釧路空港から釧路中心街へバスで行く方法をわかりやすく解説
2023年8月21日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
私が運営する尾岱沼ネストは知床へのアクセスがいいので、宿泊した翌日に知床へ行く方が多いです。
そんな知床を観光するには、大きく分けて斜里町の「ウトロ」からと「羅臼」から巡るルートの2つがあります。
ウトロと羅臼は、知床連山を挟むため同じ知床半島に位置しながらも、違った自然の魅力があります。
知床観光では宿泊施設が充実しているウトロを拠点にしたプランが多いですが、ここでは羅臼エリアのおすすめの観光スポットやアクティビティを紹介します。
知床のウトロ側の観光情報は以下の記事で詳しく紹介しています。知床を丸ごと観光したい人は参考にしてみてくださいね。
羅臼に関わらず、旅行に来たのなら道の駅にはまず立ち寄りたい場所ではないでしょうか。
羅臼の道の駅は、道の駅と食堂と漁協組合の施設が一緒になっているので、お土産も食事する場所としても充実しています。
「道の駅 知床・らうす」は、知床横断道路の羅臼側の入口に位置する道の駅です。
知床や羅臼の観光を楽しむなら、まずは「道の駅 知床・らうす」の観光案内所で情報をチェックしてみるといいですよ。
観光案内所のスタッフが知床羅臼の見どころやアクティビティ、グルメ情報などを案内してくれるので羅臼での旅の参考になります。
ここの道の駅はオリジナルのかわいいグッズも販売しているので、こちらもチェックしてみることをおすすめします。
道の駅自体は観光案内しかなくイマイチ地味なのですが、お土産を買うなら隣接する羅臼漁業協同組合直営の「海鮮工房」に行きましょう。
水揚げされたばかりの新鮮な海の幸や羅臼昆布など羅臼の特産品が揃っているので、そちらでお土産を購入することができます。
お腹を満たしたいなら隣接する「羅臼の海味 知床食堂」に行ってみましょう。
キンキ焼き定食や特大ホッケ焼き定食、うに丼やハモ丼など羅臼ならではのグルメを楽しめます。
観光地だから高いということもなく、何を食べても美味しいので、食べるところに迷ったら行ってみるのもおすすめです。
一番人気は羅臼昆布のラーメンで、あっさりながらも昆布の出汁をしっかりと感じることができます。
また、海鮮丼は飽きたな…という人や小腹を満たしたい、そんな人はホッケのバーガーは道内でもあまり見ないのでトライしてみてください。
「知床羅臼ビジターセンター」は、知床を訪れる人に知床国立公園の自然や歴史、文化、利用に関する情報の提供を行ってる環境省の施設です。
館内には「知床のなりたち」「知床の海」「知床の川」「知床の山」「循環するいのち「知床に暮らす」の6つテーマに分けてパネルや剥製が展示されています。
特に中央部に配置されている巨大なシャチの骨格標本は最も目を引き、ただ見てるだけでも楽しいですよ。
自然や鳥獣について学ぶことは観光においてはとても重要であり、楽しむうえでも大切なことですが、ここでは堅苦しくなく楽しみながら知床の自然を知ることができるので大人だけでなくお子さんにもとてもおすすめです。
羅臼町の市街地から知床方面へ3キロほど進んだところにある「羅臼間歇泉」は、知床羅臼ビジターセンターの裏(徒歩3分程度の場所)にあるので、ついでに立ち寄ってみましょう。
羅臼間歇泉は1632(昭和37)年に温泉のボーリング中に噴出したもので、北海道指定天然記念物に指定されているようです。
おおよそ45分から2時間の間隔で吹き上がる間歇泉はとても見応えのあるものです。
吹き上げるおよその間隔は、羅臼ビジターセンターに問い合わせるか、施設内に予測時刻が書かれているので確認してみましょう。
噴出する直前にはもくもくと煙が立ち上がります。その後に急に吹き出すのでシャッターチャンスを逃さないようにしてくださいね。
なお、冬は積雪のため「羅臼間歇泉」を見るにはスノーシューが必要です。
「羅臼国後展望塔」は、海抜167メートルの高台にあり、天気の良い日には展望室や屋上の展望デッキから北方領土の国後島を一望することができる羅臼ではぜひ訪れたい絶景スポットです。
展望台がメインの施設ですが、施設内には北方領土問題に関する解説やビザ無し交流の時に撮影した写真などが展示されているので、ぜひ見ておきたいところです。
羅臼から国後島はよく見えますが、羅臼から国後島ははなんと25キロしか離れていません。
たったこれだけの距離なのに上陸が許されず、言語や文化も違うということにいろいろと考えさせられます。
クジラが見える丘公園は、その名のとおり展望デッキから海を眺めていると、息継ぎで海面に上がってきたクジラの様子が地上から観察できます。
展望デッキにはベンチがあり、無料の望遠鏡が備え付けられているのでゆっくりとクジラを探せます。
なかなか簡単には見つけられませんが、天気が荒れておらず海が穏やかであれば見つけられるかもしれないので、粘り強く探してみましょう。
観察する際には肉眼ではなく双眼鏡があるとより見つけやすいでしょう。
住所 | 北海道目梨郡羅臼町共栄町 |
電話番号 | 0153-87-2126(羅臼町役場 産業創生課) |
休業日 | なし(ただし冬期間は除雪されていません) |
駐車場 | 普通車3台(無料) |
トイレ | あり(簡易1基) |
羅臼町の市街地から道道87号線を北上すると、道路左手に見えるのが車から見える日本最東端の滝の「セセキの滝」です。
滝とはいっても非常に繊細で優しく流れる滝の水は他の滝とは異なる印象です。
特に滝の看板はないので、見逃さないように注意しましょう。
また、落差30メートルほどのセセキの滝は、道路のすぐ脇に落ちるため、大雨や雪解け時期など水量が多い時には、道路まで水しぶきが飛ぶこともあるので、車の運転に気をつけましょう。
ちなみに「セセキ」とはアイヌ語で「熱い」を意味していますが、その名の通りこの先の海岸には露天風呂の「セセキ温泉」があるので、そちらにも足を運んでみましょう。
知床半島の中央部に位置する知床硫黄山は、現在も活火山として活動をしているため、周辺には温泉が数多く湧き出しています。
羅臼市街から根室海峡の海外線を、20kmほど北上すると見えてくるのがセセキ温泉です。
明治32年に開湯した歴史ある温泉で、アイヌ語のセセク(熱い)が名前の由来とされています。
温泉といっても、岩礁にある2箇所の源泉をコンクリートや石で囲った野性味のある造りとなっていて、入浴すると目の前の大海原と一体化したような気分が味わえます。
7月~9月の期間しか入浴できず、期間中であっても満潮時には完全に海に水没して入れないという秘湯中の秘湯です。
また、70℃近い源泉が沸き出しているので、干潮時から2時間後にならないと入れません。
なお、セセキ温泉は地元の方の私有地にあり、管理も行っています。そのため、入る前には所有者に声をかけるようにしましょう。
セセキ温泉からさらに1kmほど北上した場所にあるのが相泊温泉です。
日本最東北東端にある温泉で、海岸を掘りだして作られた温泉からは、天気が良いと国後島がはっきりと見える絶好のロケーションです。
セセキ温泉と比べて海から離れているため、満潮時でも入浴ができます。
波が目の前まで押し寄せてくる状況での入浴という、ほかにはない貴重な体験ができるのが相泊温泉の醍醐味でしょう。
入浴期間は5月下旬~9月中旬頃となっており、夏場はブルーシートで囲われて男女の浴槽が別になっていますが、それ以外の時期は囲いが撤去されるため、ワイルドな入浴を楽しめます。
海の絶景もいいけれど山の絶景を楽しみながら温泉に浸かりたいという方は、知床峠から羅臼町に向かう知床横断道路沿いにある「熊の湯」がおすすめです。
羅臼川のほとり、知床半島の原生林に囲まれた熊の湯には、眼下の渓流のせせらぎを聞きながらお湯に浸かる男湯と周囲を板壁で囲まれた女湯があります。
露天風呂の男湯からは、季節によって緑の濃さが変わる枝葉が頭上に揺れ、秋には紅葉が色づきます。
女湯からは外の景色は見られませんが、野外の露天風呂を安心して楽しみたい場合には嬉しい配慮ですよね。
これらどこの温泉も地元の方が普段から使っている場所です。
訪れたときは一声かけてから入るなど、マナーを守るようにしましょう。
知床世界遺産ルサフィールドハウスも知床羅臼ビジターセンターと同じく環境省が設置した施設です。
知床世界遺産ルサフィールドハウスには、知床半島先端部である知床岬の魅力や知床岬に到達するための知識、知床の生態系、知床の海の価値に関してさまざまな展示があります。
知床の海鳥のコーナーでは、施設周辺で観察できる海鳥を紹介していて、設置されている双眼鏡で海鳥を観察できます。
また、一般の観光客が訪れない知床岬や知床峠などを利用するシーカヤッカーや登山者に、ルールやマナー、現地の情報を提供も行っています。
知床羅臼ビジターセンターのような多くの展示はないですが、知床岬に行くための過酷な道のり必要な装備を知ることができ、挑戦する予定はなくても知床の自然の奥深さを感じられる場所です。
自然豊かな知床の海には、たくさんの動物や野鳥が集まります。
特に羅臼は周辺に比べて水深が深く、クジラやシャチなどが生息するため、これらの動物を見るクルージングが人気です。
このような船に乗って国後島方面に向かい沖合に出てクジラやイルカを探します。
天気によってはなかなか見られないこともあるので、もしお目当ての動物に出会えたらラッキーです!
主なクルーズ会社と運航期間は以下の通りです。
ホエールウォッチングは外国人にも人気で、特に夏は予約が早く埋まってしまうので、旅行の日程が決まったら早めに予約をしましょう。
特徴 | 運航期間 | ホームページ | |
知床ネイチャークルーズ | 定員80名と50名の2隻の船を使用。最新型のエンジンを搭載しているので、振動が少なく快適。 | 4月下旬~10月中旬 | https://www.e-shiretoko.com/ |
知床・羅臼観光船はまなす | 船長は漁師歴20年、千兆歴16年の大ベテランでクジラやシャチが大好き。 | 4月末~9月 | http://rausu-cruise.com/wp/ |
観光船アルランⅢ世 | 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。いち早くクジラを発見できます。 | 4月下旬〜10月中旬 | https://shiretoko.life/ |
知床は道内でも屈指のヒグマ出没スポットであり、知床半島には500頭ものヒグマがいると言われてます。
そんなヒグマとは道中では出会いたくはないですが、遠くからは見たいという人もいるのではないでしょうか?
野生のヒグマを船の上から観察できるのが「ヒグマボートクルーズ」です。
根室海峡を北上しながたヒグマを探し、知床岬で引き返すというコースが定番です。
安全にヒグマを観察したいという人にはぴったりのアクティビティです。
特徴 | 運航期間 | ホームページ | |
知床らうすリンクル | 知床の海を知り尽くした漁師さんが出す小型ボートで、知床岬に向かいます。小型ボートならではの臨場感が味わえます。 | 要問い合わせ(4月15日~) | https://shiretoko-rausu-lincle.com/detail_Higuma.html |
知床クルーズ 英人丸 | ヒグマが高確率で出没する「ルシャ川」付近まで、漁師歴40年以上のベテラン船長が案内します。 | 4月上旬〜10月中旬 | http://hidetomaru.com/cruising.html |
流氷観光と聞いて思い浮かべるのは、密集した流氷を大型の砕氷船がガリガリと砕いて進む迫力ある映像ではないでしょうか。
しかし、羅臼で冬の観光に主に使用するのはクルーザーや小型ボードです。海面に漂う流氷を避けながら沖へと進むので、一味違ったクルージングを味わえます。
また、この時期は流氷だけではなく、天然記念物のオオワシ、オジロワシにも高確率で遭遇できるので野鳥好きの方に人気です。
オオワシやオジロワシは知床を越冬地にしていますが、西のウトロ側では流氷の密度が高いため餌となる魚が捕れません。
一方で、羅臼は餌がとりやすい上、流氷が接岸する時期でも漁が行われるため、おこぼれの魚や、観光船が撒く餌を目当てにやってくるのです。
風を切る船上からは、流氷、鳥、そして世界遺産の知床半島の雄大な自然が見られます。
特徴 | 運航期間 | ホームページ | |
知床ネイチャークルーズ | 使用する2隻の船には、キャビンや船室、トイレが完備。最新型のエンジン搭載で振動が少ない。 | 1月下旬~3月中旬 | https://www.e-shiretoko.com/ |
知床・羅臼観光船はまなす | 元漁師(漁師歴20年)で、クジラやシャチが大好きな船員歴16年のベテラン船長が案内。 | 2月~3月上旬 | http://rausu-cruise.com/wp/ |
観光船アルランⅢ世 | 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。船長は元漁師で知床の海を知り尽くしているベテラン。 | 1月下旬〜3月下旬 | https://shiretoko.life/ |
ゴジラ岩観光(羅臼) | 午前と午後の2回出航、観光コースは約1時間の短時間クルーズのため予定が立てやすい。 | 1月下旬~3月中旬 | https://kamuiwakka.jp/ |
知床クルーズ英人丸 | 小型船ならではの臨場感のあるクルージングが楽しめる。 | 1月下旬~3月下旬 | http://hidetomaru.com/ |
知床らうすリンクル | 10人乗りの小型ボード使用。日の出に合わせた出航時間がある。 | 1月下旬~3月下旬 | https://shiretoko-rausu-lincle.com/index.html |
以前までは地元の人もなかなかたどり着けない未開の地でしたが、現在はトレッキングルートが整備されており、登山道入り口から往復約6km(3時間)の登山が楽しめます。
羅臼湖周辺は標高700m前後ながら緯度が低いため、本州中部の2,000~2,500mクラスの山に相当する環境となっており、トドマツやハイマツ、ダケカンバなど寒さに強い高山植物が多く自生しています。
また、キタキツネやエゾシカ、ヒグマなど北海道を代表する固有種の生息地であり、国の天然記念物に指定されているオジロワシの繁殖地でもあります。
高山植物やそこに息づく昆虫などをキタキツネやエゾシカが食べ、そのエゾシカをヒグマやオジロワシが食べる。そして、食べ残しや糞は土壌に返って植物たちの養分となります。
豊かな自然に暮らす動植物たちの食物連鎖は、知床が世界自然遺産に登録された理由のひとつでもあり、羅臼湖のトレッキングではこうした自然の営みを間近で感じられる絶好の機会といえるでしょう。
トレッキングルートは登山道入り口から近い順に二の沼、三の沼、四の沼、五の沼と巡っていきますが、三の沼の奥に鎮座する羅臼岳が沼に反射して映し出される「逆さ羅臼岳」は非常に絶景です。
さらに奥まで進むと、手前に配置された展望デッキから、湿原に囲まれた羅臼湖の姿を一望できます。
なお、羅臼湖トレッキングはトレッキングルートがあるものの、ヒグマ対策などの安全面を考慮するのであればガイドツアーに申し込むことが環境省から推奨されています。
また、アップダウンはありませんが、ぬかるみや水たまりを進むので高低差以上に疲労します。時期によっては残雪もあり、初心者では難しいことも。
そのため、軽登山ができるくらいの体力は必要となります。不安な方はガイドに参加するのが無難です。
貴重な高山植物の保護の観点から長靴での登山が必須などルールがあるので、個人で入山するときは必ず「知床羅臼ビジターセンター」に立ち寄りましょう。
なお、羅臼湖のコースは標高が高いため、安全に歩けるのは雪が完全に溶ける6月下旬〜10月くらいとなりますので、注意しましょう。
知床観光といえば、ウトロ側にある知床五湖やカムイワッカ湯の滝、プレぺの滝などが有名ですが、知床連山の反対側にある羅臼にも魅力的な観光スポットがたくさんあります
羅臼を訪れたら、まずは「道の駅 知床・らうす」や「知床羅臼ビジターセンター」で、見どころなどの情報をチェックしましょう。
羅臼は見どころが多いので、どう回ればいいのかわからない人は以下のモデルコースの記事も参考にしてみてください!