北海道の冬は、雪と氷がどこまでも続く銀世界。
「だからどこに行っても同じ」と思うかもしれません。
しかし、同じ北海道でも手つかずの自然が多く残されている道東エリアは、北海道の4割を占めるその広大さゆえに、地域によって見せる景色が違います。
だから本当は1週間くらい滞在してほしい。しかし、そんなに休みが取れないという人がほとんどでしょう。
そこでこの記事では、3泊4日という限られた時間で道東を遊び尽くすために、アクティビティを取り入れながら、冬のモデルコースを紹介します!
4泊5日でも大丈夫!という方は以下の記事を参考にしてみてください。
1日目
雪の上を歩くアクティビティから始まる1日目は、冬の間も濛々と煙をあげる硫黄山、湖畔を掘ると温泉が湧き出すという不思議な体験ができる屈斜路湖と、まさに「道東エリアならでは」尽くし。夜は釧路駅周辺に泊まり、釧路名物に舌鼓を打ちましょう。
1日目のスケジュール
13:00発摩周湖スノーシューツアー→14:30着摩周湖スノーシューツアー終了
14:35着カムイテラス→15:00発カムイテラス
15:20着アトサヌプリ→16:00発アトサヌプリ
16:15着屈斜路湖→17:00発屈斜路湖
18:00着釧路駅周辺
摩周湖のスノーシューツアーに参加
川湯温泉から車で27分、摩周湖第一展望台からスタート後、雪の中を歩くスノーシューツアーに参加します。
ちなみに、摩周湖第一展望台に併設しているカムイテラスでスノーシューを借りれるので、ツアーに参加しなくても歩くことができます。
スノーシューとは西洋かんじきのことで、スノーブーツなどに装着することで、浮力を高め、足が雪に沈むのを防いでくれます。
ツアー中は写真を撮ったり、絶景をしばらく眺めたり、坂をソリで滑ったり、ホットドリンクで一息吐いたりと冬の摩周湖を堪能できます。
摩周湖スノーシューツアーを行っているガイド会社をピックアップしたので、参考にしてみてください。
・Matatabi
・そもくや
・ノースイーストカヌーセンター
ツアーの時間や料金などはガイド会社によって違います。おおむねショートコースで1時間半~2時間程度、料金は6,000~15,000円(1人参加)となっていますが、詳しくは各ガイド会社に問い合わせしてください。
カムイテラスでお土産探し
展望台に隣接するカムイテラスで購入できるお土産には、ここでしか買えない「摩周湖カムイテラスラングドシャ(1,080円)」や数量限定の「mashu ruby chocolate(5,500円)」などがあります。
ラングドシャは生地に生キャラメルが練り込まれているので甘さがしっかりあり、コーヒーにとてもよく合いますよ。「mashu ruby chocolate」は、摩周ルビーと呼ばれる地場のいちごをフリーズドライにした上質なチョコレート菓子。お値段は高いですが、毎日完売してしまう人気商品です。
この他に、摩周ルビーを使ったストロベリーフレーバーの発泡酒「摩周湖CRAFT STRAWBERRY(990円)や、人気№1のロングセラー商品「幻想摩周湖カマンベールチーズケーキ」などがあります。
アトサヌプリ(硫黄山)見学
カムイテラスから車で21分。
砂利道を歩いて白煙が吹き出る噴気孔のそばまで近づけるため、地球の蠢きをよりダイナミックに感じられます。
雪に覆われた硫黄山は普段と違う姿でとても美しく魅力的です。
屈斜路湖で砂堀り温泉
アトサヌプリから車で16分。
屈斜路湖は日本のみならず世界でも有数の広さを持つカルデラ湖で、どこから見てもコバルトブルーの湖水が美しい人気の観光地です。
しかも、湖畔の砂浜を掘ると温泉が出るので、好きな場所に自分で露天風呂が作れてしまう珍しい場所でもあります。
周辺が火山地帯のため、砂浜の下の水が常に温められた状態となっているのが、湖畔で砂湯を楽しめる理由です。また、屈斜路湖は淡水なので海水のようにべたつかず、気持ち良く入れるのも人気に一役買っています。
しかし、実際には体が浸かれるほど穴を掘れる人は少なく、途中で断念してしまうのだとか。その場合でもスワンボートの乗り場近くに無料の足湯があるので、膝まで温泉に浸かりながら屈斜路湖を眺めることができます。
釧路駅周辺で宿泊
屈斜路湖から車で1時間35分、1日目の宿泊地釧路駅周辺に到着です。
釧路駅から徒歩圏内、温泉施設がついた天然温泉幣舞の湯ドーミーインPREMIUM釧路やホテルグローバルニュー釧路、スーパーホテル釧路などがあります。
釧路駅周辺の宿泊施設は温泉が付いているところも多く、飲食街にも近いという利便性に長けながらも、温泉にゆっくりと浸かって一日の疲れを癒せるのが嬉しいですよね。
素泊まりプランなら、釧路の夜を彩る幣舞橋の美しい夜景と共に、名物を味わいにでかけましょう。
炉端焼き発祥の炉ばた、釧路ザンギ発祥のお店である鳥松、あっさりとした醤油味に縮れた極細麺が特徴の釧路ラーメンが食べられる河むら、創業は昭和41年の老舗つぶ焼きの名店かど屋、太麺の上にカツとミートソースがたっぷりかかった釧路のソウルフード「スパカツ」の起源とされるレストラン泉屋など、多種多様な食事が選べます。
2日目
2日目は早起きして、冬の釧路川のカヌー体験からスタートします。ツアー終了後はさっきまで同じ目線で見ていた湿原と、今度は釧路市湿原展望台の上から眺めてみましょう。釧路を出発後は厚岸の道の駅、霧多布岬、明治公園と立ち寄り、根室駅周辺に宿泊します。
2日目のスケジュール
5:00~7:00発釧路湿原カヌーツアー→9:00着釧路湿原カヌーツアー終了
9:50着釧路市湿原展望台→11:30発釧路市湿原展望台
12:30着厚岸道の駅グルメパーク(昼食)→13:30発厚岸道の駅グルメパーク
14:10着霧多布岬→14:30発霧多布岬
15:40着明治公園→16:10発明治公園
16:15着根室駅周辺(宿泊)
釧路湿原カヌーツアー
霧氷に覆われた釧路湿原を縫うように進むカヌーからは、ダイヤモンドダストが見られることも。そんな貴重な体験ができるのは、冬の北海道の早朝だからこそ。
そもそも冬にカヌーができるの?と思うかもしれませんが、釧路川は真冬でも完全結氷することがないため、夏と同様にカヌーが楽しめます。
冬に釧路川でカヌーができるのはあまり知られていないこともあり、夏ほど混雑もなく、貸し切り感覚で大自然を楽しめます。
蓮葉氷と呼ばれる氷によって釧路川が下れないときは、釧路湿原内を流れているもうひとつの川であるアレキナイ川に変更されます。
なお、冬の釧路川カヌーツアーを開催しているツアー会社の中には、宿泊ホテルや釧路駅への送迎を行っているところもあります(カヌーショップヒライワ、Marsh&River、塘路ネイチャーセンターなど)。冬道の運転に自信がない場合は、送迎について事前に確認しておきましょう。
カヌーツアーは1時間30分~2時間(送迎込みで3時間~4時間)ほどで終了するところが多いので、早朝ツアーに参加の場合は、ツアー後に好きな海鮮を好きなだけ盛って食べられる勝手丼が名物の和商市場で朝食をいただくのもおすすめです。
釧路市湿原展望台
JR塘路駅から車で39分の場所にあります。入場無料の1階にはレストハウスが入っており、軽食のほか売店では、北海道産の牛乳を使用したソフトクリームが食べられます。幻の魚イトウが展示してある2階や3階の展望室や屋上は有料です。
なお、釧路市湿原展望台の展望室や屋上からは、木々に視界を遮られてしまい、釧路湿原が見えにくいことがあるので、木道を歩いて片道15分ほどのサテライト展望台へ行ってみましょう。
左側の半周はバリアフリー設計となっており除雪されているので積雪していてもアクセスできます。
サテライト展望台からは視界を遮るものがなく、まるでサバンナのような眺望が楽しむことができます。
厚岸道の駅グルメパークで昼食
釧路市湿原展望台から車で1時間、厚岸道の駅グルメパークで昼食です。
グルメパークの名の通り、道の駅とは思えないほど、幅広い食事に対応しているのが特徴。
カキフライや牡蠣入りパスタなど、和食から洋食までカジュアルに食べられる「レストランエスカル」、生牡蠣と厚岸ウィスキーのセットを大人の雰囲気の中で食べられる「オイスターバールピトレスク」、魚介市場で購入した牡蠣を始めとした海鮮を、その場で焼いて食べられる「炭火焼炙屋」と、厚岸町の名産の牡蠣をさまざまな方法で味わうことができます。
住所 | 厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地 |
電話番号 | 0153-52-4139 |
営業時間 | 4月~10月は9:0~19:00 11月~3月は10:00~18:00 (毎週月曜は定休日、月曜が祝祭日の場合は火曜) |
料金(一例) | 金のカキフライ2,500円、生牡蠣三点厚岸ウィスキーセット1,650円~、元祖バケツ牡蠣2,500円など |
駐車場 | あり |
公式サイト・SNS | 厚岸道の駅グルメパーク/Instagram/Facebook |
霧多布岬
厚岸道の駅グルメパークから車で39分。
落石岬から車で1時間7分、野生のラッコの生息地として有名な観光地です。正式名称は湯沸岬ですが、アザラシを多く見かけることからトッカリ(アイヌ語でアザラシの意味)岬と呼ばれることもあるので、探してみましょう。
その名のとおり霧の発生が多い場所ですが、岬の先端にある湯沸灯台までの道すがらには、夏にはエゾカンゾウやヒオウギアヤメ、ノハナショウブ、タチギボウシなど色とりどりの花が咲きますが、冬は空気が澄んでいるため夏とは違った絶景を楽しむことができます。
明治公園
霧多布岬から車で1時間11分、3基の赤いサイロが特徴の明治公園でおとぎ話のような光景を眺めましょう。2020年のフォトジェニックな近代化産業遺産ランキング全国1位、函館の五稜郭公園と並んで日本の歴史公園100選に認定されるなど、他にはない景勝地として近年人気が高まっています。
根室といえば日本一早く昇る朝日が有名ですが、もちろん夕日も見られます。夕日に照らされるサイロもまた一興ですよ。
運が良ければシマエナガなどの野鳥が見られることもあり、野鳥好きの方にもおすすめです。
根室駅周辺で宿泊
明治公園から車で5分、根室駅周辺に宿泊します。
全室Wi-Fi&有線LAN無料のイースト・ハーバーホテルや、大浴場にサウナもあるTabistホテルねむろ海陽亭、古い友人の家を訪れたようなぬくもりを感じるリーズナブルな宿、民宿花咲などがあります。
食事なしのプランなら、根室市民のソウルフード「エスカロップ」を食べに、発祥の店であるニューモンブランを訪れてみてはいかがでしょう。
根室の名物として外せない花咲ガニは残念ながら夏が旬なのですが、冬でも地元の人が足しげく通う名店大八、回転寿司超激戦区の北海道において上位に名を連ねる根室はなまるなど、ぜひお店にて根室の味を堪能してみてください。
3日目
納沙布岬で日本一早い日の出を見た後は、年間45日間しか見学できない氷下待ち網漁へ。そこから春国岱で絶景を眺め、道の駅やカフェでグルメを楽しみ、夕方または夜に野付半島にてフォトツアーに参加します。ツアー後は尾岱沼に宿泊します。
3日目のスケジュール
6:00着納沙布岬→7:00発納沙布岬
8:30着道の駅スワン44ねむろ(氷下待ち網漁見学)→11:00発道の駅スワン44ねむろ
11:10着春国岱→12:00発春国岱
12:10着道の駅スワン44ねむろ(昼食)→13:40発道の駅スワン44ねむろ
14:20着カフェミルフイユ→15:20発カフェミルフイユ
16:10着野付半島ネイチャーセンター
21:00着尾岱沼で宿泊
納沙布岬で日の出を見る
根室駅周辺から車で30分、別名「流氷岬」とも呼ばれる納沙布岬へ朝日を見に行きます。流氷は毎年必ず見られるわけではないのですが、運が良ければ、岬の周辺をぐるっと囲むように流氷に覆われた海原の先から昇る朝日が見られます。
流氷がなくても、徐々に周囲をオレンジ色に染め上げる日の出が、北方領土の島影や北海道最古の灯台である納沙布岬灯台を浮かび上がらせる光景は、特別な一日の始まりを感じられるでしょう。
住所 | 根室市納沙布 |
電話番号 | 0153-24-3104(根室市観光協会) |
駐車場 | 100台(無料) |
公式サイト | 根室市観光協会 |
風連湖で氷下待ち網漁見学
根室駅周辺から車で18分、道の駅スワン44ねむろに各自で集合後、風連湖へ氷下待ち網漁の見学に行きます。氷下待ち網漁とは、文字の通り氷の下に仕掛けた網でチカやコマイなどを獲る漁で、明治中期から行われている伝統的な漁法として無形民俗文化財にも認定されています。
見学では漁場までスノーモービルにつないだソリに乗って移動。実際の漁を見学後は、網引きの体験ができます。また、漁が終了するとおこぼれをもらいにワシやトンビ、カラスがやってきます。ワシたちは氷の上に残った魚を食べ、厳しい道東の冬を生き抜きます。
なお、氷下待ち網漁見学は野付半島ネイチャーセンター、North Cruiseなど催行会社によって集合場所や料金などが異なるので注意してください。
氷下待ち網漁期間外の場合は、朝食に根室3大B級グルメである「エスカロップ」「スタミナライス」「オリエンタルライス」が食べられるお店へ行って腹ごしらえするのもいいでしょう。
エスカロップで有名な「ニューモンブラン」、スタミナライス発祥の「ニューかおり」や、オリエンタルライスといえばここといわれる喫茶「どりあん」あたりが人気です。
腹ごしらえをした後は、道東屈指のパワースポットと人気の金刀羅神社や、花咲灯台のすぐ下にある放射状の奇岩根室車石の観光へ出かけてみるのもいいでしょう。車輪を連想させる根室車石は、国の天然記念物にも指定されています。
春国岱
道の駅スワン44ねむろから車で6分、ラムサール条約登録湿地である春国岱に向かいます。
春国岱は風連湖と根室湾を分ける全長8㎞に及ぶ砂州で、湿原や砂丘を始め、広葉樹林や針葉樹林、草原、川、塩生湿地など多様な自然環境により、さまざまな種類の植物や動物が見られる自然豊かな場所で、冬は異世界のような光景が広がります。
特に野鳥は、日本で観察できる半分以上の数が見られることから、「野鳥の聖域」と称されることも。冬はオオワシやオジロワシ、タンチョウが観察できます。
一面が凍結する中に木道があり、散策をしているとエゾシカなどと併せてその姿が眺められるかもしれません。
住所 | 根室市春国岱 |
電話番号 | 0153-25-3047(春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター) |
営業時間 | 4月~9月は9:00~17:00
10月~3月は9:00~16:30(水曜休館日、水曜が祝祭日のときは翌々日。祝日の翌日及び年末年始も休館) |
駐車場 | 30台(無料) |
公式サイト | 春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター |
道の駅スワン44ねむろで昼食
自然を眺めながら食事ができるレストラン・バードパルで昼食です。
館内は全面ガラス張りなので、冬の時期は食事を楽しみながら、目の前の風連湖にやってくる天然記念物のオオワシやオジロワシの姿をゆっくりと観察できます。
売店では、根室を代表するご当地お菓子「オランダせいべい」が購入できます。こちらもおすすめなのでぜひチェックしてみてください。
住所 | 根室市酪陽1番地 |
電話番号 | 0153‐25-3055 |
開館時間 | 4月~10月は9:00~17:00 11月~3月は10:00~16:00 (月曜日・祝祭日の翌日・年末年始は休館) |
レストラン営業時間 | 11:00~15:30(ラストオーダーは15:00) |
料金(一例) | 花咲ガニラーメン1,500円、エスカロップ1,000円、シカ竜田揚げ定食2,000円など |
駐車場 | あり |
公式サイト・SNS | 道の駅スワン44ねむろ/X/Instagram/Facebook |
カフェミルフイユでスイーツ
道の駅スワン44ねむろから車で37分、別海町出身のオーナーがフランスで修行後に地元で開いたお店です。
別海町産の牛乳を使ったスイーツやお菓子を販売しており、ケーキのテイクアウトのほか、イートインができます。スイーツ好きの人たちの間で「札幌や東京のお店にあるようなクオリティの高さ」と口コミが広がり、現在は地元以外から通う人も多い人気店。
店内はとても落ち着いた雰囲気なので、ゆったりとした贅沢な時間をすごせます。
住所 | 野付郡別海町宮舞51-4 |
電話番号 | 0153-74-0668 |
営業時間 | 10:00~17:00(月曜・第2・4火曜定休) |
料金(一例) | 季節のミルフィーユ820円、ベリーのパブロバ840円、クレープシュゼット840円など |
駐車場 | あり |
公式サイト・SNS | カフェミルフィーユ/Instagram |
野付半島ネイチャーセンターでトドワラ星空フォトツアー
カフェミルフイユから車で50分、野付半島ネイチャーセンターに集合後、トドワラ星空フォトツアーに参加します。
結氷した野付湾にかかる木道を歩き、トドワラ桟橋にてプロカメラマンによる撮影が行われます。視界を遮るものがない海の上には満天の星空が広がり、まるで異国のような気分を味わえます。撮影した写真はデータ3枚がプレゼントされます。
帰り道は木道ではなく、ガイドの案内により完全結氷した野付湾を歩く貴重な体験も。17:20~18:10集合で、ツアー所要時間は2時間30分ほどになります。
なお、カフェミルフィーユには寄らず、野付半島ネイチャーセンターに15:00~15:50までに集合ができる場合は、氷平線夕景フォトツアーの参加も可能。こちらの所要時間は2時間ほどです。
ツアーに参加しなくても、散策するだけでも楽しめる場所です。野付半島は風が強く非常に寒いので防寒はしっかりと!
集合場所 | 野付郡別海町野付63番地
野付半島ネイチャーセンター1階ロビー |
申し込み | 080-9072-1625(GrandCrew担当 上田) |
支払い | 現金のみ |
駐車場 | あり(野付半島ネイチャーセンター) |
公式サイト | 冬の絶景フォトツアー別海町 |
尾岱沼周辺で宿泊
星空フォトツアー終了後、野付半島ネイチャーセンター近くの尾岱沼に移動して宿泊します。
野付湾に面した温泉宿尾岱沼温泉シーサイドホテルや、格式張らない気軽な宿野付湯元うたせ屋、気さくなオーナーが道東エリアの情報を教えてくれるゲストハウス尾岱沼ネストなどがあります。
4日目
最終日となる4日目は尾岱沼から知床羅臼へ。野趣溢れる秘湯で早速知床の大自然を感じたあとは、昼食を挟んで羅臼漁港よりクルーザーで流氷・バードウォッチングに出かけます。帰港したら道の駅でお土産を購入し、冬の道東エリア3泊4日の旅が終わります。
4日目のスケジュール
10:00着熊の湯→11:00発熊の湯
11:15着丸魚濱田商店→12:50発丸魚濱田商店
12:55着羅臼漁港→13:00発流氷・バードウォッチング
14:00着羅臼漁港→14:05着道の駅知床らうす
熊の湯
尾岱沼から車で1時間12分、羅臼町から知床峠に向かう知床横断道路(冬期間は通行止めですが熊の湯までは行けます)沿いにある雪見の露天風呂です。
道路沿いに車を停め、「いで湯橋」を渡ってしばらくすると脱衣所が見えてきます。男湯は羅臼川の渓谷にあり、大自然を眺めながらの入浴が可能。熱めの白濁のお湯が冷えた体に染みわたります。
女湯は別で囲いがあるので安心ですが、景色はあまり見られないので注意してください。
なお、24時間入浴が可能ですが、朝3~7時頃の清掃中は入れません。
また、熊の湯は無料で入浴ができますが、管理・維持は地元の有志の方々がご厚意で行ってくれています。利用したときは、脱衣所にある寄付金箱にお礼をしておきましょう。
丸魚濱田商店でランチ付きウニ割り体験
熊の湯から車で7分、丸魚濱田商店にてウニの殻割り体験と海鮮ランチを楽しみます。
高級海鮮として名が知られているウニですが、どうやって殻から割っているのか、中身のどの部分を食べているのか、知らない人は多いですよね。濱田商店では羅臼のウニがおいしい理由やウニ漁について話しを交えながら、工場長の手本の後に参加者がウニの殻を割って、折り詰めするまでを体験できます。
体験後は自分で殻を割ったウニを始め、新鮮な刺身がのった海鮮丼を昼食にいただきます。
なお、ウニ割り体験は事前予約が必要で、希望日の1週間前まではメール(hamada@rausu.co.jp)にて、1週間以内であれば電話にて直接行ってください。
住所 | 目梨郡羅臼町礼文町365-1 |
電話番号 | 0153-87-3311 |
期間 | 2月1日~6月10日まで |
時間 | 11:30~13:00(11:25集合) |
料金 | 5,800円 |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | 丸魚濱田商店 |
流氷・バードウォッチング
丸魚濱田商店から車で4分、流氷・バードウォッチング集合場所の羅臼漁港へ向かいます。
密度の高いウトロ(知床半島の西側)の流氷に対し、羅臼は密度が低いため、小回りの利くクルーザーや小型船による、流氷を避けながらの爽快なクルージングが体験できます。
また、流氷に閉ざされない羅臼港では冬も漁が行われ、おこぼれを狙いにやってくるオオワシやオジロワシといった天然記念物が高確率で見られます。
運が良ければ、アザラシなどの野生動物が見つけられるかも。
流氷・バードウォッチングの催行会社には、知床ネイチャークルーズや知床・羅臼観光船はまなす、観光船アルランⅢ世などがあります。
道の駅知床らうすでお土産
羅臼漁港から車で2分。
観光案内所が併設されているので、観光地の情報やクルーズ船の予約などが行える他、隣接されている深層館や海鮮工房では羅臼の海産物を始めとしたお土産が購入できます。
さらに、深層館2階の知床食堂では羅臼のグルメを楽しめますが、昼食は済んでいるのでここでは羅臼の海洋深層水で作ったソフトクリームを食べてみるのもおすすめです。
住所 | 目梨郡羅臼町本町361-1 |
電話番号 | 0153-87-5151 |
営業時間 | 4月~10月は9:00~17:00、11月~3月は10:00~16:00(年末年始、深層館は毎週火曜日(11月~4月)、海鮮工房は毎週日曜日(11月~4月)が休業日) |
駐車場 | 普通車25台、大型車3台、身障者用2台 |
公式サイト・SNS | 道の駅知床らうす/知床食堂 |
旅のアドバイス
道東は雪が少ないので日中の運転は大通りは比較的安全です。
しかし、朝晩はアイスバーンで非常に滑りやすく危険なので、雪道の運転に慣れていない方はなるべく日が出ている時間に運転するようにしましょう。
また、服装にも気をつけましょう。しっかりと防寒することは当たり前ですが、歩道は滑りやすく、雪が降ったあとに十分な除雪がされていない場合は雪が靴に入り込むこともあるので、スノーブーツを持参することをおすすめします。
冬の服装についてはこちらの記事を参考にしてみるとよいでしょう。
冬は天気が安定する傾向にありますが、急な悪天候に見舞われることもあるので、ゆとりを持ったスケジュールで旅行をすることも重要です。