」には、リゾートホテルや旅館、民宿などの宿泊施設が湖畔沿いに軒を並べ、道東観光の拠点となっています。
さらにはアイヌ文化を感じられる場所であり、さらには阿寒湖温泉街から外れると素晴らしい自然に触れ合うことができるので、見どころは非常にたくさんあります。
阿寒湖といえばアイヌコタンが有名ですね。
コタンは「集落」という意味があり、阿寒湖エリアは道内最大級の集落となっています。
アイヌコタンには、木彫りの工芸品店や民芸品店を中心に20軒余りの店舗が立ち並び、アイヌの文化である木彫りを行なっている店やアイヌ料理を食べられる店もいくつかあります。
また、アイヌの衣装や生活用具を展示した「生活記念館ポンチセ」や「伝統・創造オンネチセ」、アイヌの人たちが行う踊りや歌を体験できる劇場「阿寒湖アイヌシアターイコロ」があり、アイヌの歴史や文化に触れることができます。
アイヌの歴史と北海道は密接に関係があります。
多くの場合、観光客はアイヌコタンのお土産屋さんをざっと見て回ることが多いのですが、せっかく阿寒湖に行くのであればいろんな施設や体験を通じてアイヌ文化について深く理解してみてはいかがでしょうか。
阿寒湖に行ったらマリモを見たいという人は多いかと思います。
マリモはその辺では見ることはできず、「マリモ展示観察センター」で特別天然記念物のマリモの生態を観察できます。
マリモ展示観察センターは阿寒湖に浮かぶ「チュウルイ島」にあり、4月から11月まで運行している阿寒観光汽船の遊覧船で利用して行くことができます
館内には、阿寒湖の湖底を再現した大きな水槽があり、天然のマリモを観ることができます。
マリモ自体は世界の寒冷地域にも生息していますが、このように丸くしまったマリモは非常に珍しい貴重なものなのです。
遊覧船自体は阿寒湖周辺の美しい風景を見ることができるので、マリモだけが目的じゃなくても十分に楽しめます。
実際に乗った体験は以下にまとめましたので、興味がある人は参考にしてみてください。
■所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖チュウルイ島
■開館時間:季節によって異なります。
■休館日:遊覧船が運行しない期間
■阿寒湖観光汽船 マリモ展示観察センター
https://www.akankisen.com/exMarimo.html
阿寒湖温泉街の端に位置する「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」は、阿寒摩周国立公園地域の自然やマリモに関する資料を展示している環境省の施設です。
館内は、阿寒地区の自然やアイヌ文化を紹介している「アクティビティサロン」や阿寒湖周辺のフィールド案内図や、季節の情報が発信されている「インフォメーションサロン」などがあり、楽しみながら阿寒の自然について学ぶことができます。
環境省の施設ですが、堅苦しくなく、生息する動植物の展示がたくさんあり、楽しく阿寒の自然を知ることができるのでとてもおすすめです。
阿寒湖のイメージといえば冬のわかさぎ釣りかもしれませんが、それに負けないくらい有名な魚がいます。
それは「ヒメマス」という魚でして、ヒメマスの展示もされています。
ヒメマスは阿寒湖が原産とされているので、生粋の原産魚といえるでしょう。
阿寒湖観光の前に阿寒の自然について学ぶと観光がずっと楽しくなるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
■所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-1-1
■開館時間:9:00~17:00
■休館日:毎週火曜日(火曜が祝日の場合は翌日)
■阿寒湖エコミュージアムセンター
http://business4.plala.or.jp/akan-eco/
阿寒湖畔エコミュージアムセンター裏から遊歩道があり、15分ほど歩くと「ボッケ」に着きます。
「ボッケ」とは、アイヌ語で煮え立つという意味です。
地下から火山ガスと共に泥が吹き出て、あぶくの膜を破裂させる現象が観られます。
見た目は地味ですが、ここはボコボコと火山ガスが噴き出るので冬でも積雪がなく、阿寒の自然をリアルに感じることができる場所でもあります。
エゾマツやトドマツ、ミズナラなどが茂る森の中を通る遊歩道は、遊覧船の乗り場まで続いていて、自然探索が楽しめます。
また、エゾシカなどの動物にも出会う可能性が高いので、ボッケだけでなく野生生物を探すのも楽しんでみるといいですよ。
「KAMUY LUMINA / カムイルミナ」は、阿寒湖湖畔の夜の森で行われる体験型のナイトウォーク。
湖畔から森に続く約1.2㎞の道を歩き、アイヌの世界を体験します。
森の中には、ゾーンごとに最新のデジタル技術を用いたプロジェクションマッピングやシノグラフィーがあって幻想的にストーリーが進んでいきます。
子ども向けかな?と思いましたが、身体も使うのでアトラクションのようで大人でもまるで登場人物の1人になったように楽しめます。
ちなみに、シアターイコロで見られる「ロストカムイ」のストーリーとカムイルミナのストーリーは実はつながっているので、カムイルミナを体験するのであればロストカムイもぜひ見てみることをおすすめします。
ここでは阿寒湖温泉街から少し外れた場所にあるものの、余裕があればついでに訪れたいスポットを紹介します!
太郎湖と次郎湖はガイドブックなどには紹介されていることは少ないので聞いたことがない人も多いかと思いますが、湖畔の美しいフィールドを歩く楽しさを感じられるおすすめの場所です。
阿寒湖温泉街から車で5分ほどの場所に雄阿寒岳の登山口があります。
釧路方面から行く場合は阿寒湖温泉街に到着する手前に雄阿寒岳登山口の案内が見えるので見逃さないようにしましょう。
登山道を歩いていくと阿寒湖の水が流出してる水門があり、そこを渡って進んでいくと太郎湖が見えます。
太郎湖へは阿寒湖から川で繋がっていて、このように太郎湖に流れ込む美しい川を見ることができます。
太郎湖からさらに進んでいくと次郎湖が見えてきます。
太郎湖の南側は阿寒川へ水が流出していますが、次郎湖は川への流出がないためひっそりと静かな雰囲気につつまれています。
次郎湖まで行くのはやや大変で、辿り着くまでに登山口から2〜30分ほど歩きます。
また、道が細い場所もあり、ぬかるんでいるところも多いので、歩きやすい靴や汚れてもいい格好で行くようにしましょう。
アップダウンはあまりありませんが、あくまで登山道にはなるので無理のないように行くことをおすすめします。
そしてできれば熊鈴などのクマ対策も忘れずに。
阿寒湖温泉からオンネトー方面に車で進んでいくと、オレンジの沼があります。
この沼は錦沼と呼ばれ、鉄鉱によってこの色を醸し出しているとされています。
このように看板が倒れており、走っていても見つけることは難しいかもしれませんが、その独特な雰囲気はぜひ訪れたい場所だといえます。
「オンネトー」は阿寒湖温泉街から車で20分の場所にある美しい場所です。
ここからは温泉街からはあまり見えない雌阿寒岳がしっかりと見えるおすすめのスポットです。
オンネトーの意味はアイヌ語で、「年老いた沼」「大きな沼」を意味します。
「トー」というのは「沼」「湖」で、近くにパンケトーやペンケトーといった湖もありアイヌ語の名前の湖沼がたくさんあります。
オンネトーは季節や時間、天候などによって色が変わって見えるため「五色沼」とも呼ばれています。
この湖はメタンガスなどが湧出しているため酸性なので魚は生息していないのですが、それと引き換えに美しい水の色を楽しむことができます。
オンネトーがこうした色をしているのは先ほど紹介した錦沼からの水が流れているからではないかと言われています。
湖畔の西側には、展望デッキがあり、雌阿寒岳や阿寒富士を背景にオンネトーの美しい景色が楽しめ、ここで写真を撮っている人で賑わっています。
「白湯山」は、阿寒湖温泉街の南側にある標高約950mの山です。
冬の間はスキー場のゲレンデになっており、5月中旬から10月末までの期間は、阿寒湖畔スキー場の中腹からスタートする「白湯自然探勝路」から山頂を目指して登山が楽しめます。
標高815m付近には展望台があって、そこから見渡す阿寒湖と雄阿寒岳は絶景です。
登頂まで1時間はかからないくらいですが、それなりの傾斜なので時間や体力にゆとりがある方におすすめです。
登山が好きな人は雄阿寒岳や雌阿寒岳に登ってみるのもおすすめです。
「雄阿寒岳」は、阿寒湖の東側に位置する標高1370mの山です。
山頂からは、阿寒湖やパンケトー、ペンケトー、屈斜路湖を眼下に見下ろせ、天気の良い日には遠くに斜里岳や藻琴岳、知床連山まで望めます。
山頂までは3時間以上と中級者向けの登山となるので、気軽に登山をしたい人は次に紹介する雌阿寒岳がおすすめです。
「雌阿寒岳」は、阿寒湖の南西に位置する阿寒山群の主峰で、標高は1499mあります。
雌阿寒岳は日本百名山で、雄阿寒岳よりも標高は高いものの標高差は低く、気軽に登れるので人気の山です(とはいえ山頂まで2時間〜2時間半程度かかります)。
夏はメアカンキンバイやメアカンフスマといった高山植物も見られるので、花が好きな人にもおすすめ。
山頂からは、雄阿寒岳とは違い阿寒湖やカルデラの雄大な景色をパノラマで望むことができます。
どちらの山も山頂までの往復で4時間以上かかるため十分な装備と時間の余裕が必要なので登山好きの人におすすめといえます。
ざっと阿寒湖エリアの観光を紹介しましたが、日本でも有数の国立公園であるこのエリアを存分に楽しむには1日では足りません。
特に自然が好きな人やアイヌ文化に興味があるのであれば、1泊2日以上かけてゆっくりと回ることをおすすめします。
そして自然を散策する場合はヒグマとの遭遇を避けるためにも、熊鈴や熊スプレーを持つなど、各自でしっかりと対策をするようにしましょう!