釧路近郊(釧路・阿寒・鶴居)の在住者おすすめ日帰り温泉
2024年3月20日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
釧路だけでなく、北海道の観光は夏が人気ですが、冬の釧路は晴れが多く空気が澄み渡っているので、とてもおすすめです。
冬の釧路湿原は夏のように植物を楽しむことはできませんが、釧路の冬ならではの自然の美しさを感じられる体験ができます。
この記事では実際に私が体験をし、釧路湿原の魅力を知ることができ、冬の釧路を楽しめる内容をまとめました。
結論からお伝えすると、冬の釧路湿原を楽しむためのリストは次の通りです。
せっかく冬に釧路湿原に行くのであれば、ただ展望台から湿原を見るだけでなく、自然を身近に感じられる体験をしてみましょう!
お店に来店された観光客の方には絶対に言うのですが、釧路に来たら絶対にカヌーに乗っていただきたいと思っています。
カヌーを下る釧路川は、日本最大の湿原である釧路湿原の中を蛇行しながら緩やかに流れる川です。
途中にダムが無く、源流である屈斜路湖から釧路川の最終地点の太平洋までほとんど勾配がありません。そのため、カヌー愛好家から聖地と言われています。
夏に観光でカヌーに乗る人は多いのですが、冬は非常に少ないので予約も取りやすくおすすめです。
冬は非常に寒いので「冬にカヌーに乗れるの?」と思う人もいるかもしれませんが、釧路川は冬でも完全に氷結することは少ないためカヌーを体験できます。
とはいえ、非常に寒い日には「蓮氷」と呼ばれる氷の塊が川を流れることもあるので、こうしたリスクを避けるために塘路湖という湖と釧路川の主流の間を流れる「アレキナイ川」という川を渡ることが多いです。
蛇行が多い釧路川に比べて、まっすぐで緩やかなアレキナイ川は冬のカヌーの定番コースとなっています。
この川は流れがほぼなく転落のリスクの(よっぽどのことがなければ)ないので安心です。
アレキナイ川を下るコースでも、本州や札幌などの都市部から来た方にとって、釧路湿原の雄大さや自然の豊かさにはきっと驚くと思います。
カヌーは水面と同じ高さで湿原を観察できるので、より自然を近く感じることができるのです。
冬の釧路はかなり気温が低くなるのですが、晴天が続くため気温ほど寒くは感じず、しっかりとダウンや手袋など防寒をしてのればそれほど寒さを感じることはありません。
川の水温より気温が低い日には、「気嵐(けあらし)」という霧が発生して、幻想的な景色が楽しめます。
また、釧路湿原や釧路川は、野鳥の越冬地になっているため、釧路湿原に生息するオジロワシやタンチョウ、冬のみ飛来するオオワシなどの野鳥に出会えることも多く、野鳥観察が好きな人にもおすすめです。
スノーシューは雪の降らない地域ではできないので、冬に釧路に来たらぜひトライしてみてほしいアクティビティです。
スノーシューという言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、雪の上を快適に歩けるようにサポートしてくれるアイテムです。
通常、積もった雪の上を歩くとズボズボと足が沈み込んでしまいまともに歩けませんが、スノーシューをつけて歩くと、それほど足が沈み込まず歩くことができます。
釧路湿原では温根内ビジターセンターでスノーシューを借りることができます。
スノーシューを借りて周辺を散策してもいいですし、レンタル後に釧路湿原展望台まで車を走らせ(5分ほどで行けます)、そこからサテライト展望台までを歩くのもおすすめです。
サテライト展望台は一切視界を遮るものがなく釧路湿原を一望することができるので、スノーシューを楽しむだけでなく冬の釧路湿原の絶景も楽しむことができます。このコースは除雪されていればスノーシューがなくても行くことができます。
おすすめの場所やコースについてはスノーシューを借りるときに教えてくれます。
ただ歩くだけでなくガイドさんと散策したい、ちょっと不安という人は、例えば老舗ガイド会社のクスリ凸凹旅行舎さんでもスノーシューガイドをやっているので、ガイドツアーに参加するのもおすすめですよ。
冬の釧路の代名詞といえば、SL冬の湿原号です。
真っ白な釧路湿原の中を、力強く走る真っ黒なSL蒸気機関車「SL冬の湿原号」は、道東の冬の観光の風物詩です。
1月〜3月の期間、釧路駅と標茶駅の間の区間を往復する「SL冬の湿原号」は、貴重なSL蒸気機関車に実際に乗車できることから、鉄道ファン以外にも大人気です。
上の地図を見ていただければわかる通り、釧路駅から標茶駅を走る路線は釧路湿原内を通ります。
そのため、車内からは冬の雄大な釧路湿原を楽しむことができるのです。
チケットはかなり早く売り切れてしまうので、釧路に行く予定が決まっているのであれば早めに予約をするようにしましょう。
もしチケットが取れなくても大丈夫!
SLはその姿を見るだけでも絵になります。
釧路駅や釧路川にかかる旭橋のたもと(このあたり)から煙を巻き上げながら走るSLを見ることができます。
周辺にはカメラを構えた人だかりができており、その姿を納めようとする人たちがたくさんいます。
せっかくの冬の釧路。もし運航日と時間が合えばその姿をぜひ見てみてください。
展望台から釧路湿原を見るだけでは正直物足りないのですが、細岡展望台からの夕日は非常におすすめです。
釧路湿原にある展望台の中でも湿原内を蛇行する釧路川をはっきりと見られるのはここだけです。
そして、細岡展望台は釧路湿原の東側に位置するため、釧路湿原に沈む夕日を見ることができます。
冬の釧路は晴れる日が多く空気が澄んでいるため、夕日や阿寒の山々といった絶景を見られる可能性が高くなります。
なお、展望台までは釧路湿原駅から徒歩で行くことはできますが、日没後は周辺は真っ暗になり危険なのであまりおすすめはしません。できれば車で行くのがよいでしょう。
普段はタンチョウは釧路湿原内にいることが多く、その中で餌を探し生活をしています。
しかし冬になると植物は枯れ、湿原は雪に覆われるため餌が不足してしまいます。
そのため、タンチョウを保護する目的で冬の間だけ給餌を行っている場所があります。
中でも有名なのが、鶴見台と鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリという場所です。
地図で見るとわかる通り、釧路湿原からは少しだけ離れているのですが、ついでに立ち寄ることができるほど近いので、せっかく冬に釧路に来たのであれば給餌場に集まるタンチョウを見ていきましょう。
鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリは日本野鳥の会がタンチョウの保護活動を行っている施設で、長年タンチョウの保護活動に尽力した(故)伊藤良孝さんという方が土地を提供したことから、伊藤タンチョウサンクチュアリと名付けられています。
タンチョウの餌が少なくなる11月〜3月には、給餌場に餌のデントコーン(飼料用のトウモロコシ)をまいていて、多い時には300羽以上のタンチョウが餌を求めて飛来します。
鶴見台も名前の通りタンチョウが集まる有名スポットです。
11月〜3月の間は1日2回、朝と午後2時30分頃に給餌が行われていて、多い時には200羽を超えるタンチョウの姿を見ることができます。
伊藤タンチョウサンクチュアリと同様に無料で同じような感じなので、他の観光地や時間との兼ね合いから行きやすいほうに行くとよいでしょう。
冬以外の季節ではこれほど多くのタンチョウを見ることができないので、冬の釧路湿原を楽しむのであればぜひとも立ち寄ってほしい場所の一つです。
タンチョウが見られるのは釧路から30分ほどの「鶴居」という場所で、他にもたくさん見どころがあります。興味がある人は以下の記事で詳しくまとめているので参考にしてみてください。
釧路は北海道なので、冬は寒いことは承知の上だとは思いますが、雪が少ない釧路は札幌などに比べて気温も低い傾向にあります。
日中は晴れることが多いので気温ほど寒くは感じないのですが、朝晩、特に風が強い時は顔が痛くなるほど冷え込みます。
マイナス10度を下回ることもザラにあるので、通常の防寒はもちろん、ニット帽やマフラー、ネックウォーマー、手袋、厚手の靴下などを用意し、肌の露出を防ぐようにしましょう!
特に早朝の冬カヌー体験は非常に冷え込み、身体を動かさないのでかなりの防寒が必須です。
一方で、スノーシュー体験などのように身体を動かす体験をする場合は、日差しが出ていると暑く感じるくらいなので、脱ぎ着しやすい格好をおすすめします。
脱いだ服を入れられるように大きめのリュックなどを持っていくことをおすすめします。
また、アクティビティをするしないに限らず、冬は路面が凍結していたり場所によっては積雪している可能性があります。なので、滑り止めはあってもなくてもいいですが、スニーカーなどの薄い靴ではなく、ブーツなど厚手で暖かい靴を用意したほうがいいでしょう。
釧路湿原だけでなく、釧路周辺で冬の観光を満喫したい方は以下の記事も参考にしてみてください。