冬の野付半島は超絶景!夕日だけでなく流氷も見られるかも?
2024年3月2日
ODAITO NEST 尾岱沼ネスト
-野付半島まで10分の個室ゲストハウスー
道東には、釧路、厚岸、摩周湖、阿寒湖、川湯温泉、野付半島、知床、網走、根室など人気の観光スポットがたくさんあります。
とはいえ道東は関東地方ほどの広さがあるので、日帰りで行ける場所は意外と限られます(ただ行くだけならいろいろいけますが)。
広大なエリアに点在する観光スポットのなかで、この記事では釧路から日帰りでいけるおすすめの観光地や観光スポットを紹介します。
具体的には以下のエリアについて紹介します。
知床方面は釧路から片道3時間かかるので、できれば宿泊したほうがいいので紹介しません。
次の日の予定なども考えて、旅のプランの参考にしてみてください!
とりあえず釧路駅周辺で済ませたい、時間がないという人はここで紹介している場所に行くとよいでしょう。
釧路市のシンボルとも言える「幣舞橋」は、釧路川の最も下流部に掛けられた全長124m、幅33.8mの橋です。明治33年(1900)に最初の幣舞橋が誕生して以降、何度か掛けかえられていて、現在の橋は昭和51年(1976)に完成した5代目の幣舞橋です。
橋の4か所の欄干には、現代日本を代表する4人の彫刻家の裸婦像「四季の像」が建てられています。
日本百名橋のひとつであるとともに、札幌市の豊平橋、旭川市の旭橋と共に北海道の三大名橋であり、また、世界三大夕日にもなっており、その美しい夕日を撮影しようと多くの観光客が夕方には集まります。
特に春分・秋分の日あたりは幣舞橋からまん丸な夕日が見られるのでおすすめです。
夜には橋全体がライトアップされ、夏は霧に包まれた釧路港と幣舞橋の姿が幻想的に浮かび上がります。
ライトアップは日やタイミングによって色が変わるので、行くたびに違った雰囲気の橋を見ることができます。
和商市場は釧路で定番の観光スポットですので、釧路に訪れる人はほとんど行くのではないでしょうか。
昭和29(1954)年に設立された釧路市で最も歴史のある市場です。「和商市場」は、函館の朝市、札幌の二条市場と並んで北海道の三大市場に数えられていて、たくさんの観光客が訪れる人気のスポットです。
和商市場の名物と言えば、お気に入りの海鮮ネタをその場で選んで盛り付ける「勝手丼」です!
こんな感じにネタが並んでおり、市場内のイートインスペースで自分で作った海鮮丼を食べられます。
花咲かにやときしらず(鮭)など、釧路や道東で獲れるものをたくさんあるので、せっかくなので食べたことのないネタを選んでみるのがいいですよ。
1つあたりのネタは安くはないので、ネタを乗せすぎるとすぐに高額になってしまうので注意しましょう!
「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」は、幣舞橋のすぐ近くに建つ複合商業施設施設です。
館内には北海道のお土産が揃うお店などが軒を連ねており、観光スポットというよりもお土産探しによいでしょう。
夏の間は「岸壁炉ばた」というお店がオープンし、釧路川のすぐそばで炉端焼きを楽しめます。
MOOの2階は「港の屋台」という飲食店が立ち並ぶエリアもあるので、ここで食事をするのもいいと思います。
釧路駅周辺を観光する予定の方は以下の記事も参考にしてみてください。
鶴居は釧路から車で30分ほどのアクセスが良い場所です。
釧路から近いのであまり時間がないときでも日帰りで楽しむことができます。
道道53号線沿い、釧路湿原の北に位置する「鶴見台」は、国の天然記念物タンチョウの観察スポットです。
タンチョウの保護を目的として、冬期間だけ餌付けが行われていて、多い時には200羽以上のタンチョウを観察できます(冬は餌が取れないので、こうした給餌場にタンチョウが集まるのです)。
「たくさんタンチョウが見たい」という人は次に紹介するタンチョウサンクチュアリか鶴見台のどちらかに行くとよいでしょう。
「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」は、タンチョウとタンチョウの生息地を保護するために設置された施設です。
11月から3月の冬期間には、給餌が行われタンチョウの姿を観ることができます。
また、ネイチャーセンターでは、タンチョウの鳴き声や行動についての解説を聞くことができます。
釧路湿原の西に位置する「温根内ビジターセンター」は、釧路湿原について知ることができる施設です。
ここでは釧路湿原の成り立ちや生息する動植物について知ることができるので、ぜひ木道を歩く前にここで知識を入れておいたほうがいいでしょう。
何の知識もないまま木道を歩いても、ただだだっ広い湿原が広がっているのを感じるだけなので、それではとてももったいないです。
ビジターセンターの外に、約2㎞のバリアフリーの木道がつながっていて、整備された木道の上を歩いて釧路湿原の自然を楽しめます。
釧路湿原は保護されているため立ち入ることはできませんが、木道の上であれば直近に広大な釧路湿原を感じることができます。
夏の間は湿原に生息する豊富な種類の植物を見ることができたり、たまにエゾシカがいたりするので釧路らしい自然を楽しめるでしょう。
鶴居には温泉もいくつかあります。鶴居に興味を持った人は以下の記事を参考に行く場所を決めてみてください。
釧路から1時間程度で行ける阿寒湖エリアは日帰り旅行にはちょうどいい距離です。
ただし阿寒湖周辺は見どころが多いので、日帰りでは一度に全てを周ることは諦めて興味があるものを見るようにしましょう。
「阿寒湖アイヌコタン」は、阿寒湖温泉街の一角にある北海道で最大規模のアイヌコタン(集落)です。
阿寒湖の象徴的な観光地で、まずここに訪れる人は多いです。
アイヌの方たちが今もいることを知っている人は少ないかもしれないですね。
実はここには約120人ものアイヌの方たちが実際に暮らしていて、アイヌ伝統の木彫りの工芸品店や民芸品店などの店舗が30軒ほど並んでいます。
また、アイヌコタンの近くの阿寒湖アイヌシアター「イコロ」では、アイヌの古式舞踊やロストカムイといった公演を観ることができ、アイヌの文化をもっと深く知ってみたいという人にはおすすめです。
公演のスケジュールは時期によって違うので、公式サイトで確認してから行くようにしましょう。
「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」は、阿寒地区の湖や森、火山など自然環境に関する資料や、特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」などが展示されている施設です。
せっかく阿寒湖に行くのであれば、周辺に生息している生物や地理について知っておくと、観光がもっと楽しくなります。
また、冬にはスノーシューや歩くスキーのレンタルを行っていて、周辺の自然の中を手軽に散策できます。
具体的な使い方やコースについても教えてくれるので、興味がある人はレンタルしてみてもいいでしょう。
「ボッケ」とは、アイヌ語で「煮え立つ場所」という意味で、「泥火山」のことを指します。
「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」の裏から北に向かって15分程歩くと「ボッケ」があります。
地下から泥が火山ガスとともに噴き出ていて、非常に高温になります。なので、真冬でもここだけは雪が積もらずに、年中ボッケを見ることができます。
センターからボッケを通り、観光船乗り場まで続く「ボッケ遊歩道」の周辺の森では、エゾシカやエゾリスなどの野生動物の姿を観ることができます。
自然が豊かな阿寒湖は楽しめるコンテンツがたくさんあります。
また温泉も日帰り温泉含めたくさんあるので、気になる人は以下の記事もチェックしてみてください。
川湯温泉・摩周湖エリアは釧路から1時間半ほどの場所で日帰りにちょうどいい距離です。
阿寒湖からは東に1時間の場所で、実は同じ阿寒摩周国立公園にあるエリアなのです。
自然が豊富なこのエリアは阿寒湖エリアと同様に見どころが多いので、限られた時間で周るなら興味のある場所に行くようにするとよいでしょう!
弟子屈町にある「川湯温泉」は道東を代表する温泉地です。
今も火山活動を続ける硫黄山を源泉として豊富な湯量を誇ります。五寸釘を溶かすほどの強酸性の泉質で、高い殺菌効果によりさまざま効能があると人気の温泉です。
この川湯温泉街にあるのが「川湯ビジターセンター」です。
1階には図書コーナーのあるラウンジ、川湯温泉を取り囲むように自生しているアカエゾマツの森について解説している展示コーナー、2階には大きな窓から森を眺めながらくつろげるカフェスペースなどもあります。
センターの裏に広がるアカエゾマツの森をスタッフが案内してくれる「ガイドウォーク」、弟子屈の自然と星空を映像で紹介する「星空シアター」などの、イベントも開催しています。
いろんなイベントを行っているので、興味がある人はスタッフに聞いてみるとよいでしょう。
このエリアでは定番の観光地「硫黄山」。
川湯温泉の源泉でもある硫黄山は、現在でも活動を続けていて、周囲には硫黄の臭いが立ち込めています。
写真からもわかる通り、かなり近くまで行くことができ、その熱気を肌で感じることができます。とても熱いので、あまり近づきすぎないようにしましょう。
硫黄山は明治初期から昭和30年代までは、火薬やマッチの原料となる硫黄の採掘所として利用されていました。
現在、硫黄の採掘は行われていませんが、道東を代表する観光名所として多くの人が訪れます。
「摩周湖」には、「摩周第一展望台」「摩周第三展望台」「裏摩周展望台」と3つの展望台がありますが、その中でも広い駐車場やレストハウス、トイレなどがあり、最も多くの人が訪れるのが「摩周第一展望台」です。
摩周第一展望台にはレストハウスやテラスがあるので人気ですが、個人的には摩周第三展望台が一番摩周湖の雄大さを感じるので好きです。
ただし摩周第一展望台以外は冬季は道が通行止めになるので、冬の間は第一展望台にしか行くことができません。
このエリアの詳細は以下の記事でもっと詳しく紹介しているので、気になる人はご覧ください。
釧路から根室方面(東)へ車を走らせ、厚岸へ1時間、浜中へは1時間半ほどです。
いずれも日帰りで行くことはできますが、絶景が続くこのエリアはすべて回り切るのは難しいので、可能であれば宿泊か何日かに分けて行くか、本当に気になる場所だけ巡るのが望ましいでしょう。
平成5年(1993年)に、汽水湖である厚岸湖とそこに流入する別寒辺川周辺の低層湿地が「厚岸湖・別寒辺牛湿原」としてラムサール条約登録湿地として認定されました。
この地域には、オオハクチョウやオジロワシ、オオワシ、タンチョウなど多くの鳥類が生息していて、これまでに240種以上が確認されています。
「厚岸湖・別寒辺牛湿原」はアクセスが難しいエリアですが、ガイド付きのカヌーツーリングに参加することで、湿原の自然を満喫できます。
3,168haの広さを誇る霧多布湿原は、国内有数の湿原で、平成5年(1993年)にラムサール条約の登録湿地に認定されています。春から秋にかけてエゾカンゾウやクロユリ、ミズバショウなど300種類の花が観られることから「花の湿原」とも呼ばれています。
霧多布湿原を見下ろす高台にある「霧多布湿原センター」は、霧多布湿原の魅力や情報を発信する施設で、2階の展望ホールからは霧多布湿原を一望できます。
また「霧多布湿原センター」では、「浜中ネイチャーツアー」や「湿原トレッキング」など浜中町や霧多布湿原の自然を体感できるツアーの申し込みができます。
釧路から根室までは車で2時間ほどです。
やや遠いですが、ぎりぎり日帰りで様々な観光地を巡ることができます。しかし、できれば宿泊して巡りたい場所ではあります。
「納沙布岬」は、日本本土の最東端に位置する岬で、最も早く日の出が見られる場所として有名です。元旦には日本一早い日の出を見ようと多くの人が訪れます。
北海道を旅行する人は「端」に行きたくなるので、根室に行くのであれば納沙布岬に行く人がほとんどではないでしょうか。
岬の先端には、明治時代に建てられた北海道で最も古い灯台があり、晴れていれば目の前には国後島など北方領土の島々が見えます。
「風蓮湖」は、52.1キロ平方メートルの広さがある汽水湖で、野付半島とともに「野付風蓮道立自然公園」になっています。
ラムサール条約の登録湿地に認定されていて、オオハクチョウやカモ、シギなど、約330種の野鳥が観察されています。
根室は「バードアイランド」と呼ばれていて、冬になるとオオワシやオジロワシもここに集まり、野鳥好きなカメラマンもその姿を撮影しようとたくさん集まるのです。
根室エリアの人気の観光スポットは以下の記事で紹介しています。
野付半島や尾岱沼は釧路から車で2時間ほどの距離です。
ややマニアックな場所ですが北海道でもあまり見られない、道東らしい最果て感を感じられ、エゾシカなどの野生生物もたくさんいる場所であり、個人的にはかなりおすすめの場所です。
野付半島は、上の地図で細長く海に飛び出した部分で、知床半島と根室半島の間に位置する全長約26kmもの日本最大の砂嘴(海流により運ばれた砂が、長年に渡って堆積して作られた地形)です。
半島の一番細いところは50mほどしかなく、海水によって森が浸食されて立ち枯れたトドマツが残る「トドワラ」やミズナラが立ち枯れた「ナラワラ」など独特の景色が見られます。
海水によって侵食されているので、この場所は100年後には無くなると言われている場所です。
野付半島の自然や歴史について情報発信している「野付半島ネイチャーセンター」には、1階に地元の海産物を使った料理を提供するレストランや特産品の販売をする売店、2階には自然や歴史の展示コーナーがあります。
野付半島への観光船が発着する尾岱沼は、北海シマエビの「打瀬舟漁」が行われることで知られています。
明治時代から今も変わらず行われている打瀬舟漁は、北海シマエビのすみかであるアマモ(海藻)を傷つけないように、エンジンを使わず帆に風を受けて進む曳網漁というものです。
このエリアはホタテが有名で、道の駅「おだいとう」ではホタテバーガーが食べられます。
見た目は質素ですが、ホタテがしっかりと詰まっていてとても美味しいので、道の駅に立ち寄ったらぜひトライしてみてほしいご当地グルメです。
野付半島の観光スポットはこちらでかなり詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。
釧路から日帰りで行ける観光地を紹介しましたが、書いていて「道東は本当に広いな」と改めて思いました。
札幌がある道央や函館がある道南などに比べて道東は都市間の距離が非常に長いので(普通に100キロとか)、移動に時間がかかります。
どのエリアでも観光だけでなくアクティビティも楽しめるので、一気に周ろうとせず、せっかくなのでその地が記憶に残るような旅行をしてもらえるといいなと思います。