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絶景だらけの冬の道東観光ガイド!在住者が教える本当に楽しむコツと注意点

摩周湖

北海道の冬の観光は、札幌雪まつりを除いてオフシーズンに入る。

そんなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか?

でもそれは、冬の北海道の本当の素晴らしさを知らないだけかもしれません。

とくに、北海道全体の約4割を占める広大な土地を擁する道東は、凍てつく寒さや雪に閉ざされる厳しい世界だからこそ、日本でもここでしか見られない景色に出会える唯一無二の場所です。

冬こそ訪れてほしい道東の絶景スポットをご紹介します。

この記事はかなり長いので、ブックマークをしていつでも見られるようにしておくことをおすすめします!

知床(ウトロ周辺)

知床半島の西側ウトロ地区は、流氷や波に浸食された断崖絶壁が続く風光明媚な場所です。

同じ海や森でも、観光のピークとなる夏とは異なる、冬だからこその絶景が味わえます。

自然が生み出す氷の芸術~フレペの滝

しとしとと零れるように流れることから、別名「乙女の涙」とも呼ばれるフレペの滝は、冬になると染みだした水や北風に吹き上げられた飛沫が凍って氷瀑となり、夏とは一変した美しさを見せてくれます。

フレペの滝

フレペとはアイヌ語で「赤い水」という意味があり、夕日が映りこんで赤く見えるから、鉄分が多く含まれるからなど由来は諸説ありますが、氷瀑は淡い青色に輝いています。

フレペの滝

これは、時間をかけて凍ることで空気が押し出され、透明度が高くなると、太陽の光が通過する際に青が反射して見えるためです。

眼下を望むと100mの断崖絶壁に迫りくる流氷と紺碧の海原、一面の雪原の向こうには白く覆われた知床連山、そして目の前には淡い青色の氷瀑と化したフレペの滝。

どの一枚を切り取っても、冬の知床でしか出会えない絶景です!

フレペの滝の展望台までは遊歩道があり、雪が踏み固められているので冬靴やスノーブーツで散策が可能ですが、遊歩道から少しそれると雪を踏み抜いて膝くらいまで埋もれてしまうこともあります。

フレペの滝

雪の遊歩道を自由に歩きたい場合は、知床自然センターでスノーシュー(靴に装着する器具で、雪との接地面を広くして浮力を高め、沈みにくくします)をレンタルしているので利用するのがよいでしょう。

流氷が埋め尽くすウトロ港に沈みゆく夕陽~プユニ岬

知床横断道路に入る手前に位置しており、流氷の最初の接岸地として知られています。

流氷のシーズン(2~3月)になると、日中は一面を流氷に埋め尽くされたウトロ港を眼下に望み、晴れていると美しいオホーツクの海岸線や、遠くに阿寒摩周国立公園の山並みが見られる絶好の眺望は「知床八景」のひとつに数えられます。

プユニ岬

とくに夕方は、刻一刻と色合いを変える景色に、息を吸うのも忘れるほど魅了されます。

太陽がオホーツク海の向こうへと沈み始める時間帯は、ほの暗い青色の空と黄金色に輝く太陽、そして白銀の流氷が三層に。太陽が沈み切ると空はあかね色に染まり、空を映す流氷も赤く色づいて、幻想的な雰囲気を纏います。

なお、一般的にプユニ岬とは、ウトロから国道344号線を知床自然センターへ向かう上り坂の途中にある見晴橋の展望場所を指します。

オホーツク海に突き出したプユニ岬は、岬自体には直接立ち入ることはできません。

歩いて、浮いて、探して!流氷でとことん遊ぶ~流氷ウォーク

ロシア北東から流れ着いた流氷は、オホーツク海に突き出す形の知床半島によってせき止められます。とくに西側のウトロ周辺は、あとから流れ着いた流氷が蓄積していくため、流氷が高密度となる地域です

はるかかなたまで広がる流氷原は、そこが海であることを忘れる白い大地のよう。

そんな白い大地をガイドと一緒に歩けるツアーは、知床の冬の観光でもとくに人気のアクティビティです。

流氷ウォーク

ただ歩くだけではなく、流氷の切れ間のオホーツク海に浮かんでみたり、流氷の天使と呼ばれるクリオネを探してみたり。

流氷の上で寝転んで一休みしていると、どこからともなく「キュー」「ギー」と動物のような声が聞こえてきますが、これは密度の高さゆえに流氷同士がぶつかり合って聞こえる「流氷鳴き」と呼ばれるもの。

流氷をここまで遊びつくせるのは「流氷ウォーク」だけ。ダイナミックな自然を、文字通り体感できるツアーとなります。

特徴 開催期間 ホームページ
シンラ 流氷ウォーク(同社の商標登録)を知床で初めて実施した会社。1日4回のツアーは時間帯によって異なる魅力が味わえる。 2月~3月 https://www.shinra.or.jp/
ゴジラ岩観光(ウトロ) コース名は「流氷遊ウォーク」。知床育ち、経験豊富のガイドが安全に案内。 2月~3月 https://kamuiwakka.jp/driftice/
ピッキオ知床 「流氷ウォーキング360°」のガイドツアー名のとおり、カメラと映像による上空からの流氷や、シーグラスを使って海の中をのぞく体験ができる。 2月~3月 https://shiretoko-picchio.com/ryuhyo-jp/
SOT! 「冬の知床1日ツアー知床五胡コース」内に流氷ウォークあり。ウォーク時の写真をgoogle photoにてプレゼントの特典あり。 3月 https://www.shiretoko.info/
MEPS 流氷ウォークを専門に行っている会社。案内スタッフは全員。知床で漁師やダイビングを行っている海のプロ。 2月1日~3月10日(数日変動あり) http://meps.biz/

厳しくも美しい無音の世界~知床五湖(ガイド)

知床五胡へと続く道道93号は、冬期間は一般車両の乗り入れが禁止となり、高架木道は閉鎖中となるため、個人で訪れても近づけません。

しかし、引率指導員として認定されたガイドが随行するツアーであれば、雪に覆われた白一色の世界をスノーシューで歩きながら、閉ざされた湖へと向かうことができます。

冬の知床五湖

最低気温が-10~20℃になる知床では、雪が降り積もるだけではなく、春から秋にかけて周囲の絶景を湖面に揺らしていた知床五湖も凍りつき、雪の下に隠れてしまうため、ツアーでは凍った湖面の上を歩くことができます。

断崖から望むオホーツク海には流氷が押し寄せ、観光シーズンには散策できない湿地帯に足を踏み入れると、野生動物の足跡が出迎えてくれるなど、冬にしか出会えない光景が広がります。

雪は空気の振動を吸収するので音が届きにくくなり、風の音や動物の鳴き声も消し去ってしまいます。耳に届くのは雪を踏みしめる自分の足の音だけ。

静寂のなか、まるで水彩画のような山並みを眺めていると、自分も景色に溶け込んだような気持ちになるでしょう。

風にまかせた空中散歩で大自然を一望~熱気球フリーフライト

ややマニアックですが、知床ツーリストさんが熱気球フリーフライトという流氷を空から眺めるツアーをやっています。

熱気球体験のイベントで主となる「係留(熱気球と地上をロープで結んで固定)」は、人の搭乗部が地上30mまでしか上がりませんが、冬の知床で体験できるのはロープで固定しない「フリーフライト」という方法で、最大1,000mまで上昇します。

バーナーで温められた空気がバルーン内部に溜まると、浮力によってあっという間に熱気球は地上を離れ、鳥の目線と同じ高さへ。

熱気球からの様子についてはこちらの動画を見ていただくととてもイメージがわきます。

気象条件などにもよりますが、視界を遮るもののない360°の大パノラマに斜里岳や知床連山、知床半島、流氷に一面を覆われたオホーツク海などが広がります。

また、バルーン内部が十分に温まってバーナーを消すと、無音の世界が訪れます。

視界のはるか先まで白く染まる大地を下界に、音のない空を漂う感覚は熱気球でなければ味わえません。

フリーフライトは風にまかせて飛ぶため着地点は決められず、それゆえに広大な土地でなければ実施できないため、とても希少な体験ができます。

行く前にチェック!知床観光完全ガイド【ウトロエリア】

知床(羅臼)

北半球の流氷の南限であるオホーツク海に面した知床には、毎年流氷がやってきます。

なかでも、流氷が知床半島をぐるっと回り込んで沿岸部へと到達する羅臼側は、密度が低いという特徴を生かした観光が人気となっています。

流氷の間を縫うように進む~流氷&バードウォッチングクルーズ

流氷観光と聞いて思い浮かべるのは、密集した流氷を大型の砕氷船がガリガリと砕いて進む迫力ある映像ではないでしょうか。

しかし、羅臼で冬の観光に主に使用するのはクルーザーや小型ボードです。海面に漂う流氷を避けながら沖へと進むので、一味違ったクルージングを味わえます。

また、この時期は流氷だけではなく、天然記念物のオオワシ、オジロワシにも高確率で遭遇できるので野鳥好きの方に人気です。

オオワシやオジロワシは知床を越冬地にしていますが、西のウトロ側では流氷の密度が高いため餌となる魚が捕れません。

一方で、羅臼は餌がとりやすい上、流氷が接岸する時期でも漁が行われるため、おこぼれの魚や、観光船が撒く餌を目当てにやってくるのです。

風を切る船上からは、流氷、鳥、そして世界遺産の知床半島の雄大な自然が見られます。

特徴 運航期間 ホームページ
知床ネイチャークルーズ 使用する2隻の船には、キャビンや船室、トイレが完備。最新型のエンジン搭載で振動が少ない。 1月下旬~3月中旬 https://www.e-shiretoko.com/
知床・羅臼観光船はまなす 元漁師(漁師歴20年)で、クジラやシャチが大好きな船員歴16年のベテラン船長が案内。 2月~3月上旬 http://rausu-cruise.com/wp/
観光船アルランⅢ世 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。船長は元漁師で知床の海を知り尽くしているベテラン。 1月下旬〜3月下旬 https://shiretoko.life/
ゴジラ岩観光(羅臼) 午前と午後の2回出航、観光コースは約1時間の短時間クルーズのため予定が立てやすい。 1月下旬~3月中旬 https://kamuiwakka.jp/
知床クルーズ英人丸 小型船ならではの臨場感のあるクルージングが楽しめる。 1月下旬~3月下旬 http://hidetomaru.com/
知床らうすリンクル 10人乗りの小型ボード使用。日の出に合わせた出航時間がある。 1月下旬~3月下旬 https://shiretoko-rausu-lincle.com/index.html

知床観光で抑えておくべきオススメのスポットとアクティビティ【羅臼エリア】

野付半島

先端に向かって車を走らせると、左はオホーツク海、右は野付湾という独特の形状をしている野付半島は、近年、この形状を生かした冬にしか見られない景色が注目を集めています。

白と青しかない絶景を歩いて撮る~氷平線ウォーク

釣り針やエビの尻尾などと称される野付半島は、このように野付湾を抱きこむように砂州が伸びています。

野付半島の地図

周囲を半島に囲まれる形の野付湾は、厳冬期になると全面が凍り、どこまでも氷の大地が続く絶景に変わるのです。

この光景は近年「氷の地平線=氷平線」と呼ばれており、フォトジェニックな写真や白銀の大地を利用したトリック写真が撮影できるスポットとして人気を集めています。

野付半島

唯一海が凍る場所

海である野付湾が凍るのは、外海のように波が立たない内海であることや、水深が浅いのがその理由。

砂嘴である野付半島には高い山がないので、見渡す限り氷の白と空の青だけが広がる夢のような世界となります。

ただし、結氷した野付湾を勝手に歩くのは禁止されており、安全確保のために野付半島ネイチャーセンターのガイドの同行が必要になるので注意してください。

海水に浸食されて立ち枯れたトドマツの跡が、荒涼とした風景で広がっているトドワラを往復するコースや、ネイチャーセンター周辺を短時間散策するコースがあり、どちらも日中に実施されています。

雪原にまっすぐ伸びる木道も、氷平線とは違う美しさがある光景ですので、ぜひ併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。

なお、トドワラに行くコースはガイドの同行がなくても可能で、誰でもこのような絶景を見ることができます。

トドワラの桟橋

また、日没に合わせて氷平線ウォークを楽しむ夕景バージョンでは、白と青の世界から、赤やオレンジ、薄紫へと変わる景色を背景に、プロカメラマンが撮影をしてくれるので、さらなる映え写真を希望する方はこちらに参加するのがおすすめです。

絶景すぎる野付半島・尾岱沼で訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介します!

根室

北海道のなかでも太平洋側は積雪量が少なく、北海道のもっとも東に位置する根室市は札幌市に比べて1/3ほど。

西高東低の冬型の気圧配置では、札幌市や小樽市など日本海側は雪が多くなりますが、根室市は晴天が続くので、雨や霧が多い夏よりも観光しやすい時期ともいえるでしょう。

気温は低いものの、市街地の歩道はアスファルトが出ているところもあり、冬の北海道の雪道に不安がある場合でも比較的安心して歩けます。

1,000㎞以上に及ぶ流氷の旅の終着地~納沙布岬の流氷

流氷といえば網走や知床が有名ですが、本土最東端の根室半島の先端にある岬である納沙布岬は、流氷が接岸する地域になります。

北半球における流氷の南限地域である紋別、網走、知床よりもさらに南で見られる流氷になりますが、実は北海道民にもあまり知られていない流氷の穴場スポットでもあります。

根室海峡を覆いつくす流氷は、遠くに見える知床連山まで歩いていけるような錯覚すら感じさせることから、納沙布岬は別名「流氷岬」とも呼ばれています。

納沙布岬

岬の先端近くまで立ち入ることができるので、岬周辺をぐるりと囲む流氷が見られますよ。

納沙布岬は本土最東端に位置しているため、日の出、日の入りが早いことで知られています。さいはての地に辿り着いた流氷が、赤やオレンジ色の太陽に照らされる様子は、儚くもロマンチックさを感じます。

生物の鼓動と静寂を感じる神秘のエリア~春国岱

春国岱

根室十景のひとつに数えられる春国岱(しゅんくにたい)は、長さ約8㎞、最大幅1.3㎞、面積6,000haにおよぶ巨大な砂州ながら、湿地や沼、川などがあるため、冬になると一面が凍結します。

春国岱

冬の春国岱

そして凍結した水面を雪に埋もれずに残った草木を食べに、エゾシカなどの野生動物が群れを成して移動する様子が見られます。

また、冬になるとオオワシやオジロワシ、オオハクチョウ、タンチョウなどがやってくるバードウォッチングのメッカとしても知られています。

一方で、地盤沈下による海水の影響を受けて立ち枯れしたアカエゾマツや、倒木が目立つ原生林を木道に沿って進んでいると、俗世を離れ、夢の中に降り立ったような不思議な感覚になり、このような景色は春国岱でしか見られないかと思います。

春国岱

根室で行くべき定番のおすすめ観光スポットとグルメをどこよりも詳しく紹介!

釧路

道東観光の拠点として降り立つ人も多いですが、「冬に楽しめる観光地は少ない」と誤解を受けている面も。

道東晴れと呼ばれる、澄み切って凛とした空気が気持ち良い釧路の冬は、知られざる魅力にあふれています。

冬ならではの光景に出会う~釧路川のカヌー下り

釧路川のカヌー下り

手つかずの自然が残る釧路湿原内を流れる釧路川は、源流の屈斜路湖から太平洋までノンストップで下れることから、カヌーやカヤックの愛好家からは「聖地」と呼ばれています。

しかも、冬は最盛期のような混雑はなく、川でほかの人とすれ違うこともないので、ゆったりとプライベート感覚で川下りを楽しめるおすすめのタイミング。

雪化粧した川岸や樹氷に覆われた木々を眺めながらのカヌー下りは、まさに雪と氷が作り出す別世界です。

カヌー

川の水温が気温を下回ると、発生した水蒸気(気嵐:けあらし)が、より幻想的な景色を演出します。

さらに、冷え込みが強く風のない早朝には、空気中の水蒸気が氷の結晶になり、太陽の光に反射してきらきらと輝くダイヤモンドダストが見られることも。

釧路湿原は野生動物の越冬地となっているので、運が良ければ絶滅危惧種のオオワシを始め、天然記念物のオジロワシやタンチョウ、エゾシカなどと遭遇するチャンスもあります。

オオワシ

オオワシ

なお、釧路川は完全結氷しませんが、蓮葉氷と呼ばれる氷板の出現によっては、安全を期して川下りの場所が釧路川支流のアレキナイ川に変更されることもあります。

アレキナイ川も釧路湿原内を流れており、流れがほとんどないとても穏やかな川となので冬でも安心なのです。

冬の釧路観光を最大限に楽しむためのおすすめスポットや体験を紹介します

阿寒湖

内陸に位置し、周囲を山に囲まれている地形のため、冬は気温が-10~20℃と厳しい冷え込みになる一方で、風が弱いという特徴があります。

そして、この特徴を生かした阿寒湖ならではの見事な風景が見られます。

湖の上に出現する奇跡の花畑~フロストフラワー

最近話題のフロストフラワーはfrost=霜、flower=花の意味が表すとおり、霜の花を指す言葉です。

阿寒湖のフロストフラワー

水面に張った氷の上に水蒸気がくっつき、それが夜間から早朝の冷え込みによって、大きくふくらみ、まるで花のような形になる霜の結晶の現象で、寒さの厳しい北海道では湖や川だけではなく、水を張ったバケツや水たまりなどでも見つけることができます。

しかし、阿寒湖のように広範囲に渡ってフロストフラワーが咲き誇る場所は、北海道広しといえども多くはありません。

そもそも、フロストフラワーは水が薄く凍って雪が積もっておらず、気温は-15℃以下、無風であるなど、いくつも厳しい条件をクリアしていないと咲きません。奇跡的に大きくなっても、風が吹くと一瞬で消え去ってしまうくらい儚いものなのです。

しかも、北海道で水面に薄氷が張るのは12月~1月くらいで、2月以降は水温が下がってどんどん氷が厚くなってしまうため、フロストフラワーの出現率はグンと下がります。

ところが阿寒湖は、湖底から湧き出した温泉によって厚い氷が張らず、強い風が周囲の山によって遮られやすいカルデラ湖であるなど好条件が揃っているので、3月中旬くらいまで見られるチャンスがあります。

とはいえ、好条件が揃っている阿寒湖でも、フロストフラワーの花畑の確率は20~30%と決して高くはありません。

まさに、見られたら奇跡といえる、幻の花畑です。

絶景!美しい冬の釧路・阿寒湖観光で絶対に楽しみたい景色とアクティビティ

摩周・屈斜路周辺

アイヌ語で神の湖という意味のカムイ・トーが由来の摩周湖と、湖や沼の出口を指すクッチャロが由来の屈斜路湖。

それに阿寒湖を含めた3つのカルデラ湖からなる広大なエリアは、1934年に北海道で初となる国立公園(前:阿寒国立公園、現:阿寒摩周国立公園)に選定されました。今現在も9割以上の地域が自然保護区として保全されており、手つかずの自然が数多く残っています。

内陸に位置するため冬は最低気温が-25℃~-30℃と、北海道の中でもとくに冷え込みが厳しいところですが、冬晴れの日が多く、過酷な環境が生み出す絶景を恵まれた天気で眺められます。

そして、特に絶景が多いのもこのエリアの特徴です。

冬にしか辿り着けない幻の展望台から望むパノラマ~摩周湖スノーシュー

霧の摩周湖と呼ばれるように、観光シーズンの夏は月の半分の確率で霧が発生しますが、一転、冬になると霧がかかる日は少なく、「摩周ブルー」と称されるサファイアのような深い青い湖面を望むことができます。

摩周湖

摩周湖は不凍湖(一年中凍らない湖)ではないのですが、近年は全面結氷しない年もあり、湖全体が凍るのは数年に一度の奇跡ともいわれています。

冬期間中は摩周第3展望台や裏摩周展望台への道路は通行止めとなるため車で行くことはできませんが、スノーシュー・スノートレッキングのツアーに参加をして外輪山を巡ることができます(摩周湖第一展望台のレストハウスでスノーシューをレンタルして登山口から個人で歩くことも可能です)。

摩周湖

吸い込まれそうなほどの青さが目に眩しい摩周湖を眼下に、氷に覆われた木々の樹氷や野生動物の足跡、遠くにそびえる阿寒の山々や斜里岳などの自然はずっと見ていられます。

天然の白いクリスマスツリーが温泉街を幻想的に彩る~川湯温泉の樹氷

川湯温泉は、古くから湯治場として親しまれてきた温泉街です。今も噴煙を上げる硫黄山を源泉として、豊富な湯量を誇り温泉街には硫黄の香りが漂っています。

川湯温泉の泉質はかなり特殊で、五寸釘を浸けておくと2週間ほどで溶かしてしまうほどの強酸性でレモンより酸っぱいとされています。

高い美肌効果と殺菌効果があるといわれていて、知る人ぞ知る人気の観光地です。

川湯温泉にある足湯

そんな川湯温泉ですが、真冬の厳しい寒さの中で木々に雪の花が咲く繊細な美しい樹氷を見ることができます。

川湯温泉

川湯温泉は針葉樹林に囲まれた場所にあり、現在も活発な地熱活動を続けている硫黄山を源とする温泉地。

ホテルの間には温泉の川が流れており、冬になると川から立ち上る湯気が木の枝について見事な白い花を咲かせています。

遊歩道が整備されているので、間近で樹氷を眺められます。

また、近くの硫黄山周辺でも見られるので、こちらも非常に美しくおすすめです。

硫黄山

絶景だらけの日本最大のカルデラ湖~屈斜路湖

日本最大のカルデラ湖(火山によってできた湖)である屈斜路湖には、冬になるとシベリアから越冬をしにオオハクチョウが集まります。

冬の砂湯

冬の砂湯

屈斜路湖は厳冬期には全面結氷しますが、湖岸の砂地や岩場の浅瀬などに温泉が沸くため、一部が凍結せず湖水の水温が高いところがあります。

オオハクチョウは、この温かい部分を目指して屈斜路湖にやってきます。

コバルトブルーの美しい湖面に浮かぶ、ゆったりと羽を休めるオオハクチョウの姿。その向こうには白く凍った湖面が広がり、さらに奥には雪を被った山々。

白と青が織りなすコントラストが見られるのは11月下旬~4月頃までとなります。

砂地には人が入れる足湯や野湯の「コタン温泉」に入ることで、絶景を見ながらオオハクチョウたちと一緒に温泉に浸かっているような気分になれます。

コタンの湯

また、冬にしか出会えない屈斜路湖の絶景に御神渡りがあります。

御神渡りとは全面結氷した湖面の氷の一部がせり上がる現象で、アイヌの人はカムイパイカイノカ(神の歩いた跡)と呼んでいました。

屈斜路湖の御神渡り

隆起した氷の塊は、太陽の光に透けるとエメラルドグリーンのような鮮やかな色に輝き、近づくとミシミシときしむ音が響いて、自然の荘厳さを感じずにはいられません。最大で10㎞、高さが2mにおよぶ年もあり、世界一の規模ともいわれます。

なかなか見られるものではありませんが、屈斜路湖に訪れた際には湖面を注意深くチェックしてみてください。

360°見渡せる天下の絶景ポイント~美幌峠

美幌峠からは屈斜路湖周辺を一望できる展望台があり、定番の観光地となっています。

周囲には高木が生えていないため、屈斜路湖と中央に浮かぶ中島がはっきりと見え、外輪を成す藻琴山や奥の斜里岳、北海道の中央部に鎮座する大雪山系の峰々も見渡せます。

朝日の名所として知られる美幌峠は、一年を通じて太陽が昇る瞬間を収めるために多くの人がやってきますが、なかでも冬は山並みの向こうから上がってくる太陽の位置が低いため、湖面や周囲の雪景色が光を反射して輝さまが圧巻で、神々しささえ感じます。

美幌峠

冬は湿度が低くて空気が乾燥し、大気中に塵が舞いにくいので、より鮮明に大自然のパノラマを目にできます。

ただし、美幌峠に続く国道243号線は、天候によっては通行止めとなる場合があるので注意してください。また、展望台へ向かう足場は圧雪でツルツルとなっているので、足元はしっかりと準備して上りましょう。

絶景と温泉が最高!摩周湖・川湯温泉・屈斜路湖の観光完全ガイド

網走

北海道の北に位置する網走は、冬の観光において厳しい寒さや大雪が懸念される地域とされますが、実は冷え込みは比較的穏やかで雪も少なく、観光しやすいエリアです。

「流氷のまち」として知られる網走では、眺望絶佳の景色が楽しめます。

迫力ある砕氷と南極観測船への乗船気分が味わえる~おーろら

冬の網走といえば流氷船ですね。

春から秋にかけて、知床の自然を海から眺められる観光船として運営している「おーろら」は、冬の時期のみ網走港より網走沖に出る流氷砕氷船へと変わります。

流氷船おーろら

観光を目的として就航した砕氷船は「おーろら」が世界初。しかも、南極観測船「しらせ」と同じ、船の重みで流氷を粉砕して進む方式となっているため、船底にぶつかる流氷の衝撃やドゴンガドンという鈍い音が伝わるダイナミックな体験ができます。

流氷船おーろら

また、広い「おーろら」の船内は、見る場所によって見られる景色が違うので、どこで見るか考えるだけでもワクワクしますよ。

流氷を思う存分楽しみたい方は、サイドデッキからの見学がおすすめ。とくに1階からは同じ目線で流氷が迫りくる迫力を楽しめます。

流氷船おーろら

船体の後方にある屋上の展望デッキからは、流氷が魅せる白一色の海原を「おーろら」が通り、砕けた氷の間の海の青さが際立つ景色が圧巻。運が良ければ流氷の上でひとやすみするアザラシやオオワシの姿が見られるかもしれないので双眼鏡があると良いかもしれません。

室内でゆったりと流氷観測を希望するなら、2階客室の特別室が良いでしょう。

海を見下ろす形で眺めがよい上、氷の海原を進む様子が目の前で見られます。

厳冬期しか行けない!下から見上げる氷瀑に言葉を失う~能取岬

能取岬

オホーツクの大海原に突き出すようにある能取岬は、冬になると大地に降り積もった雪の白、海の深い青、断崖絶壁の眼下から水平線まで流氷が埋め尽くす白、真っ青な空と、白と青が交互に織りなす絶景が広がります

また、流氷に落ちる夕日はまさに絶景。

能取岬

天気が良い日には、遠くに銀世界の知床連山が望め、流氷の上をオオワシやオジロワシが飛び交う雄大な光景が見られることも。

また、大正時代に建てられた、白と黒の縞模様がモダンな灯台と流氷を合わせた景色は、能取岬でしか味わえないノスタルジックさがあります。

さらに、能取岬の手前の美岬キャンプ場(現在は閉鎖されています)からは、冬の時期だけスノーシューを履いて森を抜けて海岸へと抜ける道があり、接岸した流氷を間近で見ることもできます。

能取岬崖下には地中から染みだした水が凍った氷瀑がいくつもあり、こちらも圧巻の光景!

能取岬

能取岬の絶景を上からも下からも楽しみたい人は、スノーシュー・トレッキングのガイドツアーに申し込んでみると良いでしょう。

網走でとりあえず行くべき定番観光スポットをすべて紹介!

冬の道東観光は防寒対策をしっかりと!

冬の北海道は寒いのは当然ですが、道東は札幌などに比べて雪が少ない分さらに寒くなります。

特に早朝や夜は風が吹くと顔が痛くなるくらいで、体感としてマイナス20度や30度になることもあります。

岬など特に風が強い場所だと凍傷のリスクもあり薄着だと非常に危険です。

マフラーや手袋など、顔や手もしっかりと防寒できる服装を用意し、足元の防寒や雪対策も必須です。

詳しくは以下の記事にまとめていますので、旅行計画の参考にしてください。

冬の道東観光前にチェック!冬の天気と気を付けるべき服装

本物の夏の道東を楽しむ!自然・グルメ・アクティビティを詳しく紹介します

道東は北海道の中でも冷涼な気候なので避暑地として人気です。

冷涼な気候にも関わらず日本でいちばん最初に太陽を見る日照時間の長さから、短い夏を旺盛に枝葉を伸ばし花を咲かす植物たちを見られます。

豊かな森林から流れ込むミネラルに育てられる海産物。

アザラシやラッコ、クジラやシャチも見られる、そんな大自然をそのまま残す道東エリアは、北海道観光の目玉といえるでしょう。

ビルに囲まれた都市部が熱射に喘いでいるとき、道東では何万本の花が咲き揃い、たくさんの海鮮を楽しむことができます。

ここでは、単に観光地を紹介するのではなく、夏だからこそ楽しめる道東のスポットやイベントを紹介します。

食に花に、アクティビティに、とくとご堪能ください。

この記事はかなり長いので、ブックマークをしていつでも見られるようにしておくことをおすすめします!

知床(羅臼)

世界遺産の知床半島へのアクセスは斜里町ウトロと羅臼町の2つのルートがあります。

大型バスの定番ツアーとして賑わうウトロに対して、比較的静かなのが羅臼ルートです。

人の少ない分、刷り込み7の情報に惑わされない本当の知床をじっくりと堪能できるでしょう。

羅臼ならではのダイナミックな自然、羅臼でしか味わえない味を楽しみましょう。

夏でも肌寒い日本一開通期間の短い国道「知床峠」

知床半島の西側に位置する斜里町「ウトロ」と羅臼町は、全長約24kmの国道334号線(通称「知床横断道路」)で結ばれています。

知床峠

毎年11月上旬~4月下旬までは冬期間通行止めとなることから「日本一開通期間の短い国道」とも呼ばれています。

開通後であっても気象条件によっては通行できる時間に規制がかかります(5月でも路面凍結で通行止めになったりするので注意)。

知床峠は、そんな「通れるだけでもラッキー」の知床横断道路の中間地点となる標高738mの最頂部に位置し、展望台や無料の駐車場が完備されている人気の観光地です。

車を降りると目の前には羅臼岳が迫り、展望台から羅臼側を望むとオホーツク海の向こうに国後島が見えます。

知床峠

国後島は羅臼町から根室海峡を挟んで直線距離で26kmのところにあるので、知床峠からでも肉眼ではっきりと見ることができますよ。

春は一面の新緑、夏は深みを増した緑、秋は黄色や赤に色づく紅葉と、季節ごとの自然の美しさが味わえますが、とくにおすすめなのが星空観賞。

知床峠

町から遠いので人工の光の影響を受けず、山ならではの済んだ空気により、頭上には見渡す限りの星屑が広がります。その壮大さは「天然のプラネタリウム」ともいわれるほど。

ただし、知床は8月でも平均気温が20度前後と低く、平地よりも標高が高い知床峠ではそれよりもさらに4~5℃下がるため、必ず上に羽織るものを用意しておくのがよいでしょう。

とくに夜間は冷え込みが厳しくなるので、季節を問わず温かい服装を心がけておでかけください。

羅臼湖トレッキング

少しマニアックですが、羅臼湖を見るためのトレッキングもここでは楽しめます。

羅臼湖

羅臼湖は知西別岳の麓、行程に大小4つの沼を擁する最奥の地にあります。

以前までは地元の人もなかなかたどり着けない未開の地でしたが、現在はトレッキングルートが整備されており、登山道入り口から往復約6km(3時間)の登山が楽しめます。

羅臼湖周辺は標高700m前後ながら緯度が低いため、本州中部の2,000~2,500mクラスの山に相当する環境となっており、トドマツやハイマツ、ダケカンバなど寒さに強い高山植物が多く自生しています。

また、キタキツネやエゾシカ、ヒグマなど北海道を代表する固有種の生息地であり、国の天然記念物に指定されているオジロワシの繁殖地でもあります。

高山植物やそこに息づく昆虫などをキタキツネやエゾシカが食べ、そのエゾシカをヒグマやオジロワシが食べる。そして、食べ残しや糞は土壌に返って植物たちの養分となります。

豊かな自然に暮らす動植物たちの食物連鎖は、知床が世界自然遺産に登録された理由のひとつでもあり、羅臼湖のトレッキングではこうした自然の営みを間近で感じられる絶好の機会といえるでしょう。

トレッキングルートは登山道入り口から近い順に二の沼、三の沼、四の沼、五の沼と巡っていきますが、三の沼の奥に鎮座する羅臼岳が沼に反射して映し出される「逆さ羅臼岳」は非常に絶景です。

羅臼湖

さらに奥まで進むと、手前に配置された展望デッキから、湿原に囲まれた羅臼湖の姿を一望できます。

なお、羅臼湖トレッキングはトレッキングルートがあるものの、ヒグマ対策などの安全面を考慮するのであればガイドツアーに申し込むことが環境省から推奨されています。

また、アップダウンはありませんが、ぬかるみや水たまりを進むので高低差以上に疲労します。時期によっては残雪もあり、初心者では難しいことも。

そのため、軽登山ができるくらいの体力は必要となります。不安な方はガイドに参加するのが無難です。

貴重な高山植物の保護の観点から長靴での登山が必須などルールがあるので、個人で入山するときは必ず「知床羅臼ビジターセンター」に立ち寄りましょう。

豪快に海水を吹上げ尾びれを跳ね上げるイルカやクジラと出会える「ホエールウオッチング」

クルーズ

自然豊かな知床の海には、たくさんの動物や野鳥が集まります。

4月下旬から、羅臼から出航する観光船に乗ってクジラやイルカを見るホエールウォッチングはとても人気で、羅臼沖でシャチやクジラ、イルカといった動物が見られます。

これだけ多くの動物に遭遇できるのは世界的にも希少な場所だそう。

主なクルーズ会社と運航期間は以下の通りなので、ホームページを確認し、気になるところで予約をしてみるといいでしょう。

特徴 運航期間 ホームページ
知床ネイチャークルーズ 定員80名と50名の2隻の船を使用。最新型のエンジンを搭載しているので、振動が少なく快適。 4月下旬~10月中旬 https://www.e-shiretoko.com/
知床・羅臼観光船はまなす 船長は漁師歴20年、千兆歴16年の大ベテランでクジラやシャチが大好き。 4月末~9月 http://rausu-cruise.com/wp/
観光船アルランⅢ世 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。いち早くクジラを発見できます。 4月下旬〜10月中旬 https://shiretoko.life/

世界有数のヒグマ生息地で楽しむ「ヒグマクルーズ」

春は羅臼ではホエールウォッチングだけでなくヒグマウォッチングもできます。

知床岬周辺は世界有数のヒグマの高密度生息域のため、高確率でヒグマと遭遇できます。

ヒグマクルーズ

道端では遭遇したくないヒグマですが、遠くからなら見てみたいという人もいるでしょう。

ヒグマクルーズは羅臼町の相泊港を出港後、北上し、知床半島の先端にある知床岬で折り返すクルージングのプランです。

ヒグマ以外にもイルカやクジラ、アザラシなど、船上から多くの野生動物が観察できるだけではなく、陸路での到達ルートが確保されていない知床岬は船でしか近づくことができないため、人の手による開拓がされていない原始の世界を楽しむこともできます。

なお、ヒグマは自然の生き物なので必ず出会うことができるとは限らないことに注意してください。

ヒグマクルーズを行っている会社は以下の2社です。

特徴 運航期間 ホームページ
知床らうすリンクル 知床の海を知り尽くした漁師さんが出す小型ボートで、知床岬に向かいます。小型ボートならではの臨場感が味わえます。 要問い合わせ(4月15日~) https://shiretoko-rausu-lincle.com/detail_Higuma.html
知床クルーズ 英人丸 ヒグマが高確率で出没する「ルシャ川」付近まで、漁師歴40年以上のベテラン船長が案内します。 4月上旬〜10月中旬 http://hidetomaru.com/cruising.html

いい出汁でます!「羅臼昆布フェスタ」で昆布づくりを体験しよう(7月)

羅臼といえば羅臼昆布。

「羅臼昆布フェスタ」は「みて・さわって・たべて」をコンセプトに例年7月第2週目の週末に開催されています。

羅臼の道の駅の裏にある「本町通り」の活性化と羅臼昆布の普及のために2014年にスタートしました。

黒ハモ丼や海鮮丼、昆布料理など地場産の海産物を満喫できるのはもちろん、羅臼昆布が商品になるまでの作業工程を体験できます。

その他、羅臼の昆布漁師にコスプレしての記念撮影ができる「なりきり昆布漁師コーナー」などもあり、羅臼昆布への愛情に満ちたイベントです。

昆布は日本料理の出汁に欠かせない食材で、料理の縁の下の力持ち的な役割を担います。そんな羅臼昆布の漁を、さらに縁の下で支える浜の母ちゃんたちが主役の「羅臼昆布フェスタ」です。

7月に羅臼に行く方は、ぜひ候補に追加してください。

知床(ウトロエリア)

知床半島ウトロエリアは日本有数の観光地の一つです。

夏になると、手つかずの自然と冷涼な空気を求めて多くの観光客が訪れ、毎年のように来道するリピーターも少なくありません。

訪れるたびに新しい発見があるというのが理由です

夏は祭りのシーズンでもあり、地元の方と等身大のお付き合いができる絶好のチャンスです。

地元の方しか知らないコアな情報で行きたいスポットが増えるかも知れません。

訪れるたびに深まる知床ウトロの旅、ダイナミックな自然と花とお祭りをご紹介します。

ウトロの荒々しい自然を感じられる「知床観光クルーズ」

羅臼のクルーズとは異なりウトロのクルーズは知床半島の荒々しい自然を感じられます。

ウトロ港から出港する観光クルーズ船は、運行する観光クルーズの会社によってコースや船の大きさに違いがあります。

コースは大きく分けて、

  • 知床半島先端の知床岬までの往復(最も長い)
  • カムイワッカの湯の滝までの往復
  • ルシャ海岸までの往復(最も短い)

の3つで、このコースはどのクルーズ会社もだいたい同じです。

知床観光船おーろら

知床観光船おーろらのコース

船には大型観光船/クルーズ船(小型船)の2つがあります。

大型観光船は比較的揺れが少ないため、船酔いしやすい人や落ち着いて知床半島の自然を満喫したい人に向いています。

一方のクルーズ船は、揺れをダイレクトに感じますが、大型船よりも岸の近くまで寄れるので、ヒグマやエゾシカと遭遇したときはより間近でその姿を見ることができます。

知床半島の西側に位置するウトロと東側の羅臼は、同じ半島を二分しているものの、その魅力は大きく異なります。

火山活動によって形成された知床半島の西側は、ロシアからの季節風や海流にのった流氷に浸食され、100m以上の断崖絶壁が続く景観となっています。

一方の東側は、流氷が緩やかに流れるので海岸線は西側に比べるとなだらか。

知床連山

クルーズ船から眺める知床連山

カムイワッカの滝

カムイワッカの滝

そのため、ウトロ港から出港する観光クルーズでは、このように東側(羅臼側)と比べワイルドで荒々しい剥きだしの自然を眺められます。

美しい知床連山と湖を眺める「知床五湖歩き」

知床五湖は、斜里町の国立知床公園内にある5つの湖の総称で、「知床八景」のひとつです。

原生林のなかに佇み、知床連山や周囲の木々を湖面に移すその様子は、訪れた人に静寂や安らぎを与える場として人気です。

知床五湖

特に春は知床連山には残雪があり、非常に美しい景色を眺めることができます。

そんな知床五湖の散策方法には、高架木道と地上遊歩道の2つがあります。

全長約800mと短く、段差がない高架木道は、車椅子やベビーカーでも利用が可能のバリアフリー設計。

知床五湖

ヒグマ対策に電気柵が張り巡らせられているので、ヒグマの出没の有無に関係なく開園から閉園まで無料で通行ができますが、知床五湖のうちの一湖しか行けません。

気軽に知床の自然を楽しみたい方や時間がない方は、高架木道のコースがおすすめです。

一方、地上遊歩道は小ループと大ループの2つのコースがあり、小ループは二湖から一湖を巡り、大ループでは五湖すべてを巡ります。

地上遊歩道は木道ではなく森の中を歩くのでこのような自然を間近に感じることができます。

知床五湖

そして、高架木道とは異なり、すべての木道を歩けるのもポイント。

知床五湖

地上遊歩道からしか見られない湖

どちらも事前に10分程度のレクチャーを受ける必要がある上、ヒグマの出没状況によっては散策が中止されることがあるので注意してください。

また、ヒグマの活動期に当たる5/10〜7/31の期間は、知床五湖登録引率者のガイドツアーへの参加が義務が義務付けられます。

神の水に浸って温泉気分「カムイワッカ湯の滝」

数ある知床観光スポットのひとつとして常に上位にランクインされる「カムイワッカ湯の滝」

カムイワッカの滝

知床連山・硫黄山から流れ出る源泉がそのまま天然の露天風呂になるという野趣あふれるアドベンチャースポットとして知床随一の人気を誇ります。

あまりの人気に風化が進まないよう、さまざまな規制がある点には留意しておきましょう。

例年、道道93号線の規制が解除される6月1日〜10月31日まではアクセス可能となっていますが、7〜8月にかけての約1ヵ月間はマイカー規制がかかるので要注意。

また、カムイワッカ湯の滝手前11kmはシャトルバスを利用しなければなりません。

さらに、個人での沢登りはできなくなり、事前予約のツアーでのレクチャーなどを受けなければなりません

「カムイワッカ湯の滝のぼり」ツアーでは、サケやマスのように川を遡上します。

最終目的地の「4の滝」あたりは35〜38℃という絶妙の湯加減となるため、温泉好きには垂涎もののツアーです。

カムイワッカとはアイヌ語で神の水。神の水に浸る夏の日、想像しただけでワクワクしてきます。

知床半島最大の祭りは友好の証し「しれとこ斜里ねぷたまつり」(7月)

しれとこ斜里ねぷた祭りは青森県弘前市と斜里町が友好都市となったことで1983年に始まった知床最大の祭りです。

例年7月の中旬に開催され、12基余りのねぷたが町内の目抜き通り約2.5kmを練り歩きます

日中には商店街を中心に「しれとこ夏まつり」が、また、お囃子が集まる「ねぷた囃子フェスティバル」も開催され、町中が大賑わいとなります。

「しれとこ斜里ねぷた祭り」のそもそもの始まりは1807年の津軽藩士の北方警備による殉難事件からです。

100名のうち72名が死亡し、1972年に津軽藩士殉難慰霊碑が建立されました。これが縁となり、弘前市との交流が始まったといいます。

日本列島の中では北国としてひと括りにされますが、近いようで遠い弘前市と斜里町、歴史を知ればそれぞれを旅する意味が深まります。

毎回新しいゆりに出逢える「ゆりの郷こしみずリリーパーク」(7-9月)

「ゆりの郷こしみずリリーパーク」はその名の通り、一面に色とりどりのユリが咲く観光花畑です。

広さ13haの園内に世界のゆり100品種、約700万株のゆりを栽培しています。

品種によって咲く時期が異なるため花期は長く、7月中旬から9月にかけて鑑賞を楽しめます。

訪れるたびに新しいゆりと出逢えるでしょう。

散策路を歩いて30分ほどで園内を1周できますが、運転手付きのカートでの散策も可能です。

入口の前では生花や地場産の野菜が販売されています。

せっかくなので、ゆり根を使ったソフトクリーム「ゆりソフト」もトライしてみましょう。

野付・標津エリア

世界遺産知床半島の玄関口ともいえる標津町から野付半島。

スケジュールの詰まった旅行ではつい見逃してしまうのでしょうが、実は知床に負けず劣らず素晴らしい観光スポットがたくさんあります。

朽ちゆくトドワラと咲き誇る花々とのコントラストがいっそう美しい~野付半島原生花園

野付半島原生花園は、半島の先端にある野付埼灯台を中心としたエリアに広がる花園です。

5月のネムロタンポポやクロユリに始まる花々の競演は6月にセンダイハギ・ヒオウギアヤメが加わり、7月〜8月のハマナスやエゾカンゾウでピークを迎えます。

野付半島原生花園

野付半島原生花園

野付半島といえばこの世の果てのようなトドワラ・ナラワラがあまりにも有名ですが、朽ちゆく自然と今を盛りと咲き誇る花々とのコントラストに生命の循環を感じる方は少なくないでしょう。

打瀬船気分で手軽なトドワラ観光やアサリ掘り~尾岱沼観光船

尾岱沼観光船は、尾岱沼漁港を発着場とするオホーツク海洋ツアーです。

毎年5月から10月にかけて野付半島へ行く「トドワラコース」と、北方領土の国後島を臨む「国後島コース」や「ネイチャーウォッチングコース」が航行されます。

基本となる「トドワラコース」は毎日3便運航、片道30分の船旅はゴマフアザラシとの接近遭遇や北海シマエビ漁の打瀬舟など見どころ満載です。

また、2024年は中止になりましたが、5月から7月にかけては野付半島の先端にあるアラハマワンドで大粒のアサリを掘る「アラハマワンド潮干狩りコース」も航行されます。

多彩な楽しみ方ができる尾岱沼観光船ツアー、道東観光の超穴場です。

夏の道東を食べつくすグルメイベント「尾岱沼えびまつり」(6月下旬)

「尾岱沼えびまつり」は名物北海シマエと巨大アサリをメイングルメとした道東屈指のグルメイベントです。

毎年6月の最終日曜日に開催され、エビすくいにアサリすくい、北海シマエビの踊り食いや早食い競争、歌謡ショーなど盛りだくさんの内容で日本全国から多くの観光客を集めます。

折も折、傍らではシーズンに突入した打瀬船による北海シマエビ漁が始まっています。

打瀬船漁を眺めながら茹でたてのシマエビを食べる贅沢は「尾岱沼えびまつり」でしか味わえません。

6月の最終日曜といえば北海道以外の日本では梅雨から夏本番への移行期です。

どうぞ忘れないうちに、待ちきれない夏を先取りする涼やかな場所での熱いイベント「尾岱沼えびまつり」を予定表に書き込んでおいてください。

ただし、年によっては十分な量が穫れず中止になることもあるので、自治体のホームページ等で確認しましょう。

朝霧に浮かぶ幻想風景「打瀬舟」(6月下旬~7月下旬)

2004年に北海道遺産として指定された打瀬船。

ロマンティックなネーミングとゆったりと幻想的な光景から、トドワラ・ナラワラと並ぶ野付半島観光の目玉となっています。

打瀬船は、6月下旬から解禁になる北海シマエビ漁のため、朝6時に港を出ます。

早朝の急激な温度変化による朝霧が漂い、海面にうっすらとおぼろな船影を映し出す光景はこの世のものとは思えません。

野付半島のもう一つの観光目玉トドワラ・ナラワラが「この世の果て」と呼ばれるのと同様、まるで「この世の果て」への道案内のように旅人を誘います。

燃料も電気も使わず、自然の風だけを頼りに網を引く漁法は、シマエビの餌となるアマモを傷つけないための先人からの知恵の継承です。

自然を損ねず、自然を利用して生活する野付の人々の気概が感じられます。

北国に暮らす人々の、朝霧に浮かぶ静かな気概、野付半島の夏の風物詩をぜひご覧ください。

6,000個の提灯が酪農の町の夜を彩る「なかしべつ夏祭り」(8月)

「なかしべつ夏祭り」は道東屈指の夏のビッグイベント、酪農の町中標津町で8月に開催されます。

盆踊りのやぐらから広がる6,000個以上の提灯は日本一ともいわれ、酪農の町の夏の夜を幻想的に彩ります。

YOSAKOIソーランステージや大通パレード、コスプレ・仮装盆踊りなどイベントも盛りだくさんです。

目玉は、参加者全員での「牛乳で乾杯!」です。

地場産の搾りたての牛乳を味わう機会は、人生においてそう多くはありません。昨今の牛乳消費の低迷打開の一助ともなるでしょう。

提灯には1つ1つ名前があり、子や孫の誕生や入学・卒業の記念、旅人の想い出などさまざまなアニバーサリーに個人や企業から寄贈されてきたものです。

思いの詰まった提灯はその数6,000個を超え、日本全国から多くの人を集める夏のイベントの目玉となりました。

広大な酪農地帯の夏の夜に浮かび上がる6,000個の提灯の灯り、それは決して「真夏の夜の夢」ではありません。

それぞれのアニバーサリーの灯りの積み重ねです。

あなたもアニバーサリーの提灯を、中標津で灯してみませんか?

根室エリア

根室エリアの夏の最高気温の平均は20℃前後です、猛暑日とは無縁のエリアです。

身の閉まった海産物が旬を迎えまる時期ですので、根室の海産物をお腹いっぱい楽しめます。

夏の根室エリアの大自然の観光と食のイベントをご紹介します。

歩いて気づく根室のホントの魅力「根室フットパス」

根室フットパスはかなりマニアックですが、道東でもあまり体験でき場所がないのでご紹介します。

フットパスとは、誰もが自由に散策できる公共の散歩道をいいます。

歩く権利を大事にするイギリス発祥のウォーキング文化であり、人々は土地の所有権に関係なく自然の中を歩き、野生動物や花々を観察し風景を楽しみます。

根室フットパスとは、以下の3つの各地域をつなぐ約42.5㎞のフットパスです。

  • 厚床(あっとこ)パス
  • 初田牛(はったうし)パス
  • 別当賀(べっとが)パス

フットパス

それぞれ別ルートで設定されているので、すべてを歩く必要はありません。

5人の寛容な酪農家によるAB-MOBITという組織が、それぞれの牧場敷地内を解放し、ルートが形成されました。

厚床パスの「もの思いにふける丘」、別当賀パスのフレシマ湿原、釣り人垂涎のポイントを網羅する初田牛パスなどそれぞれに特徴があり、楽しみ方もさまざまです。

根室フットパス

なお根室フットパスを歩くには、近くにある伊藤牧場で通行証の購入(300円)が必要です。

また、「別当賀パス」は途中にある扉を開けるための鍵もここでもらわなければなりません。

北海道観光はレンタカーでの車窓風景を楽しむケースがほとんどかも知れませんが、歩いてしか気付けないことはたくさんあります。

ガイドブックやネット検索の情報から入る旅ではなく、自ら歩き、自分の感性に身を委ねる旅は根室フットパスでしか体験できません。

漁師目線の海洋観光で知る海の生態「落石ネイチャークルーズ」

落石ネイチャークルーズは、根室半島の付け根にある落石港から出航する海洋観光です。

運航期間は6〜9月と1〜2月、地元漁師の操る漁船に乗って北海道天然記念物に指定されているユルリ・モユルリ島を眺めながら約2時間半かけて航行します。

ラッコやアザラシなどの海洋動物の観察から希少な海鳥のエトピリカやケイマフリなどのバードウォッチングも楽しめる極上のツアーです。

アイヌ語で「鵜のいる島」を意味するユルリ島には絶滅危惧種であるエトピリカやウトウが棲息しています。

また、かつて昆布を引き上げるため連れてこられたという馬が野生化し、たくましく生き延びています。

隣りのモユルリ島の「モ」は小さいという意味。

多くのカモメが営巣し、上空ではカモメの雛を狙うオジロワシがチャンスを伺っています。

こうした生命の連鎖を感じさせるツアーは漁師の操る漁船ならでは。

落石ネイチャークルーズは、大自然の生命のサイクルを漁師視点から見られる稀有な海洋ツアーです。

夏の海産物を腹いっぱい食べるなら「おちいし・味まつり」(6月)

おちいし・味祭りは、落石漁協主催による海産物中心の味覚祭りです。

例年5月末から6月にかけての週末に開催されています。

落石港周辺で獲れたタコや花咲ガニ、サケ・マスなど新鮮な魚介が格安で販売され、その場で食べられるよう炭焼きコーナーも設けられています。

ホッキ貝の早剥き競争、ホッキ貝釣り、餅まき抽選会、水族館、魚と一緒に入る水槽プール、子供広場(お絵描きコーナー・エアートランポリン・コマ回しコーナー)など、家族そろって楽しめるアトラクションが盛りだくさんです。

落石ネイチャークルーズによるユルリ・モユルリ島の遊覧航行も行われるため、食べて遊んで航行して、1日で落石のすべてを味わいつくせます。

花咲ガニの旬を食べつくす根室の夏「根室かに祭り」(8月)

根室の夏といえば「根室かに祭り」です。

根室名物、花咲ガニをメイングルメとしたさまざまなアトラクションが行われ、日本全国から多くの人が集まります。

カニが旬を迎える季節は地域によって異なり、根室の花咲ガニは根室のもう一つの名物、根室昆布を食べて8〜9月上旬に食べ頃となります。

「根室かに祭り」が開催されるのは、花咲ガニのいちばん美味しいこの時期です。

最初の「根室かに祭り」は1959年、こんなにも美味しい花咲ガニを、より多くの人に食べてもらいたいという素朴な気持ちから始まりました。この気前のよさは60年経った今も変わりません。

花咲ガニの特売はもちろん、茹で上げ実演会や早食い競争など、あの手この手でびっちり身の詰まった花咲ガニが振舞われます。

8月下旬から9月上旬といえば、北海道以外の地域ではまだ暑い盛りかも知れません。

けれども、道東根室エリアはそろそろ「食欲の秋」の気配漂う頃合い。

夏バテの栄養補給を兼ねて「根室かに祭り」で食欲の秋を前倒ししては如何でしょう。

釧路

釧路は北海道の大都市のひとつであり、霧深く冷涼な気候から夏の避暑に訪れる方は少なくありません。

代表的な観光地である釧路湿原だけでも、一望する展望台や動物視点で歩ける散策路、ノロッコ号などの楽しみ方ができます。

海産物の旨さはいうまでもないでしょう。

夏は祭りのシーズンでもあり、安価で特産品をゲットできるチャンスです。冷涼な釧路の夏をご堪能ください。

釧路湿原をゆっくり運行「釧路湿原ノロッコ号」

ノロッコ号

釧路駅から塘路駅まで片道約45分、釧路川に沿って走る観光列車「釧路湿原ノロッコ号」

春になると運行が始まる釧路湿原観光のハイライトの1つです。

35年目を迎える2024年は、4月27日~10月6日までの運行が決定しています。

車窓からは、釧路湿原の美しい景色と、エゾシカやタンチョウなどの野生動物の姿を眺めることができます。

ノロッコ号

そのまま往復するのもいいですが、「釧路湿原駅」で途中下車するのもおすすめです。

駅から徒歩約10分の「細岡展望台」からは、180°目の前に広がる釧路湿原と釧路川の雄大な景色が望めます。

細岡展望台からの釧路湿原

細岡展望台からの広大な釧路湿原

電車の本数が少ないため、事前に帰りの時刻表を確認するようにしましょう。

多様で希少な植生を等身大で観察「温根内木道散策」

温根内木道は温根内ビジターセンターを起点とする木道です。

温根内ビジターセンター

2種類のコースがあり、外周りコースは3キロで約60分、内周りコースは2キロで約30分ほどかかります。

要所に解説板やベンチが設置されているので、植生や生物を確かめつつ休憩することも可能。

起伏のないわずか1時間足らずの散策でヨシ・スゲ湿原からミズゴケ湿原、ハンノキ林と表情の異なる風景を堪能できます。

とくに林を抜けて湿原の風景が広がるさまは圧巻、まるでアフリカのサバンナのような解放感に満たされます。

温根内木道

水芭蕉に似たサトイモ科のヒメカイウから始まる花々の競演は、ガマ・ミツガシワと続きモウセンゴケやヒメシャクナゲ・ワタスゲなど、湿原でしか観ることのできない希少な植生へと変わります。

6月からはエゾハルゼミが鳴き、7〜8月にはヘイケボタルの灯りに誘われることもある等身大の釧路湿原体験です。

釧路湿原一望の超穴場スポット「サルボ・サルルン展望台」

サルボ・サルルン展望台は釧路湿原最大の湖である塘路湖をはじめ、サルルン沼、ポン沼、エオルト沼、マクントーなど大小さまざまな沼を一望できる展望台です。

国道391号沿いの入口から500mほどでサルボ展望台、さらに樹林を約800m歩いてサルルン展望台があります。

緑に満ちた広大な釧路湿原と空の青さを映す湖沼群を一望し、夏には湿原の中をのんびり走るノロッコ号、冬には煙を吐いて走るSL冬の湿原号を撮影できる絶好のスポットとして撮り鉄ファンにも根強い人気があります。

サルボ展望台

サルボ展望台からの展望

サルルン展望台

サルルン展望台からの眺望

旅行会社のツアーには組み込まれていないため、ほぼ混雑することはありません。

知る人ぞ知る「サルボ・サルルン展望台」は、釧路観光の穴場として押えておきたいスポットです。

ただし、小さな丘を30分ほど登るので、無理はしないようにしましょう。

阿寒湖

温泉街として知られる阿寒湖周辺は山と湖の景勝地でもあり、ほんの少し足を運ぶだけで絶景に恵まれ、自然の不思議な現象を目の当たりにすることもあります。

1年を通してさまざまなレジャーが企画されますが、夏の軽登山や遊覧船などはぜひとも体験したいアクティビティです。

歩き疲れたり、汗をかいたりしたら温泉で流しましょう。

雄大な景色を眺め、マリモの生態も学べる「阿寒観光汽船」

阿寒湖を湖上から楽しむことができるのが、阿寒観光汽船の遊覧船です。

遊覧船

景勝地の滝口を巡り、チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」での見学を含む、阿寒湖一周約85分のクルーズですが、マリモだけでなく、雄阿寒岳などの阿寒湖周辺のダイナミックな自然も間近に感じれられるのもポイントです。

阿寒湖遊覧船

体験型ウォーキングツアー「カムイルミナ」

カムイルミナ

カムイルミナの入り口。チケットを見せて入っていきます

阿寒湖畔にて、夜に開催される「カムイルミナ(KAMUY LUMINA)

例年5月から11月にを阿寒湖の森を歩いて冒険をする、大人も子供も楽しめる体験型のイベントです。

物語は「フクロウとカケスが、人間のためにカムイの世界(アイヌ語で神の世界)を目指す」アイヌの伝説。

イベント参加者は、アイヌの杖をモチーフにしたリズムスティックを持ち、光と音、プロジェクションマッピングで彩られた、幻想的な約1.2kmの遊歩道を進み、カムイの世界に向かいます。

カムイルミナ

大パノラマと雲海の「白湯山展望台」

白湯山展望台は、阿寒湖温泉街の南側にある白湯山の標高815mの位置にあります。

北側に阿寒湖と雄阿寒岳の壮大なパノラマを一望、南に雌阿寒岳も望める絶好のロケーションの展望台です。

白湯山

アクセスは、阿寒湖畔スキー場中腹の「白湯自然探勝路」から「阿寒湖畔展望台」を経て往復約90分ほどです。

道中、希少な高山植物や野鳥との出会いはもちろん、ボッケと呼ばれる泥火山を見ることもできます。

ボッケとはアイヌ語で煮え立つを意味し、泥が火山ガスと一緒になって噴き出している状態です。

夏の早朝に登ると、朝霧が雲海となり湖を覆い、幻想的な雰囲気を醸し出します。

摩周、屈斜路湖エリア

津別・美幌・弟子屈にまたがる摩周・屈斜路湖エリアは峠が多く景観に恵まれた観光スポットが随所にあります。

夏の早朝は霧深く、雲海の撮影や緑豊かな山稜と空を映す湖とのコントラスト、希少な高山植物や野鳥、魚の遡上など被写体には事欠きません。

誰もが撮りたくなる、表情豊かな摩周・屈斜路湖エリアの夏、ご堪能ください。

摩周湖第一展望台、摩周湖第三展望台

アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」の名を持つ摩周湖

最大水深212mのカルデラ湖である摩周湖は、世界レベルの透明度を誇り、湖面の深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれています。

摩周湖を見るのであれば第一展望台が最もメジャーであり、レストハウスでお土産を購入することもできます。

摩周湖第一展望台

2022年には「摩周湖カムイテラス」が新たにオープンして、オリジナルの摩周ブルーソフトや摩周霧ソフトを味わいながら、神秘的な摩周湖の景色を楽しめます。

摩周湖カムイテラス

ここではその美しい絶景から、星空観察会やフォトウエディングなども行われています。

「第三展望台」は、第一展望台より標高が高い位置にあるため、摩周湖のほぼ中央に浮かぶカムイシュ島を眼下に迫力ある景色が楽しめます。

摩周湖第三展望台
摩周湖第三展望台

摩周湖を背に向けると、硫黄山や藻琴山を臨むことができます。こちらも忘れずに見ておきましょう。

摩周湖第三展望台

個人的には第一よりも第三展望台のほうが断崖を望むことができ、北海道の絶景らしい風景を感じることができるので、おすすめです。

日本一のカルデラ湖の絶景を違う角度から味わい尽くす~美幌峠、津別峠

美しすぎる美幌峠

屈斜路湖を囲むようにある外輪山には、それぞれ異なる魅力を持つ美幌峠と津別峠があります。

美幌峠は標高525mに美幌峠展望台があり、展望台に隣接して「ぐるっとパノラマ美幌峠」という道の駅もあります。

展望台までの道は道幅が広く、カーブもそこまできつくないので走りやすく、眼下に見える屈斜路湖を楽しみながらのドライブができるでしょう。

峠の頂上からは、ぽっかりと中島が浮かぶ屈斜路湖を上から眺められ、天気が良い日には硫黄山や知床連山も肉眼で確認できます。

その景色はまさに絶景。

美幌峠

これに対し、津別峠は外輪山では最も標高が高く、津別峠展望施設がある場所は標高947mとなります。道中は道幅が狭く、くねくねとカーブが多いので、道中に景色を楽しむ余裕はそこまでないでしょう。

しかし、辿り着いた先からは、日本一大きい屈斜路湖を包み込むように続く阿寒連峰の稜線と、その奥の雄大なオホーツク海まで一望できます。

さらに、どちらも春から秋にかけての早朝は、雲海が見られる絶好のポイントです。

美幌峠の場合、屈斜路湖の湖上に雲海ができると雲海を間近で見られますが、埋もれてしまうと景色は楽しめません。

津別峠からの雲海

一方で、津別峠で見られる雲海は、太平洋沿岸で発生した海霧が風に運ばれたもの。

気象条件によっては、遠くの山頂を残して周囲が雲に飲み込まれ、地平線まで続く大雲海が広がる絶景になります。

また、津別峠のほうが標高は高いため、雲海を見られる可能性は高くなります。

諦めないサクラマスに思いを巡らす夏「さくらの滝」

さくらの滝とは、桜の季節が美しいことはもちろんですが、多くのサクラマスが滝越えのジャンプをしている姿が頻繁に観られることから呼ばれるようになった滝です。

さくらの滝

江鳶山(えとんびやま)の西側を流れる斜里川の上流、札弦(さっつる)市街から南に約7kmの場所にあります。

サクラマスとは、渓流の女王と呼ばれるヤマメが海へ出て大きく成長し、産卵のため川を遡上するサケ科の魚です。

遡上シーズンは道東の桜の花びらが散る6月から9月上旬にかけて。

サクラの花の命を引き継ぐように高さ3mもの滝へ果敢に挑みます。これだけ大きな滝を越える遡上シーンは、世界的にも珍しいということです。

力強さとタイミングと場所、運を味方につけても、滝越えに成功するサクラマスはほんのわずか、1万匹のうち成功するのは5%ほどといわれています。

自然の厳しさ、自然な淘汰を目の当たりにし、何を想うかは人それぞれです。サクラマスの旺盛なチャレンジに自分を重ねる方もいれば、自然とは何か改めて考える方もいるでしょう。

巡る生命の厳しさと美しさに魅入る「さくらの滝」へ、ぜひサクラマスの応援にいらしてください。

日本一のイソツツジの群落「硫黄山のイソツツジ」

定番の観光スポットである硫黄山の麓にイソツツジの群落が広がり、6月に花の盛期を迎えます。

日本最大ともいわれるイソツツジ群落のハイライトは北端にあるイソツツジテラス周辺、白い綿帽子のような花で埋め尽くされる光景は圧巻です。

イソツツジ

植生は見事に棲み分けされ、イソツツジ群落の先はハイマツ帯となり、草木1本だに生えない裸の山、硫黄山へと続きます。

イソツツジの他にみられるのはガンコウランやハナゴケなど、いずれも高山植物と呼ばれる希少な花です。

硫黄山の自然や植生について詳しく知りたい方は、近くの川湯エコミュージアムセンターまで足を延ばすとよいでしょう。

そのすぐそばを流れる川は温泉です。無料で利用できる足湯があるので、歩き疲れたらじっくりと癒してください。

厚岸、浜中

厚岸・浜中エリアの夏は花に満ち溢れています。

全国的な知名度を誇る「あやめが原原生花園」に霧多布湿原のエゾカンゾウなど、見渡す限りの花畑が続きます。

広大な花畑を横目に海産グルメを味わうイベントも催され魅力満点です。

「花より団子」とは昔のことわざですが、夏の厚岸・浜中エリアは「花も団子も」満喫できます。

馬とヒオウギアヤメと海と空「あやめが原原生花園」

あやめが原原生花園は、厚岸町市街地から南東へ12km、太平洋に突き出た断崖上に広がる日本最大のヒオウギアヤメ群生地です。

見頃は6月中旬から7月上旬にかけて、花の香りに誘われてアクセスできるほどの盛期を迎えます。

100haの原生花園はヒオウギアヤメの紫の大パノラマとなり、時折コントラストのように黄色のキリンソウやキンポウゲが顔を覗かせます。

あやめが原原生花園

「あやめが原原生花園」では、花の時期に合わせて馬が放牧されます。

理由は、馬にヒオウギアヤメ以外の草を食べてもらうためです。

馬は、嫌いなヒオウギアヤメ以外の草を見事に食べつくし、地球にまったく負荷のかからない除草をしてくれます。

馬とヒオウギアヤメと海と空、よい写真が撮れそうです。

300種の花と幻想的な大群落「霧多布湿原のエゾカンゾウ」

霧多布湿原は浜中町にある総面積約3ha、国内5番目の広さを誇る湿原です。

6〜7月にピークを迎えるエゾカンゾウの大群落を始め、ツルコケモモやガンコウラン・ワタスゲなど、約300種もの花が自生しているといわれ「花の湿原」とも呼ばれています。

霧多布湿原

約5000年前までは海底だったという地層は、低層から高層までさまざまなタイプの湿原が見られ、1922年に中心部の泥炭で形成された高層湿原部分803 haが天然記念物に指定されました。

1993年にはラムサール条約に登録、2001年に北海道遺産の一つとなります。

稀有な地層と霧深い冷涼な気象が育んだエゾカンゾウの大群落と300種の花々。

アイヌ語のキタプへの当て字として用いられた霧多布は、まさに的を得た表現といえるでしょう。

大粒のあさりが取れる「あさり堀り体験」

厚岸は牡蠣だけでなくあさりもよく捕れるのをご存知でしょうか?

厚岸湖は海水と淡水の中間の塩分を持つ汽水湖で、プランクトンが大量発生しやすい環境により、豊富な餌によって大きく味の濃いあさりが獲れる絶好の漁場。

生産量は北海道1位で、牡蠣と並ぶ名産として知られています。

そんな厚岸のあさりを、春から自分の手で掘って食べられると人気なのがあさり掘り体験です。

厚岸町のあさり掘り体験は、国道44号の道の駅「コンキリエ」や、厚岸漁業・厚岸観光協会が主催となり開催されており、2024年はコンキリエでの開催が4月1日~7月15日となっています。

厚岸漁業・厚岸観光協会主催のあさり掘り体験は、詳しい日時を厚岸観光事務局ホームページから確認できます。

満開のエゾカンゾウを眺めながらのグルメイベント「浜中うまいもん市」

「浜中うまいもん市」は霧多布湿原のエゾカンゾウがピークを迎える7月に開催されます。

場所は浜中町琵琶瀬の霧多布湿原特設会場、すぐそばにエゾカンゾウの大群落やヒオウギアヤメなどを鑑賞できる絶好のロケーション。

つまり、食べながらにして花を愛でられる一石二鳥のイベントなのです。

旬の海産物を味わえる屋台が並び、カキのつかみ取り、花咲ガニのゆで揚げ実演販売や早食い競争、地引網体験などアトラクションが盛りだくさん。

ステージでは郷土芸能きりたっぷ浜太鼓の演奏も行われます。

食べて聴いて花を愛でて充実の一日となり、満充電できることは間違いありません。

涼やかな浜中でこそできる満充電イベント「浜中うまいもん市」、避暑と充電を兼ねてぜひお越しください。

網走・北見エリア

味覚の春から花の夏へ、涼やかなオホーツクの風をまとう網走・北見エリアは夏に花の身頃を迎えます。

ひと掴みに手折れそうな可憐な花々の咲き揃う手つかずの原生花園から、肥料として蒔いた種が訪れる人を魅了する花畑、海へ続く花の大群落など、多様なシチュエイションでさまざまな花を楽しめます。

屋内で鑑賞する胡蝶蘭やバラとは異なる、オホーツクの自然に育まれたさまざまな花畑を紹介します。

花だけで満たされるひとときが此処にある「小清水原生花園」(6中から7下)

北海道にある手つかずの原生花園の中では著名な部類に入る小清水原生花園。

網走国定公園の一部であり、オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)の間に形成された約8キロメートルの細長い砂丘の上に200種類にも及ぶ植物が自生しています。

小清水原生花園

原始から続く天然の花畑は4〜9月にかけて代わる代わるに色とりどりの花を咲かせます。

ピークは6月中旬から7月下旬、エゾキスゲ、エゾスカシユリ、ハマナス、ヒオウギアヤメがグラデーションのようにやさしく咲き競うさまは時間を忘れるほどに魅了されます

遠くに藻琴山や知床連山を望み、オホーツク海と濤沸湖の間を一両編成のJR釧網本線が走るなど抜群のロケーションでインスタ映えも申し分ありません。

小清水原生花園

ほとんどの観光地が「花と団子」のワンセットになっている中、「小清水原生花園」は花だけで満腹になれる数少ないスポットです。

オホーツクを望む岬が黄色に染まる「能取岬のエゾカンゾウ」(7月)

能取岬(のとろみさき)は網走市街から北へ約10kmに位置する静かな岬です。

普段は灯台と管理事務所があるだけの静かな岬ですが、7月になるとエゾカンゾウの花がいっせいに開き、知る人ぞ知る花の観光穴場スポットとなっています。

オホーツク海に突き出た岬一帯は、網走市営の美岬牧場(みさきぼくじょう)の敷地内でもあり、放牧されてのんびり過ごす牛や馬と咲き誇るエゾカンゾウとのツーショットに魅入る方が少なくありません。

オホーツクの水平線を望む果てしないロケーションは東の知床連山へと続きます。

また、冬には網走市でもっとも早い流氷を観測できるなど、網走エリアの季節のターニングポイントに欠かせないスポットとなっています。

足元の岩礁から沖へ敷き詰められた流氷もまた圧巻。

夏のエゾカンゾウの群落とのギャップが自然の豊かさを感じさせます。

中国の大ヒット映画「狙った恋の落とし方」のロケ地としても有名です。

確かに!

ここでなら、好きな人を落とせるでしょう。

日本一のひまわり畑は網走にあり「大曲湖畔園地ひまわり畑」(7中〜下)

大曲湖畔園地は網走刑務所の旧農場跡地を整備した観光農園です。

全体で80haもある広大な敷地にひまわりやコスモスなどが一面に花を咲かせ、多くの観光客を魅了します。

大曲湖畔園地ひまわり畑

目玉となるひまわりの見頃は初夏と初秋の2回、7月上旬から中旬には約75万本ものひまわりがいっせいに咲き、9月下旬から10月上旬にかけて約260万本が花を咲かせます。

秋のコスモスとの共演、オホーツク網走マラソンのランナーがひまわり畑の中を駆け抜ける姿も見ものですが、ひまわりといえば、やはり夏でしょう。

太陽に向かって真っすぐ花を咲かせる姿は、いつも勇気を与えてくれます。

これまで日本一とされてきた北竜町と比べても花数で勝っているという「大曲湖畔園地ひまわり畑」は、夏の道東観光でぜひ立ち寄りたいスポットです。

市民ボランティアの夢が満開「はな・てんと」(6月)

「はな・てんと」は天都山山頂近くの網走レークビュースキー場を、夏の間は花でいっぱいにしようと市民ボランティアの手によって整備されたフラワーガーデンです。

サルビアやマリーゴールド・ケイトウなど色鮮やかな花々が咲き揃い、天都山の麓から山頂近くまでを埋め尽くします。

はな・てんと

約3.5haの斜面に35,000株の花が満開になる6月からは、ビューポイントを求めて多くの観光客が訪れます。

天都山の山頂ロッジからのロケーションも抜群で、眼下のフラワーガーデンが雪崩れ込むようにオホーツク海へ注ぎ、知床連山や網走湖などを一望できます。

花の見頃は6〜10月中旬、花期が長いので何度でも訪ねたくなるスポットです。

地元有志のロマンが花開き魂を結ぶ「網走フロックス公園」(8月)

網走フロックス公園は網走市呼人地区の丘陵地にあります。

遠方からはピンクの絨毯を敷き詰めたようにも見えるフロックスの花はおよそ15万株、7月下旬から8月にかけて満開の見頃を迎えます。

網走フロックス公園

2002年に地元有志が山林を開墾し1,000株のフロックスから始まった花園は、絵本の「木を植えた男」のようにコツコツと拡がり、10ha15万株となった2010年に一般公開されました。

網走湖や女満別の平野を一望できる展望ポイントもあり、花と眺望を同時に楽しめる網走の新名所としてすっかり定着しています。

フロックスの花言葉 は「合意」「一致」。 

英文では「harmony」「our souls are united」すなわち、「調和」「私たちは魂で結ばれている」です。

地元有志のロマンがオホーツクの風と調和して観光客を魅了します。

ゴッホのひまわりを想起させる「朝日ヶ丘公園」(ひまわり)

「朝日ヶ丘公園」を始めとする大空町のひまわりは、長い期間、花を楽しめるのが特徴です。

なぜなら、大空町のひまわりは小麦の刈り入れ後の畑の肥料として作付けされるからです。

朝日ヶ丘公園

作付けの時期は畑によって異なるため7月下旬から咲き始めたひまわりは、順次花を咲かせ、見頃は10月中旬まで続きます。

合わせておよそ10haもの耕作地がひまわり畑となり、約200万本のひまわりが咲き継いでいきます。

数多いビューポイントの中でもっとも人気なのが朝日ヶ丘公園展望台です。

女満別市街から4kmほど離れた高台に位置し網走湖から斜里岳、知床連山を一望、ひまわり最盛期の8月上旬から9月下旬にかけては、展望台周辺から遥か彼方までが黄色に染まります。

フランスのアルル地方にも似た乾いた青空とひまわりとのコントラストは情熱の画家フィンセント・ファン・ゴッホの絵を思わせるほどです。

情熱の画家は暑すぎるがゆえに非業の死を遂げたともいわれています。

涼やかな網走で静養していたら、また違う生涯を送れたかもしれません。

大空町の朝日が丘公園は、19世紀の画家にまで思いを馳せることのできる情熱的なスポットです。

オホーツク海のアザラシやイルカ・クジラウォッチング~あばしりネイチャークルーズ

ネイチャークルーズ

あばしりネイチャークルーズは、道の駅「流氷街道網走」を発着場とするオホーツク海の海洋ツアーです。

例年、流氷開けの4月上旬から中旬にかけてはアザラシの群生地への「とっかりツアー」が、4月下旬から10月末はイルカやクジラを観察するクジラ・イルカ・ウミドリ ウォッチングが運航されます。

クルーズ船と友達のように泳ぐイルカの群れや、間近で見るクジラの潮吹きは大迫力。

イルカやクジラとここまで近づけるのは、100年以上昔から捕鯨基地として栄えてきた網走ならではのクルージングでしょう。

まとめ

道東の夏は短い分、密度が濃いのが特徴です。

海産物は旬を迎え、花々はいっせいに咲き揃います。

北海道特有の乾いた青空と花々とのコントラストは、手付かずの自然の織りなす芸術作品です。

人々は、花のいちばん美しいときを愛でながら、ここぞとばかりに祭りに興じます。

「美しいものがいちばん美しい時に鑑賞し、美味しいものがいちばん美味しいうちにみんなでで食べる」

これこそが道東の夏、究極のしあわせではないでしょうか?

夏はぜひ、避暑だけでなく食や花を楽しみに道東へお越しください。

【保存版】道東の絶景スポット完全ガイド!在住者が見どころを全力でお伝えします

尻羽岬

北海道東部地方を意味する道東は、北海道広しといえど、他では見られない唯一無二の絶景が連なる魅惑のエリアです。

世界自然遺産に登録された知床半島や日本最大規模を誇る釧路湿原など、一度はその名前を聞いたことがあるであろう名所はもちろん、あまり知られていないマイナーな場所まで数多くあります。

道東はとにかく絶景スポットが多い!

そしてエリアも広大なので、あなたが気になる場所やスポットを探してみて、旅行の参考にしてみてください。

冬は流氷や美しい冬ならではの美しい景色が広がり別世界です。

そのため、この記事では春から秋に訪れるべき絶景を実際に行った私が厳選してご紹介します。

どこも素晴らしく、きっと道東旅行の参考になるはず。
この記事はかなり長いので、ブックマークをしていつでも見られるようにしておくことをおすすめします!

知床(ウトロエリア)

知床半島の西側の半分は斜里町に属し、斜里町のなかでも知床半島の西の付け根に位置するのがウトロです。

知床観光といえば東側の羅臼よりもウトロ側のほうがメジャーです。

知床国立公園や知床五湖、フレぺの滝など知床八景と称される名勝は、ウトロからアクセスしやすい場所にあるため、知床観光の拠点となる場所といえます。

はらはらと流れる乙女の涙~フレペの滝

オホーツク海側の知床半島は、100m超えの断崖絶壁が続く知床でも有数の景勝地です。

その断崖絶壁の中腹から、オホーツク海へと流れているのがフレぺの滝です。

フレペの滝

夏のフレペの滝

滝といえば通常、川や湖の落差によって水が落下するさまを指しますが、フレぺの滝は地中に沁み込んだ雨や雪が地下水となって流れる珍しい滝(潜流瀑)。

大量の水が爆音を立てる滝とは異なり、しとしとと零れるように流れる様子から別名「乙女の涙」とも呼ばれています。

断崖絶壁にある滝なので、船で行かないと見られないのでは?と思いますが、湾曲した地形のため、知床自然センター裏手の遊歩道を歩いて20分ほどで到着するフレぺの滝展望台からも、はっきりとその姿を見ることができます。

フレペの滝

クルーズ船から見るフレペの滝

また、季節や時間によって見え方が変わるので、いつ行っても美しい絶景を楽しむことができます。

フレペの滝

秋のフレペの滝

荒く削られた岩盤から流れる水が静かに、深く澄んだ青色のオホーツク海に注がれ、崖の周辺をオオゼクロカモメやウミネコなどが飛び交い、目の前に広がる林の向こうには雄大な知床連山が見える。
そんな贅沢を一度に味わえるのは、フレぺの滝ならではです。

人の手が作り出した奇跡の道~天に続く道

天に続く道は北海道らしい、ずっとまっすぐな天にも続きそうな道で、道東に来たら絶対に行きたい場所です。

北海道斜里郡斜里町峰浜にある全長約28kmの直線道路(国道244号~344号)のことで、高低差により道の先が空へと向かっているように見えるため、そう呼ばれるようになりました。

天に続く道

スタート地点は海別岳の裾野。ここから斜里町市街を抜け、さらに小清水町倉栄まで国道、農道、町道が一本道でつながっています。

天に続く道

ひたすら続く道は圧巻!

道の脇に防風林や農地が広がり、春は薄緑、夏は青い空と白い入道雲、秋は紅葉と、季節の移ろいとともに色彩が変化します。

一年を通じて美しい景色を楽しめますが、とくにおすすめなのが9月下旬から10月上旬の夕方。スタート地点から先の道路は真西に伸びているので、この時期は夕日が道路の延長上に沈みます。

なお、道路の方角が真西ということは夕方は逆光になるので、順光で写真を撮りたい場合は午前中に訪れるのがよいでしょう(あと観光客も少なめです)。

そしてもう一点、天に続く道の絶景を存分に味わいたいときは、斜里町から一度ウトロ側へ向かい、ウトロ方面から峰浜へ向かうルートがおすすめです。

斜里町から最短で天に続く道へ向かうと、天に続く道を下から上へ上がるルートになるので、スタート地点に到着するまでに景色が目に入ってしまいます。

やや面倒でも峰浜からウナベツスキー場の横を通ってスタート地点に行ったほうが、突然目の前に天に続く道が出現するので感動もひとしおですよ。 

知床半島の荒々しい絶景を楽しむ〜知床観光クルーズ 

知床に行くならクルーズに乗りたいという人も多いのではないでしょうか?

知床観光船おーろら

デッキの様子

ウトロのクルーズは知床半島の荒々しい自然を感じられ、その様子はまさに絶景です。

ウトロ港から出港する観光クルーズ船は、運行する観光クルーズの会社によってコースや船の大きさに違いがあります。

コースは大きく分けて、

  • 知床半島先端の知床岬までの往復(最も長い)
  • カムイワッカの湯の滝までの往復
  • ルシャ海岸までの往復(最も短い)

の3つで、このコースはどのクルーズ会社もだいたい同じです。

知床観光船おーろら

知床観光船おーろらのコース

船には大型観光船/クルーズ船(小型船)の2つがあります。

大型観光船は比較的揺れが少ないため、船酔いしやすい人や落ち着いて知床半島の自然を満喫したい人に向いています。

知床観光船おーろら

大型船の「おーろら」

一方のクルーズ船は、揺れをダイレクトに感じますが、大型船よりも岸の近くまで寄れるので、ヒグマやエゾシカと遭遇したときはより間近でその姿を見ることができます。

知床半島の西側に位置するウトロと東側の羅臼は、同じ半島を二分しているものの、その魅力は大きく異なります。

火山活動によって形成された知床半島の西側は、ロシアからの季節風や海流にのった流氷に浸食され、100m以上の断崖絶壁が続く景観となっています。

一方の東側は、流氷が緩やかに流れるので海岸線は西側に比べるとなだらか。

知床連山

クルーズ船から眺める知床連山

カムイワッカの滝

カムイワッカの滝

そのため、ウトロ港から出港する観光クルーズでは、このように東側(羅臼側)と比べワイルドで荒々しい剥きだしの自然を眺められます。

主なクルーズ会社とコースの特徴を以下の通りです。

特徴 運航期間 ホームページ
知床観光船おーろら カムイワッカの滝航路、ルシャ湾航路、秘境知床岬航路の3つのコースがあり、それぞれ所要時間と料金が異なります。

大型船の「おーろら」は揺れが少ないので安心です。

4月下旬~10月下旬までの毎日運航 https://www.ms-aurora.com/shiretoko/prices/
知床クルーザー観光船ドルフィン 知床岬クルーズ、ルシャ湾クルーズ、カムイワッカの滝クルーズの3つのコースがあります。クルーズ船を使用しているので、断崖絶壁の知覚や小さな入り江まで侵入でき、臨場感が味わえます。 GW・6月~10月初旬 https://shiretoko-kankosen.com/
ゴジラ岩観光 夏は知床半島ウトロクルーズ、ホエールバードウォッチングクルーズ、冬は流氷ウォーク、根室海峡クルーズと季節に合わせたアクティビティが用意されています。 4月下旬~10月下旬 https://kamuiwakka.jp/

基本的にどの会社にも

  • 一番短いカムイワッカの滝まで行くコース
  • ルシャ湾まで行く中距離コース
  • 知床半島の先端の知床岬まで行く長距離コース

というのが定番です。

どれでも絶景は楽しめるので、船のタイプや料金、コースなどで自分に合いそうなところを選ぶとよいかと思います。

美しい知床連山と湖を眺める「知床五湖歩き」

知床五湖は、斜里町の国立知床公園内にある5つの湖の総称で、「知床八景」のひとつです。

原生林のなかに佇み、知床連山や周囲の木々を湖面に移すその様子は、訪れた人に静寂や安らぎを与える場として人気です。

知床五湖

特に春は知床連山には残雪があり、非常に美しい景色を眺めることができます。

そんな知床五湖の散策方法には、高架木道と地上遊歩道の2つがあります。

全長約800mと短く、段差がない高架木道は、車椅子やベビーカーでも利用が可能のバリアフリー設計。

知床五湖

ヒグマ対策に電気柵が張り巡らせられているので、ヒグマの出没の有無に関係なく開園から閉園まで無料で通行ができますが、知床五湖のうちの一湖しか行けません。

気軽に知床の自然を楽しみたい方や時間がない方は、高架木道のコースがおすすめです。

一方、地上遊歩道は小ループと大ループの2つのコースがあり、小ループは二湖から一湖を巡り、大ループでは五湖すべてを巡ります。

地上遊歩道は木道ではなく森の中を歩くのでこのような自然を間近に感じることができます。

知床五湖

そして、高架木道とは異なり、すべての木道を歩けるのもポイント。

知床五湖

地上遊歩道からしか見られない湖

どちらも事前に10分程度のレクチャーを受ける必要がある上、ヒグマの出没状況によっては散策が中止されることがあるので注意してください。

また、ヒグマの活動期に当たる5/10〜7/31の期間は、知床五湖登録引率者のガイドツアーへの参加が義務が義務付けられます

そのためこれらの期間は時間にゆとりを持ってプランを考えるようにしましょう。

知床(羅臼)

日本の最東北東端に位置する知床半島の中央にそびえる知床連山を境に、東側の半分の地域を占めるのが羅臼町です。

2005年にユネスコより世界自然遺産に認定された知床国立公園を始め、周辺にはオホーツク海と太平洋の大海原が接する自然の宝庫。

自然に慣れ親しんだはずの道民が「異世界のようだ」と息を飲む、絶景の楽園です。

春に開通する日本一開通期間の短い国道「知床峠」

知床半島の西側に位置する斜里町「ウトロ」と羅臼町は、全長約24kmの国道334号線(通称「知床横断道路」)で結ばれています。

知床峠

毎年11月上旬~4月下旬までは冬期間通行止めとなることから「日本一開通期間の短い国道」とも呼ばれています。

開通後であっても気象条件によっては通行できる時間に規制がかかります(5月でも路面凍結で通行止めになったりするので注意)。

知床峠は、そんな「通れるだけでもラッキー」の知床横断道路の中間地点となる標高738mの最頂部に位置し、展望台や無料の駐車場が完備されている人気の観光地です。

車を降りると目の前には羅臼岳が迫り、展望台から羅臼側を望むとオホーツク海の向こうに国後島が見えます。

知床峠

国後島は羅臼町から根室海峡を挟んで直線距離で26kmのところにあるので、知床峠からでも肉眼ではっきりと見ることができますよ。

春は一面の新緑、夏は深みを増した緑、秋は黄色や赤に色づく紅葉と、季節ごとの自然の美しさが味わえますが、とくにおすすめなのが星空観賞。

知床峠

町から遠いので人工の光の影響を受けず、山ならではの済んだ空気により、頭上には見渡す限りの星屑が広がります。その壮大さは「天然のプラネタリウム」ともいわれるほど。

ただし、知床は8月でも平均気温が20度前後と低く、平地よりも標高が高い知床峠ではそれよりもさらに4~5℃下がるため、必ず上に羽織るものを用意しておくのがよいでしょう。

とくに夜間は冷え込みが厳しくなるので、季節を問わず温かい服装を心がけておでかけください。

羅臼湖トレッキング

少しマニアックですが、羅臼湖を見るためのトレッキングもここでは楽しめます。

羅臼湖

羅臼湖は知西別岳の麓、行程に大小4つの沼を擁する最奥の地にあります。

以前までは地元の人もなかなかたどり着けない未開の地でしたが、現在はトレッキングルートが整備されており、登山道入り口から往復約6km(3時間)の登山が楽しめます。

羅臼湖周辺は標高700m前後ながら緯度が低いため、本州中部の2,000~2,500mクラスの山に相当する環境となっており、トドマツやハイマツ、ダケカンバなど寒さに強い高山植物が多く自生しています。

また、キタキツネやエゾシカ、ヒグマなど北海道を代表する固有種の生息地であり、国の天然記念物に指定されているオジロワシの繁殖地でもあります。

高山植物やそこに息づく昆虫などをキタキツネやエゾシカが食べ、そのエゾシカをヒグマやオジロワシが食べる。そして、食べ残しや糞は土壌に返って植物たちの養分となります。

豊かな自然に暮らす動植物たちの食物連鎖は、知床が世界自然遺産に登録された理由のひとつでもあり、羅臼湖のトレッキングではこうした自然の営みを間近で感じられる絶好の機会といえるでしょう。

トレッキングルートは登山道入り口から近い順に二の沼、三の沼、四の沼、五の沼と巡っていきますが、三の沼の奥に鎮座する羅臼岳が沼に反射して映し出される「逆さ羅臼岳」は非常に絶景です。

羅臼湖

さらに奥まで進むと、手前に配置された展望デッキから、湿原に囲まれた羅臼湖の姿を一望できます。

なお、羅臼湖トレッキングはトレッキングルートがあるものの、ヒグマ対策などの安全面を考慮するのであればガイドツアーに申し込むことが環境省から推奨されています。

また、アップダウンはありませんが、ぬかるみや水たまりを進むので高低差以上に疲労します。時期によっては残雪もあり、初心者では難しいことも。

そのため、軽登山ができるくらいの体力は必要となります。不安な方はガイドに参加するのが無難です。

貴重な高山植物の保護の観点から長靴での登山が必須などルールがあるので、個人で入山するときは必ず「知床羅臼ビジターセンター」に立ち寄りましょう。

野趣あふれる秘境の露天風呂~セセキ温泉、相泊温泉、熊の湯温泉

知床半島の中央部に位置する知床硫黄山は、現在も活火山として活動をしているため、周辺には温泉が数多く湧き出しています。

羅臼市街から根室海峡の海外線を、20kmほど北上すると見えてくるのがセセキ温泉です。

セセキ温泉

セセキ温泉

明治32年に開湯した歴史ある温泉で、アイヌ語のセセク(熱い)が名前の由来とされています。

温泉といっても、岩礁にある2箇所の源泉をコンクリートや石で囲った野性味のある造りとなっていて、入浴すると目の前の大海原と一体化したような気分が味わえます。

7月~9月の期間しか入浴できず、期間中であっても満潮時には完全に海に水没して入れないという秘湯中の秘湯です。

また、70℃近い源泉が沸き出しているので、干潮時から2時間後にならないと入れません。

なお、セセキ温泉は地元の方の私有地にあり、管理も行っています。

セセキ温泉からさらに1kmほど北上した場所にあるのが相泊温泉です。

相泊温泉

相泊温泉

日本最東北東端にある温泉で、海岸を掘りだして作られた温泉からは、天気が良いと国後島がはっきりと見える絶好のロケーションです。

セセキ温泉と比べて海から離れているため、満潮時でも入浴ができます。

波が目の前まで押し寄せてくる状況での入浴という、ほかにはない貴重な体験ができるのが相泊温泉の醍醐味でしょう。

入浴期間は5月下旬~9月中旬頃となっており、夏場はブルーシートで囲われて男女の浴槽が別になっていますが、それ以外の時期は囲いが撤去されるため、ワイルドな入浴を楽しめます。

海の絶景もいいけれど山の絶景を楽しみながら温泉に浸かりたいという方は、知床峠から羅臼町に向かう知床横断道路沿いにある「熊の湯」がおすすめです。

熊の湯

熊の湯

羅臼川のほとり、知床半島の原生林に囲まれた熊の湯には、眼下の渓流のせせらぎを聞きながらお湯に浸かる男湯と周囲を板壁で囲まれた女湯があります。

露天風呂の男湯からは、季節によって緑の濃さが変わる枝葉が頭上に揺れ、秋には紅葉が色づきます。

女湯からは外の景色は見られませんが、野外の露天風呂を安心して楽しみたい場合には嬉しい配慮ですよね。

これらどこの温泉も、訪れたときは一声かけてから入るなど、マナーを守るようにしましょう。

野付・標津

根室海峡沿岸部の中央に位置し、日本有数のサケの水揚げ量を誇るサケの聖地・標津と、隣町の別海町にまたがる野付半島を有する地域です。

海に面していますが、中標津町を含めるとかなり内陸に入るため、海と陸両方のダイナミックな自然を味わえ、まさに「この世の果て」感を感じることができるエリアです。

野付半島

野付半島は知床など周辺の観光地に比べて知名度は低く残念ですが、道東の手付かずの自然を味わえる、ぜひ訪れてほしい場所の一つです。

あまりの荒涼としたさまは「この世の果て」といわれるほどです。

しかし、北海道広しといえども、野付半島のような絶景を見られる場所は他にはないでしょう。

野付半島は全長約26キロメートルもある日本最大の砂嘴(さし)でできた半島です。

野付半島の地図

半島には砂浜、森林、海岸草原性湿地、塩性湿地、高層湿原などさまざまな植生が広がるため、多様で独特な自然環境が見られます。

そして、野付半島は北海道遺産に選定されていて、次世代に残したい北海道民の宝物として選ばれています。

定番の見どころといえば、ナラワラとトドワラです。

ナラワラとは、ミズナラなど広葉樹が立ち枯れたものをいい、幻想的な光景が広がっています。

ナラワラ

幻想的なナラワラの光景

そして、野付半島ネイチャーセンターの遊歩道を歩いていくとトドワラを見ることができます。

トドワラとはトドマツの原っぱという意味で、かつてはトドマツやエゾマツなどの原生林が広がっていました。

しかし、地盤沈下によって海水が浸食して、立ち枯れした木々の森となりました。その枯れ木も風化によって少なくなっていて、いずれこの景色は見られなくなるといわれています。

遊歩道を進んでいくと桟橋が現れ、まさに「この世の果て」感を間近で感じることができます。

野付半島のトドワラ

トドワラ

こうした観光スポットに立ち寄るだけでなく、両サイドを海に囲まれた野付半島はただ車で走っているだけで息を呑むような絶景に出会うことができます。

第二しべつ展望パーキングから見る知床連山

第二しべつ展望パーキングから見る知床連山

野付半島は動物も数多く生息していて、エゾシカやキタキツネ、ヤチネズミなどが生息していて、半島周辺の海ではゴマフアザラシやイルカ、ミンククジラなどを見ることができます。

特にエゾシカは必ずと言っていいほど野付半島に行くと見られますので、北海道らしい自然を求めている方にはぴったりの場所といえます。

野付半島のエゾシカ

知床連山を背景にエゾシカ

おとぎ話の世界観が味わえる果ての地~走古丹

走古丹(はしりこたん)とは、根室半島の付け根にある風連湖と、根室半島の北側にある根室湾を分ける砂州を指します。

先端に向かう一本道は通称「ハマナスロード」と呼ばれており、夏になると赤紫色の鮮やかな花が道を彩ります。

秋にはススキで覆われた一面がやわらかな日の光を浴び、穂先がキラキラと風に揺れる幻想的な風景となるなど、季節によってさまざまな表情を見せてくれます。

また、左手の海側には、「三匹の子ぶたの家」と呼ばれている現在は使われていない朽ちた番屋が3軒並んでいて、緑の草原に赤いトタンの壁、奥には青い海と空が広がっている景色は、おとぎ話に入り込んでしまったような光景と、近年はインスタ映えスポットとして人気です。

走古丹

三匹の子ぶたの家

走古丹の先端手前まで道路は続いており、車を降りてからは徒歩でその先に進めます。

先端からは根室湾に突き出るもうひとつの砂州である春国岱が1km先に見えますが、周囲に観光施設などはありません。

なお、走古丹の先端への道は早朝と夜間、悪天候時はゲートが封鎖されるので注意してください。

地球は丸い!を大地で実感!~開陽台

「中標津には観光地がない」なんて言われますが、開陽台は立派な絶景観光スポットです。

開陽台は中標津町市街地から、車で15分の場所にある標高271mの台地です。

開陽台

西側には東京ドーム100個分の敷地面積を擁する開陽台牧場、南側は根釧平野を一望と、この辺りは酪農地帯が広がるため見渡す限りの大地が広がる風景は「緑のじゅうたんを敷いたみたい」と称されることも。

開陽台にある展望台からは周囲330度の眺望を楽しめ、「地球は丸い」ことを実感できます

水平線が丸く見える観光スポットは多いですが、地平線が丸く見える場所は多くないので、貴重な体験ができるでしょう。

また、開陽台周辺は町の光の影響を受けにくいため、星空観測にも最適です。初夏は真上に輝く天の川、夏から秋にかけては流星群が多く見られ、圧巻の星空を楽しめますよ。

北海道ツーリングに欠かせないライダー定番のスポット~ミルクロード

中標津町から開陽台へと向かう道路は、周辺に牧場が多い土地柄、牛乳を運ぶタンクローリーが多く走ることから、総称でミルクロードと呼ばれています。

ミルクロード

なかでも、開陽台の東側を走る町道北19道路は、丘陵地ならではのアップダウンの起伏と、信号のない道路が6kmも続く絶好のロケーション。

インスタ映えという言葉すらなかった時代から、北海道外から訪れるライダーが先ほどの開陽台と合わせて「必ず訪れたい場所」と名前をあげる憧れの聖地でもあります。

季節や時間を問わず美しい景色が見られますが、濃い緑と真っ青な空のコントラストが目に眩しい夏の時期や、朝焼けに照らされる紅葉シーズンは絶景中の絶景です。

根室

北海道の最東端に位置し、夏でも最高気温が20℃に届かない冷涼な気候が特色のエリアです。

平地でありながら高山地域と似た気候であり、海霧の発生によって根室独特の自然を形成しているといわれています。

朝日に一番近い場所~納沙布岬

納沙布岬

根室半島の最東端にある岬で、本土最東端でもあるため、日本で一番早く朝日が登る場所として有名です。

それゆえに毎年元日には初日の出を拝もうと、全国から多くの観光客が訪れます。

納沙布岬の先端には、明治5年に建てられた北海道最古の灯台である「納沙布岬灯台」があります。昭和5年に改築されたコンクリート造の白い灯台が、澄んだ空の青さと深い海の青さに映える絶好の撮影スポットとなっています。

納沙布岬

納沙布岬の朝日

また、納沙布岬からは歯舞群島が肉眼でも見え、最も近い貝殻島までは3.7kmしかありません。晴れた日には同じ歯舞群島に所属する水晶島や、国後島も見えます。

異国感漂う北海道随一の秘境岬~落石岬

落石岬は根室半島から太平洋に突き出している岬で、環境保全地域のため車で行けず、途中にあるゲート付近に車を停めて灯台までは歩いて向かいます。

落石岬

海から見ると高さ約50mの海食崖ですが、駐車場から灯台へと向かう木道は草原や湿原、林に囲まれており、高さを感じません。

日本では落石岬でしか見られない国の天然記念物「サカイツヅジ」の自生地のため、5~6月になると紫色の綺麗な花畑が見られます。

鬱蒼とした森を抜けると、視界に広がるのは緑の草地と青い空、そして赤と白のコントラストが目を引く灯台のみですが、夏の時期に毎日のように発生する海霧が、苔むしたアカエゾマツから顔を覗かせるエゾシカの群れを幻想的に見せ、これらの風景はまるで「ヨーロッパのよう」と例えられます。

太古の自然が手つかずで残る奇跡の島~春国岱

風連湖と根室湾を区切るように伸びている細長い砂州が春国岱(しゅんくにたい)です。

春国岱

風連湖・春国岱は2005年にラムサール条約に登録されており、周辺一体が自然豊かな場所ですが、なかでも春国岱には山と渓谷を除いた北海道のすべての自然があるといわれています。

砂でできた島でありながら、樹林帯や草原、湿地、沼や川そして湖と、多様な自然環境が海岸に存在するため、春国岱を住処にする数多くの生きものたちを見ることができます。

春国岱

とくに野鳥は260種類を超える数が記録されていて、日本全国から多くの人がバードウォッチングに訪れます。

また、第一砂丘には国内最大級のハマナスの群生地があり、こちらも訪れた人を楽しませてくれます。鳥と花の両方を観察するなら、ベストシーズンは初夏から夏にかけてになります。

ただし、夏の春国岱は蚊が大量に発生するため、長袖長ズボンや帽子を着用して肌の露出を避け、虫よけスプレーを使って万全の状態で散策するようにしましょう。

釧路

17万人の人口を擁する道東最大の都市であり、北海道の三大工場都市のひとつでもあるため、自然のイメージが浮かばないといわれているのが釧路エリアです。

しかし実際には、釧路湿原や阿寒国立公園を始め、雄阿寒岳・雌阿寒岳などの火山帯、太平洋に面した地形など多くの自然に恵まれています。

釧路湿原内を蛇行する釧路川が一望できる~細岡展望台

細岡展望台からの釧路湿原

細岡展望台から見る広大な釧路湿原

日本最大の湿地帯でラムサール条約に登録されている釧路湿原の東にあり、釧路湿原全体が一望できるスケール感から、別名「大観望」と呼ばれています。

細岡展望台からは、目の前で大きくうねりながら釧路湿原内を流れる釧路川、その向こうには宮島岬とキラコタン岬が見えます。

湿原なのにどうして岬があるのか不思議ですが、釧路湿原は6000年前まで浅瀬の海だった時代があり、宮島岬とキラコタン岬は当時からそこが岬であったからです。

天候が良ければ、釧路湿原の果てにそびえる雄阿寒岳と雌阿寒岳、さらには摩周岳などの山岳地帯まで見渡すことができ、270度パノラマの釧路湿原を堪能できます。

なかでもおすすめなのは、午後から夕方の時間にかけて日が傾くタイミング。オレンジや赤、紫など刻一刻と空の色が変化し、暗くなるにつれて阿寒連峰や木々がシルエットになって釧路湿原に闇がにじんできます。

細岡展望台

一方で、釧路川の流れには地平線に沈む太陽の光が反射し、キラキラと眩しく輝きます。

両者のコントラストは息を飲むほど美しく、夕日を見るために細岡展望台を訪れる人が大勢います。

アフリカサバンナを感じる広大な大地に感動~サテライト展望台

サテライト展望台とは、釧路市湿原展望台にある釧路湿原展望遊歩道を通って行ける展望台です。

ここでは釧路湿原展望台ではなく、わざわざ遊歩道を歩いていくサテライト展望台をおすすめします。それは、釧路市湿原展望台から釧路湿原を見渡すと手前の木々が視界を邪魔をしてしまうからです。

遊歩道といっても木で整備されており、左回りのコースは階段や吊り橋がありますが、右回りのコースを選ぶと平坦な道が続いているので誰でも気軽に散策ができます。

15~20分ほど歩いて辿り着くサテライト展望台は、開けた視界一面に釧路湿原が広がり、夏の青々とした湿地はサバンナの雨期、黄葉が大地を染める秋の湿地はサバンナの雨期のようです。

サテライト展望台

視界を遮るものはなく、展望台のどこから見ても雄大な景色が眺められますが、実は見えている釧路湿原は全体の半分程度でしかありません。

それを知った上で訪れてみると、改めて釧路湿原の広さを感じられるでしょう。

北海道を代表するタンチョウの最大生息地~コッタロ湿原展望台

釧路湿原の北東に位置にあるコッタロ湿原は、キタヨシとスゲで構成される低層湿原です。

アイヌ語の「水が沸くところ」という意味が地名となっているように、湿原内を流れるコッタロ川や大小の沼が多く見られる水の豊かな場所で、展望台からの景色は他の湿原とは異なった美しい景色が広がります。

コッタロ湿原展望台

釧路湿原のなかでも原始の姿を多く留めており、野生動物が多くやってくる場所としても知られています。

展望台に向かうドライブ中でも、エゾシカやキタキツネ、シマリスなどたくさんの動物を目にするチャンスがあります。

展望台からは、コッタロ湿原を営巣地としているタンチョウやアオサギなどの野鳥の観察が行えるので、ぜひこうした野鳥を探してみましょう。

コッタロ湿原展望台

ただし、少し急な坂や階段を登らなくてはならないため、体力がない方や高齢の方は注意が必要です。

大海原と草原が視界に広がる知られざる秘境スポット~尻羽岬

尻羽岬(しれぱみさき)は、釧路町にある厚岸湾に突き出た岬で、北海道民にもあまり名が知られてない秘境です。

尻羽岬

視界を遮る人工物が建っておらず、人があまり訪れない場所のため、草原から断崖、太平洋へと続く景色をひとり占めできます。

尻羽岬

また、先端付近から海を見下ろしてみましょう。そこには鳥居が立つ帆掛岩と呼ばれる奇岩があります。

尻羽岬

帆掛岩には船で逃げていた義経が猛吹雪で座礁後、よじ登った崖で石像になり岩が船の形になったという伝説があるので、本当に船に見えるか確認するのも楽しみ方のひとつでしょう。

そして、そんな伝説が残る奇岩の周辺では、運が良ければ一休みするゼニガタアザラシの姿が見られることもあるそうですよ。

なお、長い砂利道を車で走ったあと、駐車場に車を停めてからは人が踏み倒してできた道を進む必要があります。岬の先端までは柵や街灯はないため、雨天や日没後、強風時などは避けて散策してください。

釧路湿原をゆったり川下り!自然に溶け込む~カヌー体験

釧路でのカヌー体験は、国立公園に指定されている釧路湿原を流れる釧路川を下るルートで、観光客に人気です。

カヌー

釧路湿原の中を流れる釧路川は、本流に1か所もダムが無く、源流から河口の釧路港までカヌーで下ることができるため、カヌーの聖地と呼ばれています。

塘路湖から細岡展望台のある細岡までのコースが最もメジャーで、のんびりと釧路湿原の中を下ることができます。

釧路湿原

タンチョウやエゾシカ、キタキツネなどの野生動物やカワセミやヤマセミ、オシドリといった野鳥も運が良ければ見ることもできます。

釧路川のカヌー下り

鳥のさえずりと水をかくパドルの音だけが耳に届くなか、川面には自然が織りなす景色や青い空と白い雲が映り、タイミングが合えば湿原を走る観光列車ノロッコ号の姿を楽しめます。

釧路湿原のカヌー体験は通年を通して開催されていて、どの季節も見える景色が違うので魅力的です。

動物に会いたいのであれば朝か夕方がおすすめ。

夏は観光の繁忙期でカヌーは特に人気なので、早くに予約するのがいいでしょう。

特別天然記念物マリモを育む豊かな自然環境~阿寒湖エリア

釧路市北部に位置し、マリモの繁殖で知られる阿寒湖の正式名称は阿寒摩周国立公園です。

阿寒摩周国立公園には阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖、神の子沼など1市10町に跨る広範囲が含まれますが、その9割が未開発地域という手つかずの自然が多く残っており、周辺には雄阿寒岳や雌阿寒岳、硫黄山などの火山も多く、北海道らしい雄大さを感じられるエリアになります。

阿寒湖

遊覧船乗り場

見どころはたくさんありますが、阿寒湖畔エコミュージアムセンターからまりもの里桟橋までは、ボッケ遊歩道と呼ばれる阿寒の自然を満喫できるスポットがあります。

遊歩道はエゾマツやトドマツなどの針葉高木や、阿寒湖畔の景色を眺めながらの散策ができるのですが、なかでも見どころのひとつにスポット名にも含まれるボッケがあります。

ボッケとは、アイヌ語の「煮えたつ」が由来となっており、地下から蒸気や火山ガスが泥と一緒に吹き出す現象を指すもの。ボコボコと音を立てながら膜が破裂する様子は、見た目は地味ですが、ほかではなかなか見られない貴重な体験となるでしょう。

ボッケ

阿寒湖温泉街から車で20分ほどの場所にある「オンネトー」も必見の価値ある場所です。

別名「五色沼」と呼ばれ、訪れる季節や時間によって湖面の色を変える神秘の沼として知られています。

オンネトー

エメラルドグリーンのオンネトー

深い青、澄んだ青、エメラルドグリーンと変化する色は、「オンネトーブルー」と称されています。

散策をするなら湖面が凪の状態が多く、鏡のようになって周辺の景色を映し出す午前中がおすすめ。

逆さの雄阿寒岳や阿寒富士の姿も圧巻ですが、秋になると紅葉した木々が湖面を境にシンメトリーに浮かび上がり、さながら一枚の絵画のような美しさを見せてくれます。 

雄大な景色を眺め、マリモの生態も学べる「阿寒観光汽船」

阿寒湖を湖上から楽しむことができるのが、阿寒観光汽船の遊覧船です。

遊覧船

景勝地の滝口を巡り、チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」での見学を含む、阿寒湖一周約85分のクルーズですが、マリモだけでなく、雄阿寒岳などの阿寒湖周辺のダイナミックな自然も間近に感じれられるのもポイントです。

阿寒湖遊覧船

【動と静】異なる2つの美しさ~太郎湖・次郎湖

太郎湖と次郎湖はガイドブックなどには紹介されていることは少ないので聞いたことがない人も多いかと思いますが、湖畔の美しいフィールドを歩く楽しさを感じられるおすすめの場所です。

阿寒湖温泉街から車で5分ほどの場所に雄阿寒岳の登山口があります。

雄阿寒岳登山口

阿寒湖東部にある雄阿寒岳登山道入口から、徒歩で10分ほど進むと見えてくるのが太郎湖です。

太郎湖

太郎湖

さらにそこから10分歩くと次郎湖に到着します。

次郎湖

次郎湖

どちらも500~700mほどの小さな湖で、一見すると同じように見えますが、太郎湖には阿寒湖の湖水が流れ込んでおり、鯉などの淡水魚が棲んでいるため、じっと見ていると湖面に動きを感じます。

一方の次郎湖は湧水が溜まってできた湖で、周囲を林で囲まれており、静寂さが際立ちます。

太郎湖と次郎湖の両者をよく観察してみると、それぞれの良さや美しさを味わえるでしょう。

次郎湖まで行くのはやや大変で、辿り着くまでに登山口から2〜30分ほど歩きます。

また、道が細い場所もあり、ぬかるんでいるところも多いので、歩きやすい靴や汚れてもいい格好で行くようにしましょう。

アップダウンはあまりありませんが、あくまで登山道にはなるので無理のないように行くことをおすすめします。

そしてできれば熊鈴などのクマ対策も忘れずに。

唯一無二の湖が連なる奇観~双湖台

双湖台は、阿寒湖から弟子屈町へと抜ける国道241号(阿寒横断道路)の途中にあるので、屈斜路湖や摩周湖のほうに行くのであればついでに立ち寄ってみるとよいでしょう。

双湖台

展望スペースから見下ろすと、エゾマツなどの高木が茂る樹海のなかに、北海道の形に似た「ペンケトー」とその奥に「パンケトー」の2つの湖が見えます(パンケトーはほぼ見えませんが)。

双湖台の所以となった2つの湖は、実は太古は1つの大きな湖としてありましたが、雄阿寒岳の噴火によって土砂でせき止められ、阿寒湖を含む3つの湖に分かれました。

この3つの湖は今も川でつながっており、阿寒湖から阿寒川へと流れています。

なお、「パンケトー」は、「ペンケトー」よりも大きい湖なのですが、観光シーズンの時期は周辺の木が生い茂っているため、姿はほとんどわかりません。そのため、幻の湖とも呼ばれています。

2つの湖は立ち入りが制限されており、気軽に目視できるのは双湖台からのみなのです。

その姿はまるで長く連れ添った夫婦のよう~双岳台

双岳台も、阿寒湖から弟子屈町へと抜ける国道241号(阿寒横断道路)の途中にあり、双湖台から5分ほど走らせると見えてくるので、ぜひ立ち寄りましょう。

双岳の名のとおり、手前に広がる原生林の向こうには雄阿寒岳がそびえ立ち、奥には雌阿寒岳の姿を一望できます

双岳台

手前が雄阿寒岳、奥が雌阿寒岳

雄阿寒岳はアイヌ語で男の山という意味のピンネシリ、雌阿寒岳はアイヌ語の女の山の意味があるポンマチネシリが由来となっており、2つ合わせて夫婦岳とも呼ばれています。

猛々しい山容で男性的な雄阿寒岳と、山裾がなだらかなものの、標高は雄阿寒岳よりも高く、今も噴煙を上げる雌阿寒岳(※2つとも活火山です)。2つの山を夫婦と思って眺めてみると、また違った面白さがありますよ。

大地の鼓動が体感できる~白湯山 

阿寒湖温泉街から車で5分ほどの場所に阿寒湖畔スキー場があります。

冬の間はスキー場のゲレンデになっているのですが、雪がない期間は、阿寒湖畔スキー場の中腹からスタートする「白湯自然探勝路」から山頂を目指して軽い登山が楽しめるのです。

標高950mの山ですが、展望台がある場所までは標高815mあり、そこから見渡す阿寒湖と雄阿寒岳は絶景です。

白湯山

スキー場は拓けた草原を歩きますが、白湯自然探勝路に一歩足を踏み入れると、視界は一遍します。

森のなかを進むと温泉が流れる川があったり、ボッケと呼ばれる地下から上がった火山ガスが泥と一緒に吹き出す現象が見られ、地球のエネルギーを肌で感じられますよ。

展望台からは雄阿寒岳と阿寒湖が一望できるほか、白龍神王が祀られている祠があることから、近年パワースポットとして人気が高まっているヤイタイ島も望むことができます。

登頂まで1時間はかからないくらいですが、ゲレンデ部分はそれなりの傾斜なので時間や体力にゆとりがある方におすすめです。

摩周・屈斜路エリア

世界2位の透明度を誇る摩周湖と、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖を擁するエリアで、阿寒摩周国立公園の東側の半分を占める巨大なカルデラの地形と併せて、日本屈指の特殊な景観を成しています。

摩周湖第一展望台、摩周湖第三展望台

アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」の名を持つ摩周湖

最大水深212mのカルデラ湖である摩周湖は、世界レベルの透明度を誇り、湖面の深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれています。

摩周湖を見るのであれば第一展望台が最もメジャーであり、レストハウスでお土産を購入することもできます。

摩周湖第一展望台

2022年には「摩周湖カムイテラス」が新たにオープンして、オリジナルの摩周ブルーソフトや摩周霧ソフトを味わいながら、神秘的な摩周湖の景色を楽しめます。

摩周湖カムイテラス

ここではその美しい絶景から、星空観察会やフォトウエディングなども行われています。

「第三展望台」は、第一展望台より標高が高い位置にあるため、摩周湖のほぼ中央に浮かぶカムイシュ島を眼下に迫力ある景色が楽しめます。

摩周湖第三展望台
摩周湖第三展望台

摩周湖を背に向けると、硫黄山や藻琴山を臨むことができます。こちらも忘れずに見ておきましょう。

摩周湖第三展望台

個人的には第一よりも第三展望台のほうが断崖を望むことができ、北海道の絶景らしい風景を感じることができるので、おすすめです。

日本で一番噴気孔に近い場所~硫黄山

摩周湖から国道52号を屈斜路湖へ25分ほど進むと、至るところから噴煙が吹き出す黒々しい山が見えてきます。

硫黄山

噴煙が立ち上がる硫黄山

アイヌ語で「アトサヌプリ(裸の山)」の意味を持つその山は、地元民からは硫黄山と呼ばれ、その名のとおり硫黄の独特の匂いが一体に漂わせています。

砂利道を歩いて白煙が吹き出る噴気孔のそばまで近づけるため、地球の蠢きをよりダイナミックに感じられます。

剥き出しの山肌に自然の力強さを感じる一方で、麓にはエゾイソツヅジの群生地があり、6~7月にかけて可憐な白い花を咲かせます。

秋になると紅葉が見事な場所もありますが、どちらも落石のため一般の立ち入り禁止となっています。ただし、ツアーに参加すると観光が可能となっていますよ。

秋から冬の期間には硫黄山のライトアップが行われており、日中に見る景色とはまた違った姿が楽しめます。

硫黄山

ライトアップされた硫黄山

セルフ露天風呂から眺める屈斜路湖は至高の贅沢~砂湯

屈斜路湖は日本のみならず世界でも有数の広さを持つカルデラ湖で、どこから見てもコバルトブルーの湖水が美しい人気の観光地です。

 

しかも、湖畔の砂浜を掘ると温泉が出るので、好きな場所に自分で露天風呂が作れてしまう珍しい場所でもあります。

周辺が火山地帯のため、砂浜の下の水が常に温められた状態となっているのが、湖畔で砂湯を楽しめる理由です。また、屈斜路湖は淡水なので海水のようにべたつかず、気持ち良く入れるのも人気に一役買っています。

しかし、実際には体が浸かれるほど穴を掘れる人は少なく、途中で断念してしまうのだとか。その場合でもスワンボートの乗り場近くに無料の足湯があるので、膝まで温泉に浸かりながら屈斜路湖を眺めることができます。

日本一のカルデラ湖の絶景を違う角度から味わい尽くす~美幌峠、津別峠

美しすぎる美幌峠

屈斜路湖を囲むようにある外輪山には、それぞれ異なる魅力を持つ美幌峠と津別峠があります。

美幌峠は標高525mに美幌峠展望台があり、展望台に隣接して「ぐるっとパノラマ美幌峠」という道の駅もあります。

展望台までの道は道幅が広く、カーブもそこまできつくないので走りやすく、眼下に見える屈斜路湖を楽しみながらのドライブができるでしょう。

峠の頂上からは、ぽっかりと中島が浮かぶ屈斜路湖を上から眺められ、天気が良い日には硫黄山や知床連山も肉眼で確認できます。

その景色はまさに絶景。

美幌峠

これに対し、津別峠は外輪山では最も標高が高く、津別峠展望施設がある場所は標高947mとなります。道中は道幅が狭く、くねくねとカーブが多いので、道中に景色を楽しむ余裕はそこまでないでしょう。

しかし、辿り着いた先からは、日本一大きい屈斜路湖を包み込むように続く阿寒連峰の稜線と、その奥の雄大なオホーツク海まで一望できます。

さらに、どちらも春から秋にかけての早朝は、雲海が見られる絶好のポイントです。

美幌峠の場合、屈斜路湖の湖上に雲海ができると雲海を間近で見られますが、埋もれてしまうと景色は楽しめません。

津別峠からの雲海

一方で、津別峠で見られる雲海は、太平洋沿岸で発生した海霧が風に運ばれたもの。

気象条件によっては、遠くの山頂を残して周囲が雲に飲み込まれ、地平線まで続く大雲海が広がる絶景になります。

また、津別峠のほうが標高は高いため、雲海を見られる可能性は高くなります。

自然が織りなす神秘の青~神の子池

斜里郡清里町南部の森林にある池で、アイヌ語で「神の湖」という意味を持つ摩周湖(カムイトー)が水源といわれているため、この名前がつけられました。

摩周湖からの伏流水は透き通っていますが、池の底には白い砂があるため、水面はコバルトブルーの鮮やかな色に輝いています。

神の子池

また、一年を通して水温が8℃前後に保たれているので、池に落ちた木は腐らず、いつまでもその姿のまま。理屈はわかっていても、この池が神の子と呼ばれる所以を感じてしまいますよね。

池自体の美しさもさることながら、なかをよく観察してみると体長20cmほどの魚が泳いでいます。

正体はオショロコマという、日本では北海道でしか見られない貴重な種類。

景色と併せて目を楽しませてくれます。

展望台からの北海道らしい広大な景色が見られる「900草原」

900草原

弟子屈町の小高い丘にある900草原(きゅうまるまるそうげん)」。総面積1,440ヘクタールの広さを誇る町営牧場です。

放牧草地が930ヘクタールあることから、900草原と名付けられました。

360°見渡せる展望台からは、1000頭以上の牛が草を食む牧草地や弟子屈町を一望できるほか、摩周岳や硫黄山、藻琴山を遠くに望むことができます。

また天気が良ければ、雄阿寒岳と雌阿寒岳を眺めることも。敷地内にはパークゴルフ場とレストハウスが併設されています。

展望台には年間を通して行くことはできますが、レストハウスがオープンしているのは5月~10月までなので、春の道東巡りのついでに訪れてみるのをおすすめします。

厚岸・浜中

北海道らしい雄大な自然が楽しめるエリアですが、太平洋に面した海岸線が長く続き、夏でも冷涼で過ごしやすい気候と霧の発生が多いため、感傷的な気分にも浸れるエリアです。 

イメージとは違うギャップのある景色が魅力~愛冠岬

愛冠岬からの景色

愛冠岬からの景色は絶景

愛冠岬は「あいかっぷみさき」と読みますが、まったくラブの意味はありません。

アイヌ語のアイカップ(矢の上のもの)が由来となっており、「できない」「届かない」という意味がある地名ですが、そこから転じて「できそうもない困難を乗り越え愛の栄冠を得る」との思いで名づけられています。

厚岸湾に突き出すようにある岬の先端には、想いを叶える鐘「愛の鐘ベルアーチ」が設置されており、名称と相まって恋人たちに人気の観光地となっています。

愛冠岬

しかし、ロマンティックな名前とは裏腹に、愛冠岬から望む景色は勇壮で荒々しさを感じる一面も。

愛冠岬

80mの断崖絶壁からは、コシジロウウミツバメやエトピリカなどの海鳥の繁殖地として知られる大黒島を眼下に望み、左側に見える筑紫恋海岸線は30~40mの崖が続いてまさに絶景です。 

崖を伝うのは恋しい人の名前を呼び続ける乙女の涙~涙岬

浜中町の西南端、厚岸町との境界付近にある岬で、笹に覆われた道有林を進んだ先にあります。

数10mの断崖が続く景勝で、轟轟と音を立てて荒く削られた岩肌に打ち付ける波は、見ているだけで迫力があります。

絶景の涙岬

絶景の涙岬

涙岬の地名は、波をかぶるとまるで涙を流している乙女のように見える岩に由来しています。そのむかし、娘に会うために厚岸から船で出た若者が岬で座礁してしまい、それを知った娘は泣きながら若者の名前を叫び続け、やがて岩になったという言い伝えによるもの。

さらに、涙岬から左にある立岩は、泣いている娘に近づこうとする若者の姿にも見えるとされています。

涙岬

岬の先端に向かう途中には立岩に向かうルートもありますが、涙岬からも立岩を望むことができ、嵐の夜は娘のすすり泣く声と、若者の叫び声が風と混じって聞こえるといわれています。

漁場を求めて競い合う漁師たちの熱い戦いが見られる特等席~アゼチ岬

根室市と厚岸町の間にある霧多布半島の西側の端にある岬で、琵琶瀬湾に突き出た形をしています。

アゼチの岬

岬からは浜中町で動物王国を作った作家のムツゴロウさんが最初に移住をした隆起海食性台地の嶮暮帰島や、浜中湾の海岸線など風光明媚な景色が広がります。

西にあるため夕日が有名な場所ですが、夏の早朝に繰り広げられるコンブ漁の出航は、アゼチ岬ならではで一見の価値があると思いますので、早起きできる人はぜひ見てみてください。

絶滅危惧種の野生ラッコに出会える~霧多布岬

アゼチ岬の反対側、霧多布半島の東に位置する霧多布岬(きりたっぷみさき)は、正式名称を「湯沸(とうぶつ)岬」といいます。

霧多布岬

海岸線は荒立った太平洋の波に浸食されて標高40~60mの断崖絶壁となっており、そこはまさに絶景。

霧多布岬

また、運がよければトッカリ(アザラシ)を見ることができることもできるため、別名トッカリ岬とも呼ばれていますが、近年は野生のラッコの生息地として有名になり、現在は親子を含む十数頭が確認されています。

相手は野生のため、行けば必ず100%出会えるとは限りませんが、母親や子どもをお腹に乗せて水面をプカプカと浮いていたり、両足のひれをかいてくるくると水中を回る姿を見に、連日観光客が立ち寄っています。

なお、遊歩道や岬の先端からは、ラッコの姿は肉眼でなんとか確認できるものの小さくしか見えないので、しっかりと観察するなら双眼鏡を用意していくのがよいでしょう。

今はすっかりラッコで有名な霧多布岬ですが、7月になるとエゾカンゾウやアヤメの群落が見事に花を咲かせます。

湯沸灯台の付近には霧多布岬キャンプ場があり、6月から10月の間は絶景を眺めながらキャンプができるので、花や夕日、星空鑑賞なども楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか。

霧多布岬キャンプ場

夕日が美しい霧多布岬キャンプ場

黄金色の湿地に流れる川面に息を飲む~琵琶瀬展望台

琵琶瀬(びわせ)展望台は厚岸町から霧多布岬までの道道123号線沿いにあり、国内5位の面積を誇る霧多布湿原を見渡す高台にあります。琵琶瀬展望台からの景色

北側は湿原内を蛇行する琵琶瀬川、南側は太平洋の大海原と、360度のパノラマが視界に広がります。

観光シーズンの春から秋にかけては、美しい緑の湿原に300種類もの花が咲く様子から「花の湿原」とも呼ばれる霧多布湿原ですが、海霧が発生しやすいタイミングのため、展望台からは真っ白で何も見えない可能性もあります。

一方、9月は晴れ間が多い時期になり、とくに秋が深まる10~11月は、黄金色の湿原を蛇行する川の水面や鉛色の空の景色が、北海道とは思えないような異国感のある雰囲気を纏います。

冬の琵琶瀬展望台からの霧多布湿原

黄金色の湿原

青々とした湿原も綺麗ですが、秋に訪れる琵琶瀬展望台はほかではなかなか見られない絶景が味わえます。

網走

オホーツク海を始め、サロマ湖や能取湖、網走湖など海や湖を原点とした自然の美しさを感じられるエリアですが、丘陵地や山林も多く、訪ねる場所によってさまざまな景色を楽しめます。 

「恋する灯台」に認定!100年前に建てられたモダンな灯台に会いに行く旅~能取岬

能取岬

網走市の北側にある能取湖の東側からオホーツク海に突き出した岬で、西には能取湖、東には知床連山、そして真正面の北には美しいオホーツクの大海原が広がっています。

能取岬

岬の先端には灯台と管理事務所しかありませんが、この灯台こそが能取岬へ行くひとつの大きな理由になります。

能取岬はそこに行くことが旅の目的となるような魅力があるとして、2019年に「恋する灯台」に認定されています。

白と黒の縞模様で八角形をしている灯台は、1917年(大正時代)に建てられたもので、当時のモダンで洗練されたデザインが反映されています。

能取岬

また、周辺の一部は牧場(網走市営美岬牧場)となっており、5月から10月にかけては牛や馬が放牧され、広い海と空を背景に草原をのどかに闊歩する姿や、北海道らしい牧歌的な風景には欠かせない牧草ロールが点在する光景が見られますよ。 

季節や時間によって風景が変わる~メルヘンの丘

女満別から網走に向かう国道39号線沿いの田園地帯をひたすら進むと、7本のカラマツが並んで立つ小高い丘が見えてきます。ここが通称「メルヘンの丘」と呼ばれる場所で、まるで童話の世界に迷い込んだような世界観が味わえると、撮影スポットとして人気です。

丘の稜線上に間隔を開けて立つカラマツの目の前には畑が広がっており、春は小麦の葉の眩しい緑、夏はじゃがいもの白い花、秋は小麦の穂が黄金色に輝き、季節によって異なる風景を見せてくれます。

メルヘンの丘

季節によって見られる光景が異なります

晩秋にはすべての収穫が終わりますが、来年の種まきのための畝(うね)が作られており、何も植えられていない畑とカラマツの景色も味わい深く、思わずシャッターを押してしまいたくなる光景です。

また、晴れた日中の撮影では背景の澄んだ青空と遠くの山並みが映えますが、夕暮れになると空が茜色になり、影となったカラマツが幻想的な雰囲気へと誘ってくれますよ。

いつ来ても、いつ撮っても絵になる。「メルヘンの丘」は一年を通じて通い詰めたい名所といえるでしょう。

公園全体がピンク色に染まる芝桜の映えスポット「東藻琴芝桜公園」

5月に網走に行くのであれば、30分ほどで行ける「東藻琴芝桜公園」で一面に咲く芝桜を見ることをおすすめします。

東藻琴芝桜公園

大空町東藻琴にある「東藻琴芝桜公園」は、10ヘクタールもの広大な敷地一面に芝桜が植えられた芝桜の名所で、今やかなり人気のスポットとなっています。

ひがしもこと芝桜公園

5月〜6月上旬には芝桜が満開になり、公園の斜面はピンク色に染まります。

一面ピンクの様子はまさに「映えスポット」で、今ではSNSでアップしている人がたくさんいます。

東藻琴

園内には、展望台やピンク色の鳥居がある「山津見神社」など見どころがたくさんあります。

また、キャンプ場や釣り堀、ゴーカートコース、温泉、足湯などがあり1日中楽しめる場所です。

開花状況をホームページから確認して行くのがおすすめです。

まとめ

道東はとにかく絶景スポットが多すぎます。

ここで紹介したものがすべてではなく、道東は車で走っているだけでもそこら中に絶景があるのです。

これらの場所をすべて周ることは難しいですが、計画している旅の途中に寄れそうな場所があればぜひ天気のいい日に立ち寄ってみてください。

【保存版】春に行くべき道東の観光スポットとおすすめイベントを全力で紹介!

別保公園

道東の春は本州はもちろん、札幌などの道央エリアよりも春の訪れが遅いです。

しかし長い冬を超えた道東エリアには美しい春の景色を楽しめる場所やイベントがたくさんあります。

桜を楽しめるのが5月と遅く、ゴールデンウィークに桜スポットに行くのも楽しいでしょう。

この記事ではあえて年中楽しめる定番スポットは紹介せず、春ならではの訪れるべきスポットと、春しか楽しめないイベントに絞ってエリアごとに紹介します。

春に道東に訪れる予定の方はきっと道東旅行の参考になるでしょう。

知床・羅臼エリア

知床

アイヌ語の「シリエトク(突端・地の果て)」が由来の知床半島は、その名のとおり日本最北端の世界遺産がある人気の観光スポット。

日本百名山の羅臼岳に硫黄山や天頂山が連なる様子は知床連山と呼ばれ、その山並みを知床の背骨と見立てると東側にあるのが、北海道目梨郡「羅臼町」です。

同じ知床半島でも次に紹介するウトロエリアとは楽しみ方が異なるので、エリアを分けて春のおすすめスポットを紹介します。

春に開通する日本一開通期間の短い国道「知床峠」

知床半島の西側に位置する斜里町「ウトロ」と羅臼町は、全長約24kmの国道334号線(通称「知床横断道路」)で結ばれています。

毎年11月上旬~4月下旬までは冬期間通行止めとなることから「日本一開通期間の短い国道」とも呼ばれており、開通後であっても気象条件によっては通行できる時間に規制がかかります。

知床峠は、そんな「通れるだけでもラッキー」の知床横断道路の中間地点となる標高738mの最頂部に位置し、展望台や無料の駐車場が完備されている人気の観光地です。

知床峠

目の前にそびえる羅臼岳

車を降りると目の前には羅臼岳が迫り、展望台から羅臼側を望むとオホーツク海の向こうに国後島が見えます。

国後島は羅臼町から根室海峡を挟んで直線距離で26kmのところにあるので、知床峠からでも肉眼ではっきりと見ることができますよ。

春は一面の新緑、夏は深みを増した緑、秋は黄色や赤に色づく紅葉と、季節ごとの自然の美しさが味わえますが、とくにおすすめなのが星空観賞。

町から遠いので人工の光の影響を受けず、山ならではの済んだ空気により、頭上には見渡す限りの星屑が広がります。その壮大さは「天然のプラネタリウム」ともいわれるほど。

知床峠

ただし、知床は8月でも平均気温が20度前後と低く、平地よりも標高が高い知床峠ではそれよりもさらに4~5℃下がるため、上に羽織るものを用意しておくのがよいでしょう。

とくに夜間は冷え込みが厳しくなるので、季節を問わず温かい服装を心がけておでかけください。

豪快に海水を吹上げ尾びれを跳ね上げるイルカやクジラと出会える「ホエールウオッチング」

クルーズ

自然豊かな知床の海には、たくさんの動物や野鳥が集まります。

4月下旬から、羅臼から出航する観光船に乗ってクジラやイルカを見るホエールウォッチングはとても人気で、羅臼沖でシャチやクジラ、イルカといった動物が見られます。

これだけ多くの動物に遭遇できるのは世界的にも希少な場所だそう。

主なクルーズ会社と運航期間は以下の通りなので、ホームページを確認し、気になるところで予約をしてみるといいでしょう。

特徴 運航期間 ホームページ
知床ネイチャークルーズ 定員80名と50名の2隻の船を使用。最新型のエンジンを搭載しているので、振動が少なく快適。 4月下旬~10月中旬 https://www.e-shiretoko.com/
知床・羅臼観光船はまなす 船長は漁師歴20年、千兆歴16年の大ベテランでクジラやシャチが大好き。 4月末~9月 http://rausu-cruise.com/wp/
観光船アルランⅢ世 使用する「アリランⅢ」は、羅臼で最速の観光船。いち早くクジラを発見できます。 4月下旬〜10月中旬 https://shiretoko.life/

世界有数のヒグマ生息地で楽しむ「ヒグマクルーズ」

ヒグマクルーズ

春は羅臼ではホエールウォッチングだけでなくヒグマウォッチングもできます。

知床岬周辺は世界有数のヒグマの高密度生息域のため、高確率でヒグマと遭遇できます。

道端では遭遇したくないヒグマですが、遠くからなら見てみたいという人もいるでしょう。

ヒグマクルーズは羅臼町の相泊港を出港後、北上し、知床半島の先端にある知床岬で折り返すクルージングのプランです。

ヒグマ以外にもイルカやクジラ、アザラシなど、船上から多くの野生動物が観察できるだけではなく、陸路での到達ルートが確保されていない知床岬は船でしか近づくことができないため、人の手による開拓がされていない原始の世界を楽しむこともできます。

なお、ヒグマは自然の生き物なので必ず出会うことができるとは限らないことに注意してください。

ヒグマクルーズを行っている会社は以下の2社です。

特徴 運航期間 ホームページ
知床らうすリンクル 知床の海を知り尽くした漁師さんが出す小型ボートで、知床岬に向かいます。小型ボートならではの臨場感が味わえます。 要問い合わせ(4月15日~) https://shiretoko-rausu-lincle.com/detail_Higuma.html
知床クルーズ 英人丸 ヒグマが高確率で出没する「ルシャ川」付近まで、漁師歴40年以上のベテラン船長が案内します。 4月上旬〜10月中旬 http://hidetomaru.com/cruising.html

知床峠の開通直前の1日のみ楽しめる「知床雪壁ウォーク」

羅臼町と斜里町をつなぐ国道334号は冬季通行止めになります。

春から除雪作業を開始し、例年ゴールデンウイーク前に通行止めが解除されます。

そして、開通直前の1日のみ特別に雪壁がそびえ立つ国道を歩くことができるのが「知床雪壁ウォーク」です。

知床峠の頂上手前から往復6~10kmを歩くイベントで、人の背丈をはるかに超える高さの雪壁を歩く体験は、ほかではなかなか味わえない特別感があると人気のイベントとなっています。

雪壁に触れたり、断層を観察したり、撮影スポットで撮影できたりと、景観以外にも歩きながら楽しめるよう工夫がされています。

また、迫力ある除雪作業の様子を間近で見ることもできます。

人気のイベントなので、知床雪壁ウォークに参加したい場合は募集が始まったらなるべく早めに知床羅臼町観光協会に連絡し、申し込むことをおすすめします。

知床の自然を間近で感じられる「羅臼湖トレッキング」

羅臼湖

羅臼湖は知西別岳の麓、行程に大小4つの沼を擁する最奥の地にあります。

以前までは地元の人もなかなかたどり着けない未開の地でしたが、現在はトレッキングルートが整備されており、登山道入り口から往復約6km(3時間)の登山が楽しめます。

羅臼湖周辺は標高700m前後ながら緯度が低いため、本州中部の2,000~2,500mクラスの山に相当する環境となっており、トドマツやハイマツ、ダケカンバなど寒さに強い高山植物が多く自生しています。

また、キタキツネやエゾシカ、ヒグマなど北海道を代表する固有種の生息地であり、国の天然記念物に指定されているオジロワシの繁殖地でもあります。

高山植物やそこに息づく昆虫などをキタキツネやエゾシカが食べ、そのエゾシカをヒグマやオジロワシが食べる。そして、食べ残しや糞は土壌に返って植物たちの養分となります。

豊かな自然に暮らす動植物たちの食物連鎖は、知床が世界自然遺産に登録された理由のひとつでもあり、羅臼湖のトレッキングではこうした自然の営みを間近で感じられる絶好の機会といえるでしょう。

トレッキングルートは登山道入り口から近い順に二の沼、三の沼、四の沼、五の沼と巡っていきますが、三の沼の奥に鎮座する羅臼岳が沼に反射して映し出される「逆さ羅臼岳」は非常に絶景です。

羅臼湖

さらに奥まで進むと、手前に配置された展望デッキから、湿原に囲まれた羅臼湖の姿を一望できます。

なお、羅臼湖トレッキングはトレッキングルートがあるものの、ヒグマ対策などの安全面を考慮するのであればガイドツアーに申し込むことが環境省から推奨されています。

また、アップダウンはありませんが、ぬかるみや水たまりを進むので高低差以上に疲労します。

そのため、軽登山ができるくらいの体力は必要となります。不安な方はガイドに参加するのが無難です。

貴重な高山植物の保護の観点から長靴での登山が必須などルールがあるので、個人で入山するときは必ず「知床羅臼ビジターセンター」に立ち寄りましょう。

その他の通年で楽しめる定番の観光スポットは以下の記事で詳しく紹介していますので、羅臼に行く人は参考にしてみてください。

知床観光で抑えておくべきオススメのスポットとアクティビティ【羅臼エリア】

知床・斜里(ウトロ)エリア

知床

知床連山を背にして、西側にあるのが「ウトロ」です。正式名称は北海道斜里郡斜里町宇登呂。

斜里町にあるウトロという場所なので、斜里といったりウトロといったりします。

ウトロはアイヌ語で、「岩と岩の間の細い道を通る」という意味の「ウトルクチシ」が由来とされています。

札幌や旭川方面から陸路で知床に入る場合、ウトロを経由して羅臼に向かうケースが多いため、ウトロは「知床の玄関口」と称されます。

ウトロの荒々しい自然を感じられる「知床観光クルーズ」

羅臼のクルーズとは異なりウトロのクルーズは知床半島の荒々しい自然を感じられます。

ウトロ港から出港する観光クルーズ船は、運行する観光クルーズの会社によってコースや船の大きさに違いがあります。

コースは大きく分けて、

  • 知床半島先端の知床岬までの往復(最も長い)
  • カムイワッカの湯の滝までの往復
  • ルシャ海岸までの往復(最も短い)

の3つで、このコースはどのクルーズ会社もだいたい同じです。

知床観光船おーろら

知床観光船おーろらのコース

船には大型観光船/クルーズ船(小型船)の2つがあります。

大型観光船は比較的揺れが少ないため、船酔いしやすい人や落ち着いて知床半島の自然を満喫したい人に向いています。

一方のクルーズ船は、揺れをダイレクトに感じますが、大型船よりも岸の近くまで寄れるので、ヒグマやエゾシカと遭遇したときはより間近でその姿を見ることができます。

知床半島の西側に位置するウトロと東側の羅臼は、同じ半島を二分しているものの、その魅力は大きく異なります。

火山活動によって形成された知床半島の西側は、ロシアからの季節風や海流にのった流氷に浸食され、100m以上の断崖絶壁が続く景観となっています。

一方の東側は、流氷が緩やかに流れるので海岸線は西側に比べるとなだらか。

知床連山

クルーズ船から眺める知床連山

カムイワッカの滝

カムイワッカの滝

そのため、ウトロ港から出港する観光クルーズでは、このように東側(羅臼側)と比べワイルドで荒々しい剥きだしの自然を眺められます。

美しい知床連山と湖を眺める「知床五湖歩き」

知床五湖は、斜里町の国立知床公園内にある5つの湖の総称で、「知床八景」のひとつです。

原生林のなかに佇み、知床連山や周囲の木々を湖面に移すその様子は、訪れた人に静寂や安らぎを与える場として人気です。

知床五湖

特に春は知床連山には残雪があり、非常に美しい景色を眺めることができます。

そんな知床五湖の散策方法には、高架木道と地上遊歩道の2つがあります。

全長約800mと短く、段差がない高架木道は、車椅子やベビーカーでも利用が可能のバリアフリー設計。

知床五湖

ヒグマ対策に電気柵が張り巡らせられているので、ヒグマの出没の有無に関係なく開園から閉園まで無料で通行ができますが、知床五湖のうちの一湖しか行けません。

気軽に知床の自然を楽しみたい方や時間がない方は、高架木道のコースがおすすめです。

一方、地上遊歩道は小ループと大ループの2つのコースがあり、小ループは二湖から一湖を巡り、大ループでは五湖すべてを巡ります。

地上遊歩道は木道ではなく森の中を歩くのでこのような自然を間近に感じることができます。

知床五湖

そして、高架木道とは異なり、すべての木道を歩けるのもポイント。

知床五湖

地上遊歩道からしか見られない湖

どちらも事前に10分程度のレクチャーを受ける必要がある上、ヒグマの出没状況によっては散策が中止されることがあるので注意してください。

また、ヒグマの活動期に当たる5/10〜7/31の期間は、知床五湖登録引率者のガイドツアーへの参加が義務が義務付けられます。

その他、一般的なウトロエリアの観光情報は以下の記事を参考にしてみてください。

行く前にチェック!知床観光完全ガイド【ウトロエリア】

厚岸

北海道南東部に位置し、アイヌ語の「牡蠣の多いところ」という意味のアッケケシが由来とされる町です。

その由来通り、全国的に有名な牡蠣の名産地で、「厚岸=牡蠣」というイメージを持ってる人も多いでしょう。

国内で唯一、一年中生で食べられることでも知られていますが、春ならではの楽しめるスポットやイベントがあります。

道東有数の桜の名所「子野日公園」

子野日公園

桜が綺麗な子野日公園

厚岸湖を望む場所にある道東有数の桜の名所で、4月下旬のチシマサクラの開花に始まり、5月上旬のオオヤマザクラ、中旬のソメイヨシノ、下旬のシダレザクラ、6月上旬のミヤマザクラやカスミザクラと園内では31種類1,200本の桜が長い期間、訪れた人の目を楽しませてくれます。

子野日公園の桜

また、北海道では珍しい品種のフゲンソウという桜も鑑賞できるのも子野日公園の大きな特徴のひとつで、散策路頂上にあるハウス内でその姿を見つけることができますよ。

公園内には800mの散策路や子ども用の遊具、バーベキューができる施設があるので、桜の時期以外にもたくさんの人が訪れる憩いの場となっています。

あっけし桜・牡蠣まつり

厚岸牡蠣祭り

厚岸の桜と牡蠣を同時に楽しめるイベントが「あっけし桜・牡蠣まつり」です。

5月頃に厚岸に行くのであればぜひ参加したいイベントです。

厚岸町内や近隣の市町村の市民だけではなく、札幌からツアーが組まれる人気のイベントで、子野日公園にて毎年5月に開催されています。

桜の開花時期に重なるため、花見をしながらプリプリの牡蠣などを焼台で焼いて食べられます。

中学生以上なら誰でも参加できる「厚岸産牡蠣のつかみどり」や、小さなお子様が対象の「チビッ子あさりつかみどり」など、期間中の日曜日には催しも開催されます。

例年5月に開催(2024年は5月11日~19日まで)しているので、観光で道東を訪れたときは名産の牡蠣や夜桜を楽しみにあっけし桜・牡蠣まつりに足を伸ばしてみましょう。

ただし、最近は温暖化により開催期間前に満開を迎えることもあるので、年によっては同時に楽しめない可能性もあるので要注意です。

あさり堀り体験

厚岸は牡蠣だけでなくあさりもよく捕れるのをご存知でしょうか?

厚岸湖は海水と淡水の中間の塩分を持つ汽水湖で、プランクトンが大量発生しやすい環境により、豊富な餌によって大きく味の濃いあさりが獲れる絶好の漁場。

生産量は北海道1位で、牡蠣と並ぶ名産として知られています。

そんな厚岸のあさりを、春から自分の手で掘って食べられると人気なのがあさり掘り体験です。

厚岸町のあさり掘り体験は、国道44号の道の駅「コンキリエ」や、厚岸漁業・厚岸観光協会が主催となり開催されており、2024年はコンキリエでの開催が4月1日~7月15日となっています。

厚岸漁業・厚岸観光協会主催のあさり掘り体験は、詳しい日時を厚岸観光事務局ホームページから確認できます。

網走・北見エリア

網走・北見エリアの春は遅い分だけ中身が凝縮され見どころも満載です。

開花や海開きなど、待ちわびた春への思いは人それぞれでしょう。

一株から始まった花の競演が、多くの人を集める観光スポットとなった場所もあります。

イヌワシの観察記録もある野鳥の宝庫と水芭蕉~呼人探鳥遊歩道

呼人探鳥遊歩道は網走湖の東岸から北へ突き出た呼人半島にある遊歩道です。

野鳥の宝庫としてバードウォッチャーに人気のスポットですが、春は北海道屈指の水芭蕉群生地としても知られています。

呼人探鳥遊歩道

一面の水芭蕉から始まる遊歩道は全長7㎞で所要時間はおよそ2時間。

道中、カラ類やベニマシコ・キバシリなど愛らしい小鳥が寛ぎの声を響かせ、アカゲラのドラミングが木霊します。

オジロワシやオオワシを見かけることも多く、イヌワシの観察記録もあるほどです。

呼人(よびと)というロマンチックな地名はアイヌ語の「それ・捨て去った・沼」の意味に由来します。

日常のしがらみを捨て去ってリフレッシュするには持って来いの場所というわけです。

あるいは、捨て去った過去に呼びかける郷愁の意味もあるのかも知れません。

さまざまな思いを胸に、小鳥のさえずりを聴きながら歩く春などいかがでしょう。

桜の花に囲まれる天の都「天都山桜公園」

天都山桜公園は、網走市街地の南西にある標高207mの天都山の山頂付近にある公園で、流氷館のある天都山展望台から網走湖を眺めることができます。

天都山展望台

天都山展望台

桜の名所として知られ、1,000本ものエゾヤマザクラが山頂を桜色に染めていく様は圧巻、市街地からの遠望を楽しむ方も少なくありません。

天都山桜公園

展望台から見る桜と網走湖

流氷館屋上には展望デッキが設けられ、網走湖や阿寒の山並み、そしてオホーツクの海と知床半島など360℃の大パノラマ、風景の美術館と呼ばれるほどの絶景が拡がります。

桜の花に囲まれて絶景パノラマを堪能できる天都山はまさに天の都、春の道東観光に外せないスポットです。

ひとりの男の一株から始まったピンクの絨毯「ひがしもこと芝桜公園」

ひがしもこと 芝桜公園は大空町の藻琴山(もことやま)の麓に広がる約10万平方メートルの芝桜の名所です。

春から初夏にかけて、広大なエリアがピンクに染まる様は街道を走らせる車窓からでもそれと分かるほど鮮やかで、映えスポットとしてもとても人気の場所となっています。

ひがしもこと芝桜公園

このピンクの絨毯の始まりは、花好きのひとりの若者による一株の植栽から。

1977年から心を込めて管理してきた中鉢末吉さんの夢の結晶は、今や日本中の人々を魅了する観光スポットとなりました。

傾斜のある広い敷地を頂上まで運んでくれる遊覧車や、上空からのヘリコプターによる観覧など楽しみ方も多彩。

キャンプ場や釣り堀も併設されているため家族で数日の滞在も可能です。

2024年の「芝桜まつり」は5月3日から開催されますが、年によっては見頃が変わるのでホームページで開花状況を事前に確認することをおすすめします。

釣り堀や日帰り温泉、キャンプ場もあるので1日楽しめるスポットです。

ロマン溢れる道東随一の芝桜、ぜひご家族連れでじっくりとご堪能ください。

網走の春は空から美味しい毛ガニが降ってくる~春カニ合戦in網走

「春カニ合戦」とは、ぎっしり身の詰まった毛ガニが空から降ってくる「カニまき」を中心とした網走名物のイベントです。

春カニ合戦in網走

なにゆえ「春カニ」なのかというと春の毛ガニは流氷の下で動植物プランクトンを蓄えて身が締まり、濃厚な味噌のびっちり詰まった極上の毛カニだからです。

網走にカニのイメージがある人は少ないのではないでしょうか?

網走でしか味わえない期間限定の、この極上毛ガニを、なんと餅まきのようにスタッフが放り投げるという太っ腹なイベント。

例年5月第3日曜日が開催日とされており、2024年の開催日は5月19日となりました。

子供の頃に読み聞かされたであろう「さるカニ合戦」など思い出し、極上の毛ガニを味わってみませんか?

オホーツク海のアザラシやイルカ・クジラウォッチング~あばしりネイチャークルーズ

ネイチャークルーズ

あばしりネイチャークルーズは、道の駅「流氷街道網走」を発着場とするオホーツク海の海洋ツアーです。

例年、流氷開けの4月上旬から中旬にかけてはアザラシの群生地への「とっかりツアー」が、4月下旬から10月末はイルカやクジラを観察するクジラ・イルカ・ウミドリ ウォッチングが運航されます。

クルーズ船と友達のように泳ぐイルカの群れや、間近で見るクジラの潮吹きは大迫力。

イルカやクジラとここまで近づけるのは、100年以上昔から捕鯨基地として栄えてきた網走ならではのクルージングでしょう。

網走のその他の定番スポットについては以下の記事をご覧ください。

網走でとりあえず行くべき定番観光スポットをすべて紹介!

野付半島・標津エリア

野付半島・標津エリアは人の暮らしと野生動物・自然界との調和が見事に結実し、オホーツクの味覚も堪能できる穴場スポットがふんだんにあります。

そこにしかない当たり前がそのまま残り、持続されている道東の中でも自然豊かな場所です。

朽ちゆくトドワラと咲き誇る花々とのコントラストがいっそう美しい~野付半島原生花園

野付半島原生花園は、半島の先端にある野付埼灯台を中心としたエリアに広がる花園です。

5月のネムロタンポポやクロユリに始まる花々の競演は6月にセンダイハギ・ヒオウギアヤメが加わり、7月〜8月のハマナスやエゾカンゾウでピークを迎えます。

野付半島原生花園

野付半島原生花園

野付半島といえばこの世の果てのようなトドワラ・ナラワラがあまりにも有名ですが、朽ちゆく自然と今を盛りと咲き誇る花々とのコントラストに生命の循環を感じる方は少なくないでしょう。

野付半島の他に訪れるべき場所は以下の記事を参考にしてください。

絶景すぎる野付半島・尾岱沼で訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介します!

極寒を耐え忍んだ横幅日本一の桜~野付の千島桜

野付の千島桜は、別海町立野付小学校敷地内にある推定樹齢120年の桜です。

野付の千島桜

1906年頃に、当時3年生だった子供たちが野付半島から小舟で運んで学校敷地内に移植した3本のうちの1本。

野付水道からの強風と厳寒を耐え忍んだ枝ぶりは、千島桜特有の樹形を成し太く低く横へ広がっています。

その大きさは根室管内最大、横幅は日本一といわれています。

野付の千島桜

野付小学校の生徒たちは、この樹に見守られ6年を過ごします。

風雪を耐え忍んだ狂おしい樹形に子供たちの6年間を重ねると、咲き誇る花への眼差しも自ずと深まるでしょう。

なお、小学校の敷地内にある桜の木なので、生徒の邪魔にならないように観察するようにしましょう。

尾岱沼潮干狩りフェスティバル

尾岱沼潮干狩りフェスティバルは、別海町の尾岱沼ふれあいキャンプ場前浜で行われる潮干狩りのイベントです。

毎年5月上旬から6月中旬までの干潮時の土日祝の指定日に行われ、天然の大粒アサリがわずか20分でバケツいっぱいになるほど掘れます。

参加料と遊漁料を合わせた2,200円をはるかに上回る収穫に参加者はみな大満足。

そのまま帰宅して夕食にする方もいれば、キャンプ場に泊って食する方など楽しみ方もさまざまです。

干潮時間を目安として開催されますが、詳しい情報は別海町の観光協会に確認いただくとよいでしょう。

打瀬船気分で手軽なトドワラ観光やアサリ掘り~尾岱沼観光船

尾岱沼観光船は、尾岱沼漁港を発着場とするオホーツク海洋ツアーです。

毎年5月から10月にかけて野付半島へ行く「トドワラコース」と、北方領土の国後島を臨む「国後島コース」や「ネイチャーウォッチングコース」が航行されます。

基本となる「トドワラコース」は毎日3便運航、片道30分の船旅はゴマフアザラシとの接近遭遇や北海シマエビ漁の打瀬舟など見どころ満載です。

また、2024年は中止になりましたが、5月から7月にかけては野付半島の先端にあるアラハマワンドで大粒のアサリを掘る「アラハマワンド潮干狩りコース」も航行されます。

多彩な楽しみ方ができる尾岱沼観光船ツアー、道東観光の超穴場です。

ポー川史跡自然公園

ポー川史跡自然公園

ポー川史跡自然公園は「北海道開拓以前の文化的景観を体験・体感できる場所」として設立された自然公園です。

公園ですが、冬の間は入ることができず、例年4月末から11月までが開園期間となっているので、ぜひ春に訪れたい場所です。

一万年の昔の人々の暮らしを今に伝える国指定の史跡「伊茶仁カリカリウス遺跡」と、国の天然記念物に指定されている「標津湿原」が見事な調和のもとに保存されています。

園内の無数の竪穴住居の跡は、この地が生活に適した場所であったことの証しです。

それは今に受け継がれ、人と自然の共存のお手本となっています。

その足元に咲く花々は、本州の標高2,000m級の山でしか見られない高山植物です。

人と自然の共存を歴史的観点から学べる稀有な観光スポットです。

雄大な自然とアイヌの文化に触れる「釧路・阿寒湖エリア」

釧路湿原と阿寒湖を有する2つの国立公園がある、自然豊かな「釧路・阿寒湖エリア」。タンチョウなどの野生動物に出会える場所でもあります。

また阿寒湖畔には、アイヌの文化を学ぶことができる施設があり、合わせて楽しむことができます。

釧路湿原をゆっくり運行「釧路湿原ノロッコ号」

ノロッコ号

釧路駅から塘路駅まで片道約45分、釧路川に沿って走る観光列車「釧路湿原ノロッコ号」

春になると運行が始まる釧路湿原観光のハイライトの1つです。

35年目を迎える2024年は、4月27日~10月6日までの運行が決定しています。

車窓からは、釧路湿原の美しい景色と、エゾシカやタンチョウなどの野生動物の姿を眺めることができます。

ノロッコ号

そのまま往復するのもいいですが、「釧路湿原駅」で途中下車するのもおすすめです。

駅から徒歩約10分の「細岡展望台」からは、180°目の前に広がる釧路湿原と釧路川の雄大な景色が望めます。

細岡展望台からの釧路湿原

細岡展望台からの広大な釧路湿原

電車の本数が少ないため、事前に帰りの時刻表を確認するようにしましょう。

日本一遅い桜まつり「別保公園の桜」

別保公園

国道44号線沿いにある、釧路町の桜の名所「別保公園」

エゾヤマザクラやチシマザクラなど、700本あまりの桜が咲き誇り、毎年多くの花見客が訪れます。

毎年5月中旬に行われるのは、日本で一番遅いと言われている別保公園の桜まつりです。

桜まつりで行われるのは、キッチンカーや出店のほか、歌手やお笑い芸人のステージ、子供向けのイベントなど。「桜フォトコンテスト」も開催されます。

またライトアップも行われるので、灯りに照らされる美しい桜を楽しむことができます。

2024年は5月11日、12日の開催となりました。

雄大な景色を眺め、マリモの生態も学べる「阿寒観光汽船」

阿寒湖遊覧船

阿寒湖を湖上から楽しむことができるのが、阿寒観光汽船の遊覧船です。

景勝地の滝口を巡り、チュウルイ島の「マリモ展示観察センター」での見学を含む、阿寒湖一周約85分のクルーズ。

神秘的なマリモの生態も学べるコース内容です。

チュウルイ島にあるマリモ展示観察センター

例年5月から11月に運行されるため、春の阿寒湖観光のコンテンツのひとつにぜひ取り入れてみてください。

マリモだけでなく、雄阿寒岳などの阿寒湖周辺のダイナミックな自然も間近に感じれられるのもポイントです。

阿寒湖遊覧船

また阿寒観光汽船では、遊覧船のほか、モーターボートのクルーズも催行しています。

10~45分間までの6つのコースがあり、時間を気にせず阿寒湖観光を楽しめるのがポイントです。

体験型ウォーキングツアー「カムイルミナ」

カムイルミナ

カムイルミナの入り口。チケットを見せて入っていきます

阿寒湖畔にて、夜に開催される「カムイルミナ(KAMUY LUMINA)

例年5月から11月にを阿寒湖の森を歩いて冒険をする、大人も子供も楽しめる体験型のイベントです。

物語は「フクロウとカケスが、人間のためにカムイの世界(アイヌ語で神の世界)を目指す」アイヌの伝説。

イベント参加者は、アイヌの杖をモチーフにしたリズムスティックを持ち、光と音、プロジェクションマッピングで彩られた、幻想的な約1.2kmの遊歩道を進み、カムイの世界に向かいます。

カムイルミナ

日本唯一の砕氷帯遊覧「阿寒湖砕氷帯観光遊覧」

例年4月下旬、阿寒湖の遊覧船の運行が開始される前に、1週間限定で行われるのが「阿寒湖砕氷帯観光遊覧」。

日本で唯一、砕氷帯の遊覧ができるクルーズです。

阿寒湖砕氷帯観光遊覧

冬には湖面が氷に閉ざされる阿寒湖。春の訪れを感じ始めると、徐々に氷が割れていきます。

遊覧船は、まるで流氷船のように大きな氷を割りながら、阿寒湖内を進んで行きます。

間近で迫力ある氷の世界を楽しめるのが、この観光遊覧の見どころです。

乗船時間は約15分。なお氷の状態により、運行期間や出発時間が変更になる場合があるので、事前に確認が必要です。

北海道を代表する美しい湖「摩周湖・屈斜路湖エリア」

阿寒摩摩周国立公園に属する、素晴らしい透明度を誇る摩周湖と、日本大大のカルデラ湖の屈斜路湖。

どちらも神秘的な風景を作り出す人気のビュースポットです。

摩周ブルーの絶景「摩周湖第三展望台」

アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」の名を持つ摩周湖

最大水深212mのカルデラ湖は、世界レベルの透明度を誇り、湖面の深い青色は摩周ブルーと呼ばれています。

川湯温泉から摩周湖を目指すと最初に到着するのが、「摩周湖第三展望台」

摩周湖第三展望台

摩周湖第三展望台

冬季(10月下旬~4月上旬)はアクセスするための道路が通行止めとなるため、春にぜひ訪れたい場所です。

摩周湖の3つの展望台の中で一番標高の高いところにあり、摩周湖に唯一浮かぶ「カムイシュ島」を間近で見ることができます。

また湖を背にして反対側には、硫黄山、屈斜路湖、藻琴山などの雄大な景色を眺めることもできます。

摩周湖を別角度で眺める「裏摩周展望台」

清里町と中標津町の中間に位置する「裏摩周展望台」

裏摩周展望台

第一、第三展望台のほぼ対岸にあり、一味違った摩周湖に出会うことができます。

ゴツゴツした岩肌の摩周岳(カムイヌプリ)も、こちらの展望台からは、緑豊かな森が広がって見えます。また他の展望台より標高が低く、霧の発生が少ないのが特徴です。訪れる人が少ないので、2021年に新しく設置された木製の展望デッキから、ゆっくり摩周湖の眺望を楽しむことができます。なお冬季は通行止め、2024年は4月19日~11月1日までオープンします。

圧巻の雲海のビュースポット「美幌峠・津別峠」

美幌峠と津別峠は季節を問わず人気の観光地ですが、春になると期待できるものがあります。

日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖の湖上に、暖かくなる春から秋ごろにかけて雲海が発生するのです

雲海のビュースポット「美幌峠」「津別峠」の展望台には、その神秘的な光景を見ようと明け方の時間に多くの観光客が訪れます。

津別峠からの雲海

津別峠からの雲海

美幌峠展望台からは、雲海で満たされた屈斜路湖と、雲海に浮かぶ島が眼下に広がります。

一方ヨーロッパの古城のような津別峠展望台からは、屈斜路湖一面の雲海が望めます。特に早朝、朝日が雲海を赤く染める光景はまさに神秘的です。

美幌峠のほうが観光地としては人気ですが、津別峠のほうが標高が高く、雲海を見ることができる日が多いです。

頑張って早起きして、この絶景を見てみてはいかがでしょうか。

展望台からの北海道らしい広大な景色が見られる「900草原」

900草原

弟子屈町の小高い丘にある900草原(きゅうまるまるそうげん)」。総面積1,440ヘクタールの広さを誇る町営牧場です。

放牧草地が930ヘクタールあることから、900草原と名付けられました。

360°見渡せる展望台からは、1000頭以上の牛が草を食む牧草地や弟子屈町を一望できるほか、摩周岳や硫黄山、藻琴山を遠くに望むことができます。

また天気が良ければ、雄阿寒岳と雌阿寒岳を眺めることも。敷地内にはパークゴルフ場とレストハウスが併設されています。

展望台には年間を通して行くことはできますが、レストハウスがオープンしているのは5月~10月までなので、春の道東巡りのついでに訪れてみるのをおすすめします。

海と空と大地を楽しむ「根室」

冬には流氷がやってくる、日本で最も東に位置する根室。

太平洋とオホーツク海に面し、広大な大地や湿原や干潟、湖など、変化に富んだ自然が楽しめる場所です。

雄大な自然と牧場風景を楽しむ専用小路「根室フットパス」

フットパスとは、イギリスで発祥した「歩くことを楽しむための道」のことで、森林や田園風景の中を歩くことを楽しむアクティビティをいいます。

根室にはそのようなフットパスがあることはあまり知られていませんが、3つのフットパスのコースがあるのです。

「根室フットパス」というものがあり、根室本線の3駅沿いの牧場を結ぶ3つの小路の総称です。

フットパス

「厚床パス」は、JR厚床駅から根釧台地の牧草地を歩いて回る10.5㎞のコース。旧標津線や殖民軌道跡など、昔の足跡をたどります。

「初田牛パス」は、JR厚床駅からJR初田牛駅後まで農道を歩く13.5㎞のコース。タンチョウの観察地や、知床・国後が見渡せる場所があります。

「別当賀パス」は、JR別当賀駅から海辺の牧草地を歩く往復10㎞のコース。放牧馬や高山植物の花など、北海道ならではの風景を楽しめます。

なお根室フットパスを歩くには、近くにある伊藤牧場で通行証の購入(300円)が必要です。

また、「別当賀パス」は途中にある扉を開けるための鍵もここでもらわなければなりません。

北海道観光はレンタカーでの車窓風景を楽しむケースがほとんどかも知れませんが、歩いてしか気付けないことはたくさんあります。

根室フットパス

ガイドブックやネット検索の情報から入る旅ではなく、自ら歩き、自分の感性に身を委ねる旅は根室フットパスでしか体験できません。

普通の観光では物足りない方や、大自然の中をしっかりと歩きたい方にはおすすめの観光コースです。

北方領土を間近に「本土最東端パノラマクルーズ」

毎年11月~4の期間、根室市歯舞漁協が行っているのが「本土最東端パノラマクルーズ」です。

歯舞漁港を出発し、2時間のクルーズ。納沙布岬周辺、貝殻島灯台中間点を巡ります。

納沙布岬周辺は、国内有数の海鳥の飛来地で、船上からバードウォッチングが楽しめます。

北側がオホーツク海、南側が太平洋のため、クジラやラッコ、イルカなどを見かけることも。また、東側にある北方領土を間近で眺めることができます。

日本一遅咲きの桜「清隆寺のチシマザクラ」

根室駅から徒歩10分のところある「清隆寺」

この境内に咲くチシマザクラは、樹齢150年以上の名木で、日本一遅咲きの桜として知られています。1869年に国後島から持ち帰られ、1903年に境内に移植されました。

このチシマザクラは、根室市の標本木で、この桜の開花をもとに「開花宣言」を行っています。

例年5月上旬~下旬に満開を迎えるので、この時期に根室に行くのであればぜひ開花状況を確認してみましょう。

他の桜に比べ低木なのが特徴で、咲き始めと終わりが淡い紅色、満開時には白色へと色が変化します。

根室で行くべき定番のおすすめ観光スポットとグルメをどこよりも詳しく紹介!

根室観光

北海道の東端に位置する根室は、日本で最も早い日の出が見られる街として知られています。

そんな根室には、ラムサール条約湿地に登録された「風連湖」や「春国岱」など手つかずの自然が残されていて、たくさんの野生動物や野鳥が観察できます。

また花咲がにだけでなくローカルなB級グルメもたくさんあります!

この記事では根室で見どころの観光スポットとグルメを紹介しますので、根室旅行の参考にしてくださいね。

バスターミナル併設の根室観光の拠点「根室観光インフォメーションセンター

「根室観光インフォメーションセンター」は、根室エリアの観光情報の発信基地です。

根室観光インフォメーションセンター

建物の中には、観光案内業務を行う「根室市観光協会」、旅行手配やバス発券業務を行う「根室交通」、根室の特産品やお土産が揃う「おみやげ館 光風」があります。

JR根室駅のすぐ近くにあり、路線バスや観光バスのターミナルに併設されているので、電車やバスで道東を観光する際に、気軽に立ち寄って観光情報やイベント情報を入手したり、お土産を購入できるので気軽に立ち寄ってみるとよいでしょう。

■所在地:根室市光和町2丁目10番地2
■利用時間:6月~9月/8:00〜17:00、10月~5月/9:00〜17:00
■休館日:年末年始
■ホームページ:根室観光インフォメーションセンター

北海道三大祭りのひとつが行われる「金刀比羅神社

金刀比羅神社

「金刀比羅神社」は、文化3(1806)年に北洋漁業開拓者の高田屋嘉兵衛によって創建された神社で200年以上の歴史を持ちます。

毎年8月に行われる「金刀比羅神社例大祭」は、明治から続く長い歴史を持ち、北海道の三大祭りのひとつに数えられています。

神社の社務所には「神輿殿・お祭り資料館」が併設されていて、「金刀比羅神社例大祭」に使われるお神輿やお祭りの写真やポスターなどが展示されていて、無料で見学することができます。

また、神社内の展望台からは根室港や根室の町並み、天気が良ければ斜里岳や知床連山の山々を見られるので、お参りだけでなく、ゆっくりと境内を散策してみるのもおすすめですよ。

金刀比羅神社

■所在地:北海道根室市琴平町1丁目4番地
■金刀比羅神社ホームページ:https://www.nemuro-kotohira.com/

「日本の歴史公園100選」に選ばれている映えスポット「明治公園

「明治公園」がある場所は、明治8(1875)年に北海道で2番目の牧場として開場した「開拓使根室牧畜場」です。

大正10(1921)年に北海道練乳会社(現在の明治乳業)が土地を所有することとなって、サイロが建てられました。

サイロとは、牧草を長期間の保存を可能にするための建物のことで、北海道ではたくさん見られます。

公園の中央部に建つ高さ15m、直径約6mの3基の美しいサイロは、日本国内最大級のレンガ造りのサイロで国の「登録有形文化財」や「近代化産業遺産」に認定されています。

明治公園

レンガや芝生の色のコントラストがとても綺麗で、フォトジェニックな映える写真が撮れる場所として知られています。

また、函館の五稜郭公園などと並び「日本の歴史公園100選」のひとつにも選ばれています。

桜の時期はライトアップも楽しめるので、5月に根室に行くのであればぜひ夜の明治公園も行ってみましょう!

■所在地:北海道根室市牧の内81
■根室市ホームページ 明治公園

根室で愛されている地酒「北の勝」の酒蔵「碓氷勝三郎商店

北海道にはさまざまな地酒がありますが、根室は「北の勝」という日本酒が有名です。

そんな北の勝を造っている「碓氷勝三郎商店」は、明治20年(1887年)に創業した日本最東端の酒蔵です。

碓氷勝三郎商店

現在、造られているのは「北の勝(きたのかつ)」の1銘柄。

なかでも普通酒の「北の勝 大海」は、根室市内の飲食店には必ず置かれているほど地元に密着しているお酒です。

生産量が限られているため、基本的に北海道以外での小売販売も通信販売も行われていなくて、ほとんどが根室や釧路で消費されています。

酒蔵には直売所がなく、施設見学もできませんが、観光で根室を訪れた際には、飲食店で海の幸と一緒に味わいたいお酒です。

根室の歴史や自然に関する資料を展示「根室市歴史と自然の資料館

「根室市歴史と自然の資料館」は、根室市と周辺地域の歴史や自然に関する資料を展示している施設です。レンガ造りの建物は、昭和17(1942)年に大湊海軍通信隊根室分遣所として建設されたものです。

根室市歴史と自然の資料館

館内には、根室市内の遺跡から出土した考古資料やロシア初の遣日使節ラクスマンの根室来航に関する資料のほか、シマフクロウやラッコなどの自然に関する資料も展示されていて根室を知るのにとても参考になります。

根室市歴史と自然の資料館

根室市歴史と自然の資料館

無料で見学できるので、ぜひ立ち寄ってほしいおすすめの施設です。

■所在地:北海道根室市花咲港209
■開館時間:9:30~16:30
■休館日:月曜日・祝祭日(月曜日が祝日の場合は翌日も休館)、年末年始(12月29日~1月3日)

風連湖が一望できるロケーションにある「道の駅スワン44ねむろ」

観光ついでに行きたいのは道の駅ですね。

「道の駅スワン44ねむろ」は風連湖湖畔の国道44線沿いにある道の駅です。

道の駅すわん44

全面ガラス張りの館内からは、風蓮湖の景色を一望できます。

風蓮湖

施設内には名物の花咲ガニやご当地のお菓子などを売っていて、観光情報も手に入れられるので初めて根室に行く人は立ち寄っているといいでしょう。

道の駅スワン44ねむろ

道の駅スワン44ねむろ

道の駅の裏にある風蓮湖は、国内で見ることのできる半数以上の約330種の野鳥が見られる野鳥の楽園です。

特に、冬にはオジロワシやオオワシがたくさん訪れるため、野鳥が好きな人にとっては聖地なのです。

風蓮湖のオジロワシとオオワシ

風蓮湖のオジロワシとオオワシ

ガラス越しに風連湖の景色を眺めながら食事が楽しめる「レストラン・バードパル」では、花咲がにらーめんやカキフライ定食といった、根室の新鮮な海の幸を使った料理や根室のご当地グルメエスカロップも食べられます。

あまり知られていませんが、「オランダせんべい」というしっとりとしたご当地の甘いせんべいも売っているので、お土産に買ってみてはいかがでしょうか。

オランダせんべい

■名称:道の駅スワン44ねむろ
■所在地:根室市酪陽1番地
■開館時間:4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 10:00~16:00
■休館日:毎週月曜日※月曜日が祝日の場合は翌日

100種類もの花々が咲き誇る「北方原生花園

根室半島のオホーツク海側に面する「北方原生花園」は、根室十景のひとつに選ばれる景勝地です。

北方原生花園

広さ約75ヘクタールの原生花園には、ヒオウギアヤメやエゾカンゾウ、センダイハギ、ツリガネソウなど約100種類にもおよぶ花々が咲き誇ります。

園内には木道が整備されていて、夏にはポニーが放牧されます。

北方原生花園

付近には、根室市の天然記念物に指定されている冬の間に強い北風を受けて曲がりながら育った「ミズナラの風衝林」もあります。

日本100名城の選定されているアイヌの遺跡「根室半島チャシ跡群

歴史好きならチャシ跡群を訪れてみてはいかがでしょうか。

「チャシ」とは、アイヌ語で「柵囲い」を意味していて、砦や見張場、談判の場として使用されていました。

根室市内には32ヶ所のチャシ跡が残っていて、そのうち24ヶ所が「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。

根室半島チャシ跡群

現在、見学先として整備されているのはノツカマフ1号と2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2ヶ所です

「根室半島チャシ跡群」は、日本城郭協会が定める「日本100名城」のひとつ(お城番号1番)として選定されていて、「根室市歴史と自然の資料館」と「根室市観光インフォメーションセンター」でスタンプラリーのスタンプを押すことができます。

■所在地(ノツカマフ1·2号チャシ跡):北海道根室市牧の内
■根室観光協会 根室半島チャシ跡群

日本で最も早い日の出が見れる「納沙布岬(のさっぷみさき)」

国土地理院によると日本の最東端は東京都の南鳥島です。

しかし、南鳥島は無人島のため、観光で誰もが訪れることができる本土最東端は北海道根室市の「納沙布岬」なのです。

納沙布岬

平地では最も早く朝日を見ることができる場所として有名で、元旦には日本一早い日の出を見ようとたくさんの人が集まります。

納沙布岬

納沙布岬の朝日

元旦でなくても最東端を求めて北海道旅行で訪れる人は多いですね。

「納沙布岬」の先端にある「納沙布岬灯台」は北海道で最も古い灯台で、観光客に人気の撮影スポットです。

「納沙布岬」からは、北方領土の貝殻島や水晶島、国後島が見え、海では季節によって運がよければラッコやクジラなどが観察できるので海上をよく観察してみましょう。

納沙布岬

北方領土の近さがわかるイラストが貼られています

ちなみに、稚内には「ノシャップ岬」という似た名前の岬がありますので、間違えないようにしましょう!

戦前の北方領土の生活について学べる「根室市北方領土資料館

納沙布岬に行ったついでに立ち寄りたいのは「根室市北方領土資料館」です。

根室市北方領土資料館

「根室市北方領土資料館」には、戦前の北方領土の生活にスポットを当てたさまざまな資料が展示されています。

根室市北方領土資料館

当時の写真や思い出の品々、北方領土に関する書籍が展示されている他、ジオラマコーナーやシアタールームなどもあり、当時の北方領土四島での生活を知ることができます。

根室市北方領土資料館

納沙布岬は北方領土が非常に近いので、いろいろと考えらせられるものがあります。

無料で入館でき、「日本本土四極踏破証明書(最東端)」も無料で発行してくれます。

日本本土四極踏破証明書(最東端)

旅の思い出としていかがでしょうか?

■所在地:北海道根室市納沙布33
■根室市ホームページ:根室市北方領土資料館

根室湾と風連湖の間に伸びる最果て感強めの砂州「春国岱(しゅんくにたい)」

「春国岱」は、根室湾と風連湖を分けるように伸びる砂州(さす)です。

春国岱

「春国岱」の名前はアイヌ語の「スンクニタイ(エゾマツ・林)」に由来します。

砂州は第1から第3までの3つの砂丘からなっていて、長さ約8キロ、幅が最大で約1.3キロ、面積は約600ヘクタールもあります。

春国岱

春国岱

冬の春国岱

ほとんど手つかずの自然が残されていて、季節によって見せる表情はまったく異なり、その最果ての地のイメージは、まさに道東らしい美しい景色を見ることができます。

第1砂丘には国内最大級のハマナスの大群落、第2砂丘には海岸近くの砂丘上に生まれた世界的にも珍しいアカエゾマツの森林、第3砂丘には巨木が生い茂っています。

春国岱

春国岱に行く前にまず立ち寄ろう!「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

「春国岱」の入り口には、春国岱と風連湖の自然環境保全や環境教育の拠点として1995(平成7年)オープンした「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」があります。

ネイチャーセンターには、レンジャー(自然専門職員)が常駐していて、春国岱周辺の自然環境の調査や、春国岱を訪れる人への案内をしています。

春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

周辺の自然について知ることができるので、春国岱に行く前に立ち寄って情報を仕入れておくと散策がもっと楽しくなるのでおすすめです。

■名称:春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター
■所在地:根室市東梅103番地
■開館時間:4/1~9/30 9:00~17:00 10/1~3/31 9:00~16:30
■休館日:毎週水曜日(祝日の場合は、翌々日が休館日)、祝日の翌日(日曜日の場合は、翌々日が休館日)、年末年始(12/29~1/3)

風蓮湖と根室湾を区切るもう一つの砂州「走古丹(はしりこたん)」

風蓮湖

風連湖は根室市と別海町にまたがる汽水湖で、面積は52.1キロ平方メートルあり、日本で14番目に大きい湖です。

2つの砂州によって根室湾と区切られていて、一つは南側の「春国岱」でもう一つが北側にある砂州の「走古丹」です。

国道244号線を本別海から曲がると、道道475号線(風蓮湖公園線)に入ります。この道の両側には「走古丹原生花園」が広がり、さまざまな野草を見ることができます。

この原生花園の近くには、地図上には表示されませんが、「三匹の子ぶたの家」と呼ばれている写真スポットがあります。

走古丹

三匹の子ぶたの家

童話「三匹の子ぶた」に出てくるように、古い木造平屋の建物が3軒並んでいてインスタ映えスポットでもあります。

日本とロシアをつなぐ施設「北海道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)」

北海道立北方四島交流センター

北海道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)は、北方領土問題についての世論を盛り上げるとともに、北方四島に居住するロシアの国民との交流促進を図る拠点施設です。

愛称の「ニ・ホ・ロ」は、日本(ニ)とロシア(ロ)をつなぐ北海道(ホ)の施設を意味しています。

1階の展示室には、北方領土の歴史や北方四島の人々の生活などがわかりやすく紹介されています

北方四島交流センター

他に1階には日本文化ルームやロシア文化ルーム、図書資料室、ちびっこ広場などがあり、入館無料の施設としては非常に充実しています。

また2階の展望室には双眼鏡が設置されていて、天気の良い日には遠くに知床半島や国後島の景色が見え、北方領土の近さを実感することができます。

北方四島交流センター

■名称:北海道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)
■所在地:根室市穂香110-9
■開館時間:9:00~21:00(展示部分 9:00~17:00)
■休館日:月曜日(5月~10月は無休)、年末年始(12/31~1/5)

国の天然記念物「根室車石」と「花咲灯台」

根室車石と花咲灯台

花咲がにが水揚げされることで知られる「花咲港」は、根室半島を挟んで根室港とは反対の南側にある港です。

この花咲港の入口に位置する「花咲灯台」の周辺は、公園として整備されていて遊歩道があり散策しながら花咲港の景色が楽しめます。

花咲灯台

花咲灯台のすぐ下には、車輪のような形をした奇岩「根室車石」があります。

根室車石

根室車石

直径6mにもおよぶ放射線状に伸びる石は、放射状節理の発達した球状岩体で世界的にも珍しいことから、国の天然記念物に指定されています。

車石

ボリューミーで美味しいものがたくさんな根室グルメ

根室といえば豊富な海の幸が魅力です。

花咲がにやさけます、サンマ、たら、かれい、うに、ホタテ、ホッキガイ、昆布などが水揚げされますが、「エスカロップ」や「オリエンタルライス」といったご当地グルメも是非味わってみてください。

「エスカロップ」はライスの上にトンカツをのせて、デミグラスソースがかけられているのが特徴です。

1963年(昭和38年)頃に、洋食店「ニューモンブラン」のシェフが考案したといわれています。

エスカロップ

ニューモンブランのエスカロップ

ケチャップライスのものを赤エスカ、バターライスのものは白エスカと呼ばれ市民に親しまれています。

「オリエンタルライス」は、ドライカレーの上に焼いたサガリ(ハラミ肉)をのせてデミグラスソースをかけた料理で、根室のご当地グルメとして人気です。

オリエンタルライス

喫茶どりあんのオリエンタルライス

さまざまなお店でこれらのメニューは食べられますが、店によって味は違います。

しかしどこも美味しいので、まずは気になるお店に行ってみて、実際にその味を楽しんでみてください。

根室を含め漁師町は量が少ないと失礼と思われるそうなので、どこもボリュームがあるそうです。

朝日に一番近い街「根室」の自然とグルメを楽しもう

根室にある納沙布岬は、日本で最も早く日の出が見られる場所として有名で、毎年元旦には初日の出を見ようと多くの観光客が訪れます。

根室には他にも風連湖や春国岱の豊かな自然や、そこで見られる多種の野鳥など魅力がいっぱいです。

また、花咲がにやサンマなどの海の幸、エスカロップなどのご当地グルメなど美味しいものもたくさんあります。

絶景すぎる野付半島・尾岱沼で訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介します!

野付半島

北海道の東の端、知床半島と根室半島の間に位置する「野付半島・尾岱沼エリア」は、北海道の中でも手つかずの自然が残る場所です。

場所は知床と根室の中間にあたる場所であり、道東の各観光地へもアクセスしやすい場所にあります。

野付半島の地図

この世の果て」との言われるほどの野付半島は塩性の湿地や草原、原生林など多様な自然環境は、他では見られないような風景を生み出します。

野付半島のトドワラ

また、こうした自然に生息するエゾシカやキタキツネなどの野生生物や野鳥の宝庫として知られており、初夏から秋には鮮やかに半島を彩る花々も見どころです。

そして野付半島の付け根部分に位置する尾岱沼エリアは、観光船や道の駅といった観光コンテンツや四角い太陽を観察したり、潮干狩りも楽しめる場所です。

野付半島・尾岱沼エリアを最大に楽しむための、おすすめの観光情報を詳しく紹介しますので、ぜひ旅行の参考にしてください!

野付半島の見どころと観光に必要な所要時間は?

野付半島の基本情報

野付半島は全長約26キロメートルもある日本最大の砂嘴(さし)でできた半島です。

砂嘴とは、海流で流された砂が堆積して作られた地形のこと。

野付半島の地図

このように長いかたちをしています

全長約26キロと言っても、車が通行できるのは途中までで、先端までは車で行ける最先端から徒歩で行くしかありません。

そのため、全てを見て回ろうと思うと非常に時間がかかります。

半島には砂浜、森林、海岸草原性湿地、塩性湿地、高層湿原などさまざまな植生が広がるため、多様で独特な自然環境が見られます。

そして、野付半島は北海道遺産に選定されていて、次世代に残したい北海道民の宝物として選ばれています。

ちなみに夏に尾岱沼から見られる打瀬舟も同じく北海道遺産に選ばれています。

また、ラムサール条約という、湿地を保護するための条約にも登録されており、多種多様な生物や植物が生息する貴重な場所なのです。

そして、地盤沈下や侵食によるとても幻想的で独特な景色を楽しむことができます。

余談ですが、野付半島の付け根に近い部分は標津町で、先端のほうは別海町となっており、途中でカントリーサインがあるので確認してみるのも面白いですよ。

野付半島

先端に向かうと酪農のまち、別海町に

野付半島

手前は鮭のまち、標津町

とにかく豊富な野付半島の生きものや花々

野付半島には非常にたくさんの野生生物が生息しています。

動物は、エゾシカやキタキツネ、ヤチネズミなどが生息していて、半島周辺の海ではゴマフアザラシやイルカ、ミンククジラなどを見ることができます。

特にエゾシカは必ずと言っていいほど野付半島に行くと見られますので、北海道らしい自然を求めている方にはぴったりの場所といえます。

野付半島のエゾシカ

また、エゾシカほどは見られませんが、キタキツネも車で走っていると見かけることが多いです。

野付半島運が良ければこんなかわいいキツネも。餌付けや触ることはNGです

野付半島の付け根から始まり、半島の先にある「野付半島ネイチャーセンター」まで続く約15キロメートルの一本道「道道950号線」は、左右に天然の花畑が見られることから「フラワーロード」と呼ばれています。

5月下旬から10月にかけて、クロユリ、ネムロタンポポ、センダイハギ、ハマナスなどさまざまな花を見ることができます。

野付半島原生花園

特に6月下旬から8月上旬は華やかなお花たちが咲くので、特におすすめのようです。

そして、野付半島はバードウォッチングのポイントとしても人気で、日本だけでなく特に冬は世界中からバードウォッチャーが集まる場所でもあるのです!

オジロワシやタンチョウ、オオワシなど230種類以上の野鳥が観察できます。渡り鳥の中継地で多い時期にはおよそ20,000羽もの渡り鳥が羽を休める重要な場所です。

野付半島のオジロワシ

野付半島では多くのオジロワシを観察できます

そのため、2005年に野付半島と野付湾としてラムサール条約に登録されました。

野生生物の宝庫である野付半島ですが、しっかりとルールを守るようにしましょう!

観光客の中には写真を撮るために、立ち入り禁止の場所に入ったり、キツネに餌を与えたりする人もいます。

野付半島

ルールを守って観光を!

こうした行為は豊かな自然環境を破壊することにつながるので、これらのルールを意識して観光をするようにしてください。

それでは、実際に野付半島で訪れるべき観光スポットを紹介していきます!

海の向こうに知床連山を一望できる「第二しべつ展望パーキング」

第二しべつ展望パーキング

野付半島の付け根のほうにある駐車場です。

ただの駐車場ですが、根室海峡や海越しに知床連山、そして国後島を見ることができます。

第二しべつ展望パーキングから見る知床連山

第二しべつ展望パーキングから見る知床連山

国後島

天気が良ければ国後島も見えます

国後島は羅臼山や泊山といった山々を見ることができ、北方領土の近さを実感します。

白骨のように立ち枯れるミズナラ「ナラワラ」

野付半島を先端に向かって進んでいくと右手に「ナラワラ」と呼ばれる場所があります。

ナラワラ

ナラワラとは、ミズナラなど広葉樹が立ち枯れたものをいい、幻想的な光景が広がっています。

アイヌ語でオンニクル(大きい林)と呼ばれる森の中には、今も立派な木々が茂っていますが、手前には枯れ木が多いことから「トドワラ」に対して「ナラワラ」と呼ばれています。

ナラワラの中にある林(オンニクル)は立ち入り禁止ですが、後で紹介する野付半島ネイチャーセンターが実施するガイドツアーに申し込むことで、その中に入ることができます。

時間に余裕があれば参加してみるのもいいでしょう!

海水の浸食でいずれ見られなくなるといわれている「トドワラ」

次に紹介する野付半島ネイチャーセンターの裏から遊歩道が出ており、遊歩道を進んでいくとトドワラという野付半島らしい景色を見ることができます。

野付半島のトドワラ

トドワラとはトドマツの原っぱという意味で、かつてはトドマツやエゾマツなどの原生林が広がっていました。

しかし、地盤沈下によって海水が浸食して、立ち枯れした木々の森となりました。その枯れ木も風化によって少なくなっていて、いずれこの景色は見られなくなるといわれています。

遊歩道を進んでいくと桟橋が現れ、まさに「この世の果て」感を間近で感じることができます。野付半島のトドワラ

霧が出やすい春から夏はこのような風景になります。

野付半島

一方で、冬は画像のように一面が氷に覆われるため全く違う非常に幻想的な景色となります。

トドワラの桟橋

こうした幻想的な風景から、有名なアーティストのプロモーションビデオやCDジャケットの撮影でも何度も使われました(詳細は野付半島ネイチャーセンターで見ることができます)。

現在もトドワラの浸食は進んでいるため、枯れ木が昔よりも減っているので、この素晴らしい景色は将来的には見られなくなるかもしれません。

遊歩道を歩いてトドワラまでは片道25分あるため、時間がない人や体力に自信のない人はトラクターバスを利用してみてもいいでしょう。野付半島のトラクターバス

トラクターバスは夏のみの運行ですが、トドワラの入り口の看板があるところまでは7分程度で行くことができます。

野付半島のトラクターバス

トラクターバス

アトラクション感覚で乗りながら、野付半島の壮大な景色を見るのも楽しいかもしれませんよ。

野付半島の植物や野鳥について学べる「野付半島ネイチャーセンター」

野付半島を先端に向かってずっと走っていくと右手に見えるのが野付半島ネイチャーセンターです。

野付半島に観光で行くなら立ち寄らない人はいない場所かと思います。

野付半島ネイチャーセンター

今は尾岱沼の道の駅にある牛のオブジェ

「野付半島ネイチャーセンター」は、野付半島の自然や歴史についての情報を発信している施設です。

建物の2階にあるネイチャーフロアでは、野付半島で見られる野鳥や植物についての展示、歴史や史跡についての解説があり、野付半島ってどんなところなのかがわかりやすくまとまっています。

野付半島ネイチャーセンター

1階は売店とレストランになっていて、お土産探しにもおすすめです。

野付半島ネイチャーセンター

1階の売店。カード使えます

野付半島ネイチャーセンター

別海町の名物「ホタテバーガー」もあります

また、ネイチャーセンターでは、先ほど紹介したようにナラワラの中にある林のツアーだけでなく、トドワラを案内するコースなど様々なツアーを実施しています。

夏だけでなく冬のガイドツアーもあるので、野付半島を存分に楽しみたい人はホームページを参考に、ぜひツアーに参加してみてください。

野付半島ネイチャーセンター
■所在地:別海町野付63番地
■開館時間:9:00~17:00(4月1日から10月31日)
9:00~16:00(11月1日から3月31日)
■休館日:年末年始

春から夏に色とりどりの花々が咲き誇る「野付半島原生花園」

野付半島の東端、野付埼灯台を中心した一帯は、5月下旬から10月まで色鮮やかな花々が次々に咲きだし、クロユリやセンダイハギ、エゾカンゾウなどの色とりどりの野草が咲き誇る「野付半島原生花園」です。

クロユリ

野付半島ネイチャーセンターから野付埼灯台までは、遊歩道が設けられていて、季節の花を見ながら散策が楽しめます。

歩いても片道30分もかからないので、のんびりと歩きながら野鳥や花を見るといいでしょう。

悪天候でも安心して野鳥を見られる「野鳥観察舎(ハイド)」

野付半島ネイチャーセンターから先端に向かい、車両立ち入り禁止の場所にある駐車場(野付崎駐車場)を降りて500メートルほど歩くと、雨風を凌ぎながら野鳥を観察できるハイドと呼ばれるものがあります。

野付半島野鳥観察舎

野付半島には、コクガンやシギ、チドリ、冬にはオジロワシやオオワシなど日本の野鳥の約40%にあたる250種類以上の野鳥が飛来します。

ここからはそうした野鳥を見ることができ、中にはどのような野鳥がいつ、どれくらいの頻度で見られるのかがわかるので、野鳥観察の参考になります。

野付半島野鳥観察舎

見られる野鳥や時期がわかりやすい

基本的には野付半島を歩いているとあちこちで野鳥を見ることはできますが、ハイドの中だと天気が崩れやすい夏や非常に冷え込む冬でもゆっくりと安心して観察できるので安心です。

真っ白な姿が映える「野付埼灯台」

野付埼灯台

野付埼灯台は別名「竜神埼灯台」とされ、先ほど紹介した野鳥観察舎の近くにあり、真っ白な灯台は晴れた日にはよく映えます。

灯台近辺はハマナスを筆頭にエゾカンゾウ、ハナショウブが咲く原生花園となっており、この一帯は別海十景にもなっています。

中に入ったり登ることはできませんが、海岸線までは出られるため、天気の良い日は国後島を眺めながらのんびりと散策をしたりピクニックをすることもできる穴場スポットでもあります。

野付崎灯台

穏やかな日はのんびりと

野付湾の風物詩「打瀬舟(うたせぶね)」

打たせ船

野付半島に囲まれた野付湾は、水深が1〜3メートルほどと浅く、アマモ(海草)が密集する北海シマエビの絶好の生息地です。

打瀬舟は、スクリューで北海シマエビの棲家であるアマモを傷つけないように、帆で風を受けて進みます。

北海シマエビ漁と打瀬舟は、野付湾の夏の風物詩として、北海道遺産に選定されています。

打瀬舟の漁は夏と秋に行われ、それぞれ6月下旬~7月下旬と10月中旬~11月中旬頃がシーズンなので、これらの時期に訪れる場合はぜひ野付湾を観察してみましょう!

野付半島の観光に必要な所要時間は最低2時間!

野付半島は全長約26キロメートルなので、単純計算で車なら往復1時間でざっと回ることができます。

しかし、これは何も見ずに素通りした場合の所要時間なので当然もっと時間はかかります。

上で紹介したスポットに立ち寄ったり、人によっては野鳥や花を観察してたくさん写真を撮るでしょう。

また、先端までは車では行けず、途中のパーキング(野付崎駐車場)からは歩くことになります。

野付半島

この先はネイチャーセンターで通行証明書をもらうか歩きで進みます

ここから先にある灯台や野鳥ハイドまでは歩くと片道20分程度かかるため、それだけでも40分以上必要です。

また、先端部分には冬にはユキホオジロという可愛らしい小鳥が集まりますが、ここへ行くには車で行ける場所からさらに1時間ほど歩いた本当の先端になるので、それだけでも相当の時間がかかります。

そのため、野鳥が好きな人やゆっくりと散策したい人は最低でも3〜4時間くらいは十分に滞在することができる場所なのです。

逆に、ナラワラやトドワラ、ネイチャーセンターといったメジャーな観光スポットをざっと回るだけであれば2時間くらいあれば十分でしょう。

参考:野付半島の先端はほとんどの人は行く必要がないかも?

車での立ち入り禁止場所からはネイチャーセンターで通行許可証をもらわないといけませんが、車で行ける最先端には特になにもありません。

また、本当の先端は先述のように、車で行ける先端から歩いてさらに1時間という場所であり、冬にユキホオジロを見たいバードウォッチャーだけしかいかないと思われます。

そのため、一般の観光客はわざわざ通行許可証をもらって先端に行っても、特になにもないということは知っておいてもいいでしょう。

野付半島と野付湾を望む尾岱沼エリアの観光スポット

野付半島に囲まれた野付湾の陸側の地域は、尾岱沼(おだいとう)と呼ばれています。

尾岱沼周辺には、道の駅や観光船の発着場、温泉などがあり、野付半島と一緒に観光をする人が多い場所です。

道の駅おだいとう

道の駅おだいとうは別海町で唯一の道の駅です。

道の駅おだいとう

この道の駅は、2024年5月27日にリニューアルオープンしました。

建物の1階が実質的な道の駅で、中には小さなレストランがあります。

1階の「レストラン四角い太陽」では、「別海ジャンボホタテバーガー」や「別海ジョッキ牛乳」などの別海町のご当地グルメが味わえます。

別海ジャンボホタテバーガー

ジャンボホタテバーガーと別海の牛乳

見た目はしょぼいですが、しっかりとホタテが入っており、かなり絶品。

また、別海町は日本一の酪農のまちなので、ぜひここで生産された牛乳とともに味わってください。

そしてリニューアルに伴い、これまでになかったホタテや鮭などの別海町の特産品が買えるようになりました!

道の駅おだいとう

道の駅おだいとう

道の駅とはいえ規模が小さくイマイチだったのですが、これは旅行者にとってはとてもありがたいことではないでしょうか?

2階の「北方展望塔展示室」では、北方領土問題の歴史やこれまでの取り組みに関するパネルや映像が展示されています。

道の駅おだいとう

また、3階の展望室からは望遠鏡で野付半島や北方領土の国後島を見ることができ、北方領土の近さを実感することができます。

国後島

展望室から見える国後島

道の駅おだいとう
■所在地:野付郡別海町尾岱沼5-27
■開館時間:9:00~17:00(5月~10月)
9:00~16:00(11月~4月)
■休館日:火曜日(4月~6月、9月~3月)
※火曜祝日の場合は翌日、年末年始

尾岱沼漁港コミュニティセンターと観光船

尾岱沼漁港コミュニティセンター

「尾岱沼漁港コミュニティセンター」は尾岱沼の観光案内所の機能を持つ施設です。

1階の観光案内所には、各種の観光パンフレットが置かれている他、スタッフが常駐していて宿泊施設や温泉、その季節の見どころなどの情報を案内してくれます。

また、ここでは野付半島や野付湾でのクルージングが楽しめる観光船のチケットを購入することもできます。

乗船の受付は「尾岱沼漁港コミュニティセンター」の1階にあります。

クルーズコースは、野付湾とトドワラを楽しむ基本コースの他に、野付半島の外海に出て近い距離から国後島の景色を楽しんでクジラやイルカ、海鳥を探すコースなどもあります。

ただし、年中やっているわけではなく、5月下旬頃からの運行となるので、事前に出航時間もあわせて確認しておくと安心でしょう。

2階では、打瀬舟による北海シマエビ漁や定置網漁などの漁や、野付半島の自然や動物が紹介されているので別海町の産業や自然を知ることができます。

尾岱沼漁港コミュニティセンター

尾岱沼漁港コミュニティセンター
■所在地:野付郡尾岱沼港町232番地5
■開館時間:7:30〜17:00(4月から10月)
9:00〜16:00(11月から3月)
■休館日:年末年始

四角い太陽と白鳥台

四角い太陽

冬の野付湾では、空気の温度差によって光が屈折して太陽が四角く見える蜃気楼現象が見られます。

「四角い太陽」は冬の別海町の風物詩で、運がよければ2月頃の厳冬期の朝に見られます。

この四角い太陽は「白鳥台」という、尾岱沼の道の駅の近くが観察スポットになっています。

白鳥台

ここは毎年12月から3月にかけてたくさんの白鳥が集まることから「白鳥台」と呼ばれているようです。

白鳥台からはオホーツク海に浮かぶ国後島や野付半島の一望できるので、四角い太陽を見るつもりがなくても道の駅のついでに立ち寄ってみるといいでしょう。

独特な景観を楽しめる野付半島と野付湾

日本最大の砂嘴である野付半島と野付半島に囲まれる野付湾は、トドワラやナラワラ、四角い太陽など、他の場所では見ることができないような独特の景観が楽しめます。

また、尾岱沼のある別海町は、北海シマエビや牛乳、ジャンボホタテバーガーなどのグルメも大きな魅力のひとつです。

ぜひ、豊かな自然とさまざまな野生動物や植物、グルメを体験しに「野付半島・尾岱沼エリア」を訪れてみて下さい。

冬に行く予定がある人は、野付半島は全く違う驚くような景色になります。以下の記事も必ずご覧ください。

冬の野付半島は超絶景!夕日だけでなく流氷も見られるかも?

冬の野付半島は超絶景!夕日だけでなく流氷も見られるかも?

トドワラの桟橋

北海道での最果ての地として有名な「野付半島」。

私もこの野付半島が好きで道東に移住したほどこの場所が大好きです。

野付半島はこのようなかたちをしていて、日本最大の砂嘴(さし)なのです。

野付半島の地図

ここを車で走っているとたくさんの鹿に出会えるので、たくさんの観光客やカメラマンが集まります。

野付半島

その辺にたくさん鹿がいます

鹿だけでなくキツネもよく見かけるので、北海道の自然を満喫したい人にとっては最高の場所です。

野付半島

運が良ければこんなかわいいキツネも撮れます

そんな野付半島ですが、夏だけでなく冬も最高なので、その魅力を伝えたいと思います!

野付半島の先端に向かって走ると、左側が海で右側が野付湾という非常にユニークな光景を見ることができ、特に冬は野付湾が凍るため、特別な風景を楽しめます(ここは日本で唯一海なのに凍る場所です)。

冬のナラワラ

ナラワラと凍った海

野付半島を走っていると見えるナラワラです。

奥に見えるのが「ナラワラ」で、これはミズナラという木が立ち枯れたまま残っているのです。

そして、なんとこの日(2024年2月26日)は流氷がきていました!

野付半島の流氷

こんな感じで岸までびっちりと流氷が来ており、ここにこれだけの流氷が来ることは知らなかったので驚きました。

流氷といえば知床ですが、野付半島まで回り込んで来たのでしょうか、非常にラッキーでした。

このエリアはホタテが有名ですが、こうなってはホタテ漁には出れないようなので、地元の人にとっては迷惑なのかもしれませんね。

そして野付半島に来たら毎回行くのが、「トドワラ」です。

トドワラとは、立ち枯れしたトドマツ林のことで、海水が侵食するこの地域は植物が育たず枯れていってしまっているのです。

トドワラ

そのなんともいえない風景がまたこの地の最果て感を醸し出しているなと思います。

トドワラには桟橋があるのですが、冬はこのように一面真っ白になります。

トドワラの桟橋

このような絶景を見られる場所は北海道でもなかなかないのではないでしょうか?

こんな感じの映え写真を撮るのもおすすめです。

スタート地点である野付半島ネイチャーセンターから30分ほど歩けばこのような景色が広がり、先端までいくとトドワラが見られますが、冬は積雪により少ししか顔を出していません。

絶景が楽しめるこの場所ですが、橋の上は風が吹き付けるので冬は非常に寒いのでしっかりと防寒をしていくようにしましょう。

そして夕方になると鹿も活動を始め、夕日と鹿の見事な風景を楽しめるのも野付半島の魅力かなと思います。

野付半島の夕日

夏もいいですが、冬はこうした絶景が楽しめるのが野付半島の魅力。

北海道の人でも行ったことがある人も少ないようで、とても魅力的な場所なのでぜひ「最果て感」の好きな人は野付半島に訪れてみてください!

野付半島の基本的は観光情報は以下の記事でかなり詳しく紹介しているので、旅の参考にしてください。

絶景すぎる野付半島・尾岱沼で訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介します!

ちなみに、見るだけじゃなくて「体験をしたい!」という人は、野付半島ネイチャーセンターが野付湾の上を歩いたり(一般の人は立ち入ることができません)、ソリ体験ツアーを行っているので参加してみることをおすすめします。

釧路から日帰りで行ける道東で人気の観光地と絶対に訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介!

冬の琵琶瀬展望台からの霧多布湿原

道東には、釧路、厚岸、摩周湖、阿寒湖、川湯温泉、野付半島、知床、網走、根室など人気の観光スポットがたくさんあります。

とはいえ道東は関東地方ほどの広さがあるので、日帰りで行ける場所は意外と限られます(ただ行くだけならいろいろいけますが)。

広大なエリアに点在する観光スポットのなかで、この記事では釧路から日帰りでいけるおすすめの観光地や観光スポットを紹介します。

具体的には以下のエリアについて紹介します。

  • 釧路中心部
  • 鶴居(片道30分)
  • 阿寒湖(片道1時間)
  • 川湯・摩周湖(片道1時間半)
  • 厚岸・浜中(片道1〜1時間半)
  • 根室(片道2時間)
  • 野付半島(片道2時間)

知床方面は釧路から片道3時間かかるので、できれば宿泊したほうがいいので紹介しません。

次の日の予定なども考えて、旅のプランの参考にしてみてください!

釧路市中心部

とりあえず釧路駅周辺で済ませたい、時間がないという人はここで紹介している場所に行くとよいでしょう。

幣舞橋(ぬさまいばし)

釧路市のシンボルとも言える「幣舞橋」は、釧路川の最も下流部に掛けられた全長124m、幅33.8mの橋です。明治33年(1900)に最初の幣舞橋が誕生して以降、何度か掛けかえられていて、現在の橋は昭和51年(1976)に完成した5代目の幣舞橋です。

橋の4か所の欄干には、現代日本を代表する4人の彫刻家の裸婦像「四季の像」が建てられています。

日本百名橋のひとつであるとともに、札幌市の豊平橋、旭川市の旭橋と共に北海道の三大名橋であり、また、世界三大夕日にもなっており、その美しい夕日を撮影しようと多くの観光客が夕方には集まります。

幣舞橋と夕日

幣舞橋と夕日

特に春分・秋分の日あたりは幣舞橋からまん丸な夕日が見られるのでおすすめです。

夜には橋全体がライトアップされ、夏は霧に包まれた釧路港と幣舞橋の姿が幻想的に浮かび上がります。

ライトアップする幣舞橋

ライトアップする幣舞橋

ライトアップは日やタイミングによって色が変わるので、行くたびに違った雰囲気の橋を見ることができます。

和商市場

 

和商市場は釧路で定番の観光スポットですので、釧路に訪れる人はほとんど行くのではないでしょうか。

昭和29(1954)年に設立された釧路市で最も歴史のある市場です。「和商市場」は、函館の朝市、札幌の二条市場と並んで北海道の三大市場に数えられていて、たくさんの観光客が訪れる人気のスポットです。

和商市場の名物と言えば、お気に入りの海鮮ネタをその場で選んで盛り付ける「勝手丼」です!

和商市場で勝手丼

こんな感じにネタが並んでおり、市場内のイートインスペースで自分で作った海鮮丼を食べられます。

和商市場で勝手丼

好きなネタを乗せて食べる勝手丼

花咲かにやときしらず(鮭)など、釧路や道東で獲れるものをたくさんあるので、せっかくなので食べたことのないネタを選んでみるのがいいですよ。

1つあたりのネタは安くはないので、ネタを乗せすぎるとすぐに高額になってしまうので注意しましょう!

釧路フィッシャーマンズワーフMOO

MOO

お土産やが立ち並ぶMOO

「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」は、幣舞橋のすぐ近くに建つ複合商業施設施設です。

館内には北海道のお土産が揃うお店などが軒を連ねており、観光スポットというよりもお土産探しによいでしょう。

夏の間は「岸壁炉ばた」というお店がオープンし、釧路川のすぐそばで炉端焼きを楽しめます。

10月末までやっている岸壁炉ばた

10月末までやっている岸壁炉ばた

MOOの2階は「港の屋台」という飲食店が立ち並ぶエリアもあるので、ここで食事をするのもいいと思います。

釧路駅周辺を観光する予定の方は以下の記事も参考にしてみてください。

車不要!釧路駅周辺のおすすめ観光スポットを現地在住者が紹介

【地元民推奨】釧路滞在中に絶対に食べるべきおすすめグルメを紹介!

鶴居村

鶴居は釧路から車で30分ほどのアクセスが良い場所です。

釧路から近いのであまり時間がないときでも日帰りで楽しむことができます。

鶴居村の場所

鶴居村の場所

鶴見台

鶴居の鶴見台

冬はたくさんのタンチョウが集まります

道道53号線沿い、釧路湿原の北に位置する「鶴見台」は、国の天然記念物タンチョウの観察スポットです。

タンチョウの保護を目的として、冬期間だけ餌付けが行われていて、多い時には200羽以上のタンチョウを観察できます(冬は餌が取れないので、こうした給餌場にタンチョウが集まるのです)。

「たくさんタンチョウが見たい」という人は次に紹介するタンチョウサンクチュアリか鶴見台のどちらかに行くとよいでしょう。

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

タンチョウサンクチュアリ

タンチョウサンクチュアリ

「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」は、タンチョウとタンチョウの生息地を保護するために設置された施設です。

11月から3月の冬期間には、給餌が行われタンチョウの姿を観ることができます。

また、ネイチャーセンターでは、タンチョウの鳴き声や行動についての解説を聞くことができます。

温根内ビジターセンターと釧路湿原の中を通る木道

釧路湿原の西に位置する「温根内ビジターセンター」は、釧路湿原について知ることができる施設です。

温根内ビジターセンター

釧路湿原の成り立ちや動植物について知れます

ここでは釧路湿原の成り立ちや生息する動植物について知ることができるので、ぜひ木道を歩く前にここで知識を入れておいたほうがいいでしょう。

何の知識もないまま木道を歩いても、ただだだっ広い湿原が広がっているのを感じるだけなので、それではとてももったいないです。

ビジターセンターの外に、約2㎞のバリアフリーの木道がつながっていて、整備された木道の上を歩いて釧路湿原の自然を楽しめます。

釧路湿原は保護されているため立ち入ることはできませんが、木道の上であれば直近に広大な釧路湿原を感じることができます。

釧路湿原の木道

湿原を感じながら木道を歩くことができます

夏の間は湿原に生息する豊富な種類の植物を見ることができたり、たまにエゾシカがいたりするので釧路らしい自然を楽しめるでしょう。

鶴居には温泉もいくつかあります。鶴居に興味を持った人は以下の記事を参考に行く場所を決めてみてください。

鶴居でタンチョウが見られる観光スポットと立ち寄るべき日帰り温泉を紹介!

阿寒湖エリア

釧路から1時間程度で行ける阿寒湖エリアは日帰り旅行にはちょうどいい距離です。

ただし阿寒湖周辺は見どころが多いので、日帰りでは一度に全てを周ることは諦めて興味があるものを見るようにしましょう。

阿寒湖温泉エリア

阿寒湖温泉の場所

阿寒湖アイヌコタン・イコロ

アイヌコタンにいるフクロウ

村(コタン)を守る神、フクロウ

「阿寒湖アイヌコタン」は、阿寒湖温泉街の一角にある北海道で最大規模のアイヌコタン(集落)です。
阿寒湖の象徴的な観光地で、まずここに訪れる人は多いです。

アイヌの方たちが今もいることを知っている人は少ないかもしれないですね。
実はここには約120人ものアイヌの方たちが実際に暮らしていて、アイヌ伝統の木彫りの工芸品店や民芸品店などの店舗が30軒ほど並んでいます。

アイヌコタン

さまざななお店が立ち並ぶアイヌコタン

また、アイヌコタンの近くの阿寒湖アイヌシアター「イコロ」では、アイヌの古式舞踊やロストカムイといった公演を観ることができ、アイヌの文化をもっと深く知ってみたいという人にはおすすめです。

イコロ

イコロ

公演のスケジュールは時期によって違うので、公式サイトで確認してから行くようにしましょう。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター

阿寒湖エコミュージアムセンター

両国の国技館ぽい外観

「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」は、阿寒地区の湖や森、火山など自然環境に関する資料や、特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」などが展示されている施設です。

マリモの展示

展示されているマリモ

せっかく阿寒湖に行くのであれば、周辺に生息している生物や地理について知っておくと、観光がもっと楽しくなります。

また、冬にはスノーシューや歩くスキーのレンタルを行っていて、周辺の自然の中を手軽に散策できます。
具体的な使い方やコースについても教えてくれるので、興味がある人はレンタルしてみてもいいでしょう。

ボッケ遊歩道

「ボッケ」とは、アイヌ語で「煮え立つ場所」という意味で、「泥火山」のことを指します。

「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」の裏から北に向かって15分程歩くと「ボッケ」があります。

阿寒湖のボッケ

わかりづらいですがボコボコと煮えたっています

地下から泥が火山ガスとともに噴き出ていて、非常に高温になります。なので、真冬でもここだけは雪が積もらずに、年中ボッケを見ることができます。

センターからボッケを通り、観光船乗り場まで続く「ボッケ遊歩道」の周辺の森では、エゾシカやエゾリスなどの野生動物の姿を観ることができます。

ボッケ近くの展望台から見る雄阿寒岳

ボッケ近くの展望台から見る雄阿寒岳

自然が豊かな阿寒湖は楽しめるコンテンツがたくさんあります。

また温泉も日帰り温泉含めたくさんあるので、気になる人は以下の記事もチェックしてみてください。

阿寒湖を【もっと楽しく】観光するためのポイントとおすすめスポットを紹介

川湯温泉・摩周湖エリア

川湯温泉・摩周湖エリアは釧路から1時間半ほどの場所で日帰りにちょうどいい距離です。
阿寒湖からは東に1時間の場所で、実は同じ阿寒摩周国立公園にあるエリアなのです。

川湯温泉・摩周エリアの場所

自然が豊富なこのエリアは阿寒湖エリアと同様に見どころが多いので、限られた時間で周るなら興味のある場所に行くようにするとよいでしょう!

川湯温泉・川湯ビジターセンター

弟子屈町にある「川湯温泉」は道東を代表する温泉地です。

今も火山活動を続ける硫黄山を源泉として豊富な湯量を誇ります。五寸釘を溶かすほどの強酸性の泉質で、高い殺菌効果によりさまざま効能があると人気の温泉です。

川湯温泉にある足湯

川湯温泉にある足湯

この川湯温泉街にあるのが「川湯ビジターセンター」です。

1階には図書コーナーのあるラウンジ、川湯温泉を取り囲むように自生しているアカエゾマツの森について解説している展示コーナー、2階には大きな窓から森を眺めながらくつろげるカフェスペースなどもあります。

センターの裏に広がるアカエゾマツの森をスタッフが案内してくれる「ガイドウォーク」、弟子屈の自然と星空を映像で紹介する「星空シアター」などの、イベントも開催しています。

川湯ビジターセンター裏のアカエゾマツ林

アカエゾマツの森はガイドさんと歩けます

いろんなイベントを行っているので、興味がある人はスタッフに聞いてみるとよいでしょう。

硫黄山

このエリアでは定番の観光地「硫黄山」。

川湯温泉の源泉でもある硫黄山は、現在でも活動を続けていて、周囲には硫黄の臭いが立ち込めています。

硫黄山

噴煙が立ち上がる硫黄山

写真からもわかる通り、かなり近くまで行くことができ、その熱気を肌で感じることができます。とても熱いので、あまり近づきすぎないようにしましょう。

硫黄山は明治初期から昭和30年代までは、火薬やマッチの原料となる硫黄の採掘所として利用されていました。

現在、硫黄の採掘は行われていませんが、道東を代表する観光名所として多くの人が訪れます。

摩周湖にある3つの展望台

「摩周湖」には、「摩周第一展望台」「摩周第三展望台」「裏摩周展望台」と3つの展望台がありますが、その中でも広い駐車場やレストハウス、トイレなどがあり、最も多くの人が訪れるのが「摩周第一展望台」です。

摩周湖カムイテラス

摩周第一展望台ではテラスで座って湖を眺められます

摩周第一展望台にはレストハウスやテラスがあるので人気ですが、個人的には摩周第三展望台が一番摩周湖の雄大さを感じるので好きです。

摩周湖第三展望台

摩周湖第三展望台

ただし摩周第一展望台以外は冬季は道が通行止めになるので、冬の間は第一展望台にしか行くことができません。

このエリアの詳細は以下の記事でもっと詳しく紹介しているので、気になる人はご覧ください。

絶景と温泉が最高!川湯・摩周エリアの観光完全ガイド

厚岸町・浜中町エリア

釧路から根室方面(東)へ車を走らせ、厚岸へ1時間、浜中へは1時間半ほどです。

厚岸と浜中町の場所

いずれも日帰りで行くことはできますが、絶景が続くこのエリアはすべて回り切るのは難しいので、可能であれば宿泊か何日かに分けて行くか、本当に気になる場所だけ巡るのが望ましいでしょう。

厚岸湖・別寒辺牛湿原

平成5年(1993年)に、汽水湖である厚岸湖とそこに流入する別寒辺川周辺の低層湿地が「厚岸湖・別寒辺牛湿原」としてラムサール条約登録湿地として認定されました。

この地域には、オオハクチョウやオジロワシ、オオワシ、タンチョウなど多くの鳥類が生息していて、これまでに240種以上が確認されています。

「厚岸湖・別寒辺牛湿原」はアクセスが難しいエリアですが、ガイド付きのカヌーツーリングに参加することで、湿原の自然を満喫できます。

別寒辺牛湿原カヌー

別寒辺牛湿原を下るカヌー

霧多布湿原

3,168haの広さを誇る霧多布湿原は、国内有数の湿原で、平成5年(1993年)にラムサール条約の登録湿地に認定されています。春から秋にかけてエゾカンゾウやクロユリ、ミズバショウなど300種類の花が観られることから「花の湿原」とも呼ばれています。

霧多布湿原を見下ろす高台にある「霧多布湿原センター」は、霧多布湿原の魅力や情報を発信する施設で、2階の展望ホールからは霧多布湿原を一望できます。

霧多布湿原センターから見える霧多布湿原

霧多布湿原センターから見える霧多布湿原

また「霧多布湿原センター」では、「浜中ネイチャーツアー」や「湿原トレッキング」など浜中町や霧多布湿原の自然を体感できるツアーの申し込みができます。

絶景スポットが多い厚岸で絶対に行っておきたいおすすめ観光地を詳しく紹介!

霧多布湿原や霧多布岬など絶景が集まる浜中町で訪れるべき観光スポット

根室エリア

釧路から根室までは車で2時間ほどです。

根室の場所

やや遠いですが、ぎりぎり日帰りで様々な観光地を巡ることができます。しかし、できれば宿泊して巡りたい場所ではあります。

納沙布岬(のさっぷみさき)

日本最東端の納沙布岬

「納沙布岬」は、日本本土の最東端に位置する岬で、最も早く日の出が見られる場所として有名です。元旦には日本一早い日の出を見ようと多くの人が訪れます。

北海道を旅行する人は「端」に行きたくなるので、根室に行くのであれば納沙布岬に行く人がほとんどではないでしょうか。

岬の先端には、明治時代に建てられた北海道で最も古い灯台があり、晴れていれば目の前には国後島など北方領土の島々が見えます。

風連湖

風蓮湖

「風蓮湖」は、52.1キロ平方メートルの広さがある汽水湖で、野付半島とともに「野付風蓮道立自然公園」になっています。

ラムサール条約の登録湿地に認定されていて、オオハクチョウやカモ、シギなど、約330種の野鳥が観察されています。

根室は「バードアイランド」と呼ばれていて、冬になるとオオワシやオジロワシもここに集まり、野鳥好きなカメラマンもその姿を撮影しようとたくさん集まるのです。

風蓮湖に集まるオジロワシとオオワシ

風蓮湖に集まるオジロワシとオオワシ

根室エリアの人気の観光スポットは以下の記事で紹介しています。

根室でおすすめの観光スポットとグルメをどこよりも詳しく紹介!

野付半島・尾岱沼

野付半島や尾岱沼は釧路から車で2時間ほどの距離です。

野付半島の場所

ややマニアックな場所ですが北海道でもあまり見られない、道東らしい最果て感を感じられ、エゾシカなどの野生生物もたくさんいる場所であり、個人的にはかなりおすすめの場所です。

野付半島

野付半島は、上の地図で細長く海に飛び出した部分で、知床半島と根室半島の間に位置する全長約26kmもの日本最大の砂嘴(海流により運ばれた砂が、長年に渡って堆積して作られた地形)です。

半島の一番細いところは50mほどしかなく、海水によって森が浸食されて立ち枯れたトドマツが残る「トドワラ」やミズナラが立ち枯れた「ナラワラ」など独特の景色が見られます。

トドワラ

100年後にはないかもしれないトドワラ

海水によって侵食されているので、この場所は100年後には無くなると言われている場所です。

野付半島の自然や歴史について情報発信している「野付半島ネイチャーセンター」には、1階に地元の海産物を使った料理を提供するレストランや特産品の販売をする売店、2階には自然や歴史の展示コーナーがあります。

尾岱沼

野付半島への観光船が発着する尾岱沼は、北海シマエビの「打瀬舟漁」が行われることで知られています。

明治時代から今も変わらず行われている打瀬舟漁は、北海シマエビのすみかであるアマモ(海藻)を傷つけないように、エンジンを使わず帆に風を受けて進む曳網漁というものです。

尾岱沼

尾岱沼の風景

このエリアはホタテが有名で、道の駅「おだいとう」ではホタテバーガーが食べられます。

尾岱沼のホタテバーガー

ホタテバーガー

見た目は質素ですが、ホタテがしっかりと詰まっていてとても美味しいので、道の駅に立ち寄ったらぜひトライしてみてほしいご当地グルメです。

野付半島の観光スポットはこちらでかなり詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

絶景すぎる野付半島・尾岱沼で訪れるべきおすすめ観光スポットを紹介します!

無理のない計画を

釧路から日帰りで行ける観光地を紹介しましたが、書いていて「道東は本当に広いな」と改めて思いました。

札幌がある道央や函館がある道南などに比べて道東は都市間の距離が非常に長いので(普通に100キロとか)、移動に時間がかかります。

どのエリアでも観光だけでなくアクティビティも楽しめるので、一気に周ろうとせず、せっかくなのでその地が記憶に残るような旅行をしてもらえるといいなと思います。